戦姫絶唱シンフォギア~I'm thinker~   作:トライグルー

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よう、久しぶりだな皆!天羽奏だ。
確か前回は主任が色々手を回してくれていたみたいだけど今回はあのライブの日から二年後になる。
え?ブリーフィングが適当?だったらアタシにもその紅茶とお菓子分けてくれよ!
っと、話がそれたけど今回は作者が言うには日常編らしくて短いらしいがそこんとこ臨機応変にな!
それじゃあブリーフィング終わり!


平和な日常

「もうちょっと……!」

 

ライブ会場の惨劇から二年の時が経った。

彼女、立花響はとある理由そして憧れであるかのトップアーティスト風鳴翼が入学しているという私立リディアン音楽院に進学していた。

 

「ほらッ…、大丈夫だからこっちにおいで…!」

 

お昼時本来なら学生達が仲良く食堂や中庭で昼食をとる時間帯。響は偶然木の上から降りられなくなった猫を見つけ助けている最中であったのだが。

 

「わわッ!?」

 

突然猫が駆け寄りキャッチしたはいいがバランスを崩し地面へと落下する。

しかし彼女が想像したよりも地面に落下した際の衝撃は少なく恐る恐る目を開く。

 

「身体がダメージを受けてま~す……」

 

すると何処からか声が聞こえ自分の下を見てみれば一人の男が下敷きになっているのであった。

 

「すいません!だ、大丈夫ですか!?」

 

「まぁ、そんなワケないよねぇ……」

 

「わわッ!?本当にすいません!」

 

響はこの白衣を着た男の上から飛び退き慌てて謝るが男はプルプルと震えながら立ち上がり応える。

 

 

「まぁ、確かにお前は女性の尻に敷かれるタイプだとは言われたよ?けど物理的に敷かれるとは思わないよねぇ~?」

 

「あの~…本当は大丈夫なんじゃないですか…?」

 

 

「アハハハハッ!バレた?」

 

「やっぱり大丈夫なんじゃないですか!?」 

 

「まぁね~それよりもキミの方こそ大丈夫?」

 

「何がですか?」

 

しかし響は喋り始めた男が案外元気そうに見えその事を質問すると仮病だとわかり思わず大声を出してしまう。

だが今度は男が彼女の心配をし始めたなぜなら。

 

「時間」

 

お昼休みが終わり午後の授業が始まるチャイムが鳴り響いたからである。

 

★★★★★

 

 

「ああッ!?急がなきゃ!えっとこの子はどうすれば!?」

 

「とりあえず預かっといてあげるよその子。あとコレ本鈴だからね?」

 

「わぁぁぁッ!?お願いします!」

 

「ハイハ~イ。んじゃいくか…」

 

「ミャー!」

 

チャイムが鳴り終わり響はあたふたとし始め、いっそのこと猫を連れて授業に出てしまおうかと考える。

しかし男は彼女に現実を叩きつけると猫を引き取りその場を後にし彼女もまた大急ぎで授業へと向かった。

 

「よかったよねぇ、お前も。魚が偶然余ってたみたいでさぁ?」

 

「ミゃ~!」

 

 

現在、男は響と別れ食堂の裏手へと行き少しモフモフしている猫に魚の切り身をあげていた。

 

「ハハハッ可愛らしいねお前は。でも飼いたいって言ったらセナりんに怒られそうだからまだわからないんだけどね?」

 

「ミャウ?」

 

「さっきの彼女かい?違う違う。でもまぁ…面白そうな娘だよ確かに…色んな意味でね…」

 

猫は彼の言葉が解っているかのように頭をコテリと傾げるが男は目を細めながら先ほどの彼女のことを思い出しそうつげる。

 

(そう、確かに面白そうな娘だ…俺と同じ聖遺物の融合体でありその聖遺物は……)

 

「ハァ……天羽奏の置き土産ってとこかな…。にしてもガングニールとはねぇ~…翼ちゃんとケンカしなきゃいいけど」

 

「ミャウ?」

 

「ま、若者のゴタゴタにオトナが首を突っ込む方が野暮ってものか」

 

そして猫が切り身を食べ終えると男は猫を頭に乗せ校舎の方へと歩き始めるのだった。

 

★★★★★ 

 

「あら、主任じゃない珍しいこともあるものね?」

 

「確かに昼間から此処に居るのは珍しいな。というか頭の上の猫はどうしたんだ?」

 

男こと主任は現在、二課の本部へと足を運んでおり偶然廊下で話していた了子と弦十郎に出くわした。

 

「あぁ~リンクスのことですか。いやぁ偶然道端でこの子と出会ってしまったものですから飼っていいかこれからセナりんに聞こうと思った訳ですよ司令官殿」

 

「名前まで決めているのか!?」

 

 

「いいじゃない弦十郎くんこれはセナちゃんと主任の問題なんだし。それにしてもモフモフして可愛らしいわね~これならセナちゃんも許してくれるんじゃない?」

 

「アハハッ!まぁセナりんは少しチョロい所もあるし大丈夫だと「誰がチョロいんですか主任?」あれ?」

 

二人は主任が頭に乗せている猫について不思議に思いそれぞれ質問し主任はそれに答えてゆく。

だが主任が一言余計に口を滑らせると聞き覚えのある声が主任の後ろから聞こえ彼は恐る恐る振り向くとそこには表情は笑顔だが明らかに怒っているセナが居るのであった。。

 

「アハハハハッ!セナりん居たんだ~ちょうどよかったよ!……ところでさぁ…どっから聞いてた?」

 

「そうですね、主任がその子の名前を喋り始めた辺りからでしょうか?」

 

「あ、そうなんだ。じゃあ話が早いね、この子飼っていいかな?セナりんも猫好きでしょ?」

 

「いいんじゃないですか?どうせダメなときはチョロい私に内緒で飼うつもりなんでしょうし!」

 

主任はセナに対し先ほどの事など何もなかったかのように話す。しかしセナはそっぽを向きどこかムスッっとしながらも答える。

 

「それはよかった!ありがとねセナりん。あとついでなんだけど……ってあれ?司令官殿達居ないじゃん……」

 

「了子さん達ならとっくに仕事にもどりましたよ主任」

 

「真面目だねぇ~…ま、いいや。セナりん今暇?」

 

「暇そうにみえますか主任私もそろそろオペレーターの仕事に戻「ガングニールが体に埋まってるっぽい女の子見つけたから適当に司令官殿に伝えといて」え…は?えぇ!?どういうことですか主任!ちょっと待ってくださいよ!?」

 

しかしセナの不機嫌は主任の爆弾発言で盛大に吹き飛ぶのであった。

 

★★★★★

 

 

「んでここの化学式は講すると完成するって裏技があるわけで本来的は、、、こうするからあんまり使っちゃダメなんだけど……おーい!そこのお嬢ちゃ~んまだ午前中だよー寝るには早すぎるんじゃない?」

 

翌日。主任はリディアンのとある教室で彼は教鞭を振るっていた。

彼は弦十郎からノイズが現れない限りその役職は暇であり尚且つ二課本部がリディアン女学院の下に設置されていることから、男である主任がなにかと問題にならないようにと科学の教師をやらせたのだった。

 

「えーっと小日向ちゃん?起こさないであげなよ?ちょっと実験するからさ」

 

そして現在彼が黒板へと化学式を書き出している中、隅の方ですやすやと寝息を立てている響を起こさないよう主任は隣の席である未来に言う。

 

「それじゃちょっと懐かしい実験でもしますか。えーっ硫化鉄に…塩酸…っと、まぁこんなもんか。じゃあみんな彼女から少し離れて鼻を摘まもうか!」

 

そして主任は響へと近づき彼女の周りに居る生徒を少し離れさせると手に持っている試験管の中身を混ぜたすると。

 

「ん…んん!?臭い!?」

 

「オハヨウ立花ちゃん。少しキツめのモーニングコールは如何だったかな?」

 

余りの臭いに響は飛び起き教室は笑いに包まれるのであった。

 

 

 





あのリンクスって猫可愛かったなぁ~…モフモフしていて抱き締めたくなるよ。それよりもオペレーターさん紅茶おかわりくれる?
全く…あなたはいつまでそうしているつもりですか……
今回は自分がやるからと意気込んでおいて。 
堅いこと言うなってオペレーターさん。それよりもさ、次回はその……オペレーターを代わってくれないか?
……なるほど。そういうことですか…構いませんよ私は。
本当に!
但し。決して目を背けないことです。
………。
それでは傭兵の皆様また次回。

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