仮面ライダーアポカリプス〜シンフォギアの世界で悪を叫ぶ〜 作:ヨハネモドキ
第1節 黙示録の始まり
とある戦地⋯⋯そこで俺は死にかけていた。
まぁ⋯⋯所詮は傭兵⋯⋯人殺して飯食ってる人種だ。
元々人を殺しちゃいけないってのは、それやっちまったら自分が誰かに殺されても、文句は言えねぇ仕方が無い立場に堕ちちまう。
だからこそ、そんな奴の末路には戦場で朽ち果てるのがふさわしいんじゃねぇの? 知らんけど⋯⋯。
それにこちとら元々、戦争孤児で⋯⋯スラム育ちで傭兵やって⋯⋯とてもじゃねぇが、ろくな人生なんざ歩んでねぇんだ。
むしろ早くおっ死んじまった方が幸福なのかも知れねぇな⋯⋯。
まぁ⋯⋯そんな事は頭の中じゃあ嫌と言う程に分かっちゃいるんだよ分かっちゃ⋯⋯だけどな⋯⋯それでもよぉ⋯⋯。
「やっぱ死にたくねぇな」
「ほう⋯⋯面白い事を言う小童がいるな⋯⋯」
呟く俺に突然の女性からの声⋯⋯俺は声の方を見る。
そこには白髪、金眼の白銀のドレスにも見える甲冑をまとった女性が俺を見据えていた。
「なぁに⋯⋯貴様の目は明らかに死んでいるからな⋯⋯この世に絶望して何もかもに期待する事を諦めた人間の目だ⋯⋯にもかかわらず。それでもなお生にすがるか⋯⋯」
「何だよ⋯⋯悪いかよ」
俺は目の前にいるソイツを睨み付けそう言う。
「⋯⋯いや⋯⋯逆に気に入った。故に貴様を生かしてやろう⋯⋯だが忘れるなよ小僧、これは
ここはツヴァイウィングのライブ会場。
だが現在はその突然のノイズによる襲撃により、見る影もなく、阿鼻叫喚が立ち込める地獄絵図とかしていた。
その中を特異災害対策機動部二課に所属するシンフォギア装者であり、このツヴァイウィング
何故なら彼女は訳あってシンフォギア装者となれる時間が限られており、最悪にも時間切れの状態だった。
その上、後ろには自分達が守っていた民間人であり、重症で動けない少女⋯⋯他にも奏本人の個人的な理由が撤退の二文字を奏から完全に消し去っていた。
奏はそれでも立ち上がりノイズを見ながら自暴自棄に自殺覚悟で切り札とも言える絶唱を使うかを考え出す。
その時だった。奏の目のノイズにむっかって一筋の閃光が走った。
閃光はノイズの身体に突き刺さっるやいなや爆発をしノイズを破壊する。
奏は無意識にも、閃光が来た方向を見る。
そこには二人の人影があった。
「ヒュー相変わらず凄まじいですね
俺、左門 二郎はノイズが吹っ飛ばされる所を見届けた後そう呟いた。
「ふん! 当然だせっかくの楽しみを台無しにされたのだからな!」
「あ〜そう言や姉さんはツヴァイウイングのファンでしたね⋯⋯」
まぁ⋯⋯この日の為にわざわざプレミアムチケットまで購入してた位だからな⋯⋯俺はそう言いながら思わず苦笑いを浮かべる。
まっ同情はしないがな! 他者の命奪ってる時点でこうなっても仕方ねぇことなんだからな。
そんな事を考える中、姉さんは俺の頭に拳骨を入れる。
「私は
「あ~住みません姉さん確かにそりゃファンじゃねぇですね」
「はぁ⋯⋯やめた!」
「え? 姉さん⋯⋯気が済んだので?」
「ふん! 貴様は私だけに戦わせるつもりか?」
姉さんはそう言って俺を睨みつける。
「⋯⋯はぁ〜〜⋯⋯へいへい分かりやした⋯⋯正直いやぁ余り気乗りはしねぇが⋯⋯まぁ程々にしてくれよ」
俺はそう言ってニヤリと笑みを浮かべる。
「ククク⋯⋯では行こうか!」
姉さんはそう言った瞬間、白く光り輝く球体へと姿を変えた。
「ハッハッ! そんじゃあひと暴れと行きますか!」
俺はそう言うとその球体を掴む。
「変身!」
そして俺はそう叫び、そのままその球体を俺の腹部にへと押し当てる。
押し当てられた球体は俺の腹部から俺の中にへと入っていき、やがて全部入った所で、俺の身体から白いオーラが俺の身体を包みこんだ。
そして白いボディに白のマントに王冠、仮面を付け弓を携えた姿に変身する。
「さあ⋯⋯支配の時間だ俺の元にひれ伏すがいい!」
俺はそう言うと弓を引いて
弓を引くとそこには光りそのものが矢となってそこに出現する。
これは俺の姉さんの力、その名も
俺はやを放つと矢が矢を見ながら敵に向かって飛んでいくイメージをする。
矢は俺のイメージに反応して、そのまま
「爆破!」
俺は掛け声と共に指を鳴らす。すると矢は一緒お大きく輝くと物凄い轟音を上げて爆発する。
俺は次の標的に狙いを定める。
その瞬間、俺の視界に呆然とこちらを見てる人影⋯⋯。
俺は内心舌打ちをしながら、矢を放ち先程と同じ容量で爆発させると、その人影の方に駆け寄る。
人影の奴が見えてきた所でそいつが|姉さんのお気に入りツヴァイ・ウイングだと分かりますます俺は不機嫌になる。
どうして逃げねぇ⋯⋯俺は考えるなか近くにガキが倒れていることに気付く⋯⋯俺はこいつらがガキのせいで動けないのだと当たりを付けた。
「⋯⋯はぁ殲滅は得意だが、護衛とかは苦手だってのによぉ⋯⋯たっく」
俺は弓を構えると、俺は弓を引いて次の
幸い俺の知識がただしけりゃこいつらは時間経過で消滅する。
だったらその時までこいつらを守護するのが今の場合最善だろう。
この場でガキにトドメを刺してやるのも手だが、それをやって揉め事になれば、それはそれで面倒にもなる。
本当はこいつらを見捨てるのが一番手っ取り早いが、ツヴァイウイングを見捨てたとなりゃ後々で姉さんに何言われるか分かったもんじゃねぇ⋯⋯。
「うおぉおぉぉ────くそがァあぁぁ────っ!!」
俺は叫び声を上げ出来るだけノイズの注意を引き付けながら次々と、矢で射抜いて行く。
「────ッ危ない!」
そして俺は気付くと
「ヒュー⋯⋯おっかねぇ⋯⋯まぁ感謝はしとくぜ⋯⋯とっとと早く片付けっぞ!」
俺はそう言って再び弓を引くのだった。
やがて気が付いたら辺りは静まり返りノイズ共も見かけなくなった。
「⋯⋯フゥ⋯⋯どうやら終わった見てぇだな⋯⋯」
俺はそう言うと俺の身体は白く発行しやがて俺の身体から発行する球体が飛び出す。
球体は徐々に人型へと姿を変え、やがて白い甲冑を来た
姉さんは当たりを見回すと相変わらず上から目線で俺を見る。
「いでぇ!」
そして俺に本日二度目の拳骨を叩き込んだ。
「軟弱者が! 私の力を使って置いて敵に背後を取られそうになるなどまだまだ力不足だわ!」
「いやぁそうは言いますけどね⋯⋯」
「言い訳は無用!」
「あっはい⋯⋯」
姉さんはそう言って俺に背を向ける。
はぁ悪人である俺にとっては⋯⋯人助けなんて善人の真似事やらされるわ、姉さんの鉄拳を何度も受ける羽目になるわ踏んだり蹴ったりだ。
「だが⋯⋯それでも苦手分野ながらも諦めず取り組み奮闘した事⋯⋯護衛対象の協力もあったが、結果としてそれを成功させた事は賞賛に値する良くやった」
俺は姉さんのその言葉を聞いてまぁたまには悪くは無いかと思った。
まぁ出来る事ならそんなに頻繁には勘弁願いたい訳だが⋯⋯。
「帰るぞ!」
俺は姉さんの掛け声に無言で頷くとそのまま立ち上がる。
そして俺と姉さんはそのまま夕日を背に立ちさ⋯⋯。
「まて!」
れなかった⋯⋯俺は面倒くさげに俺達を呼び止めた人物達の方を見るのだった。
「断る」
とある地下施設にて姉さんはそうハッキリと答える。
「世界の為に貴様には死んでもらう」
「はっ! あいにく俺は世界の害悪だとか言われて《そうなのか? 自分は死ぬべきなのか?》 な〜んて考えるほど人が出来てねぇんで」
突然の襲撃、新たに出現した仮面ライダー。
「それについて話すならまず悪魔に着いて話す必要がありやす」
明かされる悪魔と言う存在。
次回:仮面ライダーアポカリプス
『黙示録の悪魔』
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こんにちはヨハネモドキです。
20代にも関わらず中二全開で書いてます。
そんな作者の作品ですが読んで貰えるなら幸いです。
なおヒロインは〝調〟か〝切歌〟または〝キャロル〟の誰かで悩んでいます⋯⋯。