ブキ屋でスプラチャージャーを買った。
「ねねっ、これで一回バトルしていーい?」
「一回だけな」
◆◇◆◇
ロビーの中の部屋に入り、対戦相手を待つ。
隣のミナトはお菓子の入ったカゴにいそいそと手を伸ばしている。
「そこのお菓子、おいしい?」
「結構おいしいよ」
ヨモギさんも食べてたもんな...
「ちぃぃぃぃっす!!!!!!」
うわあ、不良たちじゃん...
「そこのおねーさん、そんなやつほっといて俺とお茶しねぇ?」
あたしは4人のヤンキーを見渡す。
「やんのか?ちょっとかわいいからって調子乗んなよ?」
にらんでた?あっはー、ごっめーん!
...どうやら全員ブラスター使いだった。
ここで生きるか死ぬか(そういう次元)
あたしはミナトを守んなきゃっ!
◆◇◆◇
ショッツル鉱山での試合。真っ暗だな...
ゴウンゴウン(?!)とベルトコンベアーが回り、不気味な雰囲気を醸し出している。
ミナトとは同じチームになれた、けど...
黄緑チームにはあたし、ミナトとヒッセン使いのカップルさん。
紫チームには不良たち。
ミナトは今回、N-ZAP85を使うらしい。
なんだかんだで試合はスタートした。
「オッシャァァッ!殺るぜぇぇぇっ!」
不良たちがわめく。
すっごい真っ暗。いつやられてもおかしくないな...
とりあえず中央まで来る。目を凝らして敵陣を見る。
...いたっ!
「...引く、なんて選択肢、ないんだよねぇ?」
バァン
当たった。もう一発。
バァン
今度はドラッグショット。成功した。
夜だから射線、見えにくいんだね。
「The Time for Me Has Come. 」
バァン
◆◇◆◇
リコ...
やっぱりバトルのとき、なんか変わるよね?
オレには分かるよ。
でもオレはリコを守る。どんなことがあったって。
その淡く光る紅い瞳とかっこいい姿に一目惚れしたのは自分だから。
あ、でもその前に守られそう...へへっ...
◆◇◆◇
「7回目...っと。調子に乗っておいて、そんな力しかないのですか?
しょうがない人たちですねぇ?」
敵チームが苛立っていくのが分かる。
「事実じゃありませんか、何をそんなにイライラするのです?」
「うおおおおおっ!!!!!!」
限界がきたのだろうか、四人が一斉にこちらに向かって突進してくる。
...前に。
「撃ち抜いてッ!」
ふう、敵全滅。疲れた...
試合は終わった。こちらの勝ち。
不良たちは何も話しかけてこなかった。
「帰ろっか、ミナト」
「そうだね」
◆◇◆◇
帰りの電車。二人は寄り添って寝ていた。
誰も乗っていなくてよかった、と率直に思った。