りっく☆じあ~す×艦隊これくしょん×ソラヒメ×ドールズフロントライン 戦場を駆ける乙女達 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
深海棲艦の艦上戦闘機と艦上爆撃機が編隊を組んで東馬島へ近付く。先導の艦上戦闘機が照明弾を投下、東馬島を明るく照らす。直後、艦上戦闘機が爆散した。
〔まさか戦闘機と格闘戦をするとは思いませんでしたわ!〕
AH-64DJ攻撃ヘリが急激な機動、翼端ハードポイントに固定された二連装ランチャーから91式携帯地対空誘導弾改(SAM-2B)を発射する。Mi-28N攻撃ヘリも30mm 2A41機関砲で艦上爆撃機を撃墜する。
急降下爆撃コースに入った艦上爆撃機を、87式自走高射機関砲とゲパルト対空戦車が35mm KDA対空機関砲で迎え撃つ。周りの戦車も砲塔上部に固定された12.7mm M2重機関銃で弾幕を張る。
「アパーム! 弾持ってきて!」
89式装甲戦闘車の砲塔上部に三脚で設置した12.7mm M2重機関銃を打っ放す戦術人形キャリバー(M2HB)がそう叫ぶ。何体かの戦術人形がバケツリレーの如く弾薬箱を運び上げる。弾切れになり、尾筒蓋(フィードカバー)を開く。新たな給弾帯をセット、尾筒蓋を閉じる。槓杆(コッキングハンドル)を2回引き、初弾を撃発位置へ。そして押金を押して連射を再開した。
その他隊員も小銃や機関銃を撃ちまくり、大量の薬莢が地面を跳ねる。
GCS-2滑空爆弾が軽母ヌ級に命中、甲板が凹み、駐機中の機体が吹き飛ぶ。
同時に、重巡リ級にAGM-84J ハープーン空対艦ミサイルが命中した。
F-35BX艦載戦闘機の編隊は散開、正体不明機とすれ違う。全周囲光学センサーが目標の位置をパイロットに伝える。
(JSMが重い、旋回能力が落ちている!)
パイロットはそう思いながら目標を追い掛ける。そして、機首下面の光学複合センサーが目標のシルエットを捉えた。
「F-……15!?」
それは、とても見慣れた双発双垂直尾翼の大型制空戦闘機、F-15 イーグルだった。
統合混成連隊の激しい弾幕により、深海棲艦機の爆撃が妨げられる。しかし、果敢にも突っ込んでいく機体もいた。
AH-1SJ攻撃ヘリ、A-129CBT攻撃ヘリの20mm M197多砲身機関砲が唸り、艦上戦闘機を粉砕する。しかし、そこへ別の艦上爆撃機が襲来、20mm機関砲を発射した。
〔きゃっ!〕
AH-1SJ攻撃ヘリ(5ath)が被弾、エンジンから黒煙が上がる。
更に、幾つかの艦上戦闘機が低空飛行で接近してくる。
が、直後に爆散した。
〔今のは誰のミサイル!?〕
飛行中隊 第2戦闘小隊の木更津 茜1等陸尉が叫ぶ。すると、数機のジェット戦闘機が東馬島上空を低空飛行で抜けていった。茜の目は、闇夜に浮かぶそのシルエットを見逃さなかった。が――
〔何だろう、あれ〕
戦闘機にはさっぱり詳しくなかった。
夜が明け、戦闘は終わった。隊員達は集合し、迎えの輸送ヘリを待つ。
その頃〈ねむろ〉では――
「こちらは、国連多国籍軍所属、日本国海上自衛隊〈ねむろ〉である。貴機は、我が艦に異常に接近している。直ちに針路変更せよ」
〔国連空軍 第16空中歩兵連隊です。多国間防衛協定 第41項に基づき、着艦しての燃料補給を要請します〕
〈ねむろ〉航空管制室ではこんなやり取りが繰り返されていた。
「旅団長、一体どうします? これじゃイタチごっこですよ」
〈ねむろ〉FIC(艦隊司令部)の幕僚小隊所属の司令官達。
「どうするかってなぁ……」
「国連空軍という言い方も引っ掛かります。普通なら国連多国籍軍と表記する筈です」
「まず、ここに着艦出来るのはVTOL(垂直離着陸)機だけです。空姫や妖精機(艦娘の艦載機)を除けば、ですが」
「まず、機種を訊くべきです」
「こちら〈ねむろ〉管制塔。貴機の機種を尋ねる」
〔えぇっと、F-15、F-2、F-4、F-16、F/A-18、F-14、Su-27、MiG-29――〕
「エースコンバットじゃねぇんだから」
「うちも大概ですが」
「というより、着艦は不可能ですな」
【次回予告】
「〈ねむろ〉に降りたった、空姫に似た存在、空戦乙女。そして、ペルシカが発見した事実に困惑する等戦団。一方、大阪府警は真相に近付こうとしていた――次回、『人が造りしものPhase6』。次回もいっぱいサービスしちゃうわよ?」(愛宕がお送りしました)