りっく☆じあ~す×艦隊これくしょん×ソラヒメ×ドールズフロントライン 戦場を駆ける乙女達 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
89式5.56mm小銃を携え、JGVS-V8微光暗視装置を身に着けた自衛隊員が、暗闇の中歩哨として立っていた。
雨が振りしきり、88式鉄帽のひさしから水滴が滴り落ちる。2人の自衛隊員は、それぞれ違う方を向き、森を見張る。
すると、ビチャンという泥が撥ねるような音がした。2人は咄嗟に、89式5.56mm小銃の切替金(ショットセレクター)を[安全]から[単発]に切り替えた。
2人は、息を殺して茂みを伺う。やがて、茂みの中から「にゃーん♪」と聞こえた。
「何だ猫か」
「おい、この島には猫がいるなんて聞いた事無いぞ」
直後、2人の左胸に着けられた小型端末からブザーが鳴った。見れば2人とも[キョウブ ヒダン シボウ]と表記されていた。
「本部本部。レーザー受信機に異常、死亡判定が出された」
〔こちら本部。エラーでは無い。貴官達は死亡した
、繰り返す、貴官達は死亡した〕
「はぁ?」
0430、歩哨の交代の時間となり、代わりの自衛隊員がやってきた。が、歩哨に立っていたはずの
2人がいない。少し探すと、付近の大木の幹の下に
仲良く並んで座っていた。
「どうした!?」
「撃ち殺されました」
「分かった。陣地に戻れ。HQ、HQ、こちら2-1、歩哨が殺られた。警戒態勢を要請する」
〔HQ了解。全隊に通達、敵が上陸した恐れがある。警戒態勢を厳となせ〕
「いつまで笑ってるのよ」
「だってヨイムの猫真似が……フヒヒヒヒ」
「そろそろね。フォーティ、誘導用意」
「分かったわ」
「何でみんな笑ってるのよ!」
「まぁまぁ。こちらシャドウ2-2、位置に着いた」
〔ニンジャ01、これより爆撃コースに入ります。レーザー照射、お願いします〕
「了解。外さないでよ」
「任せとけー」
夜明けが近付く。そして、第8高射特科大隊のJTPS-P14対空索敵レーダーの周りに埋められた少量の火薬が破裂した。
続けざまに、対抗部隊本部、03式中距離地対空誘導弾(中SAM)発射機、12式地対艦誘導弾(SSM-02)発射機の周りの火薬も破裂していく。
「何事だ!?」
「空爆です! 中SAMとSSMがやられました!」
「戦闘団本部被弾! 各中隊長、集合しろ!」
「高射特科は何をしていた!?」
「連中、F-35のリフレクターを取り外していたに違いない!」
「国際条約で第5世代戦闘機はリフレクターの装着が義務付けられているというのに!」
「急げ! まだ近くにいる筈だ!」
「蜂の巣をつついたみたいだね」
「殲滅する?」
「馬鹿言わないでよ。戦車がやってきたら太刀打ちできないわ」
「後退して、味方と合流するか。みんな、移動するよ」
「眠い……」
「起きなさいよ。ここは戦場よ」
「……スヤァ」
「――!!」
「どうどう、落ち着いて」
遅れてすみません……