「今日は1日休んだ方がいいかも。初めてのナワバリバトルで
疲れたでしょ?」
ミナトは温かいココアを用意してくれた。
お礼を言って一口飲んだら熱すぎてやけどした。
「───ありがとう」
「...何が?」
「だって、リコちゃんがいなかったら負けてたかもしれなかったんだ。
0.1ポイント差だよ?」
「そっか。でもお礼を言うのはこっちだよ。ミナトのお陰で
頑張ろうと思えたんだ。ありがと」
慣れないタメ語で一生懸命話す。
「───っ」
ミナトは赤くなってそっぽを向いた。
あたしはそれを見逃さなかったけど、気づかないふりをした。
「そういえばさ、今日バトルした.........ッ?!」
何かに優しく包まれた感覚。
「みみみみミナトっ?!」
「ごめん...一目惚れだったんだ...」
後ろからミナトが抱きついていた。
えーと、これも瞳の効力?ととととてつもないよ?
「いきなりすぎるっていうのも分かってる...でも、でも!
伝えとかないと頭、おかしくなりそうで───」
恋の病ですやん
恋の病ですやん(大事なことなので2回言いました)
ミナトの性格、タイプだし。
というかあたしでいいの?
「ホントにあたしでいいの?」
「リコじゃないといや」
「────っ!!!!!!」
呼び捨て&デレデレっ!尊い!
あたしは答えを出すことにした。
「あたしもこうなるならミナトじゃないといや」
ミナトは顔をあげた。
信じきれてない顔で、あたしの顔を見た。
多分まっかっかになってる。
「えへへ、よろしくね」
あたしは精一杯の笑顔でそう言った。
◆◇◆◇
転生早々、こんなおいしいことになるなんてね...
数分前、あたしの彼氏さんになったミナトはあたしに寄り添って
うにゃうにゃしてる。
かわいい。
初対面の時とは全く違う雰囲気。
もっと真面目キャラだと思ってた。
いや、真面目なんだけど。
『うまくいってますか?』
「ぎゃっ」
「どーしたのリコ...」
「あ、なんでもないよ」
あの神様がいま、脳内に直接話しかけてきてるなんてミナトには
絶対言えない。
『そうですよねー』
あ、考えるだけで会話できるんだ
『そう。もう彼氏さんできたんですか?さすが僕の最高傑作』
『最高傑作?』
『最初からこの魔法が使えた訳じゃないんです。
特に前世への未練が強かった方に使おうと思って』
『未練...覚えてないな...』
『今はお伝えしない方が良さそうですね。その時になればお伝え
しましょう』
『うん、そうするよ』
『それではこれで』
『またね』
またね、か。
もう一回会えるとするなら、その【もう一回】っていつ来るんだろう?
「リコ?」
「はいっ!」
「大好き(天使の笑顔)」
「...ありがと!」
そんなことは今はどーでもいいや。