やはり俺と相棒がダンジョンにいるのは間違っているのだろうか   作:シャンメリー

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遅くなりました


二つ名

二人のランクアップから1ヶ月たったときのこと

バベルで神会(デナトゥス)が行われていた。

 

神会とは、元々は退屈しのぎに作られた集会であった。ある程度ファミリアの実力と地盤を固めた神は、時間を持て余すようになり、些細なことを喋って暇をつぶすようになったのだ。

その集会に、参加する神が多くなり、規模を広め、いつしかただの駄弁(おしゃべり)から、最新の情報の共有の場となった。それ以外にも、新たなランクアップした、冒険者に二つ名をつけたり、改名したりする場でもある。

ただいつもと違うところがいくつかあった。

そのひとつが、

 

 

「フレイヤ様がいるぞ!」「やったぜ俺たちの運は最高だ!」

 

フレイヤの参加だ。

普段、自分の眷属がランクアップしなければ滅多に出てこない神である。

男神たちはそれで大きく盛り上がりを見せた。

 

滅多にでてこないフレイヤの目的をその場にいた中で考えようとしたのは、ロキだけであった。

「それじゃあ神会始めさせてもらうで!進行は、ウチことロキや!よろしくなー!」

他の神たちが「イエー!」と沸き立った。

 

ロキが進行しつつ、神達と自分たちに入ってきていた、情報をいろいろ話していた。

 

そんなことが起こっている中フレイヤは、

(あの子達は、オッタルがドラゴンを連れて行き、戦わせた時にロキのところの子供が付いていたと言っていたわね。

恐らく、ロキの所のLv1ね。でも聞いた話によると、まだオラリオに来てから半年って言っていたわね。流石に、半年ではランクアップはしない か。なら、もうここには用はないわね。)

そう、いろんな神に、話しかけその話を聞いていたのだ。

他の神達がハチマン達の情報を知っていたのは、その神の眷属達が話しているのを聞いたりしたからだ。

曰く、上層で殺し合いしていた、雷兎と闇烏がいた。

曰く、最低レベル3のインファントドラゴンに対して二人で挑んだ。

曰く、ロキファミリアの幹部と一緒にいるのを見た。などだ。

 

その時声が響いた。

「次は、お楽しみの命名式や!」

その言葉を皮切りに、緊張が走る。

一部の神達の、顔つきが変わった。

だが他の多数の神は、ニタァと。

神会常連の神々が、ゲスい笑みを浮かべた。

「資料はみんなの手元にあるな?いくでー?まずは、アテンのとこの、アワニって子や。」

「頼むから、お手柔らかに...」

「「「「「「「「だが断る。」」」」」」」」

「ノーーーーーー」

そして少しして

「決まった。冷徹剣士(クールブリザードファイター)や!」

「ノーーーーーー」

「次や次。...」

(私はもう用はないし帰ろうかしら)

 

「あと二人や。ウチのとこの、ハチマン・ヒキガヤや。わかっとると思うけど、変なのつけたら

 

 

 

 

殺すで。」

(ハチマン?二人のうちの一人じゃない!?)

「「「「「「ヒッ はい」」」」」」

「まてよ。そいつ恩恵貰ってから半年って聞いたぞ。神の力(アルカナム)使ったのか?」

「使うわけないやろ。使うならみんなに使うし、この子らはそんなの使ったら逆に怒るわ。」

「まじか、やばいなそれ。超がつく天才じゃないか。」

「あっ、そいつうちに来たことある。クッソ、ミスったか。恩恵刻んどけばよかった。」

 

「ロキ、もっとその子について教えてくれない?私気になるの」

「フレイヤ様が動いた!」

「やっべ、最強派閥同士のぶつかり合いだ!」

 

「はっ?うちの子に手ェ出す気なんかぁ?」

「そんなわけないじゃない。ただ最速でレベルアップしたその子に興味があるの。」

「ふーん。でも答えはノーや。お前に教えることなんてあらへん。」

「そう...それなら仕方ないわね。(当たり前か。流石に子供を売る真似はしないか。)」

 

言葉だけ聞くなら、あまり盛り上がってなかったが、今までどちらかというと熱気で暑く感じていたはずの部屋が、二人の言い合い一秒ごとに一度部屋の温度が下がっているかのように、どんどん周りが震えていき、寒く感じるようになった。

 

「まぁこの話は終わりや。なんかいい名前をつけてなぁー。」

今までのことがなかったかのように名付けが再開した。

「なんかこいつの情報は?」「五階層で同じくらいの歳のやつと殺し合いしてたらしいぞ。」「あと戦ってる途中影みたいなのを纏ってたぞ。」「剣とカタナを使ってるのを見たらしい。」

「影の魔法。二つの武器持ち。そして、殺し合いしてた子か。」

闇剣士(ダークウォーリア)とか?」

「しっくりこないなー」

「簡単に二刀流(デュアルウェポン)とかは?」

「そんなんじゃないんだよなぁ。」

闇狂者(デミバーサーク)は?」

「「「「「「「「いいね!」」」」」」」」

「いいわけないやろ!」

「「「「「「「「ですよねー」」」」」」」」

 

「いや待てよ、ロキ。この二つ名で行くことにより、その子が暴れなくなるかもしれないだろ?」

「だとしてもや。」

「「「「「「「「えー」」」」」」」

闇鴉(ダーククロウ)でよくね」

「「「「「「「「それで行こうか」」」」」」」

「まぁーそれなら許してやらんでもない」

「最後に、リュウ・クラネルや。これもうちの子で、ハチマンと同じく

半年でランクアップしとる。」

(もう一人の方もレベルアップしてたのね!オッタルにインファントドラゴンのことを頼んだとはいえ、半年は流石にないと思ってたんだけど。

私が思っているより才能があるのかしら)

「こっちの方の情報は何かないのか?」「兎みたいらしいぞ!」

「雷が纏われてたらしい」「殺し合いしてたらしい」

「なるほど...」

白兎(うさぴょん)てのは?」

「俺たちの命が危ない」

剣兎(ソードラビット)は?」

「いいけどいま一つ足りない気がする」

雷兎(エレキラビット)で!」

「まぁそれでいいかぁ」

「ずいぶん適当やなぁ。ウチは別に悪ぅない思うけど」

(あんたが怖くて変なのつけれないんだよ)

ここにいる神の意見が一致した瞬間である。

そうして今回の神会は終わりを告げた

 

 

 

 

 

二つ名をきいたときの二人は複雑な顔をしていた

 




二人はまだ9歳なのでカッコいい二つ名が良かったのかもしれないですね
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