りっく☆じあ~す×艦隊これくしょん×ソラヒメ×ドールズフロントライン 戦場を駆ける乙女達 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
数日後、太平洋上を航行中の〈ねむろ〉艦内、談話室――
【現在、台風12号は依然強い勢力を保ったまま北上しています。中心気圧1005hPa、最大風速は42m、今夜にも、四国地方に上陸する恐れがあります。最新の情報を確認し、出来るだけ早い避難を心掛けてください。では、交通情報です――】
テレビがニュースを流す。それを見た長門は呟いた。
「風速40か……信じられない数値だな」
すると、久居 真津梨が返した。
「ここではもう普通ですけどね。異常気象が当たり前になりつつありますし」
「文字通り異常だな」
大阪府 富田林市、富田林警察署 第2取調室――
「そろそろ話したらどうです?」
スーツを着た若い男がそう言った。机を挟み、その向かいに座るもう1人の若い男は、項垂れたままだった。
「笹原電子の半導体チップ……あの中には1つのコードが混じっていた。そして、笹原重工の作った警備用ロボットのソフトウェア、あれと合致し暫く経てば制御不能になる事はもう分かってるんですよ。笹原重工のソフトウェアに小細工を行えるのは、笹原重工 電子開発部主任だった不場 瑛介、たった1人だ。そして、笹原電子の半導体チップを弄れるのは、笹原重工の子会社の笹原電子 開発部 電子課 半導体係の三浦 義晴、あなたしかいないんですよ」
「証拠は……証拠はあるんですか? 僕がやったっていう証拠は?」
「ありません。2人いる重要参考人の内の1人は自殺していますし、だからこそあなたに訊いているんです」
「私は、何も知りません……」
「そうですか。まぁ、あの暴走を止めるワクチンプログラムも完成しましたし、あとはゆっくり犯人を探すだけなので――」
「ば、馬鹿な!! あれはハードを――」
「『馬鹿な』、と言いましたね? ワクチンなんてありませんよ。やっぱり、何か知ってるじゃあありませんか」
「…………」
「さぁて、洗いざらい話してもらいましょうか。」
東京都 大田区 東京国際空港(羽田空港) 国際線ターミナル 入国審査ゲートにて、1人のサングラスを掛けた金髪ショートの女性が入国審査官と話していた。入国審査官の手には、彼女のパスポート。
「Business(仕事ですか)?」
そう入国審査官が尋ねると、女性は微笑み、サングラスを外しながら答えた。
「No, combat(戦うために).」
入国審査官は、度肝を抜かれた。
「吐きましたよ」
「吐いたか!」
「ただ――」
「何だ?」
「淡路島の工場のシステムに、同じ仕組みを組み込んだそうです」
【次回予告】
「UTX-01を前に全滅する兵庫県警機動隊。そして自衛隊に下される治安維持出動命令。荒れ狂う嵐の中、彼女達と寄せ集められた女子高生達はロボット工場へと乗り込みに行く――次回、『人が造りしものPhase8』。次回も……サービスなんてしませんよ」(豊崎 恵那がお送りしました )