やはり女神達との道を歩むことには間違いも正解もある 作:トマト嫌い8マン
まぁ一応もうちょっとだけ平成は続きますけどね。
そんなわけで、わりかしバタバタする中、本日私コスメロライブというラブライブ 系の踊ってみたイベントに行ってみることにしました〜。
そんなことはさておき続き、載せますね〜。
さて、昨日の小原によるトンデモ紹介から一晩明け、1日が過ぎて再び放課後。
バスで移動すること850円、そこはそこは大都会!……と、まではいかないものの、人が多く集まる場所、沼津へと俺たちは来ていた。
俺たち、という言葉からお察しできるだろうが、もちろん俺の意思ではなく、
「よぉーし、それじゃあ頑張ろ!」
と張り切っている高海の考えである。
「そろそろ部活帰りの人が駅から来る頃だね」
「それじゃあ、ビラ配り始めよっか」
「うぅ……こういうの苦手なのに……」
手に持っている高海お手製のビラを見て、桜内が小さく溜息をつく。まぁ、気持ちもわからんでもない。
見知らぬ人に話しかけ、ビラを受け取ってもらうというのは、案外難しいものである。そもそも受け取ってもらえなかった時のダメージも地味に痛い。
だがしかし、本当にあの体育館をいっぱいにしたいのであれば、客集めは必要不可欠である。しのごの言ってられないのだ。
……まぁ、そうは言ってもどうしても聞かなければならないこともあるわけだが。
「で、なんで俺もビラ配り?」
何故か渡されてしまったビラを手にしながら高海に問う。キョトンとした表情の高海。
「だって比企谷先生も協力してくれるって」
「いや、俺がこれ配ってても何事?ってなるだけだからね。怪しさ全開だろ」
ビラに描かれているのは、浦の星の制服を着た3人のデフォルメされた絵と、大きく映えるスクールアイドルの文字。
さて問題です。
このビラを成人男性(アホ毛と濁った目持ち)が駅前で配っていた場合、どんな風に道行く人に見えるでしょうか。
……聞くまでもねぇな。
「ビラ配りは流石に無理だ。その代わり掲示とかならできるから、それで勘弁してくれ」
「え〜」
「まぁまぁ千歌ちゃん。こういうのも、自分たちでやらないと」
「そうね。私たちのライブなんだもの」
「そっか。そうだよね。よーし!」
渡辺と桜内に助け舟を出してもらい、どうやら俺がビラを配るということにはならなさそうである。かといってこのまま1人だけ何もせずに帰るのもそれはそれでよろしくなく思える。
「ちょっと駅の方に行ってくる」
「はーい」
「じゃ、そろそろ人も出てくるし、準備しとこっか」
「うぅっ。やるって言ったけど、やっぱりなんか緊張するわね」
駅のロータリーで準備を始める3人を横目に、1人駅の改札口に向かう。先ほど渡されたビラを一枚取り出しながら、駅員の窓口の前に立つ。
「あの、すみません」
「はい?何かお困りですか?」
対応しに来てくれた駅員に出来立ての名刺を一枚差し出す。教師という立場から、俺なりにできるサポートをするべく、口を開く。
「浦の星女学院で教師をやっている比企谷です。イベントの告知を掲示したいんですけど」
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流石は田舎である。決して悪い意味ではない。
寧ろ有り難みさえ覚える。
突然のお願いにもかかわらず、駅員さんはとても真摯に話を聞いてくれたし、事情を説明するとそういうことなら、と掲示スペースの使用を許可してくれた。
更に言えば自分たちの方で貼っておくからと、俺が持っていた分のビラの束をそのまま受け取ってくれたし、マジいい人たち。
まぁ、とりあえず目的は達成できたのでよしとしよう。
3人の様子を確認でもするかと思い歩き出すと、走ってきた人影とぶつかりそうになる。
「っと、すみませ、ん?」
「っ!」
バッと飛びのきながら珍妙な構えを取る人影……というか……不審者?
大きめのマスクとサングラスで完全に顔を覆っている少女……いや、背丈とか髪の長さとかから、多分少女だと思うが……
ふと、彼女の手にビラが握られているのに気付く。ビラ配りもそこそこ成果を上げているのだろうか。
何故かこちらを見つめ、固まったかのように動かない少女。何かしてしまったのだろうか。と、彼女の髪、正確には頭の右側でまとめられているお団子に気付く。
あの感じ、どっかで見たことがあるような……
「……なぁ」
「っ!」
「あ、おい……」
声を掛けた瞬間、踵を返して少女は走り去って行った。
……なんだったんだ?
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side Johannes
「はっ、はっ……はぁ〜」
膝に手をつき方を大きく上下させる。
思わず走って逃げてきてしまったけど、変な子だと思われて……絶対思われてるわよね、この格好だもんね……
息苦しさにマスクを外す。と、空いていない方の手の中に握られているビラを見てみる。
「スクール、アイドル?」
デフォルメされているけれども、そこに描かれているのはさっき駅でビラ配りをしていた3人。
確かに見た目は整っている方ではあるけど、アイドルというほどキラキラした存在とは思えなかった。
でも……
『私、本当は天使なの!』
『いつか翼が生えて、お空に帰るの!』
「本当は、ね」
ずっと普通だった私。
本当はもっとキラキラした存在なんじゃないかと思ってて、でも本当の輝きなんて、ないのかもしれないって思えてきて……
そんな中で、彼女たちは……
『悪くないと思うぞ』
今日出くわしてしまった、あの先生の言葉がふと頭をよぎる。
「スクール……アイドル……」
最後に手にしたビラをもう一度だけ見て……そのまま家に帰る。
ビラはしっかりと手の中にあった。
今回紹介するのは果南パート、まあむ様!
気づいたら彼女だけ様付けで定着しちゃったけど気にしない!
かっこよさと可愛らしさに抜群のダンス。
まさしく松浦果南を表してると言っても過言ではない!なお、すわわ感も強いとの評判。
デイドリではかっこよさが、G線上では可愛らしさが振り切ってます!
あ、ハグはないです、はい。
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