仮面ライダーディケイド 受け継ぎしは破壊、目覚めるは影煌の騎士の記憶   作:ギガス

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火の海に呑まれる並盛高校に到着した綱吉、しかし、そこではディケイドが窮地に立たされていたがそれを行うかつての仲間たちの姿に綱吉の中で何かが切れる…

絶望が幕を開けるか…希望が蘇るか…『ディケイド…』


第一章:『新たなる旅路』
プロローグ:final


『アァァァウァァァァ!』[ディケイド…]

 

並盛高校の校庭…そこに今深紅の魔人が降り立った

 

『ほう?俺たちと同じアナザーライダーか、おまけに皮肉だな?ディケイドとはな?』「アイツっ」

 

エボルトがそう皮肉るが

 

「はっ!あんなやついなくても俺達だけで十代目は守れらぁ!」「アハハ!その通りなのなぁぁぁ!」『おいおい…止めとけばいいもの…』

 

『アァァァウァァァァ…ッ!』

 

するとアナザーディケイドの瞳が赤く輝くと

 

「がはっ!?」 「ぐあぁぁぁ!?」

 

アナザーディケイドの姿がぶれたかと思うと、アクアとエターナルが吹き飛ばされていた

 

「なっ!?」『おいおい、マジか!?』『アァ!』

 

アナザーディケイドはまるで己の内から溢れる怒りを吐き出すかのように叫び二人に追い撃ちをかける!

 

「がはっ!!?」 「あぐっ!!?」

 

次第に二人は体から力が抜けていくのか、倒れ伏して動かなくなると

 

『あぁ…あ?…おれ…は…ナニヲ…して…ン?』

 

近くにある割れた窓ガラスに近寄り自分の姿を見る綱吉

 

『…これが…オレナノカ?…このバケモノガ…』『どうやらアイツラをぶちのめして落ち着いたか?』「くっ綱吉!その姿を今すぐに解け!」『俺は…おレハ…』

 

すると 「ば、化け物!」『!?化け…物?』「化け物よ!沢田は化け物よ!」「そうだ!前からおかしいと思ってたんだ!化け物!」

 

一人の女子生徒の言葉が火花となり、一人…また一人と綱吉へ心ない言葉が投げ掛けられたいく

 

化け物!出ていけ!消えちまえ!

 

『オレハ…化け物…チガウ…オレハ…オレハ…』『だから言ったろ?あんなやつら助けるだけ意味がないって…何故分からない?人間ってのは何処までも己の保身しか考えない奴等なんだよ…さぁ、受け入れろ…闇をホラーとしての己をな?』『アッアァァァァァ!?』

 

ジンガの言葉が綱吉の心にドロリと重く包み出す。そして綱吉の魂が闇に沈む…そう思えたとき!

 

「止めてよ!」 一人の少女の声が校庭に響くとシーンと静まり返る

 

「みんな、止めて…どうして?どうしてっツナがそんなことを言われないといけないの?」『あっあぁぁ…な、ぎ?』

 

そう言葉を発したのは綱吉の恋人であり、綱吉を誰よりも信じている少女、クローム髑髏こと六道凪だった…

 

「どうしてなの?ツナはずっと一緒に居たんだよね?なのにどうしてみんなそんなことができるの?京子ちゃんもハルちゃんもっ嵐の人や雨の人、雲の人もそう!どうしてなの?!」

 

凪の慟哭が校庭を駆け巡る…が

 

「俺達は沢田を仲間とか思ったことねぇよ!あんな化け物っ誰が仲間なんて思うかよ!」 『!?』

 

倒れていた獄寺の言葉が槍のように鋭く綱吉の心を貫くと

 

そうだ!アイツは化け物だ!化け物!化け物化け物!バケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノ…

 

『…オレハ…バケモノ…』

 

ピシリっと綱吉の中で踏み止まっていてくれた何かに皹がはいる…

 

『あの女は良いな?お前の全てを理解してくれている…ほら、行ってやれよ?その手で抱きしめてやれ…そしてあの時と同じようになれ』

 

ジンガの言葉に従うように綱吉が凪へとゆっくりと歩いていく

 

「あ、ツナ…」『ナギ…オレハ…バケモノ…ナノカ?』「ッ!…うん、今のツナは確かにそう見えるね?」『…』「でもね?」

 

凪は言葉を一度切ると

 

「姿が変わっても…ツナはツナ…沢田綱吉…私の大切な…ううん、命よりも愛している人…だもの…」『!…ナギ…アリガトウ…』

 

そういい凪を抱きしめると、その唇に触れるだけのキスをして離れる

 

『オワラセテクルヨ…アイツラを倒シタラ…二人デ誰モ知ラナイ場所に…行コウ』「!…うん、待ってる…行ってらっしゃい…ツナ」『…行っテキマス…ナギ…』

 

そういい綱吉がエボルトへと向き直ると

 

『ほぉ?やっと俺の相手をしてくれるかい?良いねぇ…フン!』

 

そういいエボルトは右手にエネルギー弾を発生させて放つ!

 

キャアァァァァ!!?ウワァァァァ!!?

 

生徒たちが悲鳴を上げる…が

 

「っ…あれ?」『オイ…サッサトニゲロ…ジャマダ』「え?…さ、沢田?」

 

綱吉が左手を前面に突き出した状態でおり、その手からは灰色のオーロラが出ておりエネルギー弾を相殺していたのだ!

 

『ブラボーッ!!コイツは楽しめそうだ!』『!』

 

エボルトの動きあわせてアナザーディケイドも真っ向から挑む

 

『フンッヌゥ!ハァッ!!』『ッ!チッオォォ!』

 

エボルトの左フックをスウェイで避けると右足を振り上げてハイキックを放つアナザーディケイド

 

『!フォッ!?』『ニガスカ!』

 

間一髪避けるとそこに中国拳法のような拳の殴打と蹴りが襲い掛かる

 

『グオッ!?…クク…フハハハハハ!良いねぇ良いねぇッ最っ高だよ、お前は!』『ホメラレテモウレシクハナイナ!』

 

二人がそんな応酬を繰り返すなか、一人の少女がその場を逃げようとコソコソとしていた

 

「じ、冗談じゃないわ!こんなところ居たら、命が幾つあっても足らないわっなんとしても逃げてパパに連絡を取り付けてアイツラを始末しないと…ふん、アタシは選ばれた女なのよ?そう簡単に死んで堪りますかっての!何よりも…フフフ♪綱吉くんとのこの子がいるんですもの、余計に死ねないわ」

 

そういい少女…不二美李奈は自分のお腹を撫でる。そのお腹は少し膨らんでおり赤子がいることを告げている

 

「フフフ…ツナくんがいけないんだ…小さいときの約束を忘れて…あんな継ぎ接ぎ女を選んだから悪いんだ…でも、この子がいればツナくんは私に繋ぎ止めて居られる…ウフフ…アハハ!」

 

狂喜を孕んだ笑いを浮かべると李奈は並盛高校を抜け出した…一方

 

『ハァ!』『デェア!』

 

エボルトとアナザーディケイドの戦いは更に苛烈になっており、エボルトがドリルクラッシャーを出せばアナザーディケイド(以降AnD)は漆黒の剣を出して応戦

 

『ぬぅ!コイツは本当に驚きだなっ?』『ナニガダッ!』『おまえさん一人じゃなくて二つの魂と意識が存在するようだな?』『ナニ?』

 

エボルトの言葉に驚き一度下がるAnD

 

『ナゼソウオモッタ…』『クク…俺様も色々な奴らの体を支配したり、宿にしたりしたからな?すぐに分かったのさ…それもおまえさんの中の奴さんは中々腹黒いタヌキだねぇ?』

 

そういいAnDを指差すエボルト

 

『とっとと表にだしたらどうだ?内に秘めた自身をよ?』『…』『おやおや、お呼びのようだな?どうする?俺に全てを委ねるか?』『…断る…と言いたいが、俺だけでは勝てないんだろ?』『そうだな?アイツは様々な星を吸収してきた…まぁある意味で俺達の同族だ…どうする?』『…半分力を寄越せ』『半分?…ククク…フハハハハハ!そういうことか…良いぜ?扱えるもんなら…な!』『!っグアァァァァ!?』

 

ジンガがそういいAnDの胸に手刀を突き刺すと、雄叫びを上げて胸元を抑える。そして手を抜くとそこから猛烈な力が溢れて大気を揺らす

 

『ぬぉ!?…フフフ…フハハハハハ!コイツはいいっ!こうではなくてはな!』『ハァハァっ!イクゾ!』

 

そういい一踏みでエボルトの前に現れると漆黒の剣を振り下ろす!

 

『ぬっ!?クッ!』『ハアァァァ!』『なに!?グアァァァァ!?』

 

咄嗟に防御したがそのままの体制で力任せに押し込まれて校舎にたたき付けられるエボルトに更に追撃を掛けるAnD

 

『ぐっ!調子に乗るな!』【Redy Go!エボルテックアタック!】『ハアァァァ!』『!ウワッ!?』

 

エボルトがベルトのハンドルを一度回して必殺技を発動したことによりAnDは大きく吹き飛ばされる。

 

『くっ…っ!!?』

 

すると急に頭を押さえてうずくまるAnD

 

『ん?おいおい、なんだ?先程までの威勢は…どうした!』『!グアァァァァ!?』

 

咄嗟に防御しようとするが対応が遅れてまた吹き飛ばされる

 

『ぐっ…あぐっ!?』『お前はホラーだ!』『神牙…どう…して?』『アァァァァァ!?』

 

叫び声を上げてのた打ち回り幻覚…否、かつての過ちが神牙を…綱吉を苛む

 

『お前の正義は愛するものを手に掛けないと貫けないのか?』『楓沙は俺の力を信じていなかった…なによりも大義の為の小さい犠牲だ…』『チガウッ!チガウッ!命を奪うことに大きいも小さいも無いっ!』

 

過去の自分の全てを否定したい、だが何処か否定できない自分(神牙)がいる。そんな思いが綱吉の心を更に苛む

 

『違わないさ…俺はお前だ…お前の思っていることは大体分かるからな?…神牙、もういいだろ?認めろ、俺達は決して弱くは無い…それこそこの世界の全てを手に入れられる…まぁそんなもの興味はないが、ちっぽけな正義感なんて…捨ててしまえ』『あぐっがはっ…チガウッ…俺が認められないのはっ過去の自分でも…他者を惑わし、闇に飲み込むお前()でも無い…その全てを認められずに目を背けて否定した俺の弱さだ…だからっ』

 

そういい闇の中立ち上がる綱吉の瞳は…煌々と紅く輝く

 

『オレハもう…逃げない…否定しない!今の俺も!過去の俺も!全て俺なんだ!』『…ならば、どうする?俺を斬るか?それともまた俺に呑まれるか?』『言ったはずだ…オレハ全てを否定しない!』

 

そういうと手に持っていた剣を…自身の胸を貫いた

 

「…え…ツ…ナ?」『ぐっ!ウオォォォォォ!』

 

凪はそれを見て一瞬固まるがすぐに綱吉が何をするつもりなのか気付くと

 

「っいけぇぇぇぇ!綱吉ぃぃぃぃ!」『ウオォォォォォ!』

 

そして剣か引き抜かれたとき、その剣は禍々しいオーラが消えて美しい白刃を顕す

 

『…フハハハハハ!なるほどな?俺の力も自分の力も全てを束ねたか…面白れぇなぁ…アハハハ!良いぜ?持って行け!全部お前のもんだ!だが、注意しとけ?オレハイツデモお前ノ中ニイルカラナァ?』

 

そういい消えると綱吉の中へと入るジンガ

 

『…待たせたな?これで終わらせてやる』『ふぁ~…そうだなぁ?待たせてくれたんだ、キッチリと見せてもらうぞ?』

 

そういいベルトのハンドルに手を掛けるエボルト

 

『…!』剣を右手に持ち天に翳し円を描き、そのまま剣を地面に触れさせ更に円を描くと空いている左手を振り上げるとディケイドの姿から漆黒と紅い鎧の狼へと変わる!

 

『フン!』 影煌騎士 狼是

 

影より闇を切り裂き、光を齎す騎士が今蘇ったのだ!

 

『ほぉ?それがおまえさんの本来の力か?』『…さぁな?俺にもよくわからないんだ…俺には二つ魂がある。一つは人間としての俺、もう一つはバケモノとしての俺…だが、何となくだが今は分かる…オレは俺だ!』

 

そういい剣を上段に構える

 

『フッ…良いだろう、お前の力全部吹っ飛ばしてやる!』【Redy Go!】『ハァ…』『フッ…ハァッ! 』【エボルテックフィニッシュ !】『ハァ!』『!ハアァァァ!』

 

二つ影がぶつかり合い衝撃と閃光が辺りを照らし出す…そして

 

『ガハッ…俺の負けかぁ…』『ああ…そして俺の…勝ちだ』

 

エボルトの胸に深々と突き刺さる剣、すると剣が妖しく光りエボルトの体が薄くなる

 

『フハハハハハ…俺さえも糧にするか?貪欲な奴だ…だが、気に入ったぜ?…また会おう…Ciao♪』

 

そういい消滅して残されたのは重傷を負った愚かなる雲のみ

 

『…さぁ、どうする?お前らの頼みの綱は消えたぞ?』

 

そういい呆気にとられて呆然としていた怪人に向き直ると

 

「ハッ…逃げろぉぉぉぉ!!?」イーイー!!?

 

そういい次元に開いた穴から逃げて行った

 

『…』 終わりを知り、剣鞘に納めると鎧も外れて何時もの…いや、髪の色が一部か銀色に変わったが綱吉の姿に戻る。

 

「…終わったよ、凪」 「うん、お疲れ様…ツナ…帰ろう?お義母さんも待ってるだろうから」「うん、帰ろう…っとその前に…おい!あんた大丈夫か!?」「いっつつ…忘れ去られるかと思ったぞ?」

 

綱吉は士を起こすと向き合う

 

「…まぁ良い面になったんじゃないか?」 「似た顔にそう言われてもな?」 「ふっそれもそうか…俺は当分この世界にいるつもりだ…何か相談したいことがあったらあそこに来な?」 「あぁ、そうさせてもらうよ…門矢 士さん」 「さん付けはしなくて良い、呼びたいように呼べよ」 「なら…士兄さんって呼ぶよ」

 

そういう綱吉に仄かに微笑むと歩いていく士とは反対に凪の元に戻り

 

「帰ろうか、凪」「…うん!」

 

凪に支えてもらいながら家路へと着く綱吉であった…

 

次回!仮面ライダーディケイドは!

 

並盛に平和が戻り、何時もの日常になるかに見えたそんなときに新たなる脅威が迫り来る!

 

「ここは俺の世界だ!お前らの好きにはさせない!」

 

総てを破壊し、総てを結べ!

 

 




はい~!というわけで長々とお待たせした上に結構長めになってしまいましたが、プロローグ…終了いたしました!パチパチ!

これから当分は並盛で巻き起こる事件を士と解決しながらやっていく…まぁ並盛編と呼びましょうか?まぁそんな感じのをやって行きますのでよろしく(o^-')bでは、皆様次回までグッバイ!
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