やはり女神達との道を歩むことには間違いも正解もある   作:トマト嫌い8マン

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緊急事態宣言出ちゃいましたね~
というわけで私も自宅勤務(ほとんどできない)になりましたorz

まぁ折角与えられた時間をこっち方面に割けるのでまぁ、更新するとしますかね。


たまには観光気分も悪くはない

さて、無事に朝食を食べ終えた俺たちは、俺の運転する車に乗り込み昨日ぶりに淡島に向かうのだった。今日は練習も休みのはずだし、高海たちに会う可能性はかなり低いはずだ。変に張り切り過ぎて体の調子を崩さないように、ちゃんと休むのも仕事のうちと言い含めてあるしな。今の俺は外部のマネージャーではなく、顧問としてあいつらの健康も預かる義務があるしな。

 

まぁ、それはさておき――

 

「ここがそう?」

「ああ。Aqoursの練習場所の一つ、淡島神社に続く地獄の階段だ」

 

俺たちは、階段の入り口に立っていたのだった。

 

おお~っと改めて階段を見上げる凛と初見の花陽の声がハモる。真姫はというと、

 

「本当にこれを上り下りしてるの?歩きで往復50分って書いてあるんだけど」

 

と、階段横に設置されている看板に目をやり、驚愕の表情を浮かべている。

 

「まぁ、一応な。ちなみにちゃんと駆け上がれたのは昨日の練習が初めてだ」

「そう。すごいじゃない、あなたの教え子たち」

「そうだな。まっ、俺たちはゆっくりと「いっくにゃ~!」っておい」

 

こちらのことなどお構いなしに、凛は勢いよく階段を駆け上り始めるのだった。いや、なんでそんなげんきなんですかね?そしていつの間にポニテにしたんだお前?

 

「あっ、凛ちゃん待ってよ~!」

 

慌てるように花陽が凛の後を追いかけて階段を上り始める。ちらりと真姫の方を見ると、ほぼ同時にこちらを見ていたらしく視線が合い――

 

「「ぷっ」」

 

ついつい二人そろって笑いだしてしまった。

 

「変わらないわね、ああいうところは」

「だな。んじゃ俺たちはゆっくり上るとしますかね。その靴じゃ走るのきついだろうし」

 

ちらりと真姫の靴を見ながら言う。凛や花陽は比較的動きやすそうな靴だったのに対し、真姫の靴にはヒールがついているため、走るのには向いていないだろう。

 

「よく見てるわね」

「まぁ、癖みたいなもんだな」

「そうね。いつもよく見ていてくれたものね」

「まぁ、おかげで今も役に立ってるわ」

「そう」

 

のんびり、というほどゆっくりではなかったかもしれないが、結局俺と真姫は話しながら階段を上るのだった。

 

 

 

「あっ、ヒッキー先輩も真姫ちゃんも!遅~い!」

「いや、これを駆け上がろうとする方がおかしいから」

 

なんやかんやで階段を上りきると、近くの石に腰掛けている花陽と、賽銭箱の前から手を大きく振っている凛に出迎えられる。

 

「花陽、大丈夫?ほら、お水」

「う、うん。ありがとう真姫ちゃん。ちょっと久しぶりにこんなに階段上ったから、ふぅ」

「全く、準備運動もしないで」

「でもでも、やっぱりたくさん走るのは気持ちいいよ!なんだか昔を思い出しちゃった」

 

真姫から水をもらい呼吸を整えながらも、花陽は満面の笑顔だった。ダレカタスケテ~ってなっているのかと思いきや、そのあたりは大人になったからなのかもしれない。

 

「じゃ、まぁお願い事はもうした感じか?」

「あ、まだですよ。二人を待っていました」

「ほ~ら~!かよちんも真姫ちゃんも、ヒッキー先輩も!早く来るにゃ~」

 

ぴょんぴょんと跳ねるようにしながら凛が手招きしてくる。肩をすくめ、真姫たちの方を見ると、丁度花陽が真姫に水を返して立ち上がっていた。

 

「じゃ、願い事して下りるとするか」

「ええ」「はい」

「は~や~く~!」

 

凛の呼ぶ声がさらに大きくなる。苦笑しながらも俺たち三人は凛の隣、賽銭箱の前に並び、願い事をするのだった。とりあえずは健康と、高海たちの活動がうまくいくようにと、あとは――

 

(これからも、あいつらと確かな繋がりを持てるように。あと、ちゃんとした答えが、自分の中で出せるように)

 

そんなこと、わざわざ神様にお願いするようなことでもないのかもしれないけれども、ただそれでも、為したいこと、為さなければいけないこと、それを自分の中でちゃんと意識することができた、そんな気がした。

 

「さてと、んじゃ移動するか。ちょっと早いが、腹ごしらえしに行くぞ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

神社の階段を下りきり、そこから歩くことしばし。

 

店内にはまだそんなに人はおらず、大き目の窓のそばの四人掛けの席に腰掛けていた俺たちの前には、

 

「うわぁ」

「結構大きいわね」

「とっても美味しそうです♪」

 

ここに来て一番といっていいほどにまで、花陽のテンションが上がった。

 

目の前に並んでいるのは4つのどんぶり。それも普段見るものと比較しても確実に二回りはでかい。そこに乗せられているのは花陽の大好きな白いごはん、そして各々の注文に合わせた色とりどりのトッピング。

 

「すげぇな」

 

と、思わず言葉をもらした。口伝で話は聞いていたけれども、なかなかどうして見た目からして美味そうである。そういえばと思いだしたが、なんだかんだ言って、今回内浦に引っ越してきてから初の海鮮丼である。

 

「カレーがあってよかったわね、凛」

「うん!シーフードカレーって言ってたから大丈夫かな?って思ったけど、美味しいにゃ~」

「お米もたくさん食べられて、幸せ~」

「いやマジで美味いな」

 

流石は海辺の海鮮丼。新鮮な食材を使っているからだろうか、感じたことのないうま味に舌鼓を打つ。

 

「でも、良かったんですか?おごってもらっちゃって」

「まぁ気にするな。これでも社会人だからな」

「ヒッキー先輩太っ腹にゃ~。昔と違って」

「一言余計だからな~、凛」

「いひゃいいひゃい」

 

隣に座る凛の頬を引っ張りながら気にするなと花陽に言う。特に花陽に関して言うならば変に遠慮してしまうよりは気兼ねなく食べてもらえた方がいい。

 

「で、でも……」

「それにな、どうせなら満足するまで食べてくれたほうが、俺としてもおごりがいがあるしな。変に遠慮とかするなよ」

「あっ……じゃあ、お米…おかわりしても、いいでしょうか?」

 

おずおずと恥ずかしそうにしながらも、花陽が小さく尋ねた。控えめに意見を言いながらも、ちらりと向けられた視線からはしっかりと物欲しそうな感情が見えていることに小さく笑ってしまう。あぁ本当に、こういうところが花陽の可愛らしさなのだ。そして、

 

「ああ。好きなだけしてもいいぞ」

「!あ、ありがとうございます!すみませ~ん!」

 

ペカーッ、とかパァァァ、だとかまぁなんと表現すべきなのだろうか。この時に花陽が見せる笑顔は、それこそ漫画のような効果音が背景に見えるのではないかと思わせるほどまぶしく、明るく、可愛らしいものになるのだ。あの小町に勝るとも劣らないのがまたすごい。

 

キラキラした瞳でご飯が運ばれてくるのを見つめる花陽を見て心が温まったところで、俺も自分の海鮮丼完食に向けて箸を進めるのだった。

 

まぁ、そんなこんなで、お昼の時間もなかなかに有意義なものとして過ぎていった。

 

そして次に俺たちが向かったのは――

 




次でいよいよ彼女たちががが……

どんな話をするだろうか……

いやいやいやいや、これはこれでなかなか書くのが難しそうですわね(-_-;)
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