投稿の勝手が解らないので投稿後調整したりすると思いますが宜しくお願いします。
名前の通り書くのは遅いのですが頑張ります。
僕と彼女が出会ったのは今から十年位前、隣に住む彼女の家に姉に連れられて遊びに行った時だ。最初はお互い緊張していたのだが、姉のお陰で直ぐに打ち解ける事ができた。
彼女の父親がバンドをしており、何度か三人で見学に行ったりもした。だからだろうか、いつしか僕達三人も音楽をする様になっていた。彼女が歌い、僕がギター、姉がベースを持って三人で演奏をしたりしていた。多分、あの時が一番音楽を楽しんでいたと思う。彼女も、姉も、そして僕も。でも・・・・・・彼女の父親のバンドがメジャーデビューし、そして解散してから変わってしまった。
彼女は前よりも歌う事に力を入れるようになった。それまでとは違い、鬼気迫る様になった彼女を僕と姉が心配していたが、今では孤高の歌姫と呼ばれる位有名になった。でも・・・
彼女は笑わなくなった。
姉は高校入学と同時にベースをやめた。でも、彼女が心配だからだろう。学校でも気に掛けているようだ。
僕は彼女の力になりたい。と言う理由でずっとギターの練習をしていた。彼女の目標である"Further World Fes"に参加する為にはメンバーが集まらなければならない。だから彼女の隣に立つ為に、ただひたすらにギターの練習をしていた。だけど・・・・
「お疲れ様。友希那さん。」
ライブハウスから出てきた彼女に僕は声を掛けた。呼び掛けられた彼女はこちらを見ると少し驚いていた表情をしていた。
「アキラ、来ていたの?」
「うん。暗くなるし、一緒に帰ろう?」
そう言って 彼女の隣に並び、歩幅を合わせて家へと向かう。
「友希那さん、今日はどうだった?」
"Further World Fes"に出る為のバンドメンバーを探しているので、その成果を聞いてみる。
「・・・・・・・・。」
何も言わないので、特に収穫は無いみたいだ。
「・・・僕の方でも探してみたんだけど、駄目だったよ。」
「そう・・・」
それからお互い喋る事なく歩いていき、彼女の家にたどり着いた。
「ありがとうアキラ。」
「どういたしまして。それじゃあ、お休みなさい友希那さん。」
「ええ。お休み。」
彼女が扉を閉めた後、僕は小さく謝った。
「ごめん、友希那さん。力になれなくて・・・」
彼女の力になれない自分が許せなくて、ギュッと右手を握りしめる。"Further World Fes"に出る為には最低3人居ないと出場できないので、あと“2人”集めないといけない。
「ごめん・・・・・」
僕は精一杯練習をした。寝る間も惜しんでギターの練習をした。彼女の為に、彼女の隣に立つ為に、ただひたすらに。だけど・・・・
僕は彼女の力になれない。
隣に立つことは出来ない。
その資格を失ったから。
二年前、僕は事故で左腕の肘からその先を失った。