べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

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第23話

「翔〜お客だぞ〜」

「わかった〜今行く〜」

 

 家族でご飯を食ってると家のチャイムが鳴ったため、父さんが出たのだが、客とやらは俺に用があるらしい

 とりあえず呼び出しに応じるために玄関から出ると

 

「ちゃお♪」

 バタンッ

 

 ……なんだろうか。何か見た事あるおっさんが気持ち悪い笑顔で手を振ってたんだけど

 ……試しにもう一度玄関を開けると

 

「パカッ!!」

 

 今度は割れた状態で待ち構えていた。もちろん即座にドアを

「早くせんか」

 閉める前にガスッとヒルダに背中を蹴られて無理矢理中に入れられた

 

 

「で、何もない空間で縛られてる訳だけど。先輩方はどうですか?」

「俺は晩飯食ってたらいきなり…」と神崎

「テレビ見てたらいきなりデカイおっさんが現れて…気がついた時にはこの状態だ…」と姫川

 

 同じような経緯で集められた邦枝以外の退学組のメンバー

 

「そんなのまだマシっすよ……俺なんか脱糞してるトコにケツ拭くどころかズボンも履かずに連れてこられたんスよ?

 もう尊厳とかねーっスよ」

「大丈夫だ古市。お前は元から汚れてる」

「フォローになってねーよ!!?」

 

 東条はガッツリ寝てる。多分明日も朝からバイトなのだろう

 男鹿は……連れてこられる前、ベル坊が泣いたのか黒こげ状態

 

「全員集まったようだな……」

 

 全員でこの状態と状況でどういう事なのか話し合っているとヒルダが歩いて来て話に割り込んできた

 

「では本題に入るとしよう」

「「男鹿ヨメ!!」」

 

 いきなり現れたヒルダに突っかかったのは神崎と姫川だ

 

「テメェの仕業かこの野郎っっ!!」

「そういえばあのおっさんも見たことあんぞ!!

「さっさと帰らせろやブスッ!!」

 

 ガスッ

『ブス』と言う言葉に即座に反応したヒルダが言った神崎に蹴りを入れた。ハイヒールのかかとの部分で蹴られたからかなり痛そう

 

「私は唯の使いだ。貴様らを集めたあるお方のな…」

 

 そう言うとヒルダはスッとディスクを取り出しいつの間にか出て来ていたプロジェクターに入れる

 

「このディスクにそのお方の言葉が入っておる。まずはそれを見て貰おうか」

 

 そうして全員が『あのお方』をこの目で見るためにジッと映された画面を見る。そこに移ったのは……

 

『ようこそ諸君。私の名はMr.バレーボール』

「「「さっきのおっさんじゃねーかっっ!!!」」」

 

 おっさんであった

 …いやせめてモザイクとか入れろよ。即バレしてんじゃねーか

「予算がなかったのだ。仕方あるまい」

 ヒルダさんや。それはわかっても言っちゃいけないやつだ。あとナチュラルに心読むのもやめてください

 

「なんでモニター越し!?」

「黒幕気取りか!!」

「無駄に3Dだ!!」

「直接来い直接!」

「何この茶番!?」

 

『左手は添えるだけ』

 

「バスケットボールだそれは!!」

「おちょくってんのかテメーマジで殺すぞ!?」

 

 ギャーギャー騒いでいるとやっとMr.バレーボールことアランドロンが本題を切り出した

 

『フフフ…いいね。その若さ、負けん気

 そんな君達を集めたのは他でもないある映像を見て貰うためだ』

「映像…?」

『フフフ…volleyball(バレーボール)のvはvictry(ヴィクトリー)のv!!』

 

 …………

 

『ではスタート!!』

 

 意味がわからない

 

 

 

 

 映像は六騎聖がバレーボールの練習を真面目にやっている様子だった。だが少し…いや大分おかしな事があった

 

『てゆーかあのリーゼント、超キモいんですけどー』

『ですよねー。しかも姑息ですし、下剤とか使ってきそうー』

『あるあるー卑怯って言うか小っさーい。練習する気合もないですよ絶対』

『それならあの王は取れないとか言ったやつ、相当キモいZE☆』

『神崎とか言う馬鹿もいたけど、どんな顔か忘れたZE☆』

『待て待てそんな事ゆーたら、東条とかゆーやつはドブの匂いがしたZE☆』

『だったら男鹿と赤ん坊はウンコの臭いでした!!』

 

 完全にアテレコ。普通の人なら気付くものなのだが…

 

「「「「ほう……」」」」

 

 生憎とこの場にはその普通が少なかった

 

 〜翌日〜

 

「よっしゃ翔トス上げろコラァ!!」

「男鹿ァ!あれやんぞぉ!」

「シャアッ!」

「「ジャンプで見たプラステンポォ!!!」」

 

 ……なんか違う気がするけどまあいいや

 

「声出せオラァーッ!!」

「っしゃあこーいっ!!」

「コラァ邦枝遅えぞ!!」

 

 いつの間に来ていたのか邦枝もこちらを見て呆然としていた

 邦枝は置いといて、気合いを入れて練習に励んでいると神崎が不満になっていた一つの事を口にした

 

「ってゆーかなんで俺がレシーバー!?男鹿!!テメェ変われ!!もしくは神野が俺にトス上げろや!!」

「いや」「ダッ」

「先輩レシーブした後にすぐには動けないでしょうが」

「気合いでなんとかしたるわコラァ!!」

 

 そんな揉め事が発生しているとバレーボールのやり方を読んでいた古市がポジションの部分を見せる

 

「ポジションはちゃんと決めた方がいいらしいッスよ。勝つ為にはそれぞれ特性を活かさないと。例えばレシーブ専門のポジションとか」

「俺はやだぞそんなポジション」

 

 リベロ

 バレーボールで守備専門にする選手

 他の選手とは異なるユニフォームを着る

 

 ………

 

「これってアレか?1人だけユニフォームが違うって事はチームのリーダー的な?」

「だったら俺が…」

「私よ!!」

 

 リベロがリーダー的存在であると勘違いした男鹿と神崎が口論になりかけた時、割って入って来たのは邦枝

 

「リベロは私がやる。アンタ達どうせ何もわかってないんでしょ?」

「おいおい邦枝テメェも案外セコイな。そんなにキャプテンになりてーのか?」

 

「私が決めてやろう」

 

 どこからともなく声が聞こえて来たかと思えばボールが俺に飛んできた為、ギリギリレシーブで弾いた。だが、弾いたボールは勢いを殺していない為壁に激突した瞬間に破裂した

 

「私のサーブを拾えた者がリベロ。それでどうだ?」

 

 淡々とそう言う者はやっぱりヒルダだった

 ヒルダの言葉を聞いた者達は動かない。まあ完全に殺人サーブだからな、仕方ないね

 

 長いので割愛?

 

 邦枝がリベロに決まった。最初の一本は反応すら出来なかったが2本目になるとそれは綺麗に返した

 この後も姫川の長いリーゼントがネットに引っかかってたり

 髪を下ろしてみればイケメンだったり

 男鹿が途中から抜けたかと思えばボロボロの状態だったり

 

 

 などがあったが、練習は終わり学園祭当日

(こまけえ事は気にすんな!)

 

 

「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」

「お帰りなさいました」

 

 迎えの言葉が来るメイドに古市が笑顔で返す

 

「……なぁ古市、何故俺達はメイド喫茶なんぞに来てんだ?

 あ、プリンと紅茶一つ」

「『なんぞ』とはなんだね『なんぞ』とは……メイド喫茶。良い響きじゃあないか。オムライスに名前を書いて貰おうかな?」

 

 注文しながら言葉を交わす。…いや、後30分で試合開始だぜ?

 何してのマジで……アンリは『あの子可愛いな〜』とかうるせーし

 

「うっす!貴方があの『伝説(レジェンド)』と呼ばれてる風谷さんっすか!!俺、男鹿さんの舎弟やらせてもらってる山村和也って言います!カズって呼んでください!!」

 

 なんか自己紹介してる執事がいるんだが……

 

「そう言うわけだ。カズとも仲良くやれよ翔くんや」

「意味が分からん」

 

 そうこうしてる間に料理が届いた

 

「お待たせしました〜!プリンと紅茶とオムライスになります〜!

 古市さん。この人だぁれ?オガさんの知り合い?」

「梓くん。その通りこの馬鹿は知り合いだ」

「誰が馬鹿だ」

 

 梓と呼ばれる人は「へー」と言いながらオムライスにケチャップで字を書いていく。そして出て来たのは『ちしょう』の文字

 

 恥将

 

 ……この子天然だわ。恐ろしい…

 

 ちなみにこの後、邦枝に見つかって引きずられていった




活動報告を上げました。一応見ていてくださると幸いです
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