「な、何ですと…?」
「どういう事じゃ? わしらの敵とは…」
「て言うかあんた何!? さっきから何言ってるのよ!」
ソルジャー達の前に現れたジャレットと言う人物、そして自分の事を敵と言い放ち、それに困惑する妖精弓手達。
女神官達はどうするべきか分からず、ソルジャーの方を向いて聞く。
「ソルジャーさん…」
「分かっている、だがあの男からは何かしら不気味な雰囲気を感じる。さっきの様子もそうだ、まるでゴブリンを従えていたかの様にしてたり、余裕な感じも見える。ここは慎重に行くべきだな…」
警戒を更に強め、ソウルブレードを抜いて構えて、皆の前に出る。
ソルジャーが出てきたのを見て、ジャレットは見る。
「あらら?どうかしましたか~? いや、無理もありませんよね~、いきなり出てきて敵と言ったら警戒するのも、でもまあ本当ですよ?僕はあなた方の敵ですから」
っとその時、ジャレットが右手に持っていたククリ刀を左手に瞬時に変えて、右手に既に持っている“銃”を構えて撃つ。
それにソルジャー達はすぐに退避して、ソルジャーはソウルブレードで弾き返し、そのまま後退して、女神官が隠れている棺桶の影に隠れる。
そしてソルジャーはジャレットが持っている右手の銃を見る、彼が撃っている銃は45口径の『コルトガバメント M1911A1』だった。
ガバメントを使っている事にソルジャーは驚きを隠せない。
「(な!どういう事だ!? どうして奴があの銃を使っているだ!? この世界になるべく広めない様にしていた筈!?どうして!?)」
「ね!ねえ! あれってソルジャーさんが使っている物と一緒じゃない!?」
「うん!でもどうして!?」
「ちょっとオルクボルグ!どういう事これ!?」
皆がソルジャーに問いかけてきて、それにはソルジャーも頭を抱えながら言う。
「俺が知るかこんなの!!ええい!クソ!!」
そう言ってソルジャーは飛び出していき、ホルスターに締まってあるHK45を取り出して、ジャレットに向かって撃つ。
当然ジャレットもそれを紙一重でかわして、走りながらソルジャーが撃っている銃を見て興奮する。
「うわ~♪僕と同じ銃を使ってる♪、嬉しいな~、でも~僕以外に使ってるのはどうも気に入らないな…」
っと右手に持っているM1911A1が光の粒子となって消えて、また別の銃へと変化する、変わった銃は9mm口径で現代特殊部隊がよく愛用している『H&K MP5A5』だった。
ジャレットの銃が変化したのを見たソルジャーが驚きを隠せず、その場で変わったことに問う。
「どういう事だ!どうして他の銃に変えられるんだ!?」
「生憎教える事は出来ないんだよね~。でも教えられると言ったら~…僕の“特殊能力”だよ」
っとそう言ってジャレットは目に見えない速さでソルジャーの距離を詰め、それにソルジャーは目を大きく見開き、ジャレットは左手のククリ刀をソルジャーに向けて切り込む。
それにソルジャーはソウルブレードで防御し、そのままそらしながら流して、回し蹴りをジャレットに放つ。
だがジャレットはそれを飛びながらかわし、上からMP5を撃ち込んでいく。
ソルジャーはそれをすぐさま転がりながらかわしていき、一旦距離をあける。
「ソルジャーさん!!」
女神官達が立ち上がって加勢しようとした時に、ジャレットはククリ刀を離して、指なりを鳴らす。
パキン!
突如女神官達が泡の中に閉じ込められてしまい、身動きが取れなくなってしまった。
「な!何よこれ!?」
「身動きが取れない!!」
「ソルジャーさん!!」
女神官達が泡の中に閉じ込められたのを見るソルジャーは、それにまたしても驚く。
「何だあれは!?」
「『バブルプリズン』、泡の牢獄って意味だよ。折角の楽しみを邪魔されたくないからね~…最も、もうすぐ君は死ぬけどね」
ジャレットはMP5を手放して、光の粒子となってまた別の形へと形成されて行き、そして一本の剣をなって握る。
その剣は刃がなく、ただの柄があるだけだった、しかしそこから赤色の光の刃が現れて、ソルジャーに構える。
するとソルジャーの腰にあるビームセイバーが僅かながら反応して、それにソルジャーは振り向く。
「(っ!何だ!? ビームセイバーが反応してる…!?まさか…!)」
っとソルジャーはソウルブレードを仕舞って、腰のビームセイバーを取って構えて展開し、青い光の剣をジャレットに向ける。
ジャレットはビームセイバーを見て、目を細めて見る。
「その剣…あは♪、そっか~それか~♪、あの『ガバス』がやられたのってそれだったんだ」
「っ!?やられたってまさか!」
ジャレットの言葉にソルジャーはまたしても驚き、ジャレットは頷く。
「うん、そうだよ。ふ~ん…しかもそれ…『神々の剣』だよね? と言う事は君だね?…僕達を邪魔しに来た『転生者』は」
「っ!!!!」
ジャレットの驚愕の言葉にソルジャーは言葉を失い、女神官達はその言葉を聞いて思わず唖然とする。
「て…転生者?」
「ちょ、ちょっと…何言ってのよあいつ?」
「それに神々のって…」
女神官達が言っている間にソルジャーの額から大量の汗が流れ出てきて、ソルジャーはジャレットを睨みながら問う。
「ど、どうして貴様がそれを知っているんだ…。お前は一体…!」
「どうしてって? だって君からこの世界の人間であるオーラが感じないもん。それに~君。そんな物使ってバレないと思ってた?」
っと言いながらジャレットは突然高速で動き、先程よりも早い攻撃を仕掛けてきた。
ソルジャーはそれに対応しようにもジャレットの動きが早く、鎧に多数の傷を与え、腕や足、所々に切り傷を受けしまう。
「(くっ!なんて速さだ!! こいつの動きに目が追いつかない!!)」
反撃としてビームセイバーをジャレットに振るうも、ジャレットの高速移動に空振りで終わってしまう。
更にHK45を撃つも、ジャレットはHK45を切り裂いてしまい、ソルジャーは舌打ちをしてHK45を手放す。
そしてジャレットは背後に回り込み、ソルジャーが振り向いた瞬間、ジャレットの蹴りがソルジャーの頭部を捉え、蹴り飛ばしてしまう。
「ぐあぁ!!!」
蹴り飛ばされたソルジャーはそのまま壁に激突してしまい、それを見た女神官は叫ぶ。
「ソルジャーさん!!」
ソルジャーが倒れる瞬間にジャレットが左肩に目掛けて刃を突き刺し、左肩を突き刺されてしまったソルジャーは激痛に耐える。
「ぐぅっ!!!!」
「はっ、ガバスを倒した相手がこんなに弱い相手だなんて。なんかがっかりだな~」
自ら強いと言わんばかりに相手を見下すジャレット、痛みに耐えながらそんなジャレットを睨みながらソルジャーは問う。
「答えろ…、お前は…外側の脅威なのか!?」
「脅威? ああ~、“僕達”『ダークネスサイド』の事? まあ君からすればそうだろうね」
「(っ!ダークネスサイド!? それに“僕達だと!?)他にまだいるのか!?」
「勿論、でもその先は君が知る必要はないからね」
っと刃を抜いた瞬間に蹴りを入れ、ソルジャーは棺桶に飛ばされて、激突して棺桶ごと粉砕してしまう。
その場でソルジャーは倒れてしまうが、僅かながら意識は保ち、立ち上がろうとしたが、身体が思うように動かなかった。
「っ…!!か、身体が思うように動かん…!」
「さっき突き刺したの『ブラッドサーベル』は相手を斬るだけじゃなく、相手に猛毒を与える事が出来るんだ。しかもこの世界には全く存在しない毒を、今の君は毒に侵されてるんだよ。あともうじき死ぬけど」
「ぐっ…さっきから死ぬ死ぬうるせえんだよ。俺はまだ…終わらねえよ…!」
っと言ってソルジャーは歯を食いしばりながらちょっとずつ立ち上がろうとしていて、それにジャレットは笑いながら感心する。
「あははは♪、君すごいね~?そんな状態で立ち上がろうとするなんて、でももういいよ?無理しなくて」
そう言いながらジャレットはM1911A1を左手に出現させて、ソルジャーに狙いを定める。
っとその時、天井が突如爆発し、それに皆は上を見る。
天井から2人の男性が降りてきて、ソルジャーの前に立つ。
降りてきた2人の内、1人は頭に鉢巻を巻いていて、もう1人は大柄で大剣を持っていた。
鉢巻の男性は両肩のホルスターから『S&W M19カスタム 4インチ』を2丁を構え、大柄の男性はデザートイーグルを構えていた。
「撃て!!」
鉢巻の男性が合図を出して、2人同時に発射する。
ソルジャーは2人が銃を使っているのを見て思わず目を見開く。
ジャレットは高速で動きながらその銃弾をかわして、つまらなそうにしていて、2人も仕留めようとした。
だが鉢巻の男性があるグレネードを取り出して、ジャレットに向けて投げる、するとそのグレネードが爆発した瞬間に強烈な重力場が発生し、ジャレットはそれに動けなくなってしまう。
「ぐっ!これ!『グラビティグレネード!』」
「(グラビティグレネード!? 未来兵器の一つじゃないか!)」
ソルジャーが見たのはマルチツールタブレットに入っている未来兵器の一つ『グラビティグレネード』、強力な重力場を発生させ、相手を動けなくする手榴弾の一種である。
「速い奴にはこれで止める」
「これで終わりだな」
動きを止められたジャレットは2人が再び銃を構えたのを見て、そのまま舌打ちをソルジャーに向かって言う。
「分が悪いね、また会おうか。異世界人さん」
っとそう言い残しながらゲートを展開させて、ジャレットはそれにのまれていきながら消えていく。
退却したのか、ジャレットが展開したバブルプリズンも解除されて女神官達は開放される。
逃げたのを確認した2人は銃を下ろして、ショルダーホルスターにしまう。
「逃げたか…、全く戻る最中に下に戦闘の反応があったから来てみれば」
「とんでもない事になっていたな? それもこんな所で「ソルジャーさん!!!」お?」
2人は後ろを振り向くと、ソルジャーが倒れてしまって、女神官達が駆け寄っていたのだ。
蜥蜴僧侶がすぐさま
「ダメですな、奇跡が効きません!」
「かみきり丸!しっかりせい!」
「オルクボルグ!死なないでよ!」
「「「ソルジャーさん!!!」」」
皆がソルジャーの心配する中、2人の男性がソルジャーの元に駆け寄る。
「おい大丈夫か?」
「ちょっとアンタ達!何よ!?」
妖精弓手が怒鳴りながら問うが、それを鉢巻の男性が言う。
「すまないが後にしてくれ、今は重傷者の治療が優先だ」
そう言って鉢巻の男性はあるタブレットを取り出し、二つの筒がある注射器を取り出して、ソルジャーの腕に刺して一つの筒に血液を取って送る。
すると片方の筒に血液から黄色の液体が現れて移し替え、そこから緑色の液体へと変わる。
「よし、これでいいぞ、後はこの血清を注入するだけだ」
「お…お前たちは…?」
意識が朦朧とする中でソルジャーは2人の男性に問いかける。
「今は後にしてくれ、後でたっぷりと聞いてやる」
「今は休みな」
そう言いながら鉢巻の男性は血清を注入し、更にもう一方の筒から回復薬が入った液体を注射し、ソルジャーは意識が薄れていく。
「しばらく意識がないと思うが、気がついた内には傷も治ってるぞ」
っとそう言う声が聞こえて、ソルジャーは意識を失うのだった。
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『ソルジャーよ…聞こえるか? ソルジャーよ』
「っ!!」
聞き覚えのある声にソルジャーは目を覚ますと、そこは大王神がいた白い空間だった。
「そうか…ここは大王神がいた。てことは」
『その通りだ、ソルジャーよ』
後ろを振り向くと、そこには大王神が居て、少々気難しい感じの様子だった。
だがソルジャーは今は気にもしなかった。
「おい大王神、あのジャレットと言う奴は外側の脅威なのか? 俺が思っていた以上に強い奴だったぞ?」
『その事に付いて謝罪しよう、どうも外側の脅威は思っていた以上の能力を所持していたようだ』
「ようだではすまされないぞおい…、所で彼らは?俺と同じ銃を所持していたし、使っているタブレットも同じものだった。あれは?」
ソルジャーは気になっていた事を問うと、それを大王神は頭を横にして言う。
『すまないがその事に付いては私もよく分からんのだ、どうも別世界の神々が送り出したのであろう。その所はそちらで聞いてみてくれ』
「そうか…分かった。だが皆にばれてしまったよ。転生者である事を」
『いずれにせよ、時が来たらばれてしまうものだ。この際だ、話してやるのも良いだろう。わしの事も話しても良い』
「分かった、さ~て、どこから話したらいいかね~…」
そう言いながら考えるソルジャーの様子を見て、大王神が問う。
『ソルジャーよ、少しばかり聞いても良いか?』
「ん?どうしたんだ?」
『お主、おなご達を幸せにしているようじゃな?関心じゃぞい』
っとその事を問いかけられたソルジャーは思わず心臓をもの凄く高鳴らして、少し慌ててしまう。
「そ!それをどうして聞くんだ!?」
『ほっほっほっほ♪ 何も知らんと思ったら間違いじゃぞ? あのおなご達はいいぞ~。お主もすみに置けぬな』
「ぐぅ…」
まさか大王神に女神官達や牛飼娘との関係を知られていたとは思いもよらなかった。
しかし相手は神、知られても不思議はなかった。
『その調子で他のおなご達もお主の手駒にするとよい、もしくはハーレムとか♪』
「だあ~~~~!!!偉大なる神のあんたが何を言うか!!!!」
その事に大慌てのソルジャー、大王神は笑いながら言う。
『ホッホッホッホッ♪ すまんすまん、ソルジャーよ…お主ならあの者達を幸せにする事が出来る。その幸せを大切にするんじゃぞ』
「お、おう…。勿論」
『うむ!ではこの場から静かに見守っておるぞ!ソルジャーよ!」
っとそう言ってソルジャーの意識が徐々に薄れていき、その空間から姿を消すのだった。
大王神にはすでに牛飼娘達との関係はバレバレwww
神だからずる賢いwww
でも分かりながらそれを応援する所が彼の良い所。
次回はあの2人との会話です。