爪の勇者の生き残り   作:赤山大和

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4話

街に引き返した俺達は宿屋に止まる。

部屋は二つ。

 

リアスとユリア、俺とカノンにリィンに別れた。

カノンとリィンには同じベットを使ってもらう。

 

 

宿屋に止まるついでにリアスとカノンかな髪を少し貰って爪に吸わせた。これで奴隷使いの爪Ⅲと絆の爪が解放されたので仲間の成長率が上がるだろう。

 

 

爪の能力解放とかは数が多くて大変。

それに覇気による爪の強化も。

 

カノン達は武器が黒く染まる事に驚いていたが武器が変わる事に比べれば驚くほどではないと思うのだが?

 

「あの、勇者様」

 

「ん、なんだカノン?それと勇者でなくてカズマな。勇者ってのは何人もいるわけだしな」

 

四聖に七星と波の先の世界があれば更に増える訳だ。

ってか勇者とわかってから随分と話し方が丁寧になったな。やっぱ爪教の影響か?武器も爪を選んでいたし。

 

「何で私達のような奴隷を仲間にしたんですか?」

 

うん。まー、普通は疑問に思うよな。

リィンも興味があるのかこちらを見ている。

 

 

「仲間として紹介された相手の中に俺に害意を持ってるやつが二人いたんだ。それにその害意を持つ奴に味方する奴も。結果として用意された五人の仲間のうちリアスとユリアしか仲間に見えなくてな。その補充で俺を裏切らない仲間を求めたんだ」

 

「勇者様に害意?ですか?」

 

 

「勇者の武器を奪って勇者になろうって奴がそれなりにいるんだよ。同じ勇者でも他の勇者の武器を奪おうって奴もね」

 

 

「そんな事が」

 

 

「そんな訳だから裏切らない。裏切れない仲間が欲しかったんだよ。だから君たちを仲間にした」

 

リアスもユリアも裏切らないだろうけどその後ろに宗教と王様がいるとなると慎重にいかないとな。

 

「なるほど。……それと気になっていたのですが先ほどから何をしているのですか?武器が黒く染まっていますが?」

 

覇気で強化中です。

他にも色々とあるけどな。

 

「ああ、武器の強化だ。勇者の武器は色々な条件で強く出来るのだがこれはその一つ。分かりやすく言えば装備している武器に魔力を送ることで強化されるって感じだ。他にも色々とやる事があるが戦闘をする事を考えたら安全な場所じゃないと出来ないからな」

 

 

ドロップアイテムの確認とかも宿屋に入ってからしてる。やはり安全な場所じゃないとな。

 

そういえばドロップアイテムの中にカノンの今の装備よりも良さそうな物もあったか。後で渡すか?

 

まぁ、いいか。

 

 

「…………私も聞きたい事がある」

 

 

ん、今度はリィンか。

この子はあまり話し方は変わらないな。

 

「なんだ?」

 

「…………………勇者はロリコンなの?」

 

「ぶっ」

 

いきなりぶっ飛んだ事を聞かれたなおい!

 

 

「ちょっ、リィン。さすがに失礼だよ」

 

「…………………大切なこと。それを目的で買われた可能性も高い」

 

それって。誰だよそんなこと教えたの!

 

「違う。それを目的にしたとしてもちゃんと育ってからそちらの意思を確認してだ。獣人はレベルが上がればそれに合わせて体も成長すると聞いている。だから幼くても直ぐに戦力になると考えただけだ。…………これからも獣人の奴隷は増やす可能性があるけどロリコンとは違う」

 

 

「………………そう」

「……………………」

「………………」

 

 

部屋に嫌な沈黙が。

 

「……………………わかった」

 

 

ロリコンじゃないぞ。本当だぞ!

 

 

リィンがベットに潜り込むのを見て俺も自分のベットとに。強化も一通りしたし最後になんか疲れた。

はぁ、後は明日だ。

 

…………………………………。

………………………………………。

 

 

 

翌朝

 

 

 

妙に腕が重い。

 

……………………目を覚ましてふと隣を見ると俺の腕を枕にして眠るリィンの姿がある。

 

…………どうしてこうなる。

 

いや、お約束と言えばお約束なのだろうけどさ。

自分がその対象となるとどうすれば良いかわからずに硬直してしまう。

 

それに、反対の腕には同じ様にカノンが眠る。

 

………これ、リアス達に見られたら社会的に死ぬよな。

 

……………………。

 

…………………………。

 

………………………………。

 

 

脱出成功。

 

目を覚ましたのかカノン達が目を擦りながらあくびをしている。

 

 

「………………おはようございます」

 

 

「………おはよう…………何で俺のベットにいたんだ」

 

 

「……………勇者様が喜ぶと。………それとロリコンではないとおっしゃっていたので手は出されないとリィンが」

 

 

「……………肯定」

 

 

………………………。

 

頭が痛い。

 

いや、まぁ良いか。切り替えよう。

 

 

それよりもリアス達を含めて今後の予定を立てないと。

 

 

今日は昨日行った森の奥か噂で聞く山岳地帯に鉱石を取りに行くかと考えてはいたがリアスの話では遺跡があるとも聞く。

 

レベルを上げてからの話しではあるがそちらにも行って起きたい。後はタクト達に対する警戒だが流石に王都の近くでは襲撃されないと思う。

それに勇者を召喚したという情報も直ぐには入らないだろうし。

 

仮に今の現状でタクトと戦うとしたら爪を奪わせてネオ・デカログスを使って戦えば勝てる気がするんだよな。

 

デカログスクローよりもネオ・デカログスの方が明らかに強いし。

 

何にせよ色々と考えないとな。

 

 

 

 

 

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