だからアニメ版かマンガ版のルートでどちらに進めようかな?
遺跡内部に入ったソルジャー達は周囲を警戒しながら進み、ソルジャーは進みながら小型の発信機を壁に取り付けて、入口へとルートを確保していた。
そんな中で蜥蜴僧侶は遺跡内部の壁を見る。
「拙僧が思うに、この遺跡は神殿だろうか」
「この辺は神代の頃に戦争があったそうですから、砦かなにか…その時に人の手によるものだと思いますが…」
女神官が壁に触れながら説明し、それに蜥蜴僧侶は呟く。
「兵士は去り、代わりに小鬼が褄まう…か、残酷なものですな」
「それが人族だ」
蜥蜴僧侶が言った言葉にソルジャーが言う。
「人は領土を手に入れようと争い、そして勝ち取り、奪われる。その繰り返しの果でこの様な結果となったんだろう」
「やれやれ、ヒュームの考えている事は分からんわ。それよりも耳長、いつまで嗅いどるんじゃ」
鉱人道士は遺跡に入ってからずっと臭いを嗅いでいる妖精弓手の様子を見て問い、それに顔をあげながら言う。
「だって本当に臭いが消えているか分かんないんだもん! もしかしたら消えてなかったりして…!」
「あのね。少しは彼を信用したら? あれは確実な物よ、あれで結構助かった場面が多かったのだから」
女魔術師の言葉に女武闘家も頷き、それに呆れ顔になる妖精弓手。
「はぁ?!本気で信じてるの!?」
「当然よ」
「あ、あの…ソルジャーさんが使っているあれは本当ですよ。実際に嗅覚の強い魔物を何度か遭遇したことがありますから」
「そうだったな。ビックべアーもオオカミよりかなり優れていたな」
っとその言葉を聞いた妖精弓手はも言葉が出なかった。
そして更に奥に進み、螺旋状の地形に鉱人道士は汗を拭きながら呟く。
「しかし地下は慣れとるんじゃが、なんぞ気味悪いのう」
「螺旋状になっているみたいね」
「塔の様な作りなんでしょうか」
「…ゴブリン退治じゃなかったら、この遺跡を調査したかったんだがな」
ソルジャーは周りの遺跡の風景を見ながらそう呟き、妖精弓手が更に足を踏み出した途端。
「っ!待って!」
「ん?どうした…あっ、鳴子か」
その事に気付いたソルジャーが問い、それに妖精弓手は言う。
「多分…、真新しいから気付いたけど」
「小鬼共め、こしゃくな真似をしよる」
床に僅かなくぼみに気付いた妖精弓手、鉱人道士が愚痴りながらもゴブリンの奇妙な仕掛けにソルジャーは少しばかり考える。
「う~ん…」
「どうしましたか?」
女神官がソルジャーの様子を見て問い、ソルジャーは女神官の方を見ながら言う。
「ここまで来る間、トーテムが見当たらなかったんだ」
「「「?」」」
妖精弓手達はソルジャーの言った言葉に頭をかしげ、それに女武闘家が補助する形で言う。
「つまり、知識力のあるゴブリンシャーマンの事です」
「加えて、ここにはシャーマンがいないって事」
女魔術師が更に付け加えで言う。
「あら、スペルキャスターがいないなら楽じゃない」
妖精弓手が思わず喜びの声を上げるが、それをソルジャーは頭を横に振る。
「いや、それが返って不気味なんだよ。通常のゴブリンはこの罠を仕掛ける事はできない、精々紐を使った罠程度だ」
「つまり指揮する者がおると言う事か」
鉱人道士の言葉にソルジャーはうなづきなら言う。
「ああ、そう見るべきだな」
「なるほど、小鬼殺し殿は以前にも大規模な巣穴を潰したと伺ったが、その時はどの様に?」
蜥蜴僧侶の問いにソルジャーは思い出しながら説明する。
「う~ん…大抵は奇襲がメインなんだが、水がある所ではそれを使ってアイツ等を溺れさせるって言う手もあった。でも今回はそれは出来ないな」
「き、奇襲が主にって…あんた、なんて無茶なことをやってるのよ」
妖精弓手は呆れながらもソルジャーの方を見て、ソルジャーは考えながら呟く。
「どうも嫌な予感がするな…、少しばかり装備の変更だな」
っとそう言ってマルチツールタブレットを取り出し、今持っているHK45の他にデザートイーグルを出し、そしてアサルトライフルで7.62mm×51NATO弾を使う『FN SCAR-H MK17』を取り出す。
その様子に妖精弓手はソルジャーが持っているマルチツールタブレットを見て問う。
「ねえ、それ前にも見たけど、一体どういう仕組み? それを使うとそれらが出てくるけど」
「ああ、俺の秘密道具の一つだ。万能なほどの」
「え? ソルジャーさん。一つって…他にもあるんですか?」
女神官の言葉にソルジャーは女神官の方を見ながらうなづく。
「ああ、実はもう二つあるんだ。その二つは牧場に置いてある」
「まだ他にもあったのね…」
女魔術師はその事に呟き、ソルジャーは妖精弓手の方を見ながら言う。
「それよりも足跡だ、大体な部分は分かるか?」
「洞窟ならともかく、石の床だと分からないわ」
「どれどれ…」
すると鉱人道士が前に出てきて、床の状態を見たあと左の方を見る。
「奴らの寝座は左側じゃな」
「それはどう言う事ですか…?」
女神官がその理由を問うと鉱人道士は床に指さしながら言う。
「床の減り具合じゃな、奴は左から来て、右の入り口に向かっておる」
「確かなの?」
「なんじゃ耳長の、わしを信用せい」
妖精弓手はいまいち信用ならない風に言い、鉱人道士は自信あるように言い、ソルジャー達はその左の方に向かう。
っとその時。
ドクン!
「っ!」
ソルジャーは右の方で何かを感じ取り、その右の方に向かう。
それに女神官達はソルジャーの方を見る。
「ちょ!どこに行くのよオルクボルグ!」
「ソルジャーさん?」
「…こっちの方で何かを感じた。またしても嫌な予感がする」
っとそう言ってその方向へ進み、女神官達はソルジャーの後を追いかける。
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ソルジャー達は右の奥に進むと、その奥に扉があった。
しかもその周辺には奇妙な臭いが充満し、それには女神官達は思わず鼻を押さえる。
「な、何このひどい臭い。一体中には何があるのよ」
「「「(こ、この臭い)」」」
妖精弓手が言っている中で女神官達は何か思い当たり、ソルジャーは覚悟した表情をしてその扉を蹴り破る。
そして蹴り破られた扉から強烈な臭いが漂わせてくる。
「な!何ここ!?」
「…ゴブリンの汚物溜めだ。特にハイエルフ…気を引き締めろよ」
「え、どういう…っ!!」
っと妖精弓手が言葉が途中で止まる、それは彼女の目先に、壁に貼り付けで捕らえられているエルフがいたのだ。
「……こ、ころ…」
それには女神官が驚きを隠せなかった。
「これはいかん!」
「まだ生きがあるぞ!はよ助けるぞ!」
「待て!」
ソルジャーが鉱人道士と蜥蜴僧侶を止めて、持っている松明をエルフのすぐ近くまで放り投げる。
するとすぐ近くに潜んでいたゴブリンが出てきて、ソルジャーはブロードソードを抜いて、ゴブリンを切り倒す。
ブロードソードをしまい、すぐにソルジャーは皆の方を向く。
「リザードマン、彼女を助ける。手伝ってくれ」
「心得た!」
ソルジャーと蜥蜴僧侶はすぐさま捕らえられているエルフを助け出す。
その際にエルフはソルジャーの服を掴んで、ソルジャーの顔を見ながら言う。
「殺して…ゴブリンを、殺して…!!」
「…無論だ、そのために来たんだ…」
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一旦扉の外に出たソルジャー達、蜥蜴僧侶が爪3個を床に巻いた後に呪文を唱える。
「『イワナの祖たる角のして爪よ、四足、二足、地に立ち駆けよ』」
蜥蜴僧侶の奇跡で爪が具現化して、骸骨の竜が誕生する。
「父祖より授かった奇跡、《竜牙兵》である」
「手紙です、事情をしたためました」
女神官が手紙を手渡してきて、それに蜥蜴僧侶は頷き、それを竜牙兵に渡し、そして衰弱しているエルフを抱いて連れ出していく。
「頼んだぞ。我が竜牙兵ならば無事に森人の森まで送り届けられるだろう」
そんな中で妖精弓手は先ほどの光景が衝撃的だった為、精神的に参っていた。
「何なのよ…もぅ、訳わかんない…!」
その様子を女武闘家は慰めていて、鉱人道士と女魔術師は見つめるしかなかった。
ソルジャーは少々疲れきった表情をしながら扉から出て来て、鉱人道士はソルジャーの顔を見て問う。
「えらく疲れた表情じゃのう」
「…何度見ても慣れないものがあってな、いや…慣れたらまずいなこれ」
ソルジャーはそう言って妖精弓手の方を見て、少しばかり申し訳なさそうな顔をする。
「…すまない、嫌なもん見せて」
「うぅ、謝らないで。あんたが悪いわけじゃない…」
妖精弓手は涙を拭き取りながら立ち上がる、その際に女魔術師はソルジャーが持っているものに目が行く。
「ねえ、それは何?」
「さっきのエルフが持っていたものだ、どうも地図の様だけど、残りは分からないが…」
「オルクボルグ」
ソルジャーが確認している際に妖精弓手が問いかけてくる。
「それは私が持つわ…」
「大丈夫なのか?」
「平気よ。私はレンジャーよ、エルフがあんな事されて黙っていられない。それに白磁の子も居るんだし、へこたれてなんていられない!」
その様子を見たソルジャーはしばらく見つめて、うなづく。
「分かった。じゃあ頼む」
「任せて…、絶対に許さないわよ…ゴブリン!」
妖精弓手は先へと進み、その様子見た女神官達は一度ソルジャーの方を見て。ソルジャーはそれに頷き、女神官達は妖精弓手の後を追いかける。
彼女の様子を少しばかり見て、隣にいる鉱人道士に聞く。
「彼女、大丈夫だと思うか?」
「なあに、耳長のは強いわい。だがそん時はかみきり丸、お主が支えるがよい」
「…俺が?」
その言葉に思わずソルジャーは目を開かせ、それには蜥蜴僧侶もうなづく。
「さよう、小鬼殺し殿。そなたは気遣いが出来る。野伏殿を支えてくれ」
二人の言葉にソルジャーは少々参った感じになり、しばらく考えたあとに二人の顔を見ながらうなづくのだった。
そしてソルジャー達は奥に進むと、広い場所に出てきて、上の階層に居る事に気付く。
「ここは…上の階層にあっているみたいだな」
「ねえ!」
妖精弓手の声にソルジャーはそばにやって来る。
彼女が下に指を指すと、その下を見る。下にはゴブリン達が50体近くいて、偶然にもゴブリン達はまだ寝ていた。
「すごい数…!」
「大丈夫だ、問題ないよ」
「どうしてよ!」
「策がある。今から俺がすることをよく見ていてくれよ」
そう言ってソルジャーは少しばかりその場を離れていき、その様子を女神官達はただ見つめるしかなかった。