ネウロイ・コンバット~ifの世界から~   作:忙忙忙ー忙・忙ー忙忙

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 だいぶ遅れてしまったな。もう少し早く出すつもりだったんだ。


第二話 ”棺桶と踊る男”

 

  ”目標との接触まであと120秒”

  

  アンジーの機械音声が狭いコックピットの中に響く。  

   

  「・・・司令部から連絡は?」

 

  ”いえ・・・まだ確認していません”

 

  「そうか・・・まあいい。この世界の人間と接触する初のネウロイと人だ、ビシッと決めないとな」

 

  ”そうですね。・・・ん?ゲートから何かが接近・・・これは・・・っ!”

 

  「なんだ?」

 

  ”ネウロイ化巡航ミサイル!?・・・・・・これは・・・”

 

  「どうしたんだ?巡航ミサイルぶっぱするなんて・・・」

 

ネウロイ化ミサイルはその大きさに関わらず破壊力が大きい。

  同じ大きさの爆弾の約5倍にもなる破壊力を発揮し、クリーンな核弾頭とまで言われる代物だ。

  とくに巡航ミサイルはそれだけでビルでも何でも木っ端微塵にできる。

 

  あいつなに考えて・・・と言いかけて一つの考えが浮かぶ。

 

  「アンジー、今すぐ弾頭についてるコンピューターにアクセスしろ。」

 

  ”?・・・わかりました。アクセスを開始します。”

  

  俺があいつなら・・・多分同じことをするはずだ・・・

 

  ”ミサイルのメモリーが書き換えられていますね・・・これは・・・”

 

  「なんて書いてある?」

 

  ”通路の磁力の値が正常に戻り脱出は不可能、そちらの世界で迎えが来るまで生き残れ。自衛のための攻撃を許可する。・・・と”

 

  ・・・通路が閉じたか、やはりな・・・多分相当切羽詰ってたんだろうな。じゃなきゃミサイルのメモリーに書き込むような事はしない。

 

 

 少し前、向こう側・・・

 

 「電波が届かないなら仕方ない。めんどくさいから巡航ミサイルにデータを書き込んで通路にぶち込め。」

 

 ”いえーい、僕簡単なの大好き。”

 

 

 こちら側現在・・・

 

  ”ところでどうします。”

 

  「なにが?」

 

  ”停戦させる件ですよ”

 

  ああ・・・忘れてたな。正直どうでもいいんだが・・・今更入った所でどうしようもない。

  わざわざやりぶすまの中に入る必要はない。

 

  とりあえずどこか基地を探そうとレーダーを見る。すると・・・

 

  「ん?」

 

  ある異変に気が付いた。下の海面すれすれを何かが飛んでいるのだ。それもものすごい速度で。

 

  「おいアンジー・・・あれは何だ・・・」

 

  頭の中をいやな予感が掛けめぐる。

 

  ”?なにがですか”

 

  「あの海面ギリギリを飛んでるやつだ・・・あの形は・・・」

 

  ”すこし待ってください”

 

  どうやらアンジーも気付いたらしい。レーダーの画面がパチパチと入れ変わる。そして・・・

 

  ”見つけました・・・あれは、ネウロイ大型ミサイルですね。”

 

  「やっぱりか・・・やつの目標は。」

 

  これはまずい事になった・・・ネウロイ化ではなくネウロイなのがまずい。

  ネウロイ化ミサイルはただネウロイが作ったコアなしのミサイルだ、威力も何もかも人が作った物に比べたらすさまじい物だ・・・だがネウロイ弾頭ほどじゃない。

 

  たった3mに満たない大きさにもかかわらず都市を丸ごと消滅する事が出来る。

  ネウロイ弾頭とはそういうものだ、なのでこちらでは使用するときは国連の許可が要るほどの代物だ。

 

  ”・・・5km先に基地があります。規模はわかりませんがそれを狙った物と見られます。”

 

  「くそっ、最悪だ!急いで爆発する前に撃墜するぞ!」

 

  ”ラージャ。全速で目標を追いかけます”

 

  その瞬間すさまじいほどのGがかかる

 

  「・・・ッ!・・・・・・ッ!」

 

  声もうまく出せない、呼吸もまともに出来ない。が・・・

 

  すぐにそのGが軽くなり呼吸が出来るようになる。ネウロイのG緩和装置が働いたのだ。

  ネウロイは速度をむちゃくちゃ出せると思われがちだがちがう。コアは体のどの部位よりも弱い。

  人で言うなら脳や心臓と同じだ、そしてそんなコアが強烈なGにさらされるとどうなるか・・・

  簡単だ、崩壊する。そこでネウロイはコアの周りなどをGから防ぐ能力がある。

  なので、コアはコックピットの下などにあるのだ。

 

  ”このままだと戦闘中のところをお邪魔してしまいますよ”

 

  「かまうな、突っ込め」

 

  戦闘区域を一気に通過する。すると、ネウロイと戦闘しているものが一瞬見えた。

 

  (少女?・・・いやまさかな・・・)

 

  一瞬少女が銃を片手にネウロイのビームをかいくぐり攻撃していたのが見えた。・・・夢だな

 

  「まさかそんなね~~~ありえないありえない」

 

  コマン〇ーでもプレデ〇ーでもケンカ売らないような相手に少女が銃もって戦ってる?

  Gのせいかな・・・疲れてるんだ、きっと・・・

  

  ”ふざけてないでください!目標はマッハ4で飛行し、いまだ増速しています!”

  

  アンジーの声が心なしか焦ってるように聞こえる。

  大丈夫だアンジー、なんせ俺が操縦してるんだ。落ちるわけがない。

 

  「自動コントロールシステムをオフにしろ。後は俺が操縦する。」

 

  ”・・・本気ですか。今そんな事をしたら・・・”

 

  「大丈夫だ。俺を信じろよ、20年以上一緒にやってきただろ?」

 

  ”わかりました・・・”

 

  そういった機体が一瞬ぶれる。一気に速度を上げたのだ

 

  そしてそのまま徐々に降下し目標を探す。そして・・・

 

  「タリホー!グリフォン、エンゲージ!」

  

  一気に敵に接近し後ろを取る・・・が

 

  敵もただで後ろをとらせる気はないらしく蛇行して振り切ろうとする。さらにレーザーを撃って妨害してくる。

 

  「ウェポンズフリー!ありったけぶち込んでやる!くたばれや!」

  

  両翼から黒い円錐形の物体が生み出され次々発射される。しかし、相手もそれをかわしレーザーで反撃してくる。

   

  「ちっ!ひゅんひゅん飛んでんじゃねえよ!羽虫が!」

 

  ”弾頭をQAAMへ変更。次弾装填まで10秒。目標到達まであと40秒”

 

  「間にあわねえ!機銃を使え!蜂の巣だ!」

 

  ”了解。攻撃に25mmレーザー砲追加。目標への射撃開始。” 

 

  胴体の一箇所が赤くなりそこからレーザーが吐き出される。

  さすがに避けきれないのか敵の機体からキラキラした破片がとぶ。

 

  ”QAAMリロード。発射可能です。”  

  

  「撃てっ!木っ端微塵にしてやる!」

 

  機体から先程発射されたミサイルと同じ形のミサイルが発射される。

 

  敵はそれをギリギリでかわす・・・が。

 

  敵を越えて行ったミサイルが突然、空中で蹴飛ばされたように方向を変えまた敵に向かって飛んでいく! 

  

  ”!?”

 

  さしのも敵も避けられずミサイルが直撃し、爆発する。

 

  「しゃっ!基地にたどり着く前に撃墜したぜ!」

 

  だがそれだけでは終わらない。

  そのままネウロイは早すぎる速度のせいで破片を撒き散らしながら海の上をバウンドする。   

  そしてその破片が後ろを飛んでいたこちらに降り注ぐ。

 

  「!?クソッ!」

 

  何とか避けようとする・・・が。数が多すぎてとても避けきれず破片のぶつかった衝撃で機体が急激に不安定になる。そして・・・

 

  ”高木!今すぐ機首を上げてください!このままでは・・・”

 

  「・・・しまった・・・」

 

  意識を失う直前、最後に見たのはマッハ3,5で迫り来る基地の壁であった。

 

  




 どうだったでしょうか?これからはさらに忙しくなるのでさらに不定期になると思います。
 感想・意見お待ちしています。
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