ソードアート・オンライン ~時幻の体現者~   作:☆さくらもち♪

1 / 15
久々の投稿と共に新作です。
案の定不定期更新なので期待は・・・。
とりあえず完走というか一期分のストーリーぐらいはやり遂げたいですね。
では、どうぞ。


始まる世界へ

人生、生きていれば意外な事に出会ったりする。

 

例えば・・・。

人の生死に関わったり。

難病を完治させる万能薬を作り出したり。

 

例えば・・・。

世界を遡行どころか、異なる世界へ行ったり。

 

 

 

最初は妙だとは思っていた。

自分の思考が他人とは違うと。

何故自分と他人の時間の感じ方が大きく異なるのだろうと。

『時間操作』と言えばファンタジー的に聞こえるが、実際に体験すれば恐怖や畏怖を抱く。

時間というのは言葉の通り時間を操作して自分と他人との時間を変える。

自分自身が早くなったり、遅くなったり。

そしてもう一つは。

()()というのは()()と密接な関係といえる。

その原理は話すと長いが、要は空間もある程度は操作できる。

 

そんな人生を歩んでいたからか、物事を客観的にとらえることが多くなった。

時間操作にも大きく関係してか、身体の成長も幼い状態で止まったきり。

世間的には小学生五年生ぐらいだろう。

自分の容姿も面倒だからと整えていないために、無造作に伸びた長い白髪。

目は緑眼と言えるだろう。

だが深緑で、自分でも見ていて落ち着いたりする色合い。

 

「もうすぐ、かぁ」

 

生きる年月が長くなれば長くなるほど、平和的な思考になった気がしなくもない。

だが一番心踊る出来事がもうすぐやってくる。

 

「機材、よし。環境、よし」

 

今いる世界・・・というより偶然という奇跡で飛ばされた異なる世界。

どうやら元の世界とは違うようで、世界線が違う。

こっちの世界の方が大きく科学が進んでいた。

僕が今被っているヘルメットのような機材。

『ナーヴギア』と呼ばれるもので、今世間を賑わせている期待の科学結晶。

仮想空間と呼ばれるものがあり、ナーヴギアはそれにアクセスするための機器。

頭から出される信号をナーヴギアが拾う形で人間の意識を仮想空間へと飛ばす。

 

「2022年、11月、6日。僕は今からゲームの世界へと飛び出します・・・っと」

 

中々にナーヴギアが重いも動かせるので、書き忘れていた日記にそう書き残す。

これをしていないと何となくもやもやした感じはある。

サービス開始時刻を告げる時計の音が鳴ると、ナーヴギアへと意識を移していく。

 

「・・・リンク・スタート!」

 

世界中で一万人が手にできたゲーム『ソードアート・オンライン』。

少年らしいといえば、少年らしいだろう。

だが手を貸せと言われ協力して作り上げたゲーム。

心踊るのは仕方ないだろう。

僕だって遊ぶのは好きだ。

それが現実世界にまで影響を及ぼすゲームだとしても。

僕にその責任を求めようが気にならない。

このゲームで僕が死んだら、関係ないだけだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベータテストどころか、なんどもデバッグでプレイはしていたのでアカウントは持ち合わせている。

僕のアカウントはそこそこの権限・・・があるが、それに甘えるのはゲーム好きとしてはダメだろう。

それでも使っていた武具に愛着はあるので、しばらくは封印しておこう。

 

「名前・・・」

 

デバッグ時には名前なんてなくても困らなかった。

だがこれは正式リリース。

考えなければ。

自分の名前をそのまま使えば良いかという安直な考えになり、入力する。

 

「名前は『Kyo』っと」

 

プレイヤー設定などは適当に。

どうせあの科学者がイベントで何か起こす。

わざわざデスゲームと告げて来るぐらいだ。

現実世界にどれほど近くするのか予想は出来る。

設定も全て終えると、『Welcome to Sword Art Online』と告げられ光の粒子に飲まれる。

気がつくと大きな街の真ん中へと飛ばれた。

 

「・・・なんか久々だなあ」

 

デバッグ、ベータテストと入っているが感慨深いものはある。

とりあえず早速街から出るために武具屋で初期武器を買う。

 

「ねぇー、そこの君ー!」

 

すると遠くから自分を呼ぶ声がする。

目を向けると紫紺と言える髪で、紅い眼を持つ少女がこちらに向かって走って来ていた。

見たところ初心者感がする。

 

「凄く手慣れた感じだね?」

 

「ん、まあね」

 

「ボクこのゲーム初めてだから教えてもらってもいいかな?」

 

初心者がこのゲームを触るのは酷な気がするがそれはそれ。

この少女に教えるのはどうしようか。

あまり関わりすぎるとこっちの事がばれる可能性がある。

だからといって冷たく返すのはなにか違う。

 

「ん・・・まあいいよ」

 

「ホント!?やったー!」

 

ボクは『ユウキ』ね、と教えてくれた少女。

中身は確実に男ではないと分かる。

反応や仕草、会話、歩き方で察した。

少女にもとりあえずでオーソドックスな片手剣を教えることで進むと、早速街の外へと足を進めた。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。