べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

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オラァッ!!!
こういうの見たかったりしたんだろコラァッ!!!


第32話…皆さん。そろそろ飢えてるでしょ?

 家に帰って来た。時間がもう夕方であった為、帰ってすぐに晩御飯の時間になったのだが

 

「……なんで、千秋が普通に俺の家の食卓の中に入って来てるの?」

 

 それを聞くと腹が少し大きくなって来た母さんが説明した

 

「私が帰るときに千秋ちゃんとバッタリ会っちゃって〜荷物を代わりに持ってくれたのよ?本当に良い子だわ〜」

「…妊婦さんに…優しくするのは、当たり前ですから」

 

 そんなやりとりを父さんも「本当によく出来た子だ…」と感心していた。そして両親揃って同じことを同時に口にした

 

「「こんな馬鹿息子ですが、よろしくお願いします」」

 

 瞬間、俺と千秋の顔が赤くなった

 

「おい、違うからな!?俺達まだ付き合ってないからな!?って言うか、どんだけ先の話してんだよ!?」

「そ、そそそそうですよ!!私達はまだ付き合っていませんし、それにちょっとグループの掟で……」

 

 必死に弁明しようとしたが両親は聞いた上でニコニコとした表情で口を開いた

 

「そうかぁ…2人共『まだ』付き合ってないのかぁ…」

「あらあら…『まだ』付き合ってないのね〜」

 

 ニコニコしたまま、わざわざ『まだ』の部分を強調してくる。それを聞いてまた2人揃って顔を赤くする

 そんな俺達を見て両親はニコニコしたまま食事を進めた

 

 

 

「「…………………」」

 

 俺の部屋、いつも通り千秋とゲームを……せずに黙った状態でベッドに座っていた。ちなみにベッドの端と端に座っているため、間にはかなり気まずい空気が流れている

 

 いつもなら気楽にゲームをしているのだが、先程自分達で掘った墓穴を思い返す

 

『まだ』付き合ってない

 

 ……俺だけが「まだ」って言うのはわかる。いつか玉砕覚悟の告白しようと思ってたし……けど、千秋も「まだ」と言った。それはつまり、千秋も俺と同じ考えで、それはつまり千秋も俺の事……

 

「「……………ッ」」

 

 不意に横目に千秋を見てみると千秋も横目で俺を見ていた。目があった俺達は即座に視線を外した

 横目で見た千秋の顔は俺と同じ考えに行き着いていたのか顔が赤く……その…可愛いかった……

 

(ちくしょうアンリめ…なんでこんな時に限って茶化してくれないんだよ)

 

 内心で自分の契約悪魔に八つ当たりする。だが、そんな事は今のチクタクと動き、針を鳴らす時計の音しかここには響かない状態ではなんの意味もない

 そんな中、俺は気合いでやっと口を動かして声を発した

 

「……千秋。ゲーム、やるか?」

 

 ……ヘタレって言うな。これでも頑張ったんだぞ?

 

「……やめとく」

 

 予想はしてたがやっぱり断られた。またも気まずい空気が流れてくる

 そんな空気に耐えきれず、ついに俺は先程の発言について聞く事にした

 

「その、千秋ってさ?俺の事、好きだったり…したの?」

 ヘタレでダメならストレートに言う事にした。…遠回しに聞く方法が思いつかなかっただけだが

 

「……ッ」

 聞くと千秋はピクリと動き、顔をさらに赤くした。数秒は何も言わなかったが、やっぱり気まずい空気から脱出したいのか

 

「…………うん」

 ついに認めた。……うん。逃げたい

 顔を真っ赤にしているのが自分でもよく分かる

 昔に同じ事を聞こうとしたらエアガン突きつけられて否定してきたため半端諦めていたのだが……いや、今思えば照れ隠しと言うものの気がしてきた

 

「…翔は、どうなの?「まだ」って事は……翔も、その…私の事?」

 吹っ切れたのか顔は赤いが覗き込むようにこちらを見ながら千秋が聞いてくる。…千秋がハッキリ言ってくれたんだし俺も

 

「…………はい」「ッ」

 自分の想いを認めると千秋は赤面のまま嬉しそうな、恥ずかしそうな…わけのわからない顔をした

 また数秒立った後、呟くように千秋が問いかけてきた

 

「その…私、烈怒帝瑠の一員だよ?絶対の掟で彼氏…作ると脱退しないといけないから…高校卒業まで…」

「大丈夫。それまで千秋を待つから。ってか、卒業と同時に告白しようと思ってたし」

 ゆっくりと紡ぐ言葉に俺は堂々と答える

 

「…ッ…私、翔の好み女の子じゃないかもしれないよ?いつも屋根裏に隠してるエ、エッチな本の人みたいに…おっぱいはないし…」

 

 バレてたorz

 …はっ!?危ない危ない。ちゃんと堂々と答えなければ……

 

「確かに胸はもうちょいある方が……冗談。そう言う所を含めて千秋の全てが俺の好みだ」

 冗談でキッと睨みつけてきた千秋だが、そのあとに出した言葉でまたまた顔を真っ赤に染める

 

 そして俺は卒業する時にやろうとした事を今する事に決めた。これからが気まずくなるかもしれないが、もう決めた事だ。やるなら思いっきりやる

 

「……谷村千秋さん」

「……っはい」

 

 ベッドで正座して真剣な目で谷村を見つめるとこれから何をされるのか察した千秋も正座して俺と目を合わせる

 そして俺は俺なりの全力で言いたい事を口にした

 

 

 

「……卒業したら俺と…付き合ってください」

 

 

 

 さて、千秋の返答は…

 

 

 

「……こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

 

 ……静かな時間が過ぎていく。俺にはそれが永遠にも感じられた

 俺達の顔はお互い真っ赤なままではあったが、お互いの表情は変わってきていた

 

「は、ははは……」

「えへへ……」

 

 

 

 ああ、これが幸せと言うものか………

 

 

 

「「おめでとーーーーーーーー!!!!!!」」

 

 ドアが急に開いたかと思うとそこから祝福の言葉を叫びながら現れたのは母さんと父さん

 

「いやあ、まさかと思って聞いていたけど…やったなぁ翔!!」

「千秋ちゃんも馬鹿息子を貰ってくれてありがとうねぇ」

 

 いつになくテンションが上がりまくってる両親。…母さん、腹に子供がいるんだから無茶しない方が……ってそうじゃない!!

 

「ちょっと待てアンタ等。一体いつから聞いてた!?」

「いつからって……『千秋。ゲーム、やるか?』って所だな」

「最初からじゃねえかちくしょう!!!」

 

 やばい、恥ずかしい……いや待て、なんか危険信号みたいなのがビビッときた!

 

「……早く録画したカメラを出して」

「ええ!?なんでバレ……あっ」

「やっぱりかぁ!!今すぐ出せぇぇぇ!!!」

 

 そのカメラの中身は俺が預かった。これで大丈夫…なはず

 

((こんな事もあろうかと入る前に中身を別のと入れ替えておいて正解だった……!))

 

 この後、中身を確認した時にすり替えられているのに気づいたのだが、既にどこかに隠されており、見つける事は出来なかった

 

 

『おいアンリ、お前何かしらの方法で隠し場所わかるだろ』

『え〜面倒臭いし、何よりお前の困る顔が見たいから無理』

 

 こちらの状況を見てケラケラ笑っていたアンリに助けて貰おうかと思ったが予想通り無理でした

 

 

 〜翌日〜

 

 

「「………」」

 

 あれ、なんで俺は千秋と一緒に登校してんの?

 確かに告白はしたよ?でもあれ卒業したらって話だったよね?

 今の今まで一緒に登校なんてした事ないんだけど…えっ、告白したらこんなに距離縮まんの?

 

「おはよ〜アキチー……あれ?なんで神野までいるんスか?」

 

 校門まで来ると花澤が手を振りながら挨拶しに来たのだが、何故か一緒にいる俺について聞いてきた

 

「あ、ゆかちー……べ、別に意味なんか…ないよ?ね、ねぇ?」

 

 若干焦りながら千秋が俺に振る…いやなんで俺に振るの

 

「まあ、なんもないな。先に教室行ってるぞ」

「あ、うん。バイバイ」

 

 花澤の隣を通る時「ハハーン…」と目がキラリと光った気がしたが気のせいだろう。いや、気のせいであってくれ

 石矢魔の教室で広められたらあの脳内中学生共が凄いからかってくる。そんな被害は邦枝と男鹿の仲だけで十分だ

 あと古市が絶対血の涙を流しながらこっちを見てくる

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