ネウロイ・コンバット~ifの世界から~ 作:忙忙忙ー忙・忙ー忙忙
翌日の朝
「全機発進準備できたな?」
”はい、36機。いつでもマルタ島に向けて飛び立てます。”
今俺たちの前には戦闘機が基地の上空を埋め尽くす光景が広がっていた。
Suー27フランカー、MiGー29フルクラム、Suー21フィッシュベット、Suー24フェンサー・・・Suー25フロッグフット
すべて東側の機体だ。
もうすでに上空にも何機か飛んでいるが例に漏れず東側の機体である。
"そろそろ子機の増やし方を変えませんか?数が足りなくなってからでは遅いかと”
「んー・・・まあ、もう少し様子をみよう。無理に増やしてこっちの人たちにこれ以上悪いイメージ持たれると困る。」
事実、俺はこの基地の人とあまり話さない。話しかけてくれる人はよほどの物好きか、マロニー大将の部下ばっかだ。
どうもマロニー大将に反発している人が多いらしく、その部下になっている俺たちはいいイメージを持たれていないのだ。
「はぁ・・・どうやって誤解を解くかな・・・」
”解かなくてもいいのでは?人間の関係とはそんなものでしょう。自分と仲良くしてくれる人と仲良くしていればいいんですよ”
「・・・おめぇは気楽でいいな。」
そんな事を話していると・・・
ガチャ
「・・・ん?」
格納庫の出入り口から2人の少女が格納庫に入ってきた。
「アンジーさん、高木さん、おはようございます!」
「おはようございます」
ハツラツとした声とおっとりした声が格納庫にこだまする。
「2人ともおはよう」
"おはようございます、宮藤さんリーネさん。元気そうでなによりです"
来たのはこの基地で数少ない味方の宮藤さんとリーネさんだ。よく俺たち二人のところに来てはネウロイや向こうの世界の話をしたりしているのだ。
「アンジーさん、あの機体はなんですか?」
「やっぱり気になるかい?あれはマルタ島奪還に行く部隊さ。」
「あれがそうなんですか!?」
「すごい・・・あんなにたくさん・・・」
二人は空を飛んでいるネウロイを見上げながら驚嘆の声を上げる。
"でもあれはわたしたちの保有する子機の7分の1程度です"
「えっ!・・・え〜っと、今何機飛んでるんですか?」
そりゃわからんわな、いきなり7分の1って言われても。おれもよくわからん。
「36機だよ」
「え〜っと・・・36かける7だから・・・252です!」
"正解、よく出来ました。まあ、本当は259なんですが"
そんなたあいのない会話をしていると・・・時間が作戦時刻に行かずいているのに気がついた。
「そういえば、そろそろ作戦時刻か・・・作戦室に行くぞ。」
”おや?私としたことが、では行きますか。お二人も一緒に?”
「えっ?いいんですか?」
「いいよ、どうせむさくるしいおっさんしかいないから。」
・・・で、作戦室
「どうも初めまして、501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ隊長のミーナです。後ろにいるのは部隊のメンバーです。」
・・・なぜだ、なぜこの人達がいるんだ。そんな話、聞いてねえぞ!・・・おい、作戦室のおっさん!いつも陽気に声かけてくれるのになんで今日はそんな恨めしそうな目で見るんだ!
「・・・どうも、国連軍第25ネウロイ化連隊所属、高木良平であります。」
「これから作戦を行うと聞いたので後学のために戦闘を拝見させていただきます。」
「一度どんな戦い方をするのか見たいと頼まれてな。珍しいから許可したんだ」
・・・マロニー大将ェ・・・よく見ろよ、後ろのウィッチの人たちむっちゃピリピリしてるように見えるんですけど・・・
「ハハハッ・・・見せられるものになるかどうかわかりませんが、それでよろしいのなら」
・・・なんだこの会話、笑顔で話ししてるのにお腹がキリキリする。
「じゃ、じゃあアンジー、スクリーンに映してくれ。」
”わかりました”
冷や汗をごまかしながらアンジーに指示する。するとアンジーの手から光が出てスクリーンに映像が映し出される。
映像は一番先頭を飛んでいる機から送られた映像で、今は全速力でマルタ島に向かっているようだった。
”今回の作戦は5つの部隊に分かれて行います。制空権の奪取はこの前衛の3部隊、作戦でのコードネームはドラゴン、ペガサス、グリフォンです”
するとスクリーンにその3部隊の機体・・・フランカー、フェンサー、フルクラムの映像が映し出される。どれも戦闘中に取られた映像だ。
”残りは地上にいる陸戦型を制圧するために編成した攻撃機部隊です。この部隊は地上攻撃機の部隊と機体がバラバラなので編成に組み込めなかった機体で編成された部隊です。コードネームはオーガ、グールです。なにか質問は?”
そうアンジーが聞くと一人のウィッチが手を上げる。橙色の髪をした背の高い子だ。
「どれぐらいでマルタに着くんだ?スピードは?」
”スピードは現在マッハ5ですね。いまマルタへ直進していて加速しているのでもっと早くなるので・・・1時間以内に到着します。”
「マ、マッハ5!?・・・すげー・・・」
そう言うと目をキラキラさせ彼女は席についた。
その後は機体の説明や開発経緯、向こうのある程度わかる情勢などをはなした。
「・・・じゃあお前のいる世界には扶桑いう国はないのか?」
宮藤さんと同じ出身の坂本少佐がきいてくる。
俺のいた世界にあった国名はほとんどなく、日本がある場所には扶桑という国があり、アメリカがあった所にはリベリオン、とこんな感じである。さらには地形も違うところがあり向こうで使えた地図がほとんど使えないときている。
「はい、そうです、国名が違うだけであまり違いはありませんが。」
なんで敬語かって?上官だからさ、癖でね。
「自分のいた世界では人同士で争っていました。アフリカ、東欧、東南アジア、南米が主戦場でした。特にアフリカは・・・思い出すだけでも嫌です。友人を何人も亡くしました。」
「・・・」
「・・・おっと、くらい話になってしまいました。失礼」
"・・・高木、そろそろです"
「おっと、どうやら到着したようです。」
そう言うと視線をディスプレイに戻した・・・
"・・・ドラゴン1ー1から各隊へ、敵を補足。射程距離に入り次第交戦する。"
"グール1ー2、先行し地上目標をマーキングしてください"
"グリフォン1ー1、市街地にて生体反応確認、ネウロイと交戦中、指示を"
マップに次々と情報が更新される。どうやら市街地で部隊が抵抗しているようだ。
「チッ!燃料帰化弾頭は使えんな・・・しょうがない、現地の部隊に座標を指示させろ」
"ビックマムから全機へ、交戦中の兵士たちと通信を繋ぎます、彼らの援護と支援を最優先で行いなさい"
"全機了解、作戦開始。"
「クソッ!まだ湧いてきやがる!切りがねえ!」
「お、俺たちは司令部に見捨てられたんだ!だから増援が来ないんだ!」
彼ら・・・マルタ島にいたなけなしの兵士達はその数倍になるネウロイと戦っていた。
結果は火を見るより明らかで支援もなくただ壊滅するのを待っているような状況だった。
「司令部!聞こえるか!こちらマルタ島守備隊!支援を要請する!もう持たない!誰か助けてくれ!」
「バカ!なにやってる!さっさと逃げるそ!もうそこまで来てる!」
「待て!最後に一度だけ!」
悲鳴と怒号、銃声がこだまする。
誰もが全滅を覚悟した・・・その時だった。
"こちらオーガ1ー1、貴軍を支援しに来た。攻撃座標を指示してくれ。"
突如、無線の向こうから返信が返ってくる。
それは、彼らの待ち望んでいたものだった。
「!?や、やった!増援だ!味方の増援が来てくれたぞ!」
あたりから喚起の声が上がる。
"ドラゴン1ー1から各隊へ、制空権を確保した。対地任務に移行する。"
"ビックマムからグリフォン、ペガサス各隊へ、そのまま制空権の周囲に敵がいないか確認し現状を維持しなさい。"
戦闘は終始こちらの有利に終わったな・・・いや、戦闘ですらなかった。
1度書き直しといて情けない・・・本当に申し訳ありませんでした。