爪の勇者の生き残り   作:赤山大和

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3話

カノンとリィンを仲間とした後で武器屋を目指す。

リアスとユリアにはウエポンコピーの事を伝えてあるが内緒にしてもらえるように頼んではある。

まぁ、お城の中に無いような武器があればコピーしょう。

 

武器や防具に関しては二人とも既にあるので実際は俺とカノンとリィンの三人分の装備か。

ただ、防具に関しては獣人の二人が大きくなった場合を考えて最初は安いので。

 

店に入ったわけだが以外と爪の武器が多い。

剣などと比べてマイナーなイメージがあったが流石は爪教のある国。

 

とりあえず俺は幾つかの武器をコピーしつつユリアに見立てて貰った防具を着ける。

体の動きの邪魔にならないような軽い鎧だ。俺の素の防御力と武装色を考えるとそこまで強くなくても大丈夫な気がするが。

 

 

カノンとリィンには初心者冒険者用の防具とカノンには爪の武器をリィンには短剣を二本買った。

 

前衛が三人と考えるとバランスが悪いか?

同じウルフ種でもカノンは力がリィンは素早さが優れているようだしな。その辺りを考えて装備を変えないと。

 

なんにせよ装備を整えたからには外に出て実戦だ。

リアスとユリア、更に言えばカノンも実戦の経験が既にあるとの事なのでまずは俺とリィンが戦う事に。

 

 

相手はオレンジ色の風船の様なモンスターオレンジバルーンか。レッドバルーンも何匹かいるな。

 

さて、殺るか。

 

と思ったらリィンが走り出していた。

 

出遅れた。

 

とは言え子供の足。直ぐに追い付けたが。

 

リィンの邪魔をしないように動きを意識して爪を装備した腕でバルーンを殴るとあっさりと割れた。

さすがに弱いな。

殴り付けた勢いのまま回し蹴り。二匹のバルーンがまとめてはぜる。

 

別に武器を使わなくても普通に倒せるか。

わざと武器を付けてない腕で殴り付けても普通に倒せたし。もちろん武器で殴り付けた方がダメージは上なのだろうけどバルーン相手ではな。

 

リィンの方も短剣であっさりと切り殺してる。

戦闘は終わったしリィンの頭を撫でながらバルーンの残骸を爪に吸わせる。

 

オレンジバルーンクローの条件が解放されました。

レッドバルーンクローの条件が解放されました。

 

まぁショボイが能力を解放すれば俺自身強化される訳だしな。頑張ろう。

 

 

「お見事です。勇者様。」

 

リアス達がこちらへと駆けつけてきた。

 

「まぁ、あれくらいはね。弱いモンスターみたいだし。誉めるならリィンの方かな。初めてでしっかりとモンスターを倒せたんだから」

 

躊躇ったりするかな~とか思っていたがむしろ率先して戦ったからね。

これはありがたい誤算だ。

 

「あと少しバルーンと戦ったらもう少しモンスターの強い所に行こう」

 

 

レベルを3位まであげるのが目安かな?

カノンとリィンの装備が弱い間は無理はしない。

俺の強化にしても時間をかける必要があるし弱い相手だろうと使い続けて熟練度を上げる事は出来るし。

 

 

 

バルーン達を何匹か倒したあとはより強いモンスターを求めて森の奥に。

 

先頭にはカノンとリィンが交代で。

俺が先頭を歩く事も獣人の鋭い感覚に期待。

隊の一番後ろはユリアに警戒してもらっている。

一番警戒の難しい後方を彼女に任せた。

 

「ん。何かいます」

 

「いるな」

 

先頭のリィンが発見。続いてその少し後ろにいたカノンを鼻をヒクヒクさせて発見した事を伝える。

 

やはり獣人の鼻は鋭いか。

 

 

先頭を俺に変わってもらい両脇にカノンとリィンが付く。

俺も目視で敵を発見したが直ぐには向かわない。

森は平野と違って上や足下の警戒をしないといけないからな。ただの木の根ですら戦闘中には厄介な罠に変わる事がある。

 

というか、一度発見した敵に向かって行ったカノンが躓いて敵に攻撃される隙をつくったからな。

慎重に行った方がいい。

 

 

見聞色の覇気で周囲を感知すれば気配は正面だけではなくて左の方からも。正面の敵と戦っている間に脇から奇襲するつもりだったのか?

 

そちらにも敵がいる事を仲間に伝えて前に進む。

正面にいる敵は犬型。数は八。ただし、二匹は頭が二つある。

 

「行くぞ」

 

頭が二つあるモンスターに向かって走る。

あれの気配は強い。カノンとリィンにはまだ辛いだろう。

 

実際、飛び掛かってきた所を殴り返したが倒せてはいない。

同じ様に二匹の犬が飛び掛かってきたがこちらは一撃で倒せたが。

追撃をかけてしっかりと殺す。

 

もう一匹の二つ頭はユリアの魔法で動きが止まっているか。

 

「……きゃあ」

 

ん、リィンが犬に押し倒されている。

 

即座に反転して犬を蹴り飛ばす。

木に叩き付けられた犬は死んだな。

 

「大丈夫か?」

 

「………はい」

 

俯いてしまっているが気にする余裕はないな。

 

カノンの方も援護しないと。

 

リアス達の方に向かっているのは………ユリアが倒したか。この辺りはレベルと経験の差だな。

 

「ウォオオオオオーーーーン!」

 

チッ、脇に控えていた奴もきたか。

 

「スラッシュクロー!」

 

爪の技を使って周囲にいた犬を即座にを切り捨てる。

 

残りはカノン達に任せて俺は追加できた犬と戦う。

ユリアも此方にきたか。

 

って、この追加が本隊か。

数は残り六だが二つ頭がまたいるし奥にいる奴は犬でなくで狼だろ。

 

爪を武装色で強化。

先ほどは一撃で倒せなかった二つ頭を今度は一撃で倒せる。

 

後は狼だが速い。

森というのが厄介。立体的な起動に翻弄される。

こいつにユリア以外が襲われたら。

見聞色で動きの先を読み武器を最強のデカログスクローに変更。

 

音速剣って剣でなく爪だが動きで上回り何とか倒す。

残りの犬もユリア達が倒したみたいだ。

………レベルが上がったがこのクラスの敵はまだ早いか。

 

森の奥に来すぎたか。

反省。

 

素材を吸収して狩りを終える。

 

 

「勇者様。ご無事ですか」

 

リアスが言うにはやはり俺の倒した狼はレベルの高いモンスターであったらしい。知能も高く群れて襲い掛かってくると。

 

幸いにも皆大きな怪我はないがカノンとリィンには無理をさせたな。

 

それに時間もそろそろ夕暮れ時だ。

今の現状で夜の森で戦闘するとかはゾッとする。

 

俺達は冒険を切り上げて街に引き返す事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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