べるぜバブ:転生してきた紋章?使い 作:黒歴史
疲れるわ〜(一ヶ月前に終わらせてる)
曰く、小学生にして最強の男(そんなわけない
曰く、謎だった公園の木にできるクレーターはその男の仕業(なんでわかった!?
曰く、その男を倒せば
曰く、後ろから不意を打っても勝つことはできない(千秋ーー!?
などなど、中には所々に否定できないものがある
最後のは千秋のエアガンでやられたのに俺がやったことにされたらしい。それは千秋本人が別にいいと言ってるため問題ないのだが、これで一番問題なのは小学校を卒業して中学校の帰り道と放課後、不良に絡まれる事だった
他校の中学生から高校生までの不良が毎日毎日飽きもせず喧嘩を吹っかけてくる。流石にキリがないため遠回りして家に帰るのだが、あいつら、家に落書きしてくる
とりあえず落書きしたやつは全員取っ捕まえて自分で消させた。それからは家にご丁寧に果たし状を送られてくるようになった
字が汚すぎて読めないため、行かないって言うか行けないものが多かったが、読めるやつはたまにちゃんとあるためそれには答えて待ち合わせの場所に行って喧嘩する
あ、喧嘩しまくったせいかゼブルスペルなしでも簡単に勝てるようになりました
さて、その待ち合わせ場所で喧嘩した
「腹減ったな〜…コロッケあるかな?」
一人でそう呟いてコロッケのある部分を見てみると奇跡的に一つだけ残っていた。それを見て即座に肉屋のおばちゃんに話しかける
「すいません、おばちゃん。コロッケ一つちょうだい」
「あいよ。ありがとうねぇ」
そう言葉を交わしてコロッケとお金を交換し、受け取るとコロッケを齧りつつ帰る事を再開する
「おばちゃん。ゲンコツコロッケ一つ」
「あー、ごめんね男鹿ちゃん。今そこの人が最後の一個を買ってちゃったよ」
「何!?」
何か後ろから聞き覚えのある名前と声が聞こえてきた。嫌な予感がするな、走って帰るか
「待て」
走ろうとした俺の肩をガシッと肩を掴まれた。振り返ってみれば凄え怖い笑顔をこっちに向けた人がいた
「それ、譲ってくんない?」
「すまん。もう食った」
「よーし覚悟はできたか?俺のコロッケを食った罪は重いぞ」
「いや完全に俺のコロッケだったろうが。おーい連れの人!見てないで止めてくれねーか?」
「多分焼け石に水だからパス」「速攻で諦めんな」
なんか河原で喧嘩する事になった。ていうか、主人公だよなこの人。『男鹿辰巳』だよな。観戦してるやつは『古市貴之』こと『キモ市』だよな
「なんかディスられた気がする」
気にするな
…っと。待てよ?これはこれで良い機会なんじゃないか?
この際主人公と仲良くなればアニメしか見てないから漫画の最終回とか知らない俺でもなんとかやっていける…はず
それに俺がもし負ければ真のレジェンドと男鹿が名を挙げてあの不良共を引き受けてくれる…はずだよな。そんでもう一つ
「……よし、やるか」
「おっやる気満々だな」
今の俺が紋章なしでどれだけやれるか試すにしても良い機会だ。負ければラッキー。だけど全力でやる
「「っしゃあああああああああ!!!」」
戦いの火蓋は切って落とされた
「……すげえ」
観戦していた古市貴之はそれを見てそう言わざるを得なかった。彼の視線の先には男二人
「だあああああああああああああああ!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
真っ正面からの殴り合い、お互い避けるそぶりすら見せずに殴られては殴り返しを繰り返し続けている
それももちろん驚くのだが、何よりも驚いたのは
「なんでアイツ、男鹿の攻撃受けて普通に戦えてんだよ。化け物か、アイツのタフさは……」
男鹿が殴ればいつもなら壁にめり込むか空高く飛んで行くか……なのだが戦っている男はその二つには当てはまらない
「すげえ……」
「男鹿と戦ってるやつってもしかして神野じゃね?」
気づけば古市以外にも観戦者が増えていた。彼らは二人の戦いを見て戦慄しながら口々に呟いていた
口を切って出てきていた血をぺっと吐き出す。流石主人公、強い
「ハァッ…ハァッ…強えな、お前」
「ゼーッゼーッ…お前もなぁ」
お互いに言葉を交わして同時に拳を握る最後の力だ
「…名前聞いてなかったな、俺は神野 翔ってんだ。お前は?」
「…男鹿 辰巳」
あれ?俺達ってなんでこんな喧嘩してたんだっけか……まあいい、とりあえず
「「勝つのは俺だぁああああああああああああ!!!」」
お互いの拳がお互いの顔面に刺さり、吹っ飛んだ
〜翌日〜
「あ〜痛い……すっげえ痛い」
俺は自分の家のベッドの上で包帯でぐるぐる巻きにされて横たわっている。何だこれ?少しでも動けば全身に痛みが走るんですけど
「そんなことより…弾の補充とエアガンのメンテ…お願い。……明日までに。…あとゲームしよ?」
「千秋さんよ。君、怪我人を一体何だと思ってんですか?」
「……今日こそ勝つ!」
「いやいや、今日こそ勝つじゃなくてね?休ませて欲しいって言うか……わかったよ。やればいいんだろ?だから睨みつけんな」
今回ばかりは断ろうかと思ったが、頬を膨らませる千秋を見てそれは止めることにした。……ちくしょー
まあ勝つんだけど
「何で…!怪我しているなら勝てるかと思ったのに…!」
「やっぱりそう言う事かい。でも残念だったな、この程度で負けるんなら俺は伝説とやらで呼ばれちゃいない」
「む〜〜〜!!!」
初めてこの部屋で遊んだ時のように……つーかいつものようにベッドでうつ伏せになった。男の秘宝はもちろん別の場所に移したよ
「……翔」
「んあ?」
いつも通りどう機嫌を直して貰おうかと考え込んでいるとこの状況で初めて千秋自身から声がかかった
「私、『烈怒帝瑠』に入る」
「そうか。頑張ってな」
「……ちょっと。もうちょっと……何か言ってくれても良いんじゃない?」
千秋がジト目でこちらを見つめてくる
「いやあ、お前が決めた事なんだし俺は何も言わねーよ。せいぜい後悔はするなとしかなぁ」
「……確かに、男を作っちゃダメって言うルールがあるけど」
「え、そんなもんあったのか初耳」
まあ知ってたけど普通は知らない話だよな……いきなり何でそんな話を持ってきてんのかは知らんが……
「へ?あ、ああ……騙された…」
「いや、俺がお前の何を騙したんだよ……」
マジで意味がわからん。…はっ、まさか!
「お前、もしかして俺の事s「思い上がらないでください。殺しますよ?」すまんすまん謝るからエアガン突きつけないで」
こんなはっきり言われたら結構心に来るんだけど。泣いていい?
いいよね?女の前で情けない?すいません泣きません
「…じゃあ私は帰る…明日までにエアガンのメンテすませておいて」
「おう。玄関までしか行けないけど送ろうか?」
「結構です」「さいですか」
よし決めた。千秋がドア閉めた瞬間ふて寝してやる。決めた決めた
〜谷村(千秋)視点〜
「………」
部屋を出ると先程の彼の言葉が頭をよぎる
『お前、もしかして俺の事s「〜〜〜〜〜!!!!」
熱が篭る顔を抑える
(いやいや違う違う違います。翔はただのゲーム友達でエアガンくれた人でメンテしてくれる人で……あ)
そこで谷村はあることに気づいた。……鞄忘れた
「はぁ……さっさと戻って鞄持って帰る。それだけ」
そう一人呟いてガチャリとドアを開けた
「ん?どうした千秋?忘れ物?」
ドアを開けた先にはベッドの上、私のいた辺りに彼がうつ伏せで寝ていた
「不潔!不純!不潔!」パンパンパン!!!
「どわあああああああ!!!?」