やはり女神達との道を歩むことには間違いも正解もある   作:トマト嫌い8マン

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と、いうわけで(どういうわけだ?)今回最初に遭遇するのは、この人!
理由としては、まぁある意味消去法でした。

理由についてはあとがきにて。
短めですが、続きをばどうぞ~。


松浦果南は困惑し、思考する

「松浦、いるか~?」

 

いよいよ本日のメインイベント、というかまぁ真姫の希望に応えるためにやってきました、ダイビングスクール & ショップ松浦。一応事前の連絡は入れていたものの、確認を取るべく声をかける。

 

「お、比企谷先生。流石時間通りだね」

 

店の奥のほうから声が聞こえたかと思ったら、ウェットスーツの上半身部を腰あたりで結び、おそらくは水着の上からTシャツを着た状態の松浦が現れた。干されているまだ濡れたウェットスーツやマスク等の状況から察するに、俺たちが来る前にも誰かが潜りに来ていたらしい。

 

「悪いな、急な頼みになっちまって」

「気にしないでいいよ。私としてもお客さんが来てくれるのはありがたいし、それに今日は海もだいぶいい感じだし。それで、もしかして先生の後ろにいるのが電話で話してた人たち?」

 

首を傾げるように松浦が俺の後ろをのぞき込む。俺が女性を三人も連れて来たことを意外と思っているのか、興味津々といったところか。

 

「初めまして。ここの店の娘で、比企谷先生の教えている学校の生徒、松浦果南です」

「一応、だけどな。店の手伝いで休学中だからまだ何も教えてない気もするが」

「まぁそうだね。でもちょくちょく様子見に来てくれてるから、休学で会っていないって感じはしないけどね。それで、皆さんは比企谷先生のお友達ですか?ん、あれ?どこかでお会いしたことがあるような……」

 

軽い挨拶を松浦が済ませ、適当に会話をしたところで松浦が三人のほうを見たところで首を傾げる――今度は頭に疑問符を浮かべるように。ん~、と考え込んでいる松浦に向かい合うように、彼女たちが返事をするように自己紹介をする。

 

「初めまして、西木野真姫よ。八幡の、そうね。友人ということになるかしらね」

「真姫ちゃん、そんな変な言い方しなくてもいいのに。初めまして、小泉花陽です」

「凛、じゃなくて、私は星空凛。よろしくね」

「えっ、あれ?……もしかして……μ’sの?」

「ええ、そうね。知っていてくれたの?ありがとう」

 

本気で驚いた表情の松浦に真姫が微笑みかける。声に出していないが、花陽と凛もうれしそうにしている。もう5年も前のことだというのに、それを知ってくれている人がいることが、やはり嬉しいのだろう。

 

「えっ、あ、はい……比企谷先生、μ’sと知り合いなの?」

「ん、まぁいろいろあってな。というかお前μ’sのこと知ってたんだな」

「そりゃダイヤが……って、そんなことよりどんな経緯で知り合ったの?」

「あ~……まぁ、話すと長くなるんだよな……とりあえずまた今度でもいいか?今日は長話をしに来たわけでもないしな」

「あ、そうだね。じゃあまた今度聞かせてもらうことにするよ。今日は海に入りに来てくれたんだしね。皆さん水着とかはお持ちですか?」

 

気を取り直したらしい松浦が接客モードに切り替わる。

 

「あ、持ってきてます」

「じゃあ更衣室にご案内しますね。比企谷先生は場所わかると思うけど、いいかな?」

「ん、大丈夫だ。そっちは頼むわ」

「了解。じゃあ先生の分もウェットスーツとかの用意はしてあるよ。前と一緒でいい?」

「ん、サンキューな」

「はーい。じゃあ皆さんはこちらへお願いします」

「じゃ、八幡。また後で」

「おう」

 

松浦に連れられて行く三人を見送り、とりあえず着替えるために自分も更衣室に向かう。割と何度も来ていたけれども、実際に更衣室を利用するのはだいぶんに久しぶりな気もするな。

 

――――――――――――――――――――

 

Side Girls

「あの、少し聞いてもいいですか?」

 

三人にあったウェットスーツを用意しながら質問してみる。

 

三人。それも、あのμ’sの。

 

私たち三人が、そして千歌たち三人が憧れた――憧れている人たち。

 

その人たちを連れて来たのは、自分たちの学校の先生。しかも、その人が千歌たちの部活の顧問をしているだなんて。偶然?にしてはできすぎている気がする。

 

そもそも――

 

「三人と先生は、どういった経緯で知り合ったんですか?」

 

そうね、と小さくつぶやいたのは西木野真姫さん。とてもきれいな人で、なんだか先生と親密な感じを出していたから、ひょっとして恋人?とも思ったけれども、先生の様子だと違うのだろう。

 

雑誌とかで見たときにはショートヘアだったのがロングになっている星空凛さん、雰囲気が大人っぽい小泉花陽さん。三人が顔を見合わせてから、こちらを向いた。

 

「八幡はね、私たちがμ’sに入るためのきっかけをくれたのよ」

「きっかけ、ですか?」

「そうだね。踏み出す勇気を持てなかった私たちの背中を押してくれたんだ」

「音ノ木坂って女子高、ですよね?どうやって知り合ったんですか?」

「えっと、八幡先輩はね、私たちが入る前からμ’sのお手伝いをしてたんだ」

「えっ?」

 

μ'sの、お手伝い?しかも三人が入る前ってことは、高坂穂乃果さん、園田海未さん、南ことりさんの三人だけで活動していた頃のことだろう。でもそれって、

 

「活動初期の話、ですよねそれ?」

「ええ。八幡は部活動できていたのよ」

「部活動?」

「うん。奉仕部っていって、簡単に言うと人助けをする部活、かな?そこに穂乃果ちゃんたちからの依頼があったみたいで」

「だから時々千葉のほうからわざわざ来てくれてたんだよね」

 

人助けの部活、ね。こう言っては何だけれど、あまり先生のイメージにはない感じだなぁ。入部したのにも何か理由があるのかもね。っと、いけない。少し話し込みそうになってしまった。あまり先生を待たせるわけにもいかないしね。

 

「じゃあ、準備ができましたので行きましょう」

「ええ。お願いするわ」

「楽しみだね、凛ちゃん」

「うん!海の中、どんななんだろうね!」

 

本当に楽しそうにそう言ってくれることが、接客する側としてはとてもうれしい。ああ、こんなに素直に感情を表現できる人たちだから、ひょっとしたらラブライブもそしてそのあとも全部乗り越えてこれたのかもしれない。

 

素直に……か。

 

少し、思うことはある。あるけれども、それは自分たちの問題で、自分たちの話だから。

 

だから、今は――

 

「比企谷先生、お待たせ~」

 

お客様を楽しませることだけを考えよう。

 




さて今回松浦さんがμ'sのメンバーと遭遇することとなりました。
理由としては以下の感じです。

1.小原さんはもう知ってる
2.生徒会長はまだお堅くあってほしい
3.現在のAqoursのメンバーにはのちの展開で知ってほしいから
4.最後の一人は絶賛ヒッキー中だから

これらの要因+メンバーが知るシーンでは登場しない予定だからという理由で、今回は松浦さんに先に知ってもらおうということにしました。
休学中だから秘密も守りやすいだろうしね。

ってなわけで、次か次の次で一応一年生旅行編は終了の予定です。
いよいよヒッキーしてる堕天使を……
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