りっく☆じあ~す×艦隊これくしょん×ソラヒメ×ドールズフロントライン  戦場を駆ける乙女達   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

10 / 21
決戦、南乃島Phase2

「右・対地戦闘、CIC指示の目標、トマホーク攻撃始め!」

 ミサイル護衛艦〈かつらぎ〉から、RGM-109H タクティカルトマホーク艦対地巡航ミサイルが次々と仮想発射されていく。

 

 一方、上空では――

〔FOX1!〕

 F-15MJⅡ制空戦闘機とF-35AX多用途戦闘機がAAM-6視程距離外空対空ミサイルを仮想発射、チャフを撒きながら機首を振って回避運動を取る。

(RWR{受動警戒レーダー}に反応が無い。F-35のEOTS{複合光学センサー}でミサイルを誘導しているのか)

 5Gの中、F-15MJⅡ制空戦闘機のパイロットは思考する。通常、ミサイルを発射したのなら、その誘導の為に空対空索敵レーダーが火器管制モードに入り、その強い指向性電波を受動警戒レーダーが探知する筈である。しかし、今は索敵モードの電波すら探知していない。となると、F-35BX多用途戦闘機に搭載された、EOTSと呼ばれる複合光学センサーを使い、目標を捕捉、ミサイルを誘導していると判断せざるを得ない。

 コクピットに設けられた多機能ディスプレイに、E-767J改早期警戒管制機、ヘリ搭載護衛艦〈いせ〉からのデータリンクが表示されており、ミサイルが命中したか否かが分かる。見ると、敵編隊は全滅していた。

〔おかしい。敵のMRM(中距離空対空ミサイル)が飛んできてない〕

〔やけに手応えが無さすぎますね〕

〔ビーストリーダーから演習本部、演算は合っているのか?〕

〔間違いない。敵編隊は全滅した〕

 ミサイルの発射指示、レーザー照射のデータは全て、E-767J改早期警戒管制機を通じて、演習本部に指定されているヘリ搭載護衛艦〈いせ〉に送られる。そして、〈いせ〉に搭載された超並列同時演算装置「MAGOIシステム」によって命中なのか、どれだけの損害を与えられたかを計算し、その情報を表示する。

 そのMAGOIシステムが全滅したと言っている。しかしパイロット達は、にわかに信じられなかった。

 

 直後、受動警戒レーダーが警報を鳴らした。「索敵レーダー波を探知」という意味の音が鳴ったかと思えば、今度はロックオン警報、警告灯が光る。

〔クソっ、下方だ!〕

〔俺達がミサイルを撃ったのは囮か!?〕

〔囮機の下に隠れていたんだ! そりゃレーダーで勘違いするな!〕

〔ビースト12、キル。ビースト13、キル〕

 そして、F-15MJⅡ制空戦闘機達は、すれ違った。Su-27SM3制空戦闘機を中心とする敵編隊と。

 

 

 

 その頃、F-2AM多用途戦闘機の編隊は、海面スレスレの低空飛行を行っていた。主翼には、2発ずつAAM-5B視程距離内空対空ミサイルとASM-2空対艦ミサイル、ASM-3空対艦ミサイル、そして2本の増槽、胴体下部にはECMポッドがぶら下がっていた。

 そこへ、複数の戦闘機が襲い掛かる。それも、F-86F格闘戦闘機やF-100C邀撃戦闘機、MiG-19S格闘戦闘機、MiG-21SM格闘戦闘機といった旧式機ばかりであった。

 F-2AM多用途戦闘機の編隊は散開、回避機動に入る。

(いくら『平成の零戦』と言ったって、ASMを4発もぶら下げてんだ。第2世代でも振り切れねぇ!)

 F-2AM多用途戦闘機のパイロットは後ろを振り返りながらサイドスティックに力を掛け、機体を操る。しかし、後ろに食らいつくJ-6J格闘戦闘機は離れない。そして、E-767J改早期警戒管制機から、無情な知らせが入った。

〔スピア06、キル〕

 それを聞き、パイロットはサイドスティックから力を抜いた。

 見れば、J-6J格闘戦闘機は翼を振り、離れていった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。