べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

10 / 38
いきなり評価に10……!?
あれか?皆さん恋愛要素が欲しかったのか…?
恋愛に飢えてるのか…?


第10話昼寝

「女王見に行くぞ」

「「は?」」

 

 開口一番に古市がそんな事を言い出した。そんな古市の言葉を聞いて古市を見ると…石矢魔の女子生徒をガン見していた。首の周り方キモい

 

「『は?』じゃねーよ!!」

「お、おう。え?何が?」

 

 男鹿は古市に若干引きながら答える。古市はそんな事は気にせず真剣に話し出す

 

「だーかーらっ女王見に行こうっつってんだろ!!何聞いてんだお前達は!!」

「あ…ああ」「な、なるほど…」

「そしてなんだそのテンションは!!」

 

 古市は俺達に指差してキレ気味に熱論しだした

 

「いいか男鹿、翔!!お前達は事の重大さがまるでわかっとらん!!周りを見ろ!!

 女子!女子!!女子!!!石矢魔にこんなに女子がいんだぞ!?」

「いや、だってうち共学だろ?」

「それくらい普通じゃん(千秋が石矢魔に入ってる時点で読者さんもわかってると思うし)」

「そうだけれでも!!アホな不良男子のみに囲まれて送る灰色生活…寒かった…だがしかぁしっ!!これからは違うぜ!!なぁお前等!!」

 

 ウザい。限りなくウザい…

 古市は置いといて女王見に行くったって、邦枝の側近に千秋いんだろ?昨日の事あって顔合わせづらいわ。どんな顔してあいつに会えってんだちくしょー

 

「よーし男鹿、お前古市と一緒に見てこい。俺は屋上で今週のジャンプ読んでっから」

「あ、てめえずりいぞ!俺にも見せろ!!」

「ジャンプなんかより女王だ!!行くぞお前等!!」

 

 ジャンプの奪い合いを始めようとする俺と男鹿の髪を掴んで引きずる古市。もちろん手を離させようとしたが何故か力がめっちゃ強い

 というわけで抵抗虚しくついていくことになった

 

 

 

 

「いたぞ!女王だ!」

「わかった。わかったから引っ張んのをやめろ」

「いだだだだだ!!!」

 

 ついに古市が見つけてしまったため、腹をくくる事にした。大丈夫、いつも通りいつも通り……

 

「男鹿辰巳!神野翔!アンタ等の悪行もこれまでよ!!」

 

 女王邦枝が木刀片手に突きつけてくる邦枝

 

(…原作通りなら男鹿に一回会ってるからな〜向こうだけ気まずいんだよね……さて俺は)

 

 そんな事を考えつつ、隣でギャーギャー騒ぐ男鹿と古市を差し置いて千秋の方を見た。いつも通り…だけど俺と目を合わせないようにしてる

 

 「まずは貴方から始末してあげる…聞いてんの?」

 

 なんか聞こえる…あれ?邦枝の声だ。あ、俺の事見てる

 あれか?男鹿だと気まずいから俺からやろうって?

 

「…あ、すまん。話聞いてなかったわ。もう一回言って「私の事ナメてんのかしら?」

 

 全て言い切る前に左胸に刺突を放ってきた。不意打ちに近かったが非は話を聞いていなかったこちらに多分あるんだろうし、仕方がない

 

 それよりも、ちょーっと楽しみにしていた事もある。男鹿に使って欲しかったが、致し方ない。俺が『受けて』『見る』

 

「心月流抜刀術 弍式ーーーー百華乱れ桜」

(こいっ!!!)

 

 邦枝は乱れる斬撃を放ち、俺は歯をくいしばる。俺には感で避けるなどと言う技術もクソもない物はそんなに上手く出来ない

 

 ドガガガッ!!!

 

「ーー……嘘でしょ?」

「…ッてーなぁ」

 

 故に全てを受けた上で勝つ。鼻血とかは…よかった、出てない

 にしても、流石女王。下手な当たり方したら気絶するな、これ

 壁までボロボロになってるし……

 

「よし、『見た』し早速実践といきましょーか」

「は?」

 

 そう言ってまだ真っ直ぐになっている鉄の窓枠を折って棒に変えると構えを取る

 

「その構えは…!?」

「えーと…心月流抜刀術ーー…」

 

 そこで俺の言葉は止まる。邦枝の後ろからは男鹿が接近しており、原作を知っている俺はこの後起きる事を察したのだ

 

「姐さん後ろ!!!」

「ッ!男鹿!?」

 

 えーと、大森って言ったか?その人が男鹿の接近に気づいて邦枝に報告するが避ける事が間に合わず肩を掴まれ

 

「こいつの、母親になってください」

 

 改めて思った。男鹿は馬鹿である

 

 

 

 

 

 zzz……

 

 今日は天気予報で晴れ、時々曇りなので晴れてる内に屋上で昼寝する。ああ、なんて平和なんだ

 

 「…ちょっと千秋?千秋の言ってた『男鹿の事を知ってる知り合い』って…」

 「…はい、そうです」

 「まさか葵姐さんだけじゃなく千秋まで男がいたなんて……」

 「大丈夫です。まだそんな関係じゃないので」

 

(んー…なんか平和な世界に雑音が入って来るんですが…誰だよまったく)

 

 そう思って薄目に声の聞こえる方を見ると女の知り合いと顔見知りがいた。何しにきたんだ?君達は男鹿の方に……

 ん?確か二人はそのあとMK5に……

 

「ねぇアンタ。ちょっと聞きたい事があるんだけど」

「うん?誰だアンタ……」

 

 とりあえず寝ぼけたフリをした。そのあと千秋の方に視線をやって手をポンっと叩く

 

「ああ、烈怒帝瑠の人か」

「なんで今千秋見て判断した」

「まあまあ落ち着いてー。えーと、喧嘩?」

「千秋のためにもそうしたいけど、今はウチの頭の事から考えないと」

「ああ、あの()鹿の事か」

 

 ケラケラ笑いながらそう返す。そのまま続けて問う

 

「んで、一体何を聞きてーんだ?」

「……男鹿が葵姐さんをどう思ってるか。それだけよ」

 

 警戒して長くなるかと思っていたが思いのほか簡単に質問してくれた

 

「そんな事?それなら簡単。『なんも考えてない』」

「は?どういう事?」

 

 大森…今更だが先輩でいいのだろうか?…まあいいや

 大森は頭に『?』マークを乗せながらまた聞いてくる

 

「わかりやすく言うと子供って初めて見たおもちゃとか見るとすぐ飛びつくだろ?それと同じ…ああ、違う違う。決してヤり捨てとかそんなクソみたいなやつじゃなくてですね」

 

 俺があたふたして誤解を解こうと言葉を発すると大森はため息一つ吐いて

 

「……わかってるわよ。強い奴がいたからちょっと興味が湧いた。で、あの姐さんにかけた言葉は言葉の綾みたいなやつでしょ?」

「わかってるなら結構です。凄え顔してたぞ今…「何か言った?」いえまったく」

 

 今さっきの時も中々怖かった……

 

「行くよ千秋!あれ?なんでそんなにムスッてしてんの?

 「…別に、なんでもありません」

 

 ……風も強くなってきたし、中に入るか

 

 

 

 右を見ても不良、左を見ても不良、前を向いても「殺す」とか言ってる不良、後ろを見れば不意打ち狙ってる不良

 

「が…は……」

 

 そしてそれを腹パン一発で済ませる俺。いつも通りだ

 

『MK5が男鹿に喧嘩売ってんぞ!!』

『マジか!?アイツら停学解けてやがったのか!!』

『男鹿嫁も一緒だ!!』

 

 そんな声が聞こえたため外を見ればちょうどM(マジで)K(空気読めない)5(五人)が男鹿に喧嘩を売り……今瞬殺されたところだ

 原作通りならこの後に夏目が来て、ある程度話して、大森と千秋が来て……

 

(あ、千秋がやばい)

 

 即座に走り出した。下手すれば原作改変とやらになるかもしれないが友達やられるよりかは幾分マシだ

 

 ドンッ

「あ、すまん!今急いでるから!!」

 

 誰かと肩でぶつかった。いつもなら喧嘩売られるのだが、今回は相手している暇はない。適当に謝ってそのまま進むことにした

 …余談だが、後々この時にちゃんと顔を確認しておくんだと後悔した

 

「なんなんすかね?アイツ……」

「ん?どうした虎」

「アイツ…強えなぁ」

 

 この時この正真正銘の喧嘩馬鹿に目をつけられたのだから

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