仮面ライダーアポカリプス〜シンフォギアの世界で悪を叫ぶ〜   作:ヨハネモドキ

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前回のあらすじ⋯⋯

戦場で死にかけていた主人公はそれでもなお死にたくないと願いを口にする。

それを聞き付けたインペリウムは彼を支配下に起き名を左門二郎に改め第二の人生を歩ませる。

それからは幾年の月日が流れ、ツヴァイウイングの会場で仮面ライダーアポカリプス・インペリウムモードとなりノイズを撃退!

そして帰ろうとした所をツヴァイウイングに呼び止められるのだった!

さぁインペリウム達の命運や如何に!


第2節 黙示録の悪魔

「フン! 其方が我々を呼び出したのなら、我々に要件や問いかけがしたいなら、誠意としてまずそちらから話すべきだろ?」

 

 今、俺は何処かの地下施設にいる。

 

 と、言うのもあの後、こいつら(ツヴァイウイング)に呼び止められ、()()()()()()()()()()とお願いされたからだ。

 

 本来なら無視しても良かったのだが⋯⋯。

 

『ふむ⋯⋯まぁ良いだろうせっかくの娯楽も潰されて不完全燃焼だったからな。こんな余興もまたよしだろう』

 

 とまあ⋯⋯姉さん(インペリウム)が楽しげに了承してくれたものだから、彼女達(ツヴァイウイング)に同行するはめになった⋯⋯本音をいやあ俺は面倒臭い事この上ないし、住居に遅くに帰ったら帰ったで⋯⋯同僚の奴らがハイライトオフで暴走してきそうで怖ぇんだよ! アイツらを宥める役は結局俺なんだぞマジで⋯⋯。

 

 だけど俺は姉さんに対して、命を助けられた恩義以外でも訳あって逆らえねぇ⋯⋯

 

 はぁ⋯⋯やっぱ借りなんてもんは作るもんじゃねぇな⋯⋯。

 

 とまあ、そんな訳で俺達は同行⋯⋯ちなみに同行中は目隠しさせられてたが、揺れの感覚や何やら物凄い落下した感覚があったから多分、今いる場所は地下施設と判断した。

 

 そんで今、特異災害対策機動部二課とかいう奴らに俺達は何者なのか問われて、インペリウムの姉さんが言い返したって訳だ⋯⋯。

 

「ぬ⋯⋯そうだな済まない多少焦っていたようだな⋯⋯それでは改めて自己紹介だが、私の名前は風鳴(カザナリ) 弦十郎(ゲンジュウロウ)と言う⋯⋯我々は特殊災害対策機動部二課と言って君達が今回撃退した認定特異災害ノイズに対しての対策お行っている」

 

「ほう⋯⋯なるほどな⋯⋯つまり貴様達は私達にそのノイズの対策の為に協力して欲しと言う事か⋯⋯」

 

「察しがよくて助かる⋯⋯事実我々にとって今までノイズに対抗出来るのは、シンフォギア装者のみ⋯⋯そしてそのシンフォギア装者は現時点では翼君と奏君による二人だけ⋯⋯だが君達が協力してくれればより対策がしやすくなる⋯⋯出来ることならこちらとしては受けてもらいたい」

 

 弦十郎のオッサンは俺達にそう言って頭を下げた。

 

 俺は姉さんの方を見る。

 

 姉さんはオッサンの様子を伺いながら少し考える素振りを見せた後口を開く。

 

 姉さんは加虐的な笑みを浮かべオッサンを見ていた。

 

 俺はすぐ様、何か企んでる事を察し今度、アイツに胃薬を頼んでみるかを真剣に考える。 

 

「フッ⋯⋯断る!」

 

「────ッ!?」

 

「だが⋯⋯条件次第では考えてやらなくもない」

 

 姉さんは楽しげにそう言っうと、俺は姉さんの言葉にゲンナリとなる。

 

「条件?」

 

「そうだ。条件だ! ククッ⋯⋯なぁに難しい話ではない。私が出す情報は四つ! まずその内の三つだが私達と協力するにあたって、私達についての情報は世間に漏らさ無いこと、次に協力の関係に置いて私達の力を借りる場合は私の了承を得てからとする事、そして最後にノイズの退治などの指揮や行動に至ってはこちらの自由にさせてもらう事だ」

 

「なっ!」

 

 俺は姉さん(インペリウム)の無茶振りに思わずため息を漏らす。

 

 まぁ姉さん(インペリウム)は自身は支配する側の存在だから、相手を支配する事はあっても自身が支配される事は物凄く嫌れぇだからなぁ⋯⋯。

 

「ククク⋯⋯まぁ流石に三つ全部飲めとは言わん⋯⋯肝心なのは()()()()()()だからな⋯⋯」

 

 そして姉さんのその言葉によりその場には緊張が走る。

 

 姉さんを除く殆どの奴らは姉さんの次の言葉を待って思わず息を飲んだ。

 

 そして、ついに姉さんは口を開き⋯⋯。

 

「今回ツヴァイウイングのライブ終了と共に、貰えるはずだった限定特典付きのCDをタダで寄越せ。なお二人のサイン入りのサービスがあるなら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()以外の2つは破棄しても構わん」

 

 俺は思わず机に頭を強くぶつける。

 

 多分姉さんは難しい注文を最初に吹っかけて後に本命の条件を飲ませようとしたのだろうが⋯⋯ハッキリ言って誘導する必要がない⋯⋯普通に従うから限定CDくれって言えば住むことだと思う。

 

 そんな中、肩透かしをくらって目が点になってる機動部二課のメンバー⋯⋯オッサンに唖然としてるし⋯⋯いやなんて言うか住みません⋯⋯。

 

「ククク⋯⋯ブァッハッハッハッ!? そうかそうか⋯⋯だったらサイン入りのをこちらで用意するとしよう」

 

「フッそうかでは『契約』は成立だな」

 

 なんというか今後が大変そうだと俺はやっと話が終わったとばかりにため息を吐いた。

「ふむ⋯⋯ならば私も君達の誠意に評して我々が何なのか話すとしよう」

 

 姉さんはそう言うと俺の方に目配せする。

 

 俺は分かりましたとばかりにため息を吐く。

 

「まぁ⋯⋯それについて話すならまず悪魔に着いて話す必要がありやす」

 

 俺は悪魔についてを話し始める。

 

「悪魔と言うのは⋯⋯まぁ悪魔を悪魔たらしめる観念そのものでありやして、またその観念を媒体に存在する生命体と言うより現象に近い存在の事でありやす」

 

「現象?」

 

「えぇ⋯⋯例えばインペリウムの姉さんの場合⋯⋯〝支配〟と言う観念がインペリウムの姉さんの正体になる訳でやす⋯⋯ですが地上に現界するにあたって多少問題が有りやして⋯⋯」

 

 俺は少しばかり言い淀む何せこれはかなりやばい話だからだ。

 

「二郎⋯⋯問題ない言うがいい」

 

「姉さん⋯⋯」

 

 それに気づいたのか姉さんは構わないと俺の後押しをする⋯⋯これだから姉さんには頭が上がらねぇ。

 

 まぁ⋯⋯これ言って交渉が決裂してもそれまでの話だしな⋯⋯。

 

「⋯⋯分かりやした⋯⋯ではまずそれについて話すまえに⋯⋯聞きたいのですが⋯⋯今回ノイズと戦った時の姉さんの実力はどれくらいだと思いやす?」

 

 俺の問いかけに俺と姉さんを除くこの場にいるもの達は皆首を傾げる。

 

「⋯⋯実は姉さんの本来の実力の1%にも見た無いんでさぁ」

 

「「な!?」」

 

「「はぁ!?」」

 

 俺と姉さん以外のこの場にいる者達は皆、それぞれ驚いた顔になる。

 

 まぁ当然だろうあのノイズを撃退できる実力が本来の力の1%にも満たないなんてんだから。

 

 ちなみに言うと憑依時は、1.5倍に増幅されるらしい⋯⋯ただし俺の場合は姉さんによる裏ワザもあるし⋯⋯その肉体や魂が耐えられる容量と言うものは存在するらしいし⋯⋯器としての才能と言える体質みたいなものも必要らしいから誰でも憑依すれば強くなれる訳でもない⋯⋯。

 

「姉さんは本来悪魔を悪魔たらしめる観念そのもの⋯⋯つまり姉さん本来の実力は地上に〝支配〟と言う観念そのものが出現すると同義なのでありやす」

 

 この場にいたもの達は俺のその言葉に息を飲む。

 

 そりゃあノイズ以上にやばい奴が目の前に居るようなものでやすからねぇ⋯⋯。

 

「ふっ⋯⋯だが安心しろここにいるのは本来の力すら使えぬ端末⋯⋯つまりヨハネ黙示録の第一の白騎士をベースに現界している言わば劣化した存在だからな」

 

「まぁ⋯⋯そう言う事でさぁ⋯⋯姉さんは本来の力を使うと世界規模でやべぇ為⋯⋯あえてヨハネ黙示録の悪魔の形を模写する事で力を制限して現界してる訳です⋯⋯まぁ⋯⋯その際の副産物として規格外の力⋯⋯魔神器《デーモン・アーツ》を使用出来たりする訳でやすが⋯⋯」

 

「⋯⋯それに私達悪魔は人間の集合無意識によって産まれた人類悪⋯⋯即ち世界のバグのようなものだ。故に人間がいなければ私達は存在出来ない。さらにこれは悪魔全体に言えることだが悪魔にとって契約は絶対だ⋯⋯故に対価をそちらが払う代わりに協力する『契約』は絶対に守ると誓おう」

 

「⋯⋯そうかそれだけでも有難い、あらためて協力に感謝する」

 

 こうして俺達と特異災害対策機動部二課との契約は成立した⋯⋯はぁ疲れたぜ⋯⋯。

 

〜◆◇◆〜

 

 

 その後は俺は二課を離れると姉さんはまだ帰る気は無いらしく、俺の胃にダメージを与えながら街中を歩いている。

 

「どうしたんです? 姉さん⋯⋯」

 

「ふむ⋯⋯次女の気配をこの街で感じてな」

 

「次女ですかい?」

 

「あぁ私がヨハネ黙示録の四騎士がモデルなように、アイツも同じヨハネ黙示録の四騎士をモデルに限界している悪魔だからな⋯⋯だがあの戦闘狂にして戦争狂の馬鹿がこんな平和じ見た国に潜伏してるのかは分からないが⋯⋯」

 

 なるほど⋯⋯つまり姉妹の気配を感じたから顔合わせしたいって事ですか⋯⋯まぁ⋯⋯出来れば俺も姉さんの為に保護したいともおもいやす⋯⋯何故なら。

 

「⋯⋯はぁ⋯⋯そこに隠れてる奴そろそろ出てきたらどうですか?」

 

 俺と姉さんはあえて人気の少なくて戦いやすい場所で立ち止まるとそう言った。

 

 すると、物陰から黒ずくめのローブを着た二メートルくらい有りそうな長身の大男、その胸には瑠璃色にして蝶をかたどった忌々しい紋章⋯⋯俺の因縁の相手であるクソ女の信者を示すエンブレムを付けたそいつを睨み付ける⋯⋯。

 

「左門二郎⋯⋯悪魔は世界のバグ⋯⋯いずれ世界を終焉へ誘う危険きまわりない存在だ。故に貴様の存在は世界にとって害悪。悪いが貴様には世界の為に死んでもらう」

 

「はっ! あいにく俺は世界の害悪だとか言われて《そうなのか? 自分は死ぬべきなのか?》 な〜んて考えるほど人が出来てねぇんで」

 

「⋯⋯そうだな⋯⋯貴様は私の所有物を消すと言う言葉は聞き捨てならないな」

 

 俺と姉さんはそう言うとそいつに向き合う。

 

「変身!」

 

 俺は姉さんを憑依させ変身する。

 

「さあ⋯⋯支配の時間だ俺の元にひれ伏すがいい!」

 

 そしてやつに向けて弓を構える。

 

 すると、奴は袖から魔法陣の書かれたカードを取り出しそれを腰のベルトに差し込む

 

「変身」

 

 そして奴の姿は赤色のボディーに金色の鎧の姿をした仮面の戦士の姿になる。

 

「勝利するまで何度でも甦ろう」

 

 そして奴は拳を構えこちらと睨み合うのだった。

 

 

 

『To be Continued』➡




「チィッ厄介な能力を持ってやがる」

「ふん! これぞ我が信仰心と日々の鍛錬により磨き上げられた神の御業よ!」

 始まる戦い、現れた敵の脅威の力

「ウォオォォーー大丈夫かぁっ!?」

 まさかのOTONAの参戦!

「全く遅いから来てみれば⋯⋯」

 謎の修道女⋯⋯彼女の目的とは!

次回:仮面ライダーアポカリプス

『瑠璃蝶々の花』

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やっと二話目が書けた⋯⋯行き当たりばったりで書いてるから、まさかの予告でこんなに書き直すハメになるとは⋯⋯。


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