べるぜバブ:転生してきた紋章?使い 作:黒歴史
揺れる。大地ではない、真下にいる巨大生物が
「ギャアアアア!?ヤバイ、どうしよう!?どうしようこれ!?」
「『実態解除』」
「ああ!?テメエ、ズルいぞコラ!!」
アンリは即座に実態をなくして宙に浮く。取り残されたのは俺一人、マジでどうしよう
「ダーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
下にいる巨大生物とはまた別の雄叫びが木霊する。その雄叫びが聞こえた場所を見てみれば、巨大ベル坊が人差し指を天に掲げて立っていた
「ああ!翔お前どこ行ってたんだよ!?こっちはお前のせいで散々な目にあってんだぞ!?」
「男鹿ああああああああ!!そんな事はいいから早く助けてくれえええ!!!」
ベル坊の頭には男鹿が捕まっており俺に気づいて声をかけて来ていたが、今はそれどころではない
……だが何故か男鹿は嫌な笑みを浮かべていた。それはそれは悪魔のような、見れば冷や汗が止まらない笑み
「そうかそうか、お前はそこから動けないんだな。よーし……
行け!!!ベツ人28号!!」
『ダッ!!』
「あの〜男鹿さん?じ、冗談ですよね?まさか心優しい男鹿さんがそんな事……」
「安心しろ。お前をそこから降ろしてやるだけだ……やり方は問わないが…ベツ人キックだ!!!
清々しい笑顔でクズみたいな発言をした後、ベル坊に躊躇なく攻撃命令を下した
「畜生やっぱそうなるか!!おいお前!ガードだ!ガードしろぉ!!!」
「ガッ!!」
俺の言葉が届いたのか真下の怪物は一つ返事で飛んでくるベル坊のキックを腕で受け止めた
「よーし次はそのまま足掴んで〜…ぶん投げろぉ!!」
「ガアアアアアアアアア!!!」
俺の言う通り怪物はベル坊をぶん投げると、ベル坊はかなり遠くに飛んで行く
「翔テメエ!何しやがんだ!!?」
「フハハハハ!勝てばよかろうなのだ!!よーし今だ!今のうちに畳み掛けろ!!!」
「ガッ!!!」
怪物はトドメのフットスタンプをベル坊の腹に……
「ビ……」バチッ
「ガ……?」
「「あっ………」」
ヤバイ……この感じ、この魔力……ついでに静電気みたいな音…
「ビヤアアアアアアアアアアアアア!!!」
「ガアアアアアアアアアアアアアア!!?」
「「ギャアアアアアアアアアアアア!!?」」
ベル坊が泣いた。そりゃあもうめちゃくちゃに
「いやぁ、凄えなベル坊の電撃。巨大化したのも相まって三途の川が見えたぞ?」
「全部お前があのデカブツ動かしてだから悪いんだろうが…」
黒こげになった俺と男鹿が大地に横たわりながら話す。ベル坊は小さくなって疲れたのか寝てしまい、ヴラドの主は囚われていたアランドロンの娘、アンジェリカさんが説得して魔境へと帰っていった
そして、別れの時がやって来た
『さらばだ。我が故郷よ』
『おいコラアンリ、よくも逃げてくれたなぁ…』
『逃げてない!!お前を見捨てただけだ!!』
『変わらん上にもっと悪いわぁ!!!』
『つーかなんで実態ないのに俺を掴めるんだよ…』
とまあ、アンリにアイアンクローを握り潰すくらいの握力で食らわせているのだが、魔界にいるからなのか平然としている
ちなみにアンジェリカさんに挨拶すると研究家としての血が騒いだのかアンリの生態についてアホみたいに聞かれた
アンリ本人に実態化して貰えば楽だったのだが、アンジェリカさんの熱心さにドン引きして実態化はしなかった
そんなこんなしているうちに男鹿達は挨拶を済ませたらしく、こちらを呼んでいる。帰りは次元転送悪魔であるアンジェリカさん
「みなさん無事のようで何よりですな」
の父のアランドロンが勤まった。要するに行きと同じである
とりあえず終わった。長い夏休みが
だが、校舎がない。男鹿が壊したせいで…もちろん不良校でも青空教室をやるわけにはいかないので新しい校舎ができるまで別の学校で世話になるらしい
世話になる学校の名は『私立聖石矢魔学園』、そこの特別教室に今はいるのだが…
(なぁ、なんだこの教室……)
(俺が知るか)
古市からの視線での説明の要求に笑いながら答える
東邦神姫やら、グッドナイトやら、MK5やら学年関係なしに一箇所に集められている
馬鹿だから学年まとめても問題なしと思われてるのは確実である
「だから、なんでテメーらまで同じクラスなんだよ。一年坊」
「いやーそんな事オレに言われても……」
さっそく神崎が不満なのか古市に突っかかるが古市が顔を合わせない
姫川は携帯触りながら「別にこれも悪くない。特に席順がいい」と邦枝に聞くと、邦枝は隣にいる男鹿を横目でチラチラ見ていた
ちなみに俺は一番後ろの席、隣と前にいるのは
左隣に夏目、前に千秋、右隣に城山と悪くないメンツだ
「ねぇ、メンテ終わってる?終わってるんだったら今すぐ出して。…弾も」
「ん?あ〜いいよ。ホレ」
千秋に前から頼まれたのでエアガンを取り出して弾と一緒に渡すと、即座に弾を装填し、邦枝を口説こうとしていたグッドナイト下川の脳天に一発撃ち込んだ
「う〜ん。我ながら凄い威力」
「ねぇねぇ、翔ちゃんってさ〜その一年の子とどんな関係なの?」
ちょっと親しげな俺と千秋の関係について夏目が聞いてくる。……この人に全部話すと言いふらされそうだし前の弁当騒動とかは省いて
「幼馴染でコイツのエアガンのメンテしてやってる仲……です」
「ふーん。本当にそれだけ?」
「それはどう言う意味だ夏目?」
夏目の意味深な一言に反対側で腕を組んでいた城山も興味を示したのか話に入ってきた
すると夏目は左手の指で丸を作り、右手の指で一本の棒を作り……丸の中に棒を…
「コレ♪」
「ッッッッッッッッ!!!」
城山が真っ赤になる。案外純粋な男であったらしい……
「コレ…?ちょっと…何なのかを」
「は、は〜い千秋さんはちゃんと前向いといてね〜!こっち向いたら駄目だぞ〜!!邦枝先輩守ってよ〜ね〜!!」
聞き耳を立てていたのか千秋が興味を持ってこちらを見るために振り返る寸前で頭を固定して前だけを見せる
アカン。千秋さんは18禁に近い男達の会話に入ったらアカン……!
「んで、どうなの?どこまで進んだ?」
「どこにも進まねーよ!?第一付き合ってすらねーし!!」
「え、そうなの?てっきり付き合ってるかもって…
…例えば、手作りの弁当とか」
ッ!
「その弁当を箸でつまんで『あ〜ん』とか……」
ッッ!
「ま、烈怒帝瑠に入ってるし、あるわけないと言っちゃ当然かな〜」ニヤニヤ
コ、コイツ気づいてやがる……!どうやってかは知らないがなんか気づいてる……!
『アキチー、顔が鬼赤いっすよ?』
『え、ちょ…大丈夫千秋!?』
……俺には背中しか見えないから気づかなかったけど、夏目って斜め後ろから千秋の顔色伺えるよな…?
「そういえば、聖石矢魔って普通に可愛い子が多いよね〜」
「ん?ああ、でしょうね」
夏目がいきなりな事を言い出したが、とりあえず否定しない
なんだか知らんが千秋がピクッと反応したのは気のせいだろうか
「この際だから気に入った子を口説いて付き合っちゃえば?」
「…うーん。それも…悪くはない、のか?」
前に千秋に「もしかしてお前俺の事…」まで言ったらエアガン突きつけてまで否定してきたし……
そう思い悩んでいると夏目がさらに後押ししようとする
「そうそう、男なんだし一回くらいは女の子と付き合って青春を謳歌しないt「今すぐその口を閉じてください」はーい、わかりました〜♪」
言いかけたところで千秋のエアガンが夏目の脳天に突きつけられた事でその話を終えた