やはり女神達との道を歩むことには間違いも正解もある   作:トマト嫌い8マン

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堕天、ギランッ! 
(<ゝω・)

というわけでヨハネ'sエピソードですね~。
それではやって行きまっしょう~。




Road to TOKYO
堕天使(フォールン・エンジェル)


沼津駅のすぐ近くにある仲見世商店街。大き目の書店もあり、俺や国木田もよく利用しに来ているが、今現在。俺はその書店から少し離れた場所にある珈琲店に来ている。飲み物を注文し受け取った後、空いている席に座った俺の目の前には、同じく飲み物を持った津島が座っている。

 

「まぁ、念のために自己紹介しとくわ。お前、授業初日からいなかったしな」

「あ、うん。じゃなくて、はい」

「比企谷八幡だ。浦女で現代文担当、及び2年生の副担任をしてる。後は一応スクールアイドル部の顧問もやってる」

「スクールアイドル部の顧問?あの先輩たち、本当に部活にしたのね。それにしても顧問って、先輩たちのことを手伝っていたみたいですけど、先生もスクールアイドル好きだったんですか?」

「好きかどうかといわれるとまぁ好きではあるな」

「それは、なんだか意外ですね……てっきりそういうの苦手かと思ってました。すみません」

「いや、別に謝らんでもいいだろ。まぁ昔は苦手だったしな。ただ、高校生活中にちょっとしたパラダイムシフトがあったというか……って、それより、俺の紹介はしたぞ。今度はそっちの番だぞ、堕天使ヨハネ」

「えっ、いや、そうじゃなくて!私はヨハネじゃなくて、津島よっ、よっ、よし……」

 

ぐぬぬとか効果音が聞こえてきそうなくらいに葛藤している目の前の少女。肝心の名前のところでこんなにも詰まっている。だから、そこがある種の肝なんじゃないか、そう思った。

 

名前というのは良くも悪くも付けられたものを定義づける。個別の名称――固有名詞がつけられるだけで、その他大勢からたった一つの個として独立を果たすことができるのだ。故に、名前というものは個人個人にとって一種のアイデンティティであり、大切なものだ。

 

だから間違えて覚えるというのは下手をしたら、というか下手をしなくても割かし失礼な行為なのだ。わかったか戸部?いや、今はわざと前と同じ呼び方をしてるっぽいから何とも言えないが……

 

ましてや人の名前を意図的にいじるのもよろしくないんだ。わかるか、ゆきのん?あ、はい、ごめんなさい。何で絶対聞こえてないはずなのに凄い寒気を感じるんだ!?

 

んんっ。話を戻そう。

まぁつまり、だ。名前というのは個人にとっていやおうなしに重要なものなのだ。その名前を名乗るということに対して抵抗感を感じている。それはその名前、ひいては名前で定義づけられている自分自身からの脱却を望んでいるということだ。

 

現状を変えたくて、自分自身を変えたくてーーだからこそ、自分の名前を忌避し、別の自分を探す。

 

それこそが彼女、津島善子にとってのーー

 

「とりあえずめんどいからもう堕天使ヨハネ、ってことでいいか?」

「いや、だからっ、それは……」

「まぁ、さっき卒業だの言ってたことについては詳しく聞くつもりはねぇけどさ。気になってたことがあってな」

「な、何ですか?」

「いや、お前なんで学校来なくなったんだ?初日の授業の時からお前の姿を教室で一度も見たことないし、普通に入学式には来てたわけだから引きこもらないといけないとか、そういうわけでもなかったんだろ?」

 

見た限りでは元気そうにしているため、重病であるとか俺がしたように入院しているだとかそういったわけではなさそうだ。家庭の事情かとも思ったが、自由に出歩いていることやさっき落とした買い物の内容からしても深刻な事態が発生しているわけではなさそうに思える。

 

となると、ぱっと見や単純な連想からではわからない何かがあった、そう考えるしかない。そういうものに関しては外野があれこれ勝手に空想したところでたどり着けるものでもないだろうし、その場合変に勘違いして干渉すると余計な真似であり、ろくなことにはならないだろう。

 

ならば話は簡単だ。

 

俺は教師で、こいつは(一応)俺の生徒。

 

どっかのお節介焼の恩人のように、生徒の悩みを先生が聞くこと、それ自体は何ら不自然ではないだろうし、立場的にも間違ったことではないだろう。

 

「あいつも気にしてたぞ。国木田のやつが」

「っ、ズラ丸が?」

「その名前で呼ばれそうなやつは一人しか心当たりがないが、まぁ多分あってる。ちなみにあいつもうちの部員だ」

「えっ?」

 

国木田から聞いた話によると、国木田と津島は幼稚園の頃に仲良くしていた所謂幼馴染らしい。とは言ったものの、小学校・中学校は別だったこともあり、高校入学時に再会できたのが嬉しかったとのことだった。まぁ、それだけに1つしかないクラスで一緒に高校生活を過ごせるはずだった幼馴染がずっと来ていないとなったら、心配もするだろう。

 

「ズラ丸、私のこと何か言ってました?」

「ん?まぁ幼稚園来の幼馴染だってことくらいしか聞いてないが」

「そう、ですか。それにしてもズラ丸がスクールアイドル部に……」

 

ぶつぶつと何やら呟きながら考え込む津島。少しは学校で起きていることに関心を持ってもらえたらしい。

 

「で、まぁ部員が心配しているし、俺も顧問として、それから教師として気にしないわけにもいかないからな。だから、できれば学校に来られない理由を話してくれると助かる。まぁ、無理にとは言わんが」

「うっ、そ、それは……その。クラスのみんな、笑ってませんでした?」

「は?何を?」

「その、私のこととか……」

「いや、そんなそぶりは見た感じなかったが「本当ですか!?」お、おう」

 

突然身を乗り出すように立ち上がる津島。流石に店内でマスクは外してくれたものの、こちら側からは瞳の様子が見えないタイプのサングラスをかけている状態で顔を近づけられると妙な迫力がある。

 

というか率直に言ってちょっと怖い。

 

「よしっ、それならまだ大丈夫!まだやり直せるわ!なんとかうまく溶け込んで、普通の女の子らしく過ごせば、きっと!」

「?何か知らんが、また学校行けるようになった感じか?」

「あっ、はい。一応、大丈夫です」

「そ、そうか。まぁ、それならいいんだが」

 

結局のところ、何もわからなかったわけだけれども、別に話したくないなら話す必要はないわけだし、何より本人が学校に行こうという意思を見せているなら、これ以上話し込む必要はないだろう。

 

「ま、来れるようになったんなら何よりだわ。んじゃ、次の授業の時に入るってことでいいのか?」

「え、ええ。大丈夫、です」

「それなら安心した。いつまでもここでお前と二人だと、学校の連中に見つかった時にあることないこと「あれ?比企谷先生?」っ」

 

とてもとても聞き覚えのある声。まぁ、最近は毎日のように聞いていた声なわけだから、聴き間違えるわけもないのだが。他の4人はともかく、そういえばこいつは家がこっち方面だったということを今更ながらに思い出す。

 

「奇遇ですね、こんなところで」

「お、おぅ。渡辺か」

「ヨーソロー!」

 

いつものごとく敬礼を見せる渡辺。と、その視線が俺から俺の正面に座っている津島に向けられる。サングラスのせいで目元は隠されているが、マスクを外しているからその表情はそこそこ見える。

 

津島は口をわなわなさせていた。この感じ……誰かに、似てる……ような?

 

小さく津島が呟くのが耳に入った。『り、リア充』と。

 

「えっと……こちらは?先生の知り合いですか?」

「ん?あぁ、こいつは「な、なんでもないから。じゃあ私は行きますから!離脱!」っておい!」

 

脱兎のごとく立ち去っていく津島。ずっと引きこもっていたのなら運動はどうかと思っていたが、存外運動神経は高いほうらしい。あっという間に小さくなっていく背中を、俺と渡辺は茫然と見送るしかなかった。

 

あぁ、思い出した。あれだ。葉山とか三浦とかを前にした時の材木座に似てたんだ、さっきの津島は……いや、それは津島に失礼か? ハチマン‼ワレハ⁉>

うるさい黙れ、出てくるな材木座。お前の出番は当分ないっつーの。

 

「……凄い子ですね。どういう繋がりなんですか?」

「まぁ、いろんな意味でな。別にどうっていうわけでもない。あいつ、うちの一年なんだよ」

「一年生?あんな子いたかなぁ?あ、でもどこかで見たことあったような……う~ん」

 

頭をひねりうんうん言っている渡辺をよそに、一先ず仕事は果たした気持ちになった俺は、コーヒーに口をつけるのだった。

 

……って、仕事っていうか今日休みの日のはずなんですけどね。

 




はぁ~……配信ライブ見られねぇ。

早く心置きなくライブ会場でスクールアイドルが歌って踊ってするところがまた見たいですね~。

後、虹のアニメ最高ですね!
無印とサンシャインはリアルタイムでは追ってなかったから、このワクワク感!
たまりませんなぁ!

それぞれの個人曲楽しみですね!

ではまた~。
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