べるぜバブ:転生してきた紋章?使い   作:黒歴史

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第6話契約悪魔登場

 魔獣、悪魔、地獄、そんな物がそこら辺に転がっているような世界。魔界で大魔王はぷよぷよをしながら言った

 

「わし、明日から人間滅ぼす」

 

 突然の話で側近ですら言葉を発せない。大魔王は続けて理由を述べた

 

「なんかさーあいつらさーウザくない?

 増えすぎって感じでさー見ててキモいんですけど

 全部消し飛んだ方がスカッとするよねー」

 

 めちゃくちゃ適当である

 大魔王の側近が手帳を開きパラパラと予定を見て口を開く

 

「ですが大魔王様。明日は冥竜王の結婚式が…」

「まじでー?じゃ明後日!!明後日から絶対やる!!」

「明後日からは地獄チュパカブラ大捜索バスツアーです」

「えー超多忙じゃんわし。じゃーもういいや、あいつにやらせよう。この前生まれたわしの息子。ヒルダ」

 

 ジュースを持ってきていたヒルダに振り向かずに告げた

 

「お前、あいつ人間界に連れててってさー

 んで、適当な人間に育てさせながら滅ぼせ。なっ!!」

 

 

 

 

 

「っと言うわけでございまして…」

(((大魔王…適当だなー)))

 

 俺達3人の心が揃った。古市と俺は男鹿の方に手を乗せると死んだ目で口を開いた

 

「「ガンバ!!」」

「お前ら!?この状況で逃げる気か!?」

「うん…てゆーか帰れ」「見たいテレビがあるし話は後日に」

「おぉいっ!!冗談じゃねーぞ!何が魔王の親だ!!

 ちょっとがガキに懐かれたくらいで、ふざけんなよ!!知るかそんなもん!俺達はぜってーやらねーからなっ!!」

 

 いや、俺『達』って言うな

 

「つまり断ると……?」

「たりめーだ!!とっとと持って帰れや!!」

 

 ドンッとベル坊を机に置いて帰るように言う男鹿

 それに対してヒルダはコップに入った紅茶を飲むと笑顔で答えた

 

「そうですか……よかった…

 では、死んでください」

 

 先程の仕込み傘から剣を抜いた

 俺達は即座に逃げた

 

 

 

 

 

「みゃああああああっ!!!」

 

 結果的に古市の部屋はぶっ壊された。破壊された部屋を見て古市は発狂にも似た声を出している

 

「おおいっ!!待てお前らぁ!!てめぇら、あれ絶対弁償させるからなっ!!絶対だかんなぁ!!」

「アホかぁ!?俺達は悪くねえだろうが!!弁償させるならアレやった張本人にさせやがれ!!」

「あんな奴にそんな事言ったら殺されんだろうがぁ!!」

 

 言い争う俺と古市に対してベル坊を抱えた男鹿が口を挟んできた

 

「落ち着けお前ら、俺は大丈夫だ!!」

「「てめぇが一番落ち着けっっ!!何持ってきてんだそれぇっっ」」

「ん?何って……ぬがっ!!」

「ぬがっじゃねーよ!!さっさと置いてけよ」

 

 ベル坊に気づいた男鹿は背中にくっついたベル坊の足を掴んで離そうとするが掴んで離れる様子を見せない

 

「つーか翔!!お前あの変なやつ使ってあの女止めてこい!!」

「いやだから使い方がまるでわかんねーんだよ!!?」

 

 使い方はわかるがあの人に勝てる気がまるで湧かない

 せいぜい足止めが限界だろうし、何より危険人物扱いされて殺される

 

「諦めろ。悪魔から逃げられるとでも思ってるのか?」

 

 いつの間に追いついていたのかヒルダが電柱の真上で立っていた

 

「うるせーっ!!一生そこでカッコつけてろ!!」

「パンツ見えてますよー!!」

「今そんな事言ってる場合じゃねーぞ!!」

 

 口々に言いたい事を言って逃げると俺達の真上を通過して何かが道を遮る。それは鳥のような、竜のような、よくわからん存在

 

「「邪魔ァ!!!」」

 

 それを男鹿は蹴りで頭に俺は殴りで腹に一発ずつ入れて吹っ飛ばした

 

「お前らのそういうとこは素直に尊敬するよ」

「先手必勝だ」「やられる前にやれ」

 

『ははは、早く逃げねーとあのねーちゃんに殺されるぞ〜そら、早く早く〜』

 

「わかってるよそんな事……ん?お前ら、どっちか俺に話しかけてきたか?」

「ああ?お前が勝手にひとりごと言い出したんだろうが気持ち悪い」

 

 あれ?じゃあ誰が俺に話しかけてきたんだ?おい

 あ、鉄塔まで来た。原作通りならここで……

 

「それで逃げたつもりか?」

「…てめぇ最初からこうするつもりだったのかよ」

「悪魔は契約にうるさくてな……貴様が断ると言ってくれて助かった……」

 

 男鹿に向けたヒルダの剣が男鹿の頬に当たり、流れた血の一滴がベル坊に落ちる

 

「ヴ〜〜〜フ……ヴ……エグ」

「坊っちゃま……?」

 

 赤子に血はまだ早かったのか、泣き出すベル坊とともに魔力は暴走していき

 

 「ビエエエエェェン!!!」

 

 その魔力は放電という形で一気に解き放たれた

 巻き添えをギリギリで防げた古市が俺に話しかけてくる

 

「ちょ!?翔!!!なんなんだよコレェ!?男鹿は死んでんぞ!?」

「俺が知るかあ!!!侍女悪魔っつったか!?なんとかなんねーのかコレェ!!!」

 

 ヒルダに目を向けて叫ぶが彼女は呆然とした様子で答えた

 

「無理です。ああなってしまっては…もう坊っちゃまを止める事は……」

「無理って…じゃあどーすんですかあれ!!」

「だからどーしようもないと言っておろーが!!こんな…大泣き、止められるのは大魔王様くらいしか……」

 

 絶望的状況であるとヒルダは語るのだが、俺はこの後を知っているため、その瞬間を待った。そしてすぐにその時はきた

 

「え?」

 

 泣き止んだのだ、ベル坊が。止まったのだ、大魔王しか止める事が出来ないと言われていた大泣きが

 そしてそれを成し遂げた者は

 

「男が…ぎゃあぎゃあ泣くんじゃねぇ。ナメられちまうぞ」

 

 男鹿だった

 ……いや、凄えな。あれをゼロ距離で受けて普通に動けてるって(←多分同じ事になっても余裕で同じ結果になる人)

 そのまま男鹿はかっこよく背中を向けてその場から立ち去っていく

 ベル坊はそれを追おうとするが、さっきの魔力で鉄塔の一部が壊れ、ベル坊に向けて傾きだした

 

 このままでは潰されると思われたが、男鹿とベル坊が出した魔力で鉄塔が消し飛んだ

 

 

 

 〜翌日〜

 

「よう神野さんよ〜調子こいてんびゃ……」

「口動かす暇があるなら体動かせ、それでも口動かしたいならもっと強くなってから来い。……って、聞いちゃいねーか」

 

 いつも通り喧嘩吹っかけてくる者の顎を蹴り飛ばして気絶させる

 男鹿みたいに壁にめり込ませても良かったのだが、流石にそこまで悪魔していない

 

『アッハッハ、流石俺の契約者。あの程度なら屁でもないってね』

 

 先程から俺の周りを浮遊し続ける呪いの言葉のような物を体中に書かれた幽霊らしき者がそう話す。……こいつ、アンリマユだよな?最弱鯖で有名な

 

『ああ?誰が最弱だって?最強の間違いでしょうが』

 

 こいつ…俺の頭の中を読んでやがる……!

『お前も口に出さなくても念じれば話せるぞ?』

 あ、そう?じゃあ遠慮なく

 

『えーと、お前はアンリマユ…で良いんだよな?』

『ああそうだ。かつて魔界最強を謳われた魔界の神様だ』

『ああ、そうなの?まあそれは置いておいて、周りからお前見えてないみたいだけど、どういう事?』

 

 胸を張るアンリマユ……長いな、アンリで良いや。アンリに聞くと

 

『俺は大昔に死んだ英雄的存在、つまりは幽霊だ、だから悪魔にも人間にも常人には見えねーし、実体がねえから触れもしねえ』

『じゃあ、なんで俺に契約的なのしてんだ?あと、なんで急に出てきてんだ?』

『幽霊になると暇でね〜。何も食べる事は出来んし触る事も出来ん。精々女風呂覗く程度しかメリットないんだわ』

 

 いや、何普通に馬鹿みたいな事やってんだこの神様

 

『そんな暇な時に小せえ頃のお前を見た。ビビッと来たぜ〜?あ、こいつなら何かの暇潰しになるってな?だから契約した。俺の力で強制的に』

 

 さらっと凄い事に加えて子供だったから抵抗弱くて楽だったわ〜とか言う。要するにあれか?こいつは俺に暇潰しの為の道具になれってか?

 

『言い方悪いぞ?やばい事がない限り俺はただ傍観してるだけだよ。まあ、これからよろしくな翔』




アンリ・マユ(幽霊)
年齢:不明
強さ:未知数(強い)

何故主人公に取り憑いたのか

「いやぁ〜『暇だな〜』って人間界漂ってたら横目に映ったんだよな〜。ビビッときたよ?『コイツは面白い』ってね?
んで、取り憑いてみたら『テンセイシャ』らしいじゃん?
いや、よくわからないんだけど、『ゲンサクチシキ』とやらの未来予知能力もあったし、暇つぶしにいいかな〜ってね」
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