やはり女神達との道を歩むことには間違いも正解もある   作:トマト嫌い8マン

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昨日花見兼飲み会だったのですが、花無くね?って感じでした。

もう四月も半分近く経ってるとは……
意外と時の流れは早いね〜。
もうあっという間にGWいきそうですね、楽しみだ。

まぁそれはさておき、続きます。


硬くて脆い宝石

「ふぅ……」

 

書類の記入が終わり、一息つく。

 

昨日のビラ配り以外にも、高海たちのライブに向けての準備は着々と進んでいる。衣装の製作にフォーメーションの確認、ボーカルにランニングと沢山あるが、形にはなってきている。

 

俺も手伝いとして、掲示の依頼を地元の人たちにお願いしたり、機材の使用に向けての書類やマニュアルの確認をしたりと、それなりにやることもあった。

 

せっかくなので駄目元であいつらに声をかけてみたが、流石に無理だろうか?

 

今も当日のために生徒向けのマニュアルを用意していたところだったが、

 

コンコン、と職員室の扉が叩かれる。チラリと視線を向けると、意外な人物がそこにいた。

 

「失礼いたします。比企谷先生、少しお時間いただけますか?」

「黒澤……少し待ってろ。すぐ終わる」

「はい」

 

何やら真剣な表情の黒澤。雰囲気からしても、それなりに真面目な話のようだ。まぁ、この時期にわざわざ俺に話ってことは……

 

「ライブについて、か」

 

とりあえず作業の終わった書類をまとめてファイルにしまい、デスクの上を軽く片付けておく。

 

「待たせたな。どこか移動するか?」

「では、生徒会室でよろしいでしょうか?」

「ああ」

 

 

廊下に響くのは2組の足音だけ。帰宅する者、部活に参加する者と色々いるが、この辺り、生徒会室付近にはそれらしき生徒の姿が見当たらない。

 

「なぁ、黒澤?」

「なんですの?」

「いや、他の生徒会メンバーとかいないのか?」

「……皆他の部活と兼部ですので」

「そうか……お前は?」

「はい?」

「いや、お前は兼部してないのか?」

「わたくしは…ええ。生徒会だけですわ」

 

ほんの僅かな間。でも確かな間が、黒澤の言葉にはあった。一瞬だけ考えを巡らせたかのような、小さな、けれどもとても意味のありそうな間。果たしてその一瞬で、彼女が何を思ったのかなんて、俺には想像もできないが。

 

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「どうぞ、おかけになってください」

「おう」

 

黒澤の定位置らしい椅子の対面側の椅子を勧められたのでそこに座る。目の前の席に、一挙手一投足まで品のある動きで黒澤も座る。

 

「で?話ってのは?」

「単刀直入に聞きます。比企谷先生は、高海さんたち3人のスクールアイドル活動に協力していると聞いたのですが、本当ですの?」

「ああ、まぁな」

 

じっと黒澤がこちらを見つめる。何処か探るような視線に、少し落ち着かない気持ちになる。

 

「何故、協力しているのですか?」

 

何故、か。

 

まぁ確かにやって来てまだ1学期も経験してないペーペーの新米教師が、その年に始まろうとしているスクールアイドル部の手伝いをしていたら、何かしら思惑があると思うのが普通だわな。

 

……ただな〜。

 

「まぁ……なんとなく、だな」

「なんとなく?」

「なんとなく。ああして頑張ってる奴見ると、なんかほっとけないというか……まぁそんな感じだ」

 

ほっとけない。放って、置けない。

 

それはあの時、放ってしまいそうなったことが、大きく影響しているのかもしれない。結果としてことなきを得て、無事に終わったことではあるけれども。

 

それでも、その道の険しさを知り、その先の苦しさを知っているから。

 

今こうしてそこへ行こうとしている彼女たちのために、何かしたいと思っている、かもしれない。

 

 

やや納得していないような黒澤だが、これ以上変に探られるのもあれなので、こちらから話を振ってみる。

 

「黒澤。お前はなんでスクールアイドル部を認めないって言ったんだ?」

 

黒澤の表情が少し強張る。

 

「別に……この学校には不要なものですので。それに、わたくしはそんなもの」

「好きなんだろ?スクールアイドルが」

「なっ」

 

本来ならこんな風にずけずけと他人のプライベートに踏み込むようなことはしたくないが、いかんせん黒澤の頑なとも言える態度は見ていて気分の良いものではなかった。

 

好きなものを無理やり嫌いになろうとしているようで、そんな姿は見ていて心が痛む。

 

痛くて、そして痛々しい。

 

「そ、そんなわけありませんわ!」

「ダウト。あんなクイズ、余程コアなμ’sファンにしか出せねぇよ。つうか答えられるファンの方が少ないぞ、多分」

「あ、あれは……」

「まぁ、お前がどうしたいのかはしらん。お前の言うように、別に必要はないのかもしれないが、」

 

そこで立ち上がりながら言葉を区切る。

黒澤も、一番気にしていた疑問への一応の回答を得られたからか、特に何も言わない。

 

扉に向かう途中で振り返る。

そのまま出て行くと思っていたのか、黒澤が首をかしげる。

 

 

以前また別の生徒会長に……黒澤のようにガチガチに固められていた少女に言った言葉を、まさかまた使う時が来るとは思わなかった。

 

そんな事を思いながら、黒澤に告げる。

 

「好きなことを、好きなようにやるのは自由だろ。あいつらも、お前も」

 

それだけ言って、生徒会室を後にした。

 

……またあいつらに遅いって怒られそうだなぁ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

side diamond

 

好きなことを、好きなようにやる……

 

あの日以来、そんなこと考えたこともなかった気がします。

 

わたくしたちが終わってしまった、失ってしまったあの日から。

 

決して学生生活が楽しくなかったわけではないのです。

 

生徒会長に就任したのも、わたくしが望んでのこと。

 

それが、無くなってしまうかもしれない、この学校を救うために、わたくしが出来る最善のことだと思ったから。

 

もう、他の方法なんて無いと思っていたのだから。

 

「……わたくしは……」

 

『School Idol?』

『学校を救うにはそれしかありませんの!』

『鞠莉も一緒にやろ?』

 

もやもやとした気持ちを抱えたまま、生徒会室を出る。部活で残っている生徒以外は、もう殆どいないため、廊下もしんとしている。

 

と、図書室の前を通りがかると、中から声が聞こえてくる。

 

「ライブ楽しみだね、ルビィちゃん」

「うん!」

 

ルビィと、国木田さん?

おそらくライブというのは、高海さんたちのライブのことでしょう。ルビィは本当に、スクールアイドルが大好きですから。

 

「でも、グループ名どんなのになるんだろう?」

「まだ決まっていなかったって言ってたけど……」

 

グループ名がまだ決まっていない、ですって?

スクールアイドルとして活動するにあたって、とても重要なものだというのに……

 

μ’sのように、皆様の記憶に残る名前を、わたくしたちも考えて……

 

 

そこまで考えた後、気がついたら足が動き出していました。

 

彼女たちが練習しているという、海岸へ。

 




三年生ラスト!
マリー担当のつくねさん!

抜群の踊りに加え、Siriusの動画の編集もしている。

彼女の推しポイントはその表情。
可愛さ、楽しさ、かっこよさなどなど、踊りの中で見せる表情は魅力的の一言。

個人的にはSiriusで1番の美少女だと勝手に思ってます(笑)

皆さんも彼女のシャイニーな輝き、見てみませんか?

SiriusのTwitterアカウント
→@Sirius_LS
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