戦姫絶唱シンフォギア~I'm thinker~ 作:トライグルー
前回は…特に振り替える内容ではないでしょう。
ですが今回は…そうですね色々と後始末をしてもらわねばなりません。
それでは作戦は随時報告するのでそのおつもりで。
「ほーれリンクスいつものだ。おっと、こっちは俺のだから食べちゃダメだよ」
「ミャーオ!」
とある昼時主任とリンクスは何時ものように揃ってベンチに座り、主任はセナが作った弁当をリンクスは主任が食堂から貰ってきた魚を食べる。
「ケフッ…」
「ハハハッ!お腹いっぱいかリンクス?」
リンクスは魚を綺麗に食べ終え満足したのか軽くげっぷをする。対して主任も弁当を食べ終えベンチでのんびり過ごそうとしたのだが。
「少しよろしいですか主任?」
「おや、そっちから声をかけるなんて珍しいね翼ちゃん。あとここじゃ先生だよ」
ふと声をかけられ主任は視線をあげる。するとそこには少し気難しそうな表情をした翼がいるのであった。
「立花という子に会ってきました。その…」
「ガングニールかい?」
「はい…。彼女の体の中に奏のガングニールがあるというのは今でも信じられません……ですが主任が聖遺物に関して嘘を言うとも思えなくて」
翼は先日セナ経由で聞いたガングニールを体に宿した少女がいるという言葉に戸惑いを隠せず更には今日食堂で
偶然響と会ってしまったと主任に伝える。
「なるほどねぇ~会っちゃったんだ立花ちゃんと…でもさぁ。
彼はは翼の言葉に対し同僚ではなく教師として向き合いながらに言う。
「まぁ、遅かれ早かれ立花ちゃんとは出合ってたとおもうんだけどさ翼ちゃんはどうしたいのかな?」
「どうしたいとは?」
だが主任の含みのある言葉に彼女は少し戸惑いながらも話を聞くが今の彼女には良い選択ではなかった。
「いやね?もちろん何事もなければいいけどさ、こんな世の中だしこのままだとあのガングニールはいつか覚醒する。まぁ今は寝ている状態だけどさキッカケさえあれば……」
――彼女はガングニールを纏い君と同じようにノイズと戦うことになる。
「ッ!!」
これまで悲しみを埋めるように一人で戦ってきた翼は想像してしまったのだ。
いつも背中を預けていた
「おっと、思い詰めないでくれよ?幸い時間はまだあるんだとりあえず授業に遅れないように今回はここまでってことでね申し訳ないけどさ」
「はい…」
だからこそなのか主任はリンクスを頭に乗せながらそう言い校舎の方へと歩き始め残った翼もまた授業に出るため教室へともどった。
しかしそれが運命のイタズラなのか、または決められていた事なのかは誰にもわからないがその日の夜響のガングニールは覚醒した。
★★★★★
翌日、響は弦十郎に呼び出され地下にある二課の本部へと来ていた。
「すまないな、貴重な放課後に呼び出してしまって」
「いえ、それよりも今日は……」
「はいはーい!ここからは私が引き継ぐわね!先ずはメディカルチェックの結果だけどほぼ異常は見られませんでした!」
「ほぼですかよかった~……!ってそうだった!私ずっと気になっていたんですけど昨日の力の事を教えてください!」
響は弦十郎に代わり了子が話してゆくメディカルチェックの結果やシンフォギアの詳細、更には自分の胸に埋まっているモノがなんなのかを聞く。
「私の中に聖遺物が……」
「ええ、まさに奏ちゃんの置き土産ってところね。でも主任はどうやって見つけたのかしら?」
(やはり彼女の中にあるガングニールは奏の…ッ!?)
そしてその会話を聞いていた翼は何を思ったのか拳を握り込む。
「司令!付近にノイズ反応です!」
「ノイズッ!?」
司令室内部に警報が鳴り響きオペレーターからノイズが出現したとの報告が入りそこにいる全員が身構える。
「出現地点は…ッ!近いな西のエリアか!」
「迎え撃ちます!」
「おい待て翼ッ!全くッ!?あおいくんは一課に連絡この案件は二課で受け持つと伝えてくれ!藤尭くんはそのままノイズの行動予想!それとセナくんこの場に居ないが主任は何処に行った!」
そして出現場所を聞くなり翼は部屋を飛び出し突然の事にそれを見送ることしかできなかった弦十郎は急ぎオペレーター達に指示を飛ばす。
だがこのような状況に慣れない響は自分も戦った方がいいのかと慌て出すのだが。
『セナりん、聞こえる~?』
「し、主任!?今どちらに!?」
ここに居る全員がどこか聞き覚えのある声にオペレーターであるセナは対応する。
『新手のノイズが東のエリアに出てきちゃってさぁ。いつものヒトガタのノイズ。例のルーキー、その娘向かわせていますぐ!』
「何をいってるんですか!彼女は一度、しかも短時間しか戦ったことがないんですよ!?」
「悪いが主任。俺からもそれは許可できん!」
そしてノイズとの戦いに素人同然の響を戦わせようとする主任の指示にセナと弦十郎は反対するが。
『あ、そうなんだ。で、それがなにか問題?』
彼はどうでも良いのか興味がなさそうに返事をする。
『確かに西のエリアにはさっき翼ちゃんが走っていくのは見えたけどさ。そこのルーキーが翼ちゃんの援護に回ったとしてそれまで反対側のエリアは誰が守るんだい?』
「だが主任!それでも彼女を一人で行かせるのは無茶だ危険過ぎ「あの!」どうした響くん?」
「私の力で誰かを助けられるんですよね!それにシンフォギアでないとノイズと戦えないんですよね!」
「それは…そうだがッ!?」
「だったらいきますッ!!」
しかしそれでも危険だと弦十郎は言おうとするが響に声をかけられる。
響は弦十郎の目を真っ直ぐに見つめそう言うと司令室を飛び出していったのだった。
★★★★★
「ハイハイ、とりあえず危なそうなら何とかしますよ」
「司令ですか?主任」
「まぁ、そんなところだね。櫻井女史が死なせるなだとさ」
ここは東のエリアに近い建物の上。主任は了子と話していたのか通話を終え携帯を胸ポケットへとしまう。
するとちょうど通話を終えた時、西のエリアにいるノイズを倒してきたのか隣には翼が立っていた。
「それにしても彼女頑張るよねホント。つい昨日まで普通の日常を送っていたのにさ」
「えぇ、ですがノイズとの戦いは遊びではありません。それに私は彼女の助けなど借りなく「それは悲壮感から来る言葉かな?」今なんと…?」
翼は主任の言葉に対し少し不機嫌なのか言い返す。
「確かにあの子の中にあるのは天羽奏のガングニールかもしれない…でも前にも言ったが天羽奏はもういな「お言葉ですが!」どしたの?」
そして翼の言葉を遮り双眼鏡で響の戦いを観戦しながらも主任は告げるが今度は逆に翼が主任の言葉を遮る。
「別に私は彼女が。立花がガングニールを纏っていることを不快などとは思っておりません!あと仮に立花が私と同じ戦場に立つのであれば防人として…その前に一人の先輩として導く所存ですッ!!」
「翼ちゃん…」
主任は自分でも気づかないうちに観戦をやめ翼の方を見ており、彼女が昨日とは違いまるで昔の自分とは違うと言わんばかりの表情に彼は思わず声を漏らす。
「それに立花の中にあるガングニールが本当に奏のモノならそれはあの時、奏が最後まで守り通したという証だと私は思っています…」
彼は彼女が言った言葉の中にいつまでも奏に心配はかけられないという思いが隠されていることがわかり口の端をつり上げ。
「くくッ…アハハハハハッ!」
とても面白いものを見たというくらいに笑う。
「し、主任!何が可笑しいんですか!」
「ごめんごめん。ただ君も変わったなと思ってさ?だって昔は結構無茶してたし昨日だって色んなことあったからまだ気持ちの整理がついてないかと思ってたからね」
主任はその場から立ち上がり双眼鏡をしまうと翼にそう言い軽い準備運動を始める。
「それじゃ響ちゃんそろそろ辛そうだしを助けにいきますか!」
そして翼と共に二人は建物の地面を蹴り響の戦っているエリアまで飛んでいくのであった。
★★★★★
「このぉおおッ!」
シンフォギアによって身体能力が強化された響の拳が一匹、また一匹とノイズを屠って行く。
「あと…三体ッ!!あ……っ!?」
だがまだ戦闘に不馴れなのか響は後ろから近づいていたノイズに気づかずもうダメだと思ってしまうが。
「ハハハッ!見てたよ、ルーキー!なかなか、やるじゃない?ちょ~っと、時間かかったけどね。まあ、ちょうどいい腕かな
「えぇぇ!せ、先生!?翼さん!?」
今朝も何度か顔を会わせている科学の担任が
傭兵の皆様。撃ち洩らしたノイズの処理感謝致します。流石は歴戦の傭兵と言ったところでしょうか。
それと今回も会話ログがあるようなのでそれらを開示し今回のミッションを終了します。それではまた次回。
『会話ログを再生します』
『もしもし?あー、アンタか今どこから連絡してるんだ?
『………』
『ほう、自分の研究室ねぇ~…彼にバレたらアンタの計画もお釈迦になるのにか?』
『―――!』
『わかってるよ。ん、彼女かい?あぁ、面白そうな子だよ確かに。ま、今日死んじゃうかもしれないけどさ!アハハッ!』
『■■■■■!?』
『ハイハイ、とりあえず危なそうなら何とかしますよフィー『司令ですか?主任』まぁ、そんなと』
『ログはここで途切れています』
『会話ログを終了します』