清姫の新規宝具ボイスを聞いて衝動的に書きました。
イベ特効に強化クエスト、そして新モーション。
2019年は、清姫から始まった年でした。
これはもう、今年は清姫の年と言っても過言ではありません。(干支は亥ですが)
結局、何が言いたいのかと言うと。
やっぱり清姫は最高です。
私は、ずっと待っていました。
『もう一度訪れる』という、あなたの言葉を信じて。
けれど、あなたは二度と来なかった。
―――悲しい
あなたが来ないのだと気づいて。
それでも諦められなかった私は、走りました。
会いたくて。
逢いたくて。
転んで着物が汚れても。
履き物が千切れて外れても。
それで、ようやくあなたを見付けて。
……どうして、私から背を向けるのですか?
―――哀しい
私はただ、あなたを愛しているだけなのに。
私はただ、あなたに愛して欲しいだけなのに。
―――お願い……私から逃げないで!
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―――
ふと、手を握られていることに気付きました。
その先に目を向けると、心配そうに私を見つめている瞳がありました。
「旦那さま……?」
大丈夫? と問い掛けられ、私は、はい、と頷きました。
「少し、夢見が悪かっただけです」
私は、握られた手の力を強めて、旦那さまの手を握り返しました。
「ねぇ、旦那さま?」
あんな夢を、見たせいでしょうか。
酷く不安に刈られた私は、じっ、と旦那さまの顔を見つめて、つい、問い掛けてしまいました。
「健やかなる時も、病める時も」
「喜びの時も悲しみの時も、富める時も貧しき時も」
「私の傍に居て下さいますか……?」
私の言葉に、少しだけ驚いた様子を見せた旦那さまでしたが……。
程なくして、力強く頷いてくださいました。
そこに、嘘偽りはありませんでした。
両手を絡め合わせると、旦那さまの手にはめられた、冷たい金属の感触を感じました。
月明かりを受けて銀色に光るそれーーー全く同じものが、私の左薬指にもはめられています。
体を寄せて、旦那さまに擦り寄ると、温かな肌と、静かに響く心臓の鼓動を感じました。
「……旦那さま」
首を傾げた旦那さまに、私は少しだけわがままを言ってしまいます。
「今夜は、このままご一緒して頂いてもよろしいですか?」
旦那さまは、「それくらい、別に構わない」と、快く承諾してくださいました。
布団は、二人で使うには小さかったため、互いがしっかりと被るには、必死に身を寄せる必要がありました。
旦那さまは、少しばかりの逡巡の後、私を抱き寄せて下さり、その上で布団を引き寄せました。
その頃には、私の中の不安は、春の日差しを当てられた雪のように、溶けて無くなってしまっていました。
安心した私は、旦那さまの胸の中で、穏やかな心持ちで、静かに眠りについたのでした。
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人理修復の旅の終わり。
旦那さまは、聖杯の力で以て、偽りであった私の生を本物にしてくださいました。
あの時から、幾数年。
清姫は、幸せでございます。
あけましておめでとうございました