べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

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第38話vsベヘモット

 さてさてさーて、やっと最上階へ向かう階段を登りきったんだが

 

「さぁ3人仲良く殺しあって貰いましょうか?」

 

 ロン毛とアホ毛と細目の悪魔にそんな事を言われています

 ラミア曰くこの学校に付けられていた篝火全てが悪魔の催眠術の一種らしく、それにかかっていると思っているらしい

 

「アダッ

 ダブッ!!

 アダブッ!!」

 

 ベル坊は言葉の意味がほとんどわからなかったらしく、混乱している。あ、かかってないのは敵対してるとは言え王族だからだね

 

「…どうした?さっさと三人で殴りあべっ」

 

 そうこうしてる内に何の警戒もなく男鹿と東条に近づき2人から同時に殴られた。まあ、あの馬鹿2人でも催眠術だとわかってたらかかるはずないわな

 

 茶番は終わってラスボス戦。ジャバウォック

 こいつはヤバい。隣にいる爺さんもヤバい

 

「ダブッアダッダブダッ!!」

「わかってるよ。まずはヒルダを助けろってんだろ?心配すんな、もう火は消えてんじゃねーか」

 

 男鹿はベル坊に言われ十字架にかけられたヒルダを見ながらそう呟いた。何故かは知らんがその顔には若干焦りの表情をしている

「火は消えてる」と言う事から察するにその炎に何かあったのだろうか

 

「女が気になるか?」

 

 ジャバウォックはよそ見をしている男鹿にそう呟くとヒルダに向けて手を突き出し、広げ、そこに魔力を集め……発射した

 

「…てめえ今殺そうとしやがったな…」

「…それがどうした?」

 

 ギリギリで助けた男鹿の言葉にジャバウォックは笑いながら答える

 俺はその隙に近づき拳を握り、弓を引きしぼるように腕を引く

 

「ぶっ飛…!?」

 

 突き出そうとした拳を収め、腕をクロスしてガードの姿勢に入る。その瞬間、腕に衝撃が伝わり5、6mほど後退した

 ジャバウォックは手を広げたまま動いていないため、ジャバウォックがやった事ではないのは明らか、ならば誰が横槍を入れてきたか…

 

「ほっほっほ、すまんのう。お主の相手は儂じゃよ」

 

 ジャバウォックの親父、ベヘモットだった

 

「何すんだ糞爺」

「なに、アンリ・マユの力は知っての通り強大。もしもの時のために儂が出張ってきたと言うだけじゃよ。不確定要素は出来るだけ排除したいしの」

 

 爺さんは淡々と言う

 とりあえず避けられない戦いだと言うのはよく分かった。そのため、男鹿に向かって声をかけた

 

「男鹿、そう言うわけでこれはこの糞爺と喧嘩してくる。…負けんじゃねーぞ」

「ああ?何言ってやがる。俺が負けると思うか?」

「一回負けてっから言ってんだろボケ」

「んだこら、誰がボケだハゲ」

 

 とりあえずお互い罵り合いながら喧嘩を始めた

 

 

 〜校庭〜

 

 

「とりあえずここでいっか?」

「まあの…にしても、久々の実践じゃと心が躍るわい」

 

 三人の邪魔になる為離れて校庭に出てきた。ベヘモットは肩をコキコキ鳴らして準備体操に入っている

 

 

「そこにドロップキィィィィクッッ!!!」

「うぉっ!?」

 

 顔面にドロップキックを喰らわせようとしたが当たらなかった。…確かこう言う時のセリフは

 

「チッ、外したか」

「お主、ズルくない?人が準備入ってる時に攻撃とか…」

「アンタ、聖人君子でも相手しているつもりだったか?残念ながら相手は不良だよ」

「他の奴らよりはマシだとは思ったんじゃがなぁ…」

 

 そう言うとベヘモットは魔力を全身に行き渡らせ、構えた

 瞬間に目の前に拳が来ていた

 

「ぶっ!?」

 

 避ける事も出来ずに顔面に当たる。一回転したがそこで地に足をつけ、衝撃を吸収する

 顔を上げると次は足が目の前に

 

(そうだったそうだった。こいつはこんなでもベヘモット34柱師団の頂点に立つ奴だった)

 

 蹴りがスローに見えた世界で俺はそんな事を考えているとまた顔面に衝撃が襲った

 

 

 

 

 

『なぁなぁ。そろそろ紋章を使おうぜ?』

 

 仰向けで大の字になりながら倒れていると宙に浮いたアンリが話しかけて来た

 

『そうだな。強いし、アレを試すには十分な相手だ』

『お、マジで!?ついにアレを使う!?つかっちゃうの!?』

 

 俺の言葉を聞くとテンションが上がるアンリ。最近教えてくれた奥の手をもう使うのだ。嬉しくないはずないだろう

 

 

 

「なんじゃ?もう終わりかのう?」

「んなわけないだろうが?」

 

 持ち前のタフさで余裕で立ち上がった俺は即座に紋章を使い、全身に広げていく

 

「やるぞ、アンリ」

『ほい来たー!!』

「『行くぜぇ!!テメェの自業自得だぁ!!!』」

 

 そう言うとアンリは俺の体に溶け込んでいく。暗黒武闘(スーパーミルクタイム)と言うが、今の俺では(アンリ)の魔力は受け止めきれない。ならばとアンリが出した奥義

 

 

 

『一時的に人間をやめちまえばいいんだよ!!』

 

 

 

 俺の体は体格から変化していく。全体的にスラリと細くなる

 次に手足。手は爪が鋭く伸び4本指に。足は長く獣のように

 最後に顔。ネズミのような、犬のような、人間以外の何者か

 

「…ははっ。なんじゃそりゃ?」

 

 そこには1匹の化け物が現れた。ただの化け物なら魔界にもいるだろうが、こいつはジャンルが違う

 異形の姿から感じられる魔力が桁違い。早急に手を打たねば負ける。ベヘモットの体からそう警戒音がうるさく言ってくる

 

「…わかっておるわいそんな事」

 

 ベヘモットは1人そう呟くと魔力を全集中し、最高の一撃を放つ為の準備に入る

 それを見た怪物は何もしない

 慢心しているのかまだ制御出来ていないのか。それはわからないがベヘモットはこれをチャンスと捉え、魔力を貯め続ける

 

「…来たな?」

 

 そしてその時が来た。ベヘモットは貯めた魔力を目の前の怪物に向け、一気に放出する

 それを怪物は避けるわけではなく、ただただ真正面からそれを受け止める

 

「『…………』」

 

 衝撃で辺りに砂埃が舞う。少しずつその砂埃が晴れていき

 

「……嘘じゃろ?」

 

 そこに佇む怪物は全くの無傷。余裕でその場に立っていた

 攻撃が終わった事を確認したのか怪物は腕をクロスし、魔力を貯め始めた。そして2、3秒で貯め終わり

 

「『逆しまに死ね。偽り写し記す万象(ヴェルグアヴェスター)』」

 

 全方位に放たれた暴力的な魔力がベヘモットを襲った

 

 

 

 偽り写し記す万象。受けたダメージを己の魔力込みで数倍にして返すアンリの奥の手の一つ

 FGOじゃ攻撃を受けないと使えない宝具で有名

 

「……んで、戻って見たは良いけど。何これ?」

『分からん。とりあえずオレ達がいない間に何かが起こったのは確実だ』

 

 そんな会話を交わしている俺とアンリの目の前には今もなお燃えている校舎があった

 

「…男鹿、あの後何があった?」

 

 とりあえずヒルダを抱えて出てきた男鹿に何があったのかを問いただすことにした

 男鹿はぼろぼろだが、汗をかきつつ答える

 

「いや、ジャバウォックは倒したんだよ?うん

 けどさ?そのあと何やかんやで焔王がいてさ」

 

 そう言われて焔王の方を見るとイザベラに泣きついている焔王の姿があった

 

「あぁ…うん。もう大丈夫、察した」

 

 

「見事じゃ。神谷翔、男鹿辰巳」

 

 さらっとやられたはずのベヘモットが出てきた。そしてベヘモットは言葉を続ける

 

「この学園はやはりお前さん達にふさわしい。返そう」

「全力でいらなくなっただけだろ」

「つーかなんでアレ受けて二足歩行できてんだよ」

 

 と言うわけで悪魔野学園とのいざこざは幕を閉じた

 …あれ、なんで焔王様がついてくんの?

 え、ゲーム?じゃあ古市の家に行かなくちゃな。家燃えても大丈夫なように




はい、これで終わりです。駄作から始まり駄作に終わる
実に俺らしい最後だと思います
では皆さん。さようなら( ´Д`)y━・~~















ひゃっは〜!自由だ〜!!

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