べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

21 / 38
第21話六騎聖

 古市を置いて教室に帰る途中、なんか知らんが大森、千秋、真田兄弟が焦った感じで走って来ていた

 なんでも、城山が聖石矢魔(ココ)で何かをやったら何かすると退学になる事を逆手にやられたようで、それを聞いて神崎がキレたらしく、殴り込みに行ったそうだ

 

「ついて来て!!」

「え?なんで俺が…」

「いいから早くっ!!」

 

 もうほとんど手遅れだろうがとりあえずついていくことにした

 

 

 

 騒ぎになっている教室の窓が割れていた。その教室のドアから中を見ると既に神崎が生徒の胸ぐらを掴み今すぐにでも殴りかかりそうになっていた

 

「神崎っ!!待ちなさいっ!!」

 

 大森が神崎にそう叫ぶが

 

「てめーらも邪魔すんな。城山の分はキッチリ返させて貰わねーと」

「……マズいですね、先輩」

 

 神崎を止めに来たのは古市の知り合いと言う三木だった

 

「これじゃあいくらなんでも、僕が止めなきゃいけない…」

「あ?なんだてめーは…」

 

 神崎が言い切る前に三木の手が神崎の顔まで来ており

 

 パァン!

 

「…危ないな」

「ッ!」

 

 その腕を俺が上に向けて弾いた。そのため三木の攻撃は空を切り、神崎に当たる事はなかった

 そうなると余裕そうな表情から一気に顔色が変わった三木が後ろに下がる

 

「…神野君…って言ったかな?

 いいの?そこの先輩庇ったら君まで退学になるけど…」

「石矢魔高校自体が退学になるわけじゃないしな〜デメリットと言えば出席日数だけだし別に…なぁ?」

 

 そう言うと俺は神崎を見て笑顔で言い放つ

 

「そう言うわけだから神崎先輩。今のところはやめにしません?」

「あ?バカかお前。なんでそんな話になるんだボケ」

「石矢魔が戻ったら仲間集めて何倍にもしてお礼参りした方が良くないですか?そっちの方が退学なんてないんだし」

「「「ッ!?!?」」」

 

 教室中の生徒達が一斉に顔面蒼白に変わる。それに伴い神崎の憤怒の表情が消えて邪悪な笑みを含み出した。そこに俺は更に笑いかける

 

「見たところ、六騎聖とやら以外はみんな貧弱なんだし別に後からでも…ね?」

「…確かにな。そっちの方が良いな」

 

 そう言うと神崎は手を放しスタスタと教室から出て行った

 

「…石矢魔の皆さん。放課後は是非旧校舎屋上へ来てください。我々部長連がお待ちしております」

 

 三木は周りが蒼白になる中、余裕そうに言う。俺達はそれだけ聞いてその教室を後にした

 

 

 教室に帰るために歩いている途中、アンリが俺の後ろから口を開く

 

『流石にお前………面白すぎだろぉ!!!

 

 流石悪魔の神様。こういう事にはアホみたいに喜ぶ

 

『見たか!?あの人間共の表情!!絶望の表情だったぜ!?

 全く最高(最悪)だよお前は!ヒャーハハハッ!!!』

『うん。うるさい』

 

 狂ったように笑うアンリにそう言いながら歩いていると男鹿と邦枝が走ってこちらに来た

 

「ちょ!?あんた達、何もしてないわよね!?」

「当たり前だろうが、この恨みは後に取っとく」

「はぁ!?」

 

 意味がわからないと言う感じの邦枝に大森があそこで何があったのか説明すると次は俺に突っかかって来る

 

「ちょっと!?何したか分かってんの!?」

「一時的に戦争止めただけ。そのあとは知らん」

「そのそのあとがダメなんでしょ!?」

「『今から』よりはマシだと思うぞ?」

 

 そこまで言うと邦枝は何も言わずに教室に向かって歩き出した

 

 

 

 〜神崎と夏目は城山の見舞いのために先に帰った〜

 

「で、旧校舎屋上は行くの?」

「ダメよ!!」

 

 俺が話を切り出すと邦枝が止める

 

「そうなるとアイツらの思う壺だわ。ねぇ、男鹿あなたも…」

 

 邦枝が隣にいるはずの男鹿に話を切り出すが、男鹿はそこにいない

 

「いない…帰った?」

「まさかアイツ一人で」

 

 …………

 

「よし、俺も帰る!」

「待ちなさいっ!!」

 

 俺の言葉の裏を察したのか邦枝が待ったをかけようとするが傍観していた姫川が立ち上がりながら口を開く

 

「何言ってやがる。俺の方が超帰るに決まってんだろ?」

「ちょっと!!あんた達!!」

 

 邦枝の制止の言葉を無視して俺達は屋上へと足を運んだ

 

 

 

 

「ん?一人知ってるやついるぞ?」

「どーでもいいが、俺の石矢魔をナメてくれた礼はしねーと…な」

「言っとくけど、私は止めに来ただけだから!!」

 

 屋上に来てみればやっぱり男鹿がいた

 男鹿、俺、邦枝、姫川でこちらは四人、対する六騎聖とやらは二人足りずに同じく四人

 すると一番不良(こっち)側にいそうな男がリンゴを片手に呟いた

 

「で、ドイツが一番強いんだ?」(郷 宏道)

「男鹿でしょうね……一番手前のあの男です」(三木 久也)

「確かに…彼のタフさには少々驚かされマシタが…私は別の人に興味がありマスね」(新庄・アレックス・ロドリゲス・一郎)

「……邦枝。萌え…」(榊 光輝)

 

 それぞれ言いたいことを言っている。最後のやつはよくわからん

 すると不良っぽいやつが立ち上がり、不敵な笑みを浮かべて口を開いた

 

「どうした?何遠慮してやがる。来いよ、さっさと始めようぜ

 安心しろ。手ぇ出したら退学なんてセコイ事は言わねえ

 俺達ゃ本気のてめーらをぶっ潰してーだけだ」

 

 そこまで言うと向こうで何かの話し合いを始めた。大方、誰が誰の相手をするかの話だろう

 数秒で終わったのか即座にリンゴを持っていた郷がリンゴを上に投げた瞬間、高速スピードで突っ込んで来る

 

「その首もらっt」ガッ!

 

 蹴りをギリギリで防がれた。しかも、腕とは言え受けたにもかかわらず数センチのけぞっただけ…強いなぁ

 

「いきなり王やらキングやらは取れねーだろう?」

「………」

 

 俺と郷、榊と姫川、三木と邦枝、新庄と男鹿で戦う事になった

 えーっと、何部の部長だったか?

 

 ゴッッ!!

 

 すぐに何かを殴る音がした。見れば男鹿が新庄を拳一発で吹っ飛ばしていた。流石男鹿、容赦ねー……

 だが、新庄もタダでは倒れずにボクシングの構えをしたまま立ち上がっていた

 

「負けるわけにはいかないのデス。我々が…不良などに…!!」

 

 聖石矢魔としてのプライドか、優等生としてのプライドか、はたまた六騎聖としてのプライドか…最後まで立ち上がり、そして彼は屋上の出入り口のところを見る

 

「ウチの生徒デスね…?去りなさい…ここは危険デス

 いつ他の不良が襲って来るかわかりマセン…ヨ…」

 

 そこまで言うとドシャッと新庄はうつ伏せになって倒れてしまった

 

 

「アレックス……っと」

 

 郷が新庄を見ている隙をついてパンチを放つが、ギリギリで避けられてしまう

 

「警告しとくけど…よそ見とか、仲間やられて涙してる暇なんて…喧嘩には一切ないからな?」

「そりゃどう…も!!」

 

 迫って来た郷は掴みかかってきたが、ステップでそれを回避する

 

「早えなあ…」

「タフさには自信あるけど、絞め技にはねー……」

 

 うーむ。けど近づかないと倒せないこのジレンマ……どうしようか

 

「……しゃーない。本気でやるか」

「は?」

 

 

 ドゴンッ!!

 

 

 早く動き、顔面にパンチを叩き込んだ。そのまま地面に叩きつけるように殴られた郷はスーパーボールのように一回だけ跳ねた後に止まる

 

「フーッ…終わりか?」

 

 そう呟いてはみたが、彼は大の字になったまま反応はない。完全に気絶したようだ

 ……やりすぎたかもなぁ。いや、夏目の代わりに俺が来たんだから自由にして良かったんだろうけど

 

『うむ。今のパンチは良かったぞ』

『何師匠みたいな面して言ってんだ』

『実際師匠ですし』

 

 アンリは相変わらずだった

 ……あ、魔力っぽいのがゆっくり近づいて来てる

 多分この戦いもそろそろ終わるだろうな。男鹿も三木にめり込みパンチ、めり込みキック繰り出したし

 

「……帰るか」

 

 そう言って屋上の出口へとスタスタと歩いて行った

 途中で古市とその他2名、その少し後にメガネとすれ違ったが無視して歩いていった

 

「いや、無視せんといてや?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。