べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

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第36話男鹿、帰還

 し…死ぬ……え?早乙女先生の修行ってマジで死ぬ方がマシだと思えるんだが…

 

「オラッてめーらさっさと起きろっ!!」

 

 だがまだまだ修行は終わらない

 

 

 

 

「男鹿と邦枝が別の場所で暗黒武闘(スーパーミルクタイム)の修行?」

 

 早乙女先生に呼ばれたかと思えばそんな報告を受けた

 

「よし、わかったらお前の修行も再開だ」

「あのー修行再開の前に何故俺もその修行に行けないのか聞きたいのですが……」

 

 そう言って説明を求めると早乙女先生は右手の小指で鼻をほじりながら面倒臭そうに説明しだした

 

「あ?テメーの悪魔は神様だぞ?大魔王とか比較にならんくらいの魔力がある。テメーが修行してやっと1、2割出せる程度だ。そんな奴に暗黒武闘でリミッター解除してみろ。即死だぞ?」

 

 ああ……納得。アンリって中身がアレだけど一応神様だからね。強さと魔力も化け物なんだよね

 

『アレってなんだアレって…代わりに俺の技教えてやったろうが』

『あの技は……ハッキリ言ってチート過ぎませんかね?ゲームじゃ最弱鯖の宝具として結構心に焼き付けてんだけど』

『鯖?宝具?……何言ってるかは知らんが俺の技だぜ?信用しろよ』

アンタ(最弱)の技だから信用できないんでしょうが』

 

 ……もうFGOやってる人ならわかるよね?わからない?

 

「そんじゃま、修行始めんぞ〜修行内容は……ひたすら俺のしごきだ」

「……ん?待って、それさっきまでと全然変わら「よっしゃあ行くぞぉぉお!!」

 

 

 〜3日後〜

 

 

 し…死ねる……アレ?これ最初にも言わなかった?

 

「よくついてきたな〜俺の特訓に」

「特訓じゃねーだろ!!ただのサンドバッグ状態をずっと続けてただけじゃねーか!!」

「…人はそれを特訓と「言わねーよ!!ただの一方試合だよ!!」まあ、強くなってんのは確かだから」

 

 

 〜古市宅〜

 

 

「っと言うわけで俺は修行と言う名のしごきを受けてきたわけだが、古市、お前は何してた?」

「何もしてねーよ。俺が鍛えた所で強くなれるわけがねーんだし。ってか、何普通に俺の家に来てんだ。帰れよオメーの家に」

 

 とりあえず古市の家に来てみたが、あんまり歓迎されていない様子

 

「…で、どう思う」

「アランドロンか?似合ってると思うぜ。お前に」

「そっちじゃねーよ!!俺をホモにしようとすんじゃねーよ!!!俺は女が好きなんだよ!!!」

「…ラミアか、ロリコンが」

「そっちでもねーよ!!!」

 

 うーん。久々に聞いた古市のツッコミ。なんか来る物があるね〜

 そんな事を考えていると古市が一息ついて話を戻す

 

「悪魔野学園のはなしだよ。一応みんなやる気になって修行してるけどさ。ぶっちゃけ勝てると思うか?」

「…難しい話だな。なんせ相手は戦闘特化の悪魔、大体力で負けるし。頭数でもなー」

 

 …これ、原作通り行ってんだろうか?勝てる気がまるでしないんだけど……大丈夫だよね?

 

「だよなー…あ、焔王の侍女悪魔が仲間になったんだけど、それは…」

「無理だな。全員皆殺しがオチだわ」

「同感だなたまにはいい事言うじゃねーか翔」「ダブダ」

 

 上を見上げる古市

 お茶を飲む俺

 バリバリと煎餅を食べる男鹿が…

 

「つーかこの菓子しけってんぞ。ケーキとかねーのかよ?ケーキとか」

「ちょっとアンタ!何一人でバクバク食べてんのよ!!私の分も残しなさいよ!!」

「今俺は1匹の飢えた狼なのさ」

 

 ラミアもいつの間にかそこにおり、男鹿に自分にも寄越せと言っているが男鹿が渡す気は毛頭ないらしい

 

「あ、古市

 

 

 駅前まで行ってケーキ買ってこいよ」

「いきなり現れて何言ってんのっ!?」

「おまっ…いつ帰ってきたんだよ!!」

 

 当たり前のように古市にケーキを要求する男鹿、ケーキは無理だが替えの煎餅を出すと男鹿とラミアが全力でそれに貪りつく

 

「あ?今だよ今。いやー大変だったよ。なんせ片道6時間の船旅だからよー。もう腹減っちゃって減っちゃって」

「古市アンタカップ麺くらい作ってきなさいよ」

「なんなのお前ら二人してっ!!山賊!?」

「なんかラミアが男鹿に似てきてる気がする」

 

 とりあえず二人が食べ終えた所でやっと男鹿が話を進めた

 

「忠告しにきてやった」

「「忠告?」」

「あぁ、一応お前らも絡んでる話だからな」

「「?」」

 

 そしてそのまま一泊置いて男鹿は口を開く

 

「今から俺、悪魔野学園ぶっ潰してくるわ」

「「………あ"?」」

 

「色々考えたんだが、やっぱこの戦いは俺がケリつけなきゃなーーと思ってよ…

 そもそも、焔王とお前が戦ってどっちが勝とうが意味なんてねーんだ。あのガキはダシに使われてるだけだからな」

 

 そう言いながら立ち上がり言葉を続ける

 

「奴らの狙いは俺だ。つーわけでお前らは手ぇ出すんじゃねーぞ」

「ちょっ…待て待て待て何言ってんだお前!?ぶっ潰して来るってまさか……一人で行く気か!?」

「ん?そーだけど?」

 

 堂々と宣言する男鹿……ああ、そういえば根は良い奴なんだよなコイツ。…土下座させるけど

 そんな事を考えていると魔力が急に現れ、空間に穴が空きそこに出てきたのは

 

「ヒルダさんっ!?」

 

 ぼろぼろの状態のヒルダ……の格好をしたヨルダだった

 転移門から出た瞬間彼女はふらりと崩れ、男鹿に受け止められる

 

「ヨルダ…どうしてヒルダ姉様の格好を…!!何が…ムグッ!?」

 

 しかし、ヨルダが口をパクパクしているが、ラミアの声でかき消されていたため、口を塞がせてもらった

 

「…男鹿…辰巳…

 ヒルダを助けてーー…」

 

 ヨルダの性格を考えればありえないような言葉が口から出た

 それを聞いた男鹿はフッと笑い言葉を返した

 

「……最初からそのつもりだ」

 

 

 〜悪魔野学園〜

 

 

「で、なんでついてきてんだハゲ。殺すぞっ!!」

「ハゲてねーし。そもそもお前のあの言葉で納得でもすると思ってたのか馬鹿。こんな楽しそうな事を俺がやらねー訳ねーだろうが」

 

 男鹿の言葉にそう返すと男鹿は「チッ」と舌打ちする

 そうしてる間に耳が魚のエラになってる門番が数人おり、俺達に気づくや否や槍をこちらに向けて来る

 

「ん?なんだお前は……」

「おいっ止まれっ!!」

 

 それを見た男鹿が少し笑い、俺と共に拳を固めながらある提案を持ち出した

 

「それじゃあ競争だ。俺達で394人全員倒して……

 先にボス倒した方の勝ちだ」

「了……解ッ!!!」

 

 ドゴォッ!!!

 

 戦争の火蓋が切られた

 

 

 

 

『敵襲だーーっ!!!人間が夜襲をかけてきたぞーーっ!!

 て、敵の数は二人ッ!!!間違いありません!!人間は…

 あの契約者と要注意人物です!!』

 

 けたたましいサイレンと共にスピーカーから人の声が発せられる

 ちなみに男鹿とは別行動。バラバラに動いての競争と言う事になった

 

「い、行かせるなぁ!!!」

「敵は一人だ!!!取り囲めば勝てるぞ!!!」

「う…うおおおお!!!」

 

 数人のモブ共が槍を持って囲み、突進して来る

 

「…フンッ」

 

 俺はそれを鼻で笑うと紋章を発動させ、地面に足を突き刺すように打ち付ける

 

「取り囲めば勝てる……?馬鹿じゃねーの?」

 

 すると地面がグラグラと揺れ出し、囲んでいたモブ共が体制を崩し足を止める。その隙に高速で動きその場にいた全員に腹パンを一発ずつ当てて続ける

 

「そう言う小賢しい所とは別の所に強者は存在する……って、どこかの漫画で見た」

 

 気絶した者達に言ったのだが、もちろん聞いている訳がない

 するとコツッコツッと誰かの、ついでに言うと複数の足音が俺の元へ近づいてきていた

 

「第11の柱 ラベド」白目ハゲ

「第21の柱 ワスボガ」鼻毛モヒカン

「第22の柱 クソブラー」デブ

 

 この3人が俺の目の前に現れるなり自己紹介を始めた

 

 …………

 

「「「いや、お前も名乗れよ。なんかこっちが恥ずかしくなっちまったじゃねーか」」」


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