<時系列>
≪出会い編≫
第1話+第2話
挿話1
第3話
外伝10 ヒカリ ときわたり
外伝11 ヒカリ ときわたり
外伝12 ヒカリ ときわたり
≪ギンガ団編≫
第4話
挿話2
挿話3
第5話
第6話
≪ポケモンリーグ編≫
第7話
挿話4
挿話5 ヒカリ1回戦
第8話 主人公ユウト2回戦
挿話6 3回戦シンジVSヒカリ
挿話7 3回戦シンジVSヒカリ
挿話8 3回戦シンジVSヒカリ
第9話 4回戦タクト(伝説厨)VSユウト
第10話 予選決勝ユウトVSヒカリ
第11話 予選決勝ユウトVSヒカリ
第12話 予選決勝ユウトVSヒカリ
第13話 予選決勝ユウトVSヒカリ
最終話 予選決勝決着、別れ
外伝2 シロナ アルセウスとの邂逅
外伝3 シロナ アルセウスとの邂逅
外伝1 ヒカリ a few years later
外伝4 コトネ ヒカリの授業
外伝5 ユウト タッグバトル VSシロナ+レッド
外伝6 ユウト タッグバトル VSシロナ+レッド
外伝7 ユウト タッグバトル VSシロナ+レッド
外伝8 ユウト タッグバトル VSシロナ+レッド
外伝9 とあるダメ人間たちの奮闘記録
外伝13 シロナ かくれ特性
外伝14 コトネ フロンティアブレーン
(外伝13、14を同時期)
※ネタ1 BW−タブンネ大虐殺(ほんのりR-15?)についてはゲーム内のネタ話であり、本編には関わりありません。
<追記>2011.3.29
まずはじめにこのたびの「東北地方太平洋沖地震」におきまして、被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の方々へ心からお悔やみを申し上げます。また被災地の方々の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
さて、私自身の生存報告も兼ね、外伝14までの主な登場人物紹介を追加します。本編では言及されていない設定(裏設定)もありますが、基本的には本編で触れる予定がないものであるため、ここに載せてみました。
<登場人物>
ユウト(♂)ホウエン地方ハジツゲタウン出身
5才のときにもらったラルトス(♀)が一番の相棒。
数々の地方でポケモン図鑑をほぼ完成させていることから、その地方を代表するような学者たちには大変覚えがいい。またそれと同時に、旅する地方のリーグでは完全制覇し、“全国チャンピオン”という異名まである。しかし、チャンピオンマスターへの就任には消極的で一度はタマランゼ会長からの要請をリーグ公式戦途中で脱走までして断るほど。
ポケモンバトルの腕前に関してはピカイチ。具体的には、ポケモンの種族値・努力値・性格・個性、さらに戦法まで加味して戦うため、現状彼の右に出る者は現れていない。
恥ずかしがり屋で目立つことは嫌い。
ラルトス(♀)
ユウトが5才のときにもらった卵から孵った。
彼の一番の相棒であり、一番の理解者だとも自負している。
もともと控えめな性格だったが、現在は……(ただし、能力に関しては控えめな性格の特徴を受け継いでいる)。
ユウトが仲間にしたポケモンを主人がいないときには一手にまとめ上げるような見事な統率力を見せる。肉体言語でのお話をすることも間々あり、実力はユウトのポケモンの中ではボーマンダとのツートップを張る。
ヒカリ(♀)シンオウ地方フタバタウン出身
旅に出始めの頃は新人トレーナーとしても実力は下位に位置していたが、ユウトに師事することによってその後メキメキと実力を伸ばしていき、ユウトと同じく各地方のチャンピオンに輝くという(ただし、チャンピオンマスターへの就任は拒否)、ある種、ユウトによって人生が最も変わった人間の1人にして、最もユウトの影響を強く受けた人間でもある(タマランゼ会長曰く「そこまで師匠に似ることもないじゃろうが」)。
ユウトと別れた後はジュンやコウキ、シンジ、コトネに教わったことを教授しつつも、ユウトへの憧れと彼の立つ頂に追いつくために、彼と同じように各地方を回っていた。
仲間内からコトネのストッパーとして認識されている苦労人でもあったりする。
最近はバトルサブウェイでよく目撃されている。
最初にもらったポケモンはポッチャマ。
シロナ(♀)シンオウ地方カンナギタウン出身
考古学者兼現シンオウチャンピオンマスター。
ユウトと出会い、最も人生が変わった人間その2。具体的にはバトルの強さにおいては以前から抜きん出ていた実力が最早手が付けられないほどで“不敗の女神”という異名すら一部では聞かれたりする。
考古学者としては“歴史の始まりの真実”を解明した功績により、多くの世界的賞を受賞し、その名を後世に残すこととなる。
年齢を聞くのは禁句。ただし、本人自身、何年経っても変わらず、本当に年をとっているのか一部では疑われていたりする。
○カントー地方
オーキド博士(♂)
カントーを代表する研究者。
ポケモンに対する多種多様な知識、バトルにおける類い希なる実力、そして何よりポケモン図鑑の完成に大きく寄与したユウトのことを高く買っており、期待もしている。
レッド(♂)カントー地方マサラタウン出身
“最強のチャンピオンマスター”という称号を持ち、以前はユウトが快進撃を上げるようになってから唯一彼に土を付けていた人間だったが、シンオウから帰った彼に敗退。
現在はカントーチャンピオンマスターを辞し、ジョウトのシロガネ山に籠もり、修行を積み重ねている。
最初のポケモンはピカチュウ。
グリーン(♂)カントー地方マサラタウン出身
現カントートキワジムのジムリーダーで“最強のジムリーダー”という称号を持つ。所以は一度はカントーチャンピオンマスターにも輝いたことから。本気の彼はやはりその名に恥じぬほどの腕前を見せつける。
最初のポケモンはイーブイ。
ブルー(♀)カントー地方マサラタウン出身
かつてはカントー四天王最強を誇り、大将格だったが、今は辞している。レッドの伴侶。
凄まじいまでの方向音痴。そのため、レッドに会いに行こうにもレッドのいる山頂には全然辿り着けない。
最初のポケモンはイーブイ。
エリカ(♀)
タマムシジムのジムリーダーを務める大和撫子な和服美人のお嬢様。草ポケモンを使わせれば、シンオウ地方のナタネと双璧をなす存在とまで言われている。
○ジョウト地方
ウツギ博士(♂)
ジョウトを代表する研究者。
上の娘と同じように育てたはずなのに、下の娘があんな風に育ってしまったことに対して「いったいどこで教育を間違えたのか」と後悔していたりする。ヒカリが訪れたことによってコトネを体よく追い出すことに成功し、この隙にクリスを帰郷さえようと目下奮闘中。
コトネ(♀)ジョウト地方ワカバタウン出身
現ジョウトチャンピオンマスター兼ジョウトバトルフロンティアマルチバトル部門フロンティアプレーン。
女の子スキスキ、というよりアダルティなGLっぽい性癖から周りを散々に振り回すが、意外と真面目な一面も見せる。チャンピオンマスターをきちんとこなしつつも多忙なフロンティアブレーン(最近では半ばバトルタワー全ての部門でブレーンを務めている)を務めている辺り、その面を垣間見ることができるだろう。
シルバー(♂)
ロケット団のボス、サカキの実の息子だが、それは公然の秘密。
以前、ウツギ博士の研究所からポケモンを盗み出したこともあるが、謝罪しに行くとともにウツギ博士と和解している。
ジョウト四天王は現在は辞している。ゴールド、クリスとはライバル関係。
最初のポケモンはチコリータ。
ゴールド(♂)ジョウト地方ワカバタウン出身
かつてはジョウトチャンピオンマスターにも輝いたこともあるが、今は辞している。シルバー、クリスとはライバル関係。
最初のポケモンはヒノアラシ。
クリス(♀)ジョウト地方ワカバタウン出身
ウツギ博士の一番目の娘。妹のコトネのことは家族としては好きだが、その性癖にはウンザリしており、なるべく彼女とは距離を取ろうとしていたりする。ゴールドの伴侶。
最初のポケモンはワニノコ。
○ホウエン地方
オダマキ博士(♂)
ホウエンを代表するような研究者。
息子のユウキが自分と同じ研究者となり、かつ、同じスタイルで挑む姿を素直に喜んでいる。
ハルカ(♀)
ホウエン地方トウカシティ、トウカジムジムリーダー、センリの娘。
ゲットしたバッチの数は8つとバトルの腕もかなりあるが、本業はコンテストを主眼におくポケモンコーディネーター。
現在は数多くいるコーディネーターの中でも“ホウエンの舞姫”“コンテスト荒らし”とトップコーディネーターの中でも半ば別格扱いされている。
最初のポケモンはアチャモ。
ユウキ(♂)ホウエン地方ミシロタウン出身
オダマキ博士の一人息子で、ハルカのライバル兼恋人。
バトルの腕前もかなりのものだが、研究者としての道を歩む。学会からはアララギ博士、コウキと共に若手研究者の超注目株と目されている。
ダイゴ(♂)ホウエン地方カナズミシティ出身
ホウエン地方でのシェアナンバー1であるデボンコーポレーションの跡取り息子。
かつてはホウエンチャンピオンマスターだったが、ミクリあるいはミツルに譲り(押し付け)、趣味の珍しい石探しのために全国を駆け回る。
○シンオウ地方
ナナカマド博士(♂)
シンオウを代表するポケモン研究者。
オーキド博士とはタマムシ大学時代の先輩後輩の仲。
かなりの甘党。
ジュン(♂)シンオウ地方フタバタウン出身
ヒカリの幼なじみ。「罰金」という言葉が口癖で、事ことあるごとに口をついて出てくる。
結構せっかちな性格をしていていると一面も合わさり、シロナに「変わったお友達」と評された。
最初のポケモンはナエトル。
コウキ(♂)シンオウ地方フタバタウン出身
ヒカリの幼なじみ。ジュンが暴走したときは容赦ないツッコミで黙らせるのはいつものこと(尤も、ジュン自体も復活が早いので良心は痛まない)。父親と同じく研究者となる。
最初のポケモンはヒコザル。
シンジ(♂)シンオウ地方トバリシティ出身
初めはユウトを目の敵にしていたが、その知識の一端に触れて心酔するようになった人。
誰が読んだかあだ名は『廃人』。彼自身もユウトからこの言葉の意味を聞いており、本人は若干気に入っている。
○その他
カトレア(♀)
かつてはシンオウ・ジョウトバトルフロンティアバトルキャッスルのオーナーを務めていたが、現在はイッシュ四天王に就任。世界的大財閥の娘で、各地に屋敷のような別荘を持つ。
カントーのナツメと同じく、エスパー少女なため、エスパータイプのポケモンの扱いに長けている。
ユウトの恋人の座は狙っている……のか?
タクト(♂)
別名、催眠厨、あるいは伝説厨。
伝説のポケモンでごり押しで勝ち進むのがスタイルだったが、そのおかげでユウトに手も足も出ずにコテンパンに負けた過去を持つ。
タマランゼ会長(♂)
各地で開催されるポケモンリーグの大会責任者。頭髪はすべて白髪で、長く豊かにたくわえた白ひげが自慢の70代後半の老人だが、年に似合わず、カジュアルな格好を好む。
■
はじまりはいつだったのか。
私が生まれたとき?
私に双子の弟ができたとき?
幼なじみのチェレンとベルと知り合ったとき?
私がポケモンといっしょに旅に出たとき?
それとも私が初めてポケモンバトルで勝ったとき?
ううん、違う。
確信できる。
「ああ、キミがその子を選んでくれたんだ」
私がこの子と出会ったときに他ならないんだって——
*
イッシュ地方カノコタウン。
私は、いや、私達——私:トウコ、双子の弟:トウヤ、幼なじみのベル・チェレン——はこの町で生まれ育った。
何をするにも常にいっしょ。
どこに行くにも常にいっしょ。
一心同体とまでは言い過ぎだけど、でも、誰が何を考えてどういう人柄かなんてのは当たり前のように熟知している。
「で、ベルはまた寝坊なの?」
「みたいだ。キミたちの家に来る前に立ち寄ったら、「先行ってて〜」だってさ」
「トウヤもそうだけど、ベルも相変わらずよねぇ」
「ポヤポヤして世間知らずな分、トウヤよりもヒドい気がするけどね。まあ今日はさすがに先に来たんだけど」
普段はベルとくっつき、世話焼きなチェレンが常とは違う行動を取る。
つまり、それほど今日は特別な日であるのだ、私達にとって。
しかし、待つのもヒマだ。
あ、そういえば目の前にカモがいるじゃん。
「で、いっつも傍にいるわけね。告白はいつ?」
「なっ! ボクは別にそんな!」
「気づいてないのは当人たちばかりとはこのことね」
「あのね、トウコ! か、勘違いしてるようだから言っておくけど、ボ、ボクは別にベルのことは!」
「あら、私っていつ「ベルに告白する」という『言葉』を口にしたかしら?」
「それはキミが!」
「ん?」
「だいたい、あの話の流れから確実に!」
「んんん?」
「……ぐっ! ……悪女め」
なんていつものごとく、チェレンで遊びながら、私はチェレンといっしょに私の部屋で二人が来るのを待っていた。
ちなみに普段なら、チェレンの最後の言葉には腕ひしぎ十字固めだとか、チョークスリーパーを決めていたところだが、今回は見逃した。
それは私達の前に置かれているプレゼントボックス故だ。
これはこのカノコタウンに研究所を構えるアララギ博士から贈られたもので、箱の中には、モンスターボールに入ったポケモンが入れられている。
私達にとって初めて、所持することが許されたポケモン。
すなわち、私達は今日からポケモントレーナーになるのだ。
小さな頃からポケモンを連れ歩くことには憧れがあった。
ママやパパに頼み込んでもなんだかんだで、結局は不可能だったこと。
それが今、現実に叶うのだ。
そういうことで少々の些事は見逃しても構わなかった。
「うぃ〜す、おはあぁぁあぁぁ〜」
私の部屋に入ってきたのは、目が横線一本でハイ終わりという風な、眠そうな顔をした私の双子の弟。
挨拶なのかデカイあくびなのかビミョーなものも洩れなくセット付きだ。
ちなみに普段ならきちんと目は開いている。
「トウヤ、キミは二日酔いのオヤジか?」
「ちがうっつーの」
「どうせ興奮して眠れなかったとかそんなオチでしょ? あいっかわらず、子供ねぇ」
「ばっ! ちげーよアネキ!」
「ハイハイ」
そういうムキになって言い返すところがまだまだなのよ。
更に階段をドタドタ上ってくる音。
……人の家なんだからもう少し丁重に扱ってくださいな。
「ごっめーん! 遅れちゃった!」
「ベル! まったく。キミはいつもいつも」
「うわぁ! ねぇ、それ、博士からのモンスターボール!?」
「ベル!」
「だって〜、チェレンってパパみたいにお節介なんだもん」
「あのねぇ、誰のおかげで……」
「ねぇ、早く開けようよ〜」
相変わらずのベルのマイペース振りに私達姉弟は苦笑いしながら見ていたが、『ベルの言うとおりか』と思い、箱に添えられていたプレゼントカードを抜き取る。
『ハーイ、boy & girl!
この手紙と一緒に
4匹のポケモンを届けます
4人で仲良く分けてね
それじゃあよろしく!
アララギ 』
紐を解き、中を開けてみると私達4人に行き渡るのに過不足のない数のモンスターボール。
「まずはキミたちから先に選べばいい。ここはキミたちの家だからね」
「そうだねぇ。トウコちゃんにトウヤくんが先で〜」
「アネキ先選べよ。オレはアネキの後でいい」
ふむ。
ならば、お言葉に甘えることにして。
とりあえず4つのモンスターボール全てからポケモンを取り出す。
出てきたポケモン
「タジャ、タージャ」
くさへびポケモン、ツタージャ。
「カブカブ」
ひのぶたポケモン、ポカブ。
「ミジュ、ミジュマ」
らっこポケモン、ミジュマル。
いずれもイッシュ地方で最初に貰えることが多い初心者用ポケモン。
それからもう1体は——
*
「みんな欲しいポケモンが被らなくてよかったね」
「そうだね、ボクもお目当てのツタージャが貰えてよかった。けど、トウコ、いいのかい?」
チェレンの言葉に3人とも私を窺うような視線を送る。
「ひょっとしてアネキ、オレたちに遠慮したりとかした?」
ナルホド。
私が3人に遠慮してこのポケモンを選んだと思ったわけね。
「そんなことないわよ。全然気にしないで」
遠慮した、というのとはまったくの正反対。
実際、私はこの子を見た瞬間、一目惚れといっていいほどの衝撃を受けた。
『この子“で”いい』じゃない。
『この子“が”いい』
いや、
『この子“じゃないとダメ”』
ぐらい言い放っても構わなかった。
「だから、そんなことは気にしなくていいわ。私はこの子が気にいったんだから」
もちろん、あそこまでは言うのも他の子たちに悪い気がしたので言わなかったけど。
その後、「ポケモンを貰ったんだからやることは一つでしょ!」とバトルをして、一回も勝てなかったけど、そんなことは全然気にならなかった。
■
まだ続きはあるのですが、ひとまずこの辺にて