「てめぇえええええええええええええっ!絶対に許さねぇぞ!てめぇは絶対に殺してやる」
Lvリセットをされた上で兵士に連行される
ちなみに、王様に事情を話したら王様も秘匿すべきという意見。あとはタクトを殺すか牢屋に入れるかだがこれはフォーブレイとの話し合いしだいという事で王様に任せた。
まぁ、罰を与えるにしてもそれはフォーブレイに引き渡す方向で動くそうだが。
「カズマ様。今後についてですが……」
今後についてはある程度は決まっている。
先ずはタクト達と戦った場所に戻りドラゴンの巣にある素材やアイテムの回収だ。
あの場でできる限りは回収したがタクトとその配下を連れて下山するために放置した物が多いからな。
今回は馬車を使わずに爪の転位で行けるからそれほどの手間はかからないだろう。
そんな訳で再び向かったエルゴー山脈。
粗方のモンスターを既に倒したためかモンスターの遭遇することなく目的地へと着いた。
ドラゴンを倒したのはタクト達なのだが巣にあるお宝や素材はありがたくいただこう。
「……………敵」
ん、リィンの警告を聞いて目を向ければやや小さめの緑色の鱗のドラゴンがいる。
不思議な事に敵意を感じない。
『戦うつもりはない。できれば話しをしたい』
ドラゴンが喋った。
これは竜帝の欠片の所有しているのか?
「良いよ。敵意は感じないし」
敵意がなく話す事の出来るドラゴン。できれば仲間にしたい。レベル100を越えるには竜帝の知識が必要なはずだしな。
『敵意がないのではない。戦っても勝てない事が分かっているだけだ。それに私の親の仇を倒してくれた相手だからな』
親の仇?
ああ、タクト一行のことか。
「タクト達が倒したドラゴンが君の親だったということか」
『そうなるな。私の親を倒した男達を一方的に倒した貴方に勝てるとは思えないのでな。出来れば話し合いで済ませたいのだ』
思っているよりも穏やかな性格なようだしこれは交渉してみるか。
「話し合いか。………ならば俺の配下になれって要求した場合はどうする?」
『私を配下にか。ふむ。………構わないぞ。弱者が強者の下に着くことは珍しい事ではないからな。それに、ただの人間ではなく勇者の配下になるという事であれば私の矜持にも触れることではないからな』
あれ?思った以上に話せるドラゴンだった。
そういえば、教えてもらったおとぎ話で勇者にドラゴンが味方したというものがあったか。
「なら俺の仲間になってもらいたいんだが」
『構わないが何故私を仲間にしたいのだ?貴方程の強さならば私程度が役に立つとは思えないが。………ああ、確か人間の中には竜騎士というドラゴンに騎乗する者がいるのだったな。なるほど。移動用の足としてか』
「それもあるが竜帝の知識というものが欲しい。レベルを100以上にする為にはドラゴンの力が必要なようだし。竜帝の欠片については君の親の仇の仲間にいたドラゴンの所有していたものがある」
次いでにいえばこのドラゴンの親の所有していた欠片もな。
『わかった。従おう。こちらにもメリットのある話しになるしな。ああ、いい忘れていたが私の名前はセシリアという。よろしくだ。ご主人』
「そうか。俺の名前は神原一馬だ。カズマと呼んでくれセシリア」
思っていた以上に友好的な関係になれそうだ。
少なくともタクト達よりもよほど話せる。
セシリアが人間よりも話が通じるドラゴンなのか、タクト達がドラゴンよりも話が通じない人間だったのかは微妙だが。
爪から欠片をとり出してセシリアに与える。
うん?セシリアの姿が縮んで行く。
縮んだセシリアは人の形を取っていた。
髪の色は緑色で長いストレート。頭部には捻れた二本の角。瞳の色は紅。顔立ちは整ってキリッとしている。外見は大学生位か大人びた感じがする胸も大きくスタイルも………。
「見てはいけません。カズマ様」
後ろにいた女性陣の手によって目を塞がれ後ろを向く事に。
衣服に着いては出していなかったドロップから適当な装備を与えた。
装備を着けた姿は女騎士といった感じで凛凛しいな。
鱗や髪を貰って魔物使いの爪やら竜使いの爪やらの解放条件を満たせたから今後はより強く成長出来るだろうな。
レベルはカノン達よりも少し落ちるし人間の姿での戦いに馴れてないようだから少し訓練をする必要はあるだろうけど。
「今後はよろしく頼むカズマ殿」
「ああ、こちらこそよろしくだセシリア」
これでレベルが100を越えるめどがたったな。
暫くはセシリアが巣として使っていた洞窟を中心にこの山脈でレベル上げとなるか。
波まで後十日。
最後の追い込みをかけますか。