べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

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第37話ナンプレ

『男鹿、翔!!!ヒルダさんを見つけた!!時計塔の屋上だ!!急げ!!磔にされて火をつけられてる!!』

「はぁ?なんだそれ。魔女狩りかなんかやってんのか?…いや、あながち間違いではないな」

『そうだな。ヒルダは魔女だ』

 

 耳につけておいた通信機から古市の声がし、ヒルダの状況を聞くと何故…と思ったが間違いではないと言うと男鹿もそれに納得する

 

「…ああ、すまんすまん。自己紹介だったな

 俺が悪魔の神アンリ・マユの契約者、神野 翔です」

 

 とりあえず「自己紹介しろ」と言われたところであるため自己紹介した。ついでに疑問になっていた事を聞く事にした

 

「ところで、俺の中ではアンリの名前を使ったら拝みだすやつしか見た事ないんだが、おたくらはなんでそうしないの?」

 

 そう、今までのコイツらの言動から察するに俺がアンリの契約者だとはもう知っているはず、にも関わらず拝まない。それはどう言う事か

 それを聞くとラベドと言う白目ハゲが説明してくれた

 

「我々ベヘモット34柱師団にとって神とは崇め讃えるために存在していない。ただ、越えるべき壁として存在している」

「……向上心が高いこって」

 

 戦闘特化の悪魔の集団なだけあって志は高い

 人間にこんなやついるかな?

 

「先手必勝ですね」

 

 少し考えている間にラベドがナイフを片手に脳天めがけて突っ込んできた。ガンッと言う鉄の音が鳴る

 ラベドのナイフの先

 がない。それどころか刀身がない

 

「馬鹿なッ!!」

「お探しの物はこれか?」

 

 そう言って俺の右手で転がすのはなくなった刀身。それを見せた後、即座に握り潰し、拳を固めるとアッパーで顎を捉えて吹っ飛ばす

 ラベドは縦に3回転ほどすると15〜20mの範囲辺りで落ち、そこから立ち上がる事はなかった

 

「次は」

 

 言葉を言い切る前に鼻毛モヒカンのラスボガが俺を掴んで上にぶん投げ、下で拳を固める。間違いなく落ちる瞬間に俺を殴る気である

 だったらこの軌道から脱出すれば良いのだが、どうせなので迎え撃つつもりでその体制に入る

 その時だった

 

「僕を忘れてもらっちゃ困るよ」

 

 デブのクソブラーが俺と同じく空中にいた。俺と違うのは俺よりも高くにいることくらいか

 それくらいどうって事ない…と思いながら俺は落ちだすのだが、俺の背中に一気に体重がのしかかった

 クソブラーの落ちる速度が速いらしい

 

「……油断した」

 

 クソブラーとの落下地点ではワスボガが待ち構えているのを見て思わずそう呟いた。後に腹の辺りに衝撃が走り、土煙で辺りが見えなくなった

 

 〜ちょっと三人称〜

 

 土煙の中からクソブラーとワスボガが飛び出して来る

 

「…やったか?」

「ワスボガ、そのセリフはこの人間界では生存フラグ…と言うらしいよ。まあ生きていたとしても、かなりのダメージ…が…」

 

 クソブラーが自信ありげに語っていたが、その言葉は止まる

 一人の男が腹をさすりながら威風堂々と出てきたからだ。その男は言うまでもなく神野 翔と名乗った人間である

 

「いやぁ、油断した油断した。すまんな、どんな相手にも油断しない…基本中の基本だわ。勉強になった

 さっきの攻撃も効いた。少しな」

 

 笑顔を浮かべながらそう言う翔に対してワスボガとクソブラーは戦いを続けるために構えを取る

 

「でも」

「ーーなっ…」

 

 その瞬間にはワスボガの懐に翔がいた。あまりの速さにワスボガは一瞬反応が遅れ、それが致命的となり翔の一撃を許してしまった

 

「『神・冥王殺』ッ!!!」

 

 三木の技を見様見真似でやって見たやつを使った

 

(ちゃんと出来るか不安だったけどなんとか出来た……あと少し鍛えてなかったらこっちがダメージくらうとこだったけど…)

 

 そんな事を考えながらクソブラーに回し蹴りを頭に当てて気絶させた

 

 〜一人称〜

 

 入り口を忘れたため壁を壊して出入り口を作った。そこには敵がいたが、全てがモブであったため、全員漏れなくめり込ませて先に進む

 進む間に葉巻加えたおっさんやグラフェルみたいな別人達が倒れていたが、多分男鹿のせいだろう

 

「…何やってんだ邦枝さん。いや間違えた、なんでここにいんの?」

「……ッ、神野。先に行って、ここは私達がやる」

 

 その先には邦枝と何故かアギエルが他の女達と戦ってた。お言葉に甘えて上に行こうとしたが

 

「行かせないよ!ここは第5の柱、エリムちゃんが相手になるよ!!」

 

 魔女らしい帽子に杖、アニメや漫画で出てきそうなダボダボの上着を着た…子供がいた。弱そう

 

「…あの、すいません。この中に保護者さんいますか?」

「子供扱いするなぁ!くらえー!」

 

 魔法使いの服装をしてるくせに杖で殴ってくるが、ダメージにならない。少しホッコリした程度だ

 ……はっ!?まさかこの姿は仮の姿でここから急成長して

 

「いや、急成長とかそんな事はないよー。ってか、ぶっちゃけ無視して進んじゃって良いよー」

「あ、そうでしたか。ありがとうございます」

 

 アギエルには俺の考えが分かっていたらしく、それに対して答えてくれたため、ぺこりと頭を下げて上へと向かった

 …勝手な勘違いしてしまうとこっちが恥ずかしいな

 

 

 

 

 上に上がる途中で死体のようになったモブ達が転がっている。間違いなく男鹿の仕業だろう

 今思えばこの競争で負ければ後で男鹿になんて言われるかわかったものではない。そう思った俺は急いでモブ達を踏みつけながら先を急いだ。そして……

 

「よし新しいフロアに来た〜…って、どうした男鹿!?あと東条!?」

「しょ、翔かー…おいテメー、アレを何度かしやがれ…目が回る…」

「お、俺達にこんな事させるとは…相手はやばいぞ神野…」

 

 フロアに来るなり目にしたのは吐血しながら倒れている男鹿とベル坊、膝をついて弱体化している東条の姿だった

 

(馬鹿な……男鹿と東条を同時に弱体化させる?一体何が……)

 

 そう思い、男鹿達が苦戦している相手を見るとそこにはピエロ、イケメン(死ね)、二足歩行の犬……そして

 

「ナンプレ?」

「はい、ナンプレです。私の自作です」

 

 俺が呟くとピエロがそう教えてくれた

 

「…俺、ゲームは好きだけどこんな感じのゲームはあんまりなぁ」

『なら、俺が変わろうか?…神野』

 

 声がした、通信機からだ。そしてその声の主は…多分

 

『姫川…か?』

『なんで疑問文なんだよ!?忘れてんじゃねーぞボケ!!』

「…できんの?時間がかかりそうなんだが」

『愚問だな。こんな素人くせー問題5秒ありゃ十分だ』

 

 ……姫川って実は頭が良い?いや、あの勉強嫌い率180%を誇る石矢魔高校の生徒だ。そんなわけがない、趣味だ趣味

 

「あー、俺がやるわ。別に良いよな?」

「本当ですか!?良かった、この問題が無駄にならなくて!!」

 

 

 

 結果は完全勝利、これでこのフロアは突破…なのかと思ったが

 ピエロが言うには様々な場所に様々なゲームが設置されており、それら全てにおいて勝利しなければならないとこのフロアは開かないのだとか……時間がない

 かと思えば姫川以外の人達が既にゲームを始めており、そいつらが勝つまで休む時間となった

 

 待っている間に情報共有、まずは何故東条がここにいるのか

「泊まり込みで石矢魔の校舎を建ててんだ」との事

 つまり俺達が始めてここに来た時も既にこいつはいて、更には自分の学校が乗っ取られたと言う事にも気付かずにせっせと校舎を完成させようとしていたと言う事だ

 

「男鹿、コイツ馬鹿か?」

「馬鹿じゃねえ男鹿だ。コイツはアホだ。可愛そうなくらいのアホだ」

「うん。馬鹿でアホだ」

 

「??」

 

 俺と男鹿でヒソヒソと話し、東条は?マークを頭から出しているとゲームに勝った合図のランプが4つ全てひかり、扉が開く

 

「さて、ラスボス戦だ」

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