ソルジャーが牛飼娘と楽しい夜を過ごしたその翌日、ソルジャーは今日の予定である物を買いに辺境の街に向かおうとする。
それは鎧の他に武器と牧場の道具の手入れを頼む為である。
ソルジャーが鎧を着て、武装を身につけて荷物を持って馬に乗ろうとした時に牛飼娘がやって来る。
「ねえ、街に行くの?」
「ああ、少しの間だけ街に行って、武器や牧場の道具の手入れを頼んでくる。夕暮れまでにはもどるよ」
「うん、行ってらっしゃい」
牛飼娘が見送り、ソルジャーは馬で街に向かうのであった。
そして街に到着して、道具の手入れの為に道具屋に行って、手入れを頼んだ後、武器屋に足を運ぶためギルドに向かう。
ギルドに入って、ソルジャーが武器屋に向かおうとした際にソルジャーの姿を見かけた槍使いが声をかける。
「ようソルジャー、今日どうしたんだ? ほかの連中から休みって聞いたぞ」
「武器の手入れの為に来たんだ。この剣が結構痛み始めてな」
ブロードソードを見せながら言い、それに納得する槍使い。
「ふ~ん、おっ、そういやお前聞いたぞ。オーガとやり合ったんだって?」
「ああ、まさか遺跡にオーガが居たとは思わなかった」
「お前らなんて奴と戦ったんだよ、羨ましいぜ」
「お前がそれを言ったら、良い所ばっかり取るじゃねえか」
「同感だな」
っと別の男性の声がして、それにソルジャーと槍使いが振り向くと、背中に大剣を背負い、重装備の鎧を身にまとった男『重戦士』がこちらにやって来る。
「ようソルジャー」
「よっ、久しぶり」
ソルジャーと重戦士は拳をぶつけ合いながら言葉を交わし、重戦士は槍使いに向かって言う。
「色男、お前はいつも良いとこ取りしているだろう。少しは大目に見たらどうだ」
「なんだよ、俺が魔物を狩りまくったら悪いのかよ」
「悪いな」
「確かに悪い」
「二人で言うんじゃねえよ!!」
ソルジャーと重戦士の言葉にイラッときた槍使い、その様子を見ていた魔女が微笑みながら見ていて、そのやり取りをジッと見つめいている『女騎士』は何やら不満そうな目で見ていた。
そして重戦士はソルジャーの鎧と背中のバスタードソードを見て問う。
「ソルジャー、お前武器と防具を変えたのか?」
「ん?おおっ!? お前何時変えたんだよ?!」
「昨日、鎧の方はな。バスタードソードは冒険に出る前に買ったものだけどな」
「なるほど、前々から気になってはいたが、ようやく変えたか」
重戦士は今までの地味な装備だったソルジャーに気になっていた様子で、ようやく変えたことに一安心した様子だった。
「まあ、オーガの話はまた今度たっぷりと聞かせてやるよ。俺は武器の手入れに行ってくるわ」
そう言ってソルジャーは武器屋へと行き、その様子を槍使いと重戦士は見る。
「たっぷりと…ねぇ」
「まあ、あいつは話すと言ったら話すだろうさ」
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そして武器屋へとやって来たソルジャーは鍛冶職人にブロードソードの事を話し、それに鍛冶職人は納得してブロードソードを見る。
「なるほどな、こいつを打ち直して欲しいと」
「ああ、出来るか?」
ソルジャーがその事を話すと鍛冶職人が呆れた目で見てくる。
「誰に言っているんだ? 俺に出来ないものはないぞ。まあこいつの手入れに2日掛かるって感じだな、打ち直しに刃の研ぎ直しに…」
「頼む、そいつはお気に入りの物なんだ」
「だろうな、こんな上物は滅多にないからな。お前が買った時にはボロボロだったが、芯が他とは違ってかなり丈夫なものだったからな」
ブロードソードはソルジャーの手に渡ってから多少手入れされ、綺麗な状態になっている。
「それじゃあ頼んだ」
「任せとけ」
ソルジャーが外に出ようとした時、新米トリオ達がソルジャーの姿を見かける。
「あっ!ソルジャーさん」
「どうしたんですか?ここに来て?」
「お前らこそどうした?」
「武闘家の武器を見に来たのよ」
女魔術師がその事に説明をし、それにソルジャーが女武闘家の方を見る。
「武器を見に来たのか?」
「はい、実は私…オーガ戦では全く役に立ってなくて…。おまけに武器もないまま終わってしまったので…」
「そうか…確かにお前は格闘での戦闘が主だったな。…よし、ならこれだな」
っとソルジャーは近くの武器を見て取って、女武闘家の前に見せる。
「こいつだ、『ナックルガントレット』と『アーマーブーツ』だ。お前の相性とピッタリなやつだ、これを買うといい」
「これを…ですか?」
「確かにあんたならこれ、ピッタリかもね」
女魔術師がそううなづきながら言い、女武闘家もそれを見ながらうなづいてそれを受け取って向かう。
そしてソルジャーは女神官の方を向いて言う。
「それじゃあ俺は寄る所に行って戻る、何かあったら呼んでくれ」
「あ、はい!」
そう言ってソルジャーは武器屋を出て行き、道具屋に行って道具を受け取り、馬に乗って牧場へと戻っていく。
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牧場へと戻ってきたソルジャーは馬を小屋にいれて家に入ると、丁度伯父が帰っていた所であった。
「ああ、君か」
「伯父さん、お帰り」
「ただいま、君こそおかえり、どこへ行っていたんだ?」
「道具の手入れをしに街に行っていたんです。ある程度は戻に戻りました」
ソルジャーは道具を伯父に見せ、それに伯父は道具の状態を見てうなづく。
「そうか…すまないな」
「いえ、構いませんよ」
そう伯父に言い、伯父は申し訳なさそうな表情をしながらうなづく。
そして牛飼娘が台所から顔を出してきて、二人が話している様子を見て話す。
「ふふふ…、は~い、ご飯が出来たよ~」
そう言ってソルジャー達は夕食を食べるのだった。
そして夜、ソルジャーは外に出て、夜空の月を見上げていた。
そんなソルジャーの元に伯父が寄ってくる。
「少しいいかね?」
「はい?何でしょう?」
ソルジャーは伯父の方を向き、伯父は少々言いづらそうな表情をしていて、そして言う。
「君は…いつまで冒険者を続けるつもりなのかね?」
「……」
「君はゴブリンに、古里を滅ぼされたにも関わらず復讐心を抱かず、前を向いて行っている。それについては私は誇らしいんだ、出来ればあの子と一緒に居て、結ばれて欲しいんだ…、それについてどう考えているんだい?」
その事を伯父に言われたソルジャーは少しばかり考えながらも言う。
「それは…勿論考えていますよ。あいつと一緒にいると楽しいですし、ですが俺にはまだやらなきゃいけない事があるんですよ。それは大事なことで…絶対に必要な事なんです。それまでは冒険者はまだ辞めるつもりはありません」
「…そうか、分かった。ではその時が終えたら考えてくれるんだね?」
「はい。勿論です」
伯父はそれにうなづいて家へと戻っていき、ソルジャーはまた夜空の月を見上げるのだった。
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そして天から見ている大王神は今の世界を見て、何かしらと不満な目線で見て、考えていた。
「(…まだ現れぬか、一体いつ…っ!)」
すると何かを感じ取り、大王神は今の世界を見る。すると怪しげな黒い光が地上へと落下していき、それを見た大王神は考える。
「(もしや…あれが…)」
っとその予感は余りにも的中であり、嫌な予感でもあったのだ。