GANTZ~another world line~   作:Kurato

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お待たせしました
ようやく田中星人開始出来ました。
それでは第5話どうぞ!


ゆうぞう君?誰だよそれ

岸本が加藤の家に泊まる事になって約1ヶ月が経った。

加藤と岸本はなんとか加藤のバイトの量を増やしたおかげで問題ないらしい。

翔平は毎夜スーツや銃について調べある程度の知識を手に入れた。

そしてそんな翔平はというと

 

「風呂入ろ…」

 

風呂に入ろうと洗面所に向かうと

 

ゾクゾク!

 

強烈な寒気に襲われた。

 

「っ!何だ今の?……!!」

 

直後身体が固まり金縛り状態になってしまう。

 

ジジジジジ

 

「(成程な…今の寒気が呼ばれる合図って事か?新しい情報は都合が良いが……)」

 

すぐさま冷静を取り戻し考えを深めるが、1つの不安材料を残しながら転送されていく翔平。

 

「翔ちゃん!来たか!」

「よう、勝」

 

加藤に話し掛けられ返事を返す。

 

「お久しぶりです。海藤さん」

「岸本さん、久しぶりだね」

 

「(とりあえず、勝と岸本さんは確認した。後は中坊が何処に居るかだが……見つけた)」

 

不安要素を無くすべく見つけた中学生に話し掛ける。

 

「おい」

「あ?アンタかよ。何だよ」

「あのスーツは毎回新しく更新されてこの部屋に置かれてんのか?」

「いや、外に持ってったらそれは着てこなきゃダメだね」

「そうか……」

「おいおいwまさか忘れたのか?マジかよ!ww1人死亡きーまりw」

 

中学生は翔平がスーツを忘れたのを理解すると嘲笑いだした。

 

「皆!聞いてくれ!」

「勝…?」

「ここに居る皆が生き残れる様に色々情報を教えたいと思ってる!」

「なっ!おい辞めろ!」

 

加藤の目的に気付いた中学生が辞めようとするが、加藤は気にせず続ける。

 

「もうすぐあの球から音楽が流れ出す!そしたら球が開き出すからその中にある銃を各々持ってくれ!!」

 

周りの連中は加藤の発言を笑っていたが

 

あーたらしいーあーさがきた

きーぼーのあさがきた

 

音楽が流れ出す事により口を失う。

 

 

<てめぇ達の命は、

無くなりました>

 

 

 

<新しい命を

どう使おうと、

私の勝手です>

 

 

 

<という理屈な訳だす>

 

 

「ホントに少量の情報しか無いけどそれでもちゃんと分かってくれれば皆生き残る事が出来るはずだ!!」

 

加藤の力説と目の前で広がる状況により否応なしにどんな状況下か、気付いたらしい。

 

「(おばさんと子供、イケメンは素直に聞いてくれそうだが…向こうにいるヤンキー共はどうかな?まぁ聞かなかったら死ぬだけだしどうでもいいか)」

 

初心者を加藤に託し、翔平は改めて周りを探る。

 

「(今あるのは全員分くらいの銃と新規の奴らのスーツくらいか…)」

 

「おい。この他の奴らのスーツを着たらその効果はどうなんだ?」

「動く訳ねぇだろ。今回でアンタも脱落だな」

 

薄ら笑いを浮かべながら翔平から離れていった。

 

「(ッチ……考えろ…どうすれば今の状況から少しでもマトモになる?)」

 

「…ん!……ちゃ……翔ちゃん!!」

「!?……勝か」

「大丈夫か?顔色が悪いぞ」

 

「(隠してるつもりなんだけどな)」

 

「今日スーツ忘れた」

「なっ!?」

 

翔平のカミングアウトに驚きを隠せない加藤。

 

「ど、どうするだ!?」

「落ち着け。皆こっち見てんぞ」

 

「(やっぱこいつの慌てよう見てると良くも悪くも落ち着くな)」

 

「とりあえずは生きる事に専念するさ。言ってもまだ二回目だけどな」

「………分かった。何かあったら俺が守るよ」

「サンキュー。そうだ、銃はトリガー2個あるけど両方押してくれ」

「分かった」

 

ギョーン!

 

ふとあの銃の音が鳴り出した。

 

「(!?さっきのヤンキー集団が中坊に撃ったのか!)」

 

翔平は中学生が爆発すると思った。しかし何時まで経っても中学生は爆発しなかった。

 

ギョーン!

 

服の袖に隠していた銃を中学生が自分に撃ってきたヤンキーに撃つと

 

パァン!!

 

ヤンキーの頭は木っ端微塵に吹っ飛んだ。

 

「良いか!俺の邪魔してきたらソッコー殺す。その足りないミジンコみてぇな頭にねじ込んどけ!。」

「………特にお前」

 

そう言って中学生は加藤に銃を向けた。

 

「お前が無事なのはスーツのおかげか?」

「………ガンツ!俺を一番に転送しろ!」

 

加藤の問いに答えずガンツに話しかけ、転送されていった。

 

「(今のは使える)」

 

今の中学生の行動を見た翔平はすぐさま行動に移した。

 

「ガンツ。俺を一番最後にしてくれ」

 

「(良し。これで更に調べられる時間が出来たはずだ)」

 

もちろん、たまたま中学生が一番になっただけかも知れないが翔平は中学生の知識を信用しこの行動をとった。

 

「うお!普通の道に戻れたぞ!」

「頼む!全身がその場所に着いたらそこから動かないでくれ!」

「お願い!止まってて!」

 

加藤の必死の呼びかけが続く。岸本もそれに続くように少しずつ声を掛ける。

翔平は手伝わず、この他の人達が転送される最中にも探索を続けている。

 

ガチャ

 

「(この部屋…開かなかったはずなのに……なんで今…?)」

 

一部屋だけ開いた。

そこには謎のデカいホイール上のものと謎の筒のような物が無数に感じる程に置いてあった。

 

「ハハっ!宝の山かよ…」

 

翔平はこれらの物に何の違和感も感じていなかった。

あの銃と同様に何かしらあるのは分かるからだ。

 

ジジジジジ

 

「(ヤベッ!一つだけでも!)」

 

筒状の物を取って翔平も転送されて行った。

周りを見渡すと少し離れた橋の所に岸本を始めとする連中が見えた。

 

「こいつが何なのか調べてぇけど…先ずは勝と合流か」

 

ズシンズシン

 

「おいおい…合流くらいさせてくれよ」

 

見るからにロボットだという見た目の異星人が近付いてきた。

 

「(一体だけか……こいつの性能を調べるには丁度いい相手か…?」

 

カーカーカー

 

「(あ?……これってカラスだよな。めちゃくちゃちっちぇけど……)」

 

「ゆうぞうくん?」

 

下からかなり異質なカラスが泣き出した。

カラスに夢中になってしまってる間に田中星人が目の前にいた。

「!?ち、違いますけど…」

 

「(どうだ……?なんかヤベぇ!!)」

 

翔平の目の前にいる田中星人は憤怒の顔を浮かべて今すぐにでも攻撃してきそうな雰囲気だった。

咄嗟にしゃがんだ為に何が起きているのかは分からないがしゃがんだまま横に避ける。

 

「殺るしかねぇよな…上でロックオン!両方で発射!!」

*******

[2週間前]

「こいつ、どうやってパッて撃つんだ?」

 

スーツに関しては比較的簡単に理解した翔平だったが銃に関してはまだ不明な点を多く抱えていた。

 

「未だに両方で発射って事しか分かってねぇもんなぁ。ちょっと実験してみるか」

 

ペットボトルを持ち外に出てペットボトルを置く。

 

「とりあえず色々触ってみっか…この画面レントゲンみてぇだな。」

「じゃあこのままで撃つと………まぁ当たるか…じゃあ次は投げて当たるかだな……怖ぇからスーツ着て別の所でやるか」

────────────────────

ギョーン!

 

「まぁ当たんねぇよな……これじゃ使えねぇし。上トリガーを押してもっかい同じ条件だと……画面の色が変わった…」

 

ギョーン!パァン!!

 

「当たったァ!!上はロックオンか。なら上押した後、離さずに下押すと……いける!じゃあ次はこのツマミを………

 

こうして翔平は銃の扱い方をマスターしていくのだった。

*******

ギョーン!パァン!!

 

「良し!死んだか?」

「ギャァァァ!!!」

 

当たったのは腕だった。

 

「クッソ!もういっ、!?」

 

ブォォ!!

 

衝撃波が飛んできたのを見て何とか回避する。

 

「(スーツ無しで喰らうのは死んでくれって言ってるもんだしな。ガチで避けさせてもらうぜ)」

 

「ガァァ!」

「っぶね!てかコイツどうやって使うんだよ!!」

 

未だに何も起きない筒に苛立ちを覚えつつ田中星人に向き合う。

 

「(ックソ!スーツ無しじゃ1人では勝てねぇ。早く勝達来てくれ!)」

 

「頼む!こっちに援護来れ!!」

「待ってろ!今行くぞ!!」

「ガァァ!!!」

 

身体を捻らせ何とかまた衝撃波を回避する。

 

シャキン!

 

「!?刀か!」

 

筒の中から黒刀がいきなり飛び出した。

 

「翔ちゃん!今だ!」

 

ワイヤーの様なものが田中星人に巻き付かれる。

 

「!OK!」

 

ザシュッ!!

 

「はァ…はァ…」

 

堪らず座り込んでしまう翔平。

 

「良かった…翔ちゃんは無事で……」

「あぁ、結構ギリギリだったけどな……ん?“は”ってどういう事だ?」

「西が…西が死んでしまった…」

「そうか…あの中坊が……」

 

「(ックソ…あいつは大事な情報を一杯持ってたんじゃないのか?俺らにまだ何か隠してる事があったんじゃないのか?)」

 

後悔が翔平の頭を支配する。

 

「何か言ってたか?」

「俺の予測だけど100点取ると解放されるらしい」

「なるほど…他は?」

「いや、これだけしか分からなかった。とりあえずこの先どうする?」

「初心者は?」

「岸本さんに引き止めてもらってる」

「……分かった。スーツに変な装置付いてるだろ」

「あ、あぁ。これか」

「そいつ使うと中坊みたいに姿消せる」

 

翔平は橋に向かいながら加藤にスーツの機能を伝え始める。

 

「これか」

「あぁ。使うかどうかは勝次第だけどな。さて、これからは初心者も岸本さんも全員使って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星人狩りだ」




文章下手すぎて申し訳ないです。
西くん死亡シーン映そうかなと思ったんですけど、どうせなら田中星人と戦わせてみました。
次回から本格的に田中星人と戦っていきます。

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