べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

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第20話嫉妬

 家に帰ると母さんが迎えてくれてくれるのだが、その表情はちょっと怒っているようだった

 母さんはちょいちょいと手招きする為近づくと次は耳を貸せとの事なので耳を貸すと耳打ちしてきた

 

「ちょっと翔。千秋ちゃんになにやったの?凄い不機嫌だったんだけど」

「いつも通り勝手に俺の部屋に入れてんのね、もう諦めでるけど……てか、何もしてねーよ。心当たりも…ある」

「あるの?」

 

 不機嫌になったのは朝にあった夏目の話があってからだが……それを母さんに言うとまた訪ねて来る

 

「そういえば、今日帰りが遅かったけど…何してたの?」

「部活動を体験してきた。石矢魔にはなかったからな」

 

 すると母さんはニコニコと笑い出すため「何?」と尋ねると

 

「母さんは何も言わないわ♪ちゃんと翔が悩みなさい♪」

 

 と、何故か上機嫌にキッチンに帰って行った……いや、千秋の機嫌をどうにかしたいんだけど!?

 

 「昔のお父さんもあんな感じだったかしら〜♪」

 

 

 

 

「お、おーい千秋…ッ!」

 

 自分の部屋に入るためにドアを開けると邪悪なオーラ的な物が開けたドアの隙間から漏れ出て来る

 猛烈にドアをしめたい衝動に駆られたがそこはグッと耐えて気合でドアを開けた

 

「……おかえり」

「ち、千秋さん?なんでそんなに不機嫌なんですかね?」

「不機嫌じゃない」

「いやでも「不機嫌じゃない」はい」

 

 ……………………………

(き、気まずいっ!だ、誰かっ誰かこの空気を消し去って!)

 

 そんな事を考えていると先に口を開いたのは千秋からだった

 

「……ねぇ」

「ひゃ、ひゃい!?」

「なんでこんなに遅かったの?」

 

 …ああ、何故か知らんが今なら浮気がバレた男の心がわかる気がする。何故か知らんし浮気もしてないが

 

「部活動やりたかったからやりに行ってきた」

「……本当に?」

「神に誓っても良い」

 

 そう言うとアンリが『お?俺に誓うの?誓っちゃうの?』とか言ってきたが何も言わずに無視する。今は目の前の状況をどうするかが重要だ

 

「……女の子漁ってたりとかじゃない?」

「安心しろ。それは断じてない」

 

 ハッキリと目を見てそう言うと唐突に千秋から放たれていたオーラが一気に退き、千秋がホッと息を吐き出す

 

「……よかった」

「え、よかった?」

「なんでもない。それより、ゲームしよ?今日こそ勝つから」

 

 そう言うと千秋がいつもの調子でゲームの準備に取り掛かる。良い事なのだが、全く意味がわからない

 そんな事を考えているとアンリがやれやれといった感じで口を開いた

 

『……まだわかってねえのか』

『なんだよ、お前ならわかるってか?』

『ここまでくるとなぁ…まあコレはお前が気づいてやらなきゃ意味ねーし』

 

 そう言うとアンリはフッと消えて行く。俺の中に入って行ったようだ

 

(俺が気づいてやらねーと…ねぇ…分からん)

 

 少し考えたが、すぐにその思考は放棄してゲームに勤しむ事にした

 

 

 

 〜翌日〜

 

 自習

 

 佐渡原が学校に来ていないらしい。それは仕方ないだろう…漏らしたんだろうし

 

「なんかさ……人数減ってね?」

「あん?そうか?」

「そうだよ、見ろよ。東条とか前列のMK5とか丸々いねーぞ」

「いや、東条はともかくMK5は別に良いだろ?」

 

 男鹿、古市、俺で話していると東条の手下その1の相沢が口を開く

 

「東条『さん』だ。バイトの虫だからなあの人

 ま、MK5がどうのこうのは同意だが、妙な噂が流れてる。お前らも気をつけな」

「噂?」

 

 相沢の発言に古市が疑問のような声を上げると次に大森が口を挟んできた

 

「六騎聖…あたしも聞いたよ。ウチら石矢魔を追い出そうとしてる奴らがいるってさ」

「それ六騎聖何ですか?」

「そんなに強いのか?そいつら」

「…わかんないケド。もしかしたらMK5もそいつらにやられたのかも」

 

 大森がそう言うと次は神崎が口を開いた

 

「何ビビってやがる。情けねーだけの話じゃねーか」

「はあ?」

「要するにMK5が雑魚だって話だろ?」

「その噂が本当だったとして、こんなショボイ学校の奴にやられるなんてよ。石矢魔の恥だぜ」

 

 神崎が冷たくそう言い放つと大森が神崎に掴みかかった

 

「てゆーかな何あんた?構ってほしーんですか?」

「あ?どこ掴んでんだクソアマ」

 

 喧嘩が始まる寸前になった。すると周りの反応は

 

「お、ケンカか!?」

「姐さん助太刀しますよ!!」

「いいぞやれやれ!!」

 

 …うん。すぐこうなるし追い出そうとされても致し方ないね

 

「やめなさいっ!!!」

 

 誰かが叫んだため、喧嘩はせずに声のした方を全員が見る

 邦枝だった。彼女はスタスタと男鹿の元まで歩くと口を開いた

 

「ちょ…ちょちょ…ちょ…ちょっと付き合いなさいよ」

 

 少し恥ずかしそうに出た言葉に全員が固まり、何も声を発しない

 少しの無言の時間が流れた後……

 

 

 『うおおおおおおおおおっ』

 

 

「クイーンが男鹿を誘ったあぁああっ!!」

「ついに愛の告白かぁあ!?」

「ヒューヒューッ!」

「姐さぁあん早まっちゃいけませんっ!!」

 

 教室内にいた全てのテンションが上がる

 

 「ちっ…違うわよっ!!」

「しかも相手はコブ付きの嫁付きだぞ!?」

「既に茨の道は見えていると言うのにっっ!!」

 「違うったら!!」

 

 邦枝が必死に誤解を解こうとしていたがテンションが中学生レベルまであがる周りは騒ぐのをやめない

 すると少なかった冷静組にいた姫川がいじっていた携帯を見ながら携帯から得たであろう情報を口にした

 

「お前ら、帝毛の奴らと揉めたんだって?ヤバいんじゃねーの転校初日に、結構問題になってるらしーじゃねーか」

 

 …原作で知ってるが、とりあえず古市に聞いてみる

 

「…マジで?」

「マジだ。石矢魔とは違うから当たり前っちゃ当たり前だけど…」

「へぇ……」

 

 流石この先あと一回校舎を壊す男鹿。喧嘩を止めるなんて言葉を言ってた時がなかったかのようだ

 

「それより喉乾いたからついてきてくんね?」

「ああ、いいぞ。俺もトイレ行きてえし」

 

 

 

 ジャーッ

 

(ふー、スッキリした。案外デカイの出た……ん?)

 

 手を拭きながら古市のいる自販機当たりを歩くと古市が小さい聖石矢魔の人と話していた……って、地味に重要人物じゃねーか

 

「おう古市。友達?」

「ああ、三木。コイツがお前の言ってたもう一人の…」

「へぇ…結構強そうだね」

 

 ……無視かよ

 

「ああ、古市?だからコイツのは「にしても、知ってる奴がいて助かったよ。正直この学校アウェー感ハンパなくてさ」

「……不良アレルギーだからね。ウチは」

「いやだからオレ不良じゃねーって」

 

 また無視された。いや、三度目の正直っ!

 

「だ「忠告しとくよ。六騎聖に会ったら、絶対に戦っちゃいけない」

 

 二度あることは三度ある

 もう後で聞くわ。まあ原作で苗字だけは知ってんだが

 そんな事を考えると三木が続けた

 

「この学校の秩序を任されてる連中だ。彼らのターゲットは今完全に君達になっている。どっちが強いとかそういう事じゃないんだ

 戦った時点で君達の負けだ。それを教えているとおきたくてね」

 

 そういうと三木は背を向けてスタスタと歩き出した

 

「男鹿にも伝えといてくれ」

「ちょっ…ちょちょっ待て待て!!」

 

 勝手に喋って勝手に行こうとする三木を古市が止めて、質問する

 

「その六騎聖ってどんな奴だよ!?何が特徴とかねーのか!?」

 

 古市がそう尋ねると三木がゆっくりと口を開く

 

紋章(エンブレム)…彼らは襟の裏に十字を背負った獅子の形の紋章をつけている

 こんな風にね」

 

 三木が襟の裏を見せるとさっき言ったような十字架と獅子のバッジをつけていた。つまりコイツが、コイツ自身がかの六騎聖なのである

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