異世界から来るソルジャー   作:ライダーGX

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第18話 合成とまたしての依頼

マルチツールタブレットに鍛冶アイテムが追加された事で、更にやる事が増えたソルジャー。

 

すぐさま特別部屋で合成する項目を選択し、それを押すと粒子が1箇所に集まってきて、そこに鍛冶と合成に必要とする特殊な金床と『マルチハンマー』が出てくる。

 

それを見たソルジャーはマルチツールタブレットでその説明書を見る。

 

「どれどれ…、え~《合成に必要とするマルチハンマーは金床と共に好みの武器を合わせる事で合成が可能とする。マルチハンマーで三回叩くと効果が現る。破損した武器についても好きな物を選ぶと良しとする》なるほどな…」

 

ソルジャーは考える素振りをしながらもすぐさま自分の現在の武器、ブロードソードとバスタードソード、壊れたロングソードを持ってくる。

万が一の為に取っておいた武器だ。

 

そして特殊な金床を置いて、三つの武器を金床の上に置き、マルチハンマーを持って、三つの武器に叩く。

 

 

カン!!カン!!カン!!

 

 

三回叩いた時に三つの武器が光り出して、三つの武器が重なり合い、一つの武器となる。

 

刃の長さと幅はバスタードソードのちょっと短めの120cm、幅はブロードソードと同じくらいの幅、鍔は翼を広げた感じの鍔で、柄は握りやすいほどの物になっていた。

 

その剣を見てソルジャーは見とれているとマルチツールタブレットから通知が入る。

ソルジャーはそれを見ると完成した武器の名前が出ていた。

 

 

《合成に成功しました、武器名『ソウルブレード』です》

 

 

「ソウルブレード…、これがこの武器の名前か…ん? ん!?おお~!!この武器!よく見ると耐久性が凄まじいじゃないか!?これならどんな扱いをやっても壊れないぞ!」

 

ソルジャーはソウルブレードの耐久性が異常な程高い物だと知って、それに興奮してきたのだった。

 

「よし!次はグローブだ! 今使っているグローブに壊れたガントレットを合わせよう!」

 

そう言ってソルジャーはグローブとガントレット金床に置き、マルチハンマーを使って三回叩く。

 

 

カン!!カン!!カン!!

 

 

先ほどと同じ様にグローブとガントレットが光り出して、二つのグローブが重なって、一つとなる。

 

ガントレットとは違い、拳を保護する為の装甲が施されて、更にフィットしやすい使用になっている。

 

それをソルジャーは見て、再び通知されたマルチツールタブレットを見る。

 

 

《合成に成功しました、武器名『アームフィンガーグローブ』です》

 

 

「アームフィンガーグローブか。これはこれで面白い名前だな、だがこれで再び戦える程の武装が出来た」

 

ソルジャーは二つの武器を見ながら呟き、そして腰のビームセイバーを取りながら言う。

 

「こいつに頼るのは少々危ないからな、これが聖剣と同じものだと知ったらよからぬ奴らが奪いに来る。出来るだけ使わないようにしないと」

 

そう言いながらソルジャーはビームセイバーを腰にしまい、そしてソウルブレードを持って、新しい鞘に仕舞って背中に背負い、アームフィンガーグローブをはめて感触を確かめ、違和感が無い事を確かめるのだった。

 

そしてソルジャーは特別部屋を出ると、部屋には牛飼娘がそこにいて、ベッドに座っていた。

ソルジャーは牛飼娘が居ることに問う。

 

「どうしたんだ?」

 

「ねえ。さっき何してたの?」

 

「ああ、さっき面白い鍛冶方法があって、それを試していたんだ。これが上手くいったんだ」

 

「へえ~そうなんだ …ねえ」

 

何やら急に重苦しい表情をする牛飼娘にソルジャーは一瞬戸惑う。

 

「え? ど、どうした?」

 

「ずっと気になってた…、この前の部屋といい、凄い物といい。一体どういう風なものなの?どうしてそれを持ってるの?」

 

「…そうか、ずっと気になってたか(もう隠し事はできないな、こんだけ気づくんだったら。なら…話すか、出来る範囲だけ)」

 

そう思い、ソルジャーは話せる範囲のみ話した、自分が使ってきた物は皆神からの送られてきた物と、そして自分が為すべき事をしなければならない事を。それを知った牛飼娘は納得した。

 

「そっか…、君は神様から凄いお願いをされているんだ…それは知らなかった。でも…大丈夫?」

 

「大丈夫だ。俺はそう簡単にやられはしないって知っているだろう?」

 

「…うん、そうだね。でも心配させる様な真似はしないでね?」

 

「ああ、分かった」

 

牛飼娘を心配させない様に言い聞かせるソルジャー、その中で心配しつつソルジャーを信じる牛飼娘だった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

次の日、ギルドではソルジャーが新しい武器、ソウルブレードを手にしている事に周囲に広まって賑わっていた。

 

「おいおいソルジャー、一体どこで手に入れたんだよその武器、なかなか良いもんじゃねえか」

 

「俺にくれよそれ」

 

「ダメだ。これは俺のメインの剣なんだ」

 

そう言って断ってその場を離れていき、女神官達の元にいく。

女神官達もソルジャーが今持っている武器の事で話し合っていた。

 

「かみきり丸、皆お主の持っている剣に夢中だぞ」

 

「ちょっとくらい教えてくれないんですか?」

 

女武闘家がその事を問いかけてくるが、それをソルジャーは頭を横に振る。

 

「すまないがそれを教える事は出来ないんだ、もし教えたら大変なことが起きるからな」

 

「大変な事ですか?なんですそれ?」

 

女神官がそれを問うと、ソルジャーが言う。

 

「例えば…世の中の事がひっくり返ってしまうような大変なことだ…!」

 

「な、なによそれ!」

 

訳が分からない事に妖精弓手は怒鳴り、それをスルーするソルジャー。

っとそこに受付嬢が何やら真剣な表情をしてやってくる。

 

「ソルジャーさん、ちょっといいですか?」

 

「あれどうしたんだ?そんな真剣な表情をして?」

 

「実はソルジャーさんに依頼が来ているんです。これを」

 

受付嬢からある依頼の書類をソルジャーに渡し、それをソルジャーは受け取る。

女神官達はソルジャーが受け取った書類を見る。

 

「どんな依頼ですか?」

 

「今それを確かめる所だよ」

 

そう言ってソルジャーは依頼の封筒を開けて、それを確かめる。

しばらく目を通していると、思わず頭をテーブルに叩きつけるかの様に愕然とする。

 

「ガクッ…」

 

「ど、どうしたんですか!?」

 

「この依頼…目を通してみろ」

 

っとソルジャーは女神官達に依頼の内容を見せる、女神官達はソルジャーが渡した依頼を見ると、そこに書かれていたのはゴブリン退治の依頼であった。

それを見た途端、妖精弓手は大笑いしてしまう。

 

「ぷははははははははははは!! なにこれ!オルクボルグ!やっぱあんたはゴブリンを引き寄せる何かを持ってるわ!」

 

「ぐぅ~…言い返せん」

 

「じゃが耳長、お主も人の事は言えんが」

 

「うっさい!それとこれは違うの!」

 

鉱人道士が言う言葉に真っ先に否定する妖精弓手、その間に蜥蜴僧侶が依頼の印に描かれている物に気づく。

 

「この印は一体…」

 

「ん?そう言えばこの印…どこかで…、あっ!思い出した…これは『水の街』に居る場所の刻印じゃないか」

 

「水の街!食べ物が美味しく、綺麗な所って聞いてるわ!」

 

「へぇ~そうなんだ」

 

妖精弓手が言った言葉に女魔術師は納得する。

 

「でもどうしてその街からなんですか?」

 

「それは分からなん。ただこの依頼主が何か知っているかも知れないが」

 

ソルジャーは依頼の最後に記されている天秤の印を見て言い、それに女神官が見て、何やら思いつめた表情をする。

 

「(この印…どこかで見たような…)」

 

そう思いつめる女神官、ソルジャーはそれに気づかないまま書類をしまい、皆に言う。

 

「さて…依頼が来たとなれば断らない訳にも行かないな。どうする?皆…また付いて来てくれるか?」

 

「あ、はい!勿論です」

 

「仕方ないわね。行くわ」

 

女神官と妖精弓手がそう言い、そして女武闘家達もそれに頷き、ソルジャーは準備をする為、一度牧場に戻るのであった。

 

そして水の街で、何が起こっているか知らずに…。

 

 

 

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