異世界から来るソルジャー   作:ライダーGX

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水の街の地下水道の戦闘、後の臭いがキツそう…。


第20話 水の街 後編

剣の乙女からゴブリン達が潜む地下水道に続く井戸で降り立ったソルジャー達、そこでゴブリンの捜索して二日目、ソルジャー達はその場に潜んでいたゴブリン達と戦闘を行っていた。

 

「ふん!!」

 

「GOUBRE!!」

 

ソルジャーのソウルブレードで切り裂かれたゴブリンはそのまま倒されて、そして次のゴブリン3体がソルジャーに向かっていく。

向かっていくるゴブリン達にソルジャーは、左手に持つ『H&K MP7 サイレンサー付き』をゴブリン達に向けて放つ。

 

MP7から放たれる4.6×30mm弾がゴブリン達に直撃して倒れる。

 

それと同時に蜥蜴僧侶も刃を使ってゴブリンを切り倒し、次のコブリンを切り倒していく。

 

「はっ!」

 

女武闘家も格闘でゴブリンの頭蓋骨と手足の骨を粉砕し、倒していき、更に次のコブリンに向かっていく。

 

妖精弓手も弓を使って迫ってくるゴブリンを倒し、最後のゴブリンを頭部にあてて倒す。

 

「はい、おしまい」

 

その場にいたゴブリン全員を倒したのを確認したソルジャー達、隠れていた女神官達が出てきて、鉱人道士は潜んでいたゴブリン達を見ながら呟く。

 

「まさかこれほどの小鬼が街の下に潜んでいたとはのう」

 

「まあ予想はしていたが、これは余りにも多すぎる。恐らく序の口程度だろうな」

 

「ええ!?これが序の口!」

 

ソルジャーの言葉に驚く女魔術師、それにソルジャーがうなづく。

そんな会話に妖精弓手が自分が放った矢を回収して、血を拭き取ってしまう。

 

鉱人道士はそんな妖精弓手のやり方を見て問う。

 

「なんじゃ耳長、小鬼の真似でもしようるのか?」

 

「違うわよ、長期戦になると思うから…節約したいのよ。ゴブリンの矢って…雑で使いづらいのよ」

 

「まあ作りは下手な奴らだから、それは仕方ないがな。なら俺も」

 

そう言ってソルジャーはマルチツールタブレットを取り出して、MP7をもう一丁取り出す、それを右の太ももに装備して、弾薬も複数持つ。

 

そもそもなぜMP7を選んだかと言うと、軽量で扱いやさを選んだのがまず一つ、二つ目はマガジンの交換をしやすくする為である。

口径の小さいP90ならば貫通性はあるが、マガジンを変えるのが手間がかかる。

 

上部にマガジンがある上にマガジンキャッチがしづらい為、扱いやすいMP7を選んだのだ。

 

そして弾の方も関係はある、4.6×30mm弾は5.7×28mm弾よりも扱いやすいと考えて、こちらを選んだ。

貫通性は5.7×28mm弾の方が上だが、こちらは体内で弾が崩れる為、小型のストッピングパワーに優れていると考えてもいい。

 

弾の方はなんとかなるが、数も限りがあるため、次々と使用する事は出来ない。

増やすには特別部屋でリロードツールを使って、弾を増やさなきゃ行けない。

 

薬莢と鉛、火薬の方はケミストビルダーツールタブレットで無限に増やせるため、そこは問題ない。

 

ちょっとの雑談は終わりにして、ソルジャーはソウルブレードをしまい、もう一丁のMP7にサイレンサーを取り付けて、出来るだけ音を無くすようにする。

加えて、サイドレールにフラッシュライトを取り付け、万が一灯りが消えた際の変わりを勤めてもらう。

 

そして2丁構えて、先に進もうとする。

進む中で鉱人道士が呟く。

 

「しかし捜索して二日、そして五度目の襲撃。小鬼共がどれだけうじゃうじゃいるか分かったもんじゃないわい」

 

「それに加えてこの迷宮、いささか気が緩めませんな」

 

蜥蜴僧侶が地下水道の中を呟きながら見渡す、それをソルジャーが言う。

 

「大丈夫だ。ここは石壁。横穴を惚れないから奇襲は心配ないよ。それに水のお陰で臭いも消してくれてるしな」

 

っとその事に女神官の体が震える。

 

「い、嫌なことを思い出させないで下さい」

 

「そ!そうですよ…! あれ以来まだトラウマがあって…」

 

女神官の後に女武闘家がその事を言うと、ソルジャーは申し訳なさそうは表情をしながら言う。

 

「すまんすまん『ポタン…』ん?」

 

ソルジャーの頭に一滴の水が落ちてきて、それに感じたソルジャーは上を見ると、天井から水がポタポタと流れ出してきて、そして雨になる。

 

「雨…?」

 

女神官がそれに呟き、妖精弓手は呟く。

 

「なんで地下で雨が降るの?」

 

「上で降っとる雨が排水口や運河だのこっちに回ってくるんじゃろう」

 

「それよりもすぐに雨が少ない場所に移動しよう、俺ら男はともかく、女を風邪引かせたら大変だ」

 

「流石は小鬼殺し殿、仰る通りだ」

 

皆はすぐに雨の弱い通路へと進み、松明を消してランタンに変える。

 

ランタンを持ってきた事に妖精弓手は一安心する。

 

「ランタン持ってきて正解だったわね~。こんな強い雨じゃあ松明は役立たずだもん」

 

「そうですね。ソルジャーさんは何時も松明を持ってますけど…」

 

女神官がその事を問い、それにソルジャーは言う。

 

「松明は時に武器にもなるからな、たまに使わない時はあるけど。ランタンはすぐ割るからな、ガラスが弱い」

 

「それは仕方ないんじゃないんですか?」

 

「そうよ、そこは贅沢しちゃダメよ」

 

その言葉に女武闘家と妖精弓手が言い、それにソルジャーは頭をかきながら黙り込む。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてソルジャー達はすぐに雨具を着込んで、なんとか雨をしのいでいた。

そんな中で、ソルジャーが一枚の大きな布を取り出し、それを広げて蜥蜴僧侶に言う。

 

「リザードマン、広げて上に持ち上げてくれ」

 

「承知した、しかしこれは何に使うのであろうか?」

 

それを問いかけられ、女神官達もそれにうなづきながら見て、ソルジャーは答える。

 

「これは雨を凌ぐ布で防水性が途轍もなく高いんだ。これを長い棒で両側の壁に当てて、それを少し斜めにさせておくんだ。そうすると水がその方向に流れていき、こちらには全く雨が流れてこないんだ」

 

そう言いながら準備ができて、その下に座るソルジャー達。

その布は言った通り全く雨が入って来ず、そのまま坂によって流れていき、水流の方に水が流れていく。

 

「へぇ~。凄いじゃない」

 

「こんなものもあるんですね?」

 

「結構加工が大変だったが…、少し腹が減ったな。何かない?」

 

ソルジャーがそれを問うと、女神官がそれにうなづいて言う。

 

「簡単なものならありますよ、パンと葡萄酒です。本当はちゃんとお料理したかったんですけど、流石にこの場所ではちょっと…」

 

「そりゃあね~」

 

妖精弓手がうなづく通り、こんな地下水道でまともな料理を食べたら、なにやら胃がもたれそうな感じがするのは言うまでもない。

そう言いつつ皆が少し小腹を満たし、その際に女魔術師が言う。

 

「これが終えたら何か美味しいものでも食べましょう」

 

「いいわねそれ、あとこれはオルクボルグの奢りね?」

 

「どうして俺なんだ…っ!」

 

っとソルジャーが何かを感じて立ち上がりMP72丁持ち、それに妖精弓手も同じように立ち上がって弓を構える。

 

「ソルジャーさん?」

 

「どうしたんですか二人共?」

 

女神官達が問うも、ソルジャーは真剣な表情をしたまま言う。

 

「皆…用心しろ」

 

っとその言葉に皆は思わず立ち上がって武器を取る、そして橋の中央に立ち、下流の方を見ると、そこからゴブリンの船がやって来る。

 

「あれは…!」

 

「ゴブリンの船!?」

 

驚いている中、ゴブリン達は弓を構えて、ソルジャー達に向けて矢を放つ。

 

「GEUGEEE!!!」

 

矢が放たれた事に女神官がすぐに奇跡を放つ。

 

「《いと慈悲深き地母神よ、か弱き我らをどうか大地の御力でお守りください》聖壁!!」

 

女神官の聖壁がゴブリンの矢をふせいてくれている、だが女神官は少しばかり苦しそうな表情をしていた。

 

「そんなに長くは…」

 

「いや結構、それで十分だ」

 

「それで、どうするの?」

 

妖精弓手がソルジャーに問いかけるも、ソルジャーは笑みを浮かばせながら言う。

 

「決まっている。ゴミ掃除と行くぞ!」

 

そう言ってソルジャーはMP7を構えてセミオートにし、ゴブリンに向けて放つ。

ゴブリン達は銃弾の雨に撃たれながら倒れていく。

 

「負けられいないわね!」

 

妖精弓手も矢を放ち、ゴブリンの頭部を狙っていく。

その際にソルジャーが女武闘家と蜥蜴僧侶に話す。

 

「武闘家!リザードマン! プロテクションが解けたらあの船に乗り込んで一気に叩くぞ!」

 

「はい!」

 

「心得た!小鬼殺し殿!」

 

その言葉にうなづく二人、そして一丁のMP7の弾が切れた時にソルジャーは女魔術師に一丁のMP7を渡す。

 

「預かっててくれ。なくすなよ?」

 

「わ、分かったわよ」

 

そう頷く女魔術師、そして女神官が。

 

「き、奇跡が解けます…!」

 

その言葉と同時に聖壁が解けて砕け散る、その時にソルジャーが催涙グレネードをゴブリンの船に投げ込み、ゴブリン達はそれを見ると、催涙グレネードが爆発して、ゴブリン達の目が潰れてしまう。

 

「GUEEAAAAAA!!!」

 

「うわ~…」

 

「行くぞ!」

 

その言葉と同時にソルジャー、女武闘家、蜥蜴僧侶の三人が飛び込み、ゴブリンの船に乗ってゴブリン達を蹴散らしていく。

 

ソルジャーがソウルブレードで切り込み、ゴブリンが背後から迫ってくるのを感じて、左腕の小盾を展開させ、ゴブリンの攻撃を防御する。

 

「装備が整えられているな…だがあまい!」

 

ガラ空きの腹部にソウルブレードを突き刺し、そして投げつけるかのように放り投げ、ゴブリン達の元に送る。

それによりゴブリン達は体制を崩す。

 

女武闘家は迫り来るゴブリンに素早い連続打撃を与え、ゴブリン達を退けていく、しかしゴブリン達は女武闘家の元に徐々に集まっていき、その様子を蜥蜴僧侶が見る。

 

「武闘家殿!ゴブリンが集まってきますぞ!」

 

「分かってます!はっ!!」

 

女武闘家は回し蹴りで迫り来るゴブリンを払い、蜥蜴僧侶がその後ろに回り込んで女武闘家を援護する。

 

そしてソルジャーが一つのグレネードを取り出して、二人に向かっていう。

 

「二人共!今すぐ船から降りてくれ!こいつを吹っ飛ばす!」

 

「えっ!?どうやって!?」

 

「どうするのかは分からぬが、取り敢えず心得た!」

 

分からない二人はそう言って船から降りて、ソルジャーはグレネードのピンを抜く。

 

「さて…あばよお前ら」

 

そう言って船の上に落とし、ソルジャーは飛んで橋の上に戻る。

 

するとグレネードが爆発する、爆発は小さいものの船の上に大きな穴が出来る、そこから水が入り込んで、ゴブリン達はそのまま水の中へと消えていく。

 

それを見たソルジャーは一旦一息をつけると、妖精弓手が慌ててやって来る。

 

「ちょっと何してるのよ!もし崩落が起きたら!」

 

「大丈夫だ、あれは爆発が小さいものだ。ボロ船の穴くらいならどうってことない」

 

「それとこれは違うの!」

 

「ああもう!駄目駄目うるせぇな!!」

 

「なによ!」

 

っとソルジャーと妖精弓手の口喧嘩が始まってしまい、それをなんとか止めようと女神官が慌てる。

 

「あ、あの…!」

 

 

ゾッ…!!!

 

 

「っ!!」

 

するとソルジャーはソウルブレードを握り、水の方を見る。

妖精弓手はソルジャーの突如の行動を見て問う。

 

「な、何よ急に…」

 

「何かが来る…!」

 

っとその言葉に皆は思わず水の方を見ると、突如水面が浮かんできて、そしてそこからゴブリンをくわえたまま出てくる『沼竜(アリゲイタ)』が出てくる。

その沼竜を見たソルジャー達は驚く。

 

「なっ!アリゲイタ!!?」

 

「うそ!?」

 

「に!逃げましょう!!」

 

その言葉に頷くかの様にソルジャー達は走り出す。

 

「くっそ!こんな所アリゲイタがいるなんて!」

 

「絶対地下水道に居るはずがないのに!」

 

「はぁ、はぁ、はぁ。『グイ!』ひゃ!」

 

突如女神官をソルジャーが抱え上げて、スピードを上げて走る。

 

「呼吸を整えておけ!」

 

「わ!私は大丈夫ですよ!」

 

「まだ奇跡二回あるだろう!? その時使ってもらうんだ!」

 

ソルジャーの言葉に頷く女神官、すると妖精弓手が何を捉える。

 

「っ!前方にゴブリンの船!それも複数!」

 

「よっしゃ丁度いい!グッドタイミングだ!」

 

「何がグッドタイミングよ!?」

 

「ああ、丁度“あれ”を使いたいからな!」

 

そうソルジャーは後ろの、あれを見ながら言う。

 

 

 

そしてゴブリンの船が三隻ほどやって来て、水面に光が出ているの見て、ゴブリン達がそこに向かっていく。

 

っとその時水面からアリゲイタが出てきて、アリゲイタはゴブリン達を食い始める。

 

別の場所でソルジャー達がその光景を見ていた。

それを女神官が奇跡を使っていた。

 

「《いと慈悲深き自母神よ、闇に迷えるわたしどもに、聖なる光をお恵みください》…」

 

「まさかアリゲイタの尻尾にホーリーライトを照らすとは、それにしても呆気なく騙されたわね?」

 

妖精弓手はすぐに騙されるゴブリン達の行動に呟き、それにソルジャーは言う。

 

「あいつ等は冒険者は光を付けて移動するってのがわかってるからな、まあ誰が言ったのか分からないが、それは別に良しとするか」

 

「ソルジャーさん、これ」

 

っと女魔術師が預かっていたMP7をソルジャーに返し、それをソルジャーは受け取る。

 

「ありがとう。それにしてもやはり変だな…」

 

「何がですか?」

 

ソルジャーの言葉に女武闘家が問い、それにソルジャーは言う。

 

「ここのゴブリン達は船を使っていて、おまけに装備も整えている。通常のゴブリンではまず有り得ないし、考えられない。略奪民族のゴブリンがこれほどの規模…間違いないな」

 

「一体何が言いたいのですかな?小鬼殺し殿」

 

蜥蜴僧侶がそれを問い、それにソルジャーは重たい口を開かせて言う。

 

 

 

「この地下に蔓延るゴブリン達は自然に増えたんじゃない…。これは…“何者かが”人為的に発動させたんだ。それも“誰か”を狙って…」

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして別の場所でゴブリン達はある人物に、仲間がやられた事を報告していた。

その人物はゴブリンではなく、“人”であった。

 

「GOGAGAA、GOOOGAOGA!」

 

「へぇ~? ゴブリンがそんなにやられたんだ。しかも冒険者に?」

 

それに何度もうなづくゴブリン達、その人物は笑みを浮かばせながら立ち上がる。

 

「それは面白うだね…。なら僕もちょっと見に行こうかな…、その冒険者達の所に」

 

ガシャ!

 

っとその人物は右手に持つ物をスライドさせる、まるで初弾を装填するかのような感じに…。

 

 




はい…最後辺りにオリキャラが出現、最後の人物は誰なんだろう…。


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