ではどうぞ!
眩しい日差しに、ソルジャーはゆっくりと目を開ける。
彼が最初に目にしたのは、白い天井、そしてその横でゆっくりと揺れるカーテン。
現在ソルジャーは白いベッドの上で寝ていて、少しだけ体を起こす、左側を見てみると、ベッドの横には鎧とソウルブレード、そして銃が置かれていた。
「…今何時だ?」
日差しを見ながら呟くソルジャー、今の体を見てみると、彼は今ノースリーブのシャツにズボンを着ていて、少しばかり考えてると、右側に誰かがいる気配がした。
それにソルジャーはその方を見ると、女神官、女武闘家、女魔術師がベッドにもたれて、そして壁には妖精弓手が寝ていた。
扉の近くには鉱人道士や蜥蜴僧侶も椅子に座りながら眠っていて、それにソルジャーは見つめながら少しばかりベッドから降りて、日差しの方を見る。
そして左肩を見て、刺された跡がくっきりと残っており、それにソルジャーは目線を細める。
「よう、起きたようだな」
っと扉の方から誰かが来て、それにソルジャーは振り向くと、そこにはソルジャーを助けた鉢巻の男と大柄の男が扉を開けて立っていた。
「あんた等は…、確か地下で」
「ああ、お前の命を救った男だ。ついでに名も教えてやると、俺は『ジャベリン』、水の街のギルドに所属する銀等級の冒険者だ」
「そして同じく銀等級で名は『ブレイド』、分かりやすい程に大剣を振るのを好む男だ」
2人の名、鉢巻のジャベリンと大柄のブレイドの名を聞いたソルジャー、そしてその会話で女神官達が目を覚ます。
「…ぅ~、ん?ああ!!ソルジャーさん!!大丈夫ですか!?」
「起き上がって平気何ですか!?」
「ああ、もう平気だ」
その事を聞いた女神官達はホッと胸をなで下ろした、妖精弓手はソルジャーに近づき、少し腹に拳を入れる。
ドン!
「もう!心配させないでよね!」
「すまない皆…、心配かけたな」
「ですが今回ばかりは無理もあるまい、小鬼殺し殿を苦戦させる程の相手だったと言う事でしょうからな」
「かみきり丸を圧倒する程の奴じゃったからな、わしからは何も言えんわ」
皆もその事には同じらしく、ソルジャーは少しばかり考え、ジャベリンとブレイドの方を向きながら問う。
「なあ、お前らに聞きたいんだが、どうして銃を使っていたんだ。俺と同じ物を使ってる者はいないはず…。ジャレットと言う男以外は」
「ああ、俺達はこのタブレットから取り出したんだ」
ジャベリンは取り出したのは、ソルジャーと同じものを使っているマルチツールタブレットだった。
それにソルジャー達は思わず目をが向く。
「ソルジャーさんと同じもの…」
「同じものを使っている人が他にもいたなんて」
っとソルジャーはそれを見て、ジャベリンとブレイドの方を見て少しばかり考える。
「(これ…絶対大王神は絡んでないな。渡したなら俺に絶対言うしな)」
「なるほどな、お前も同じものを使っているか、って事はお前も神からの転生したって事か?」
「転生って…まさかお前らも?」
ソルジャーがその事を問うと、ジャベリンとブレイドは頷く。
するとその言葉を聞いた女神官達が思い出して、ソルジャーの方を向いて問う。
「そうだ!ソルジャーさん! 貴方は一体!?」
「転生ってどういう事ですか!?」
「教えてよオルクボルグ! あんたは何!?」
皆から問いかけられるソルジャー、それにソルジャーは一度目を閉じて考え、そして目を開けながら言う。
「分かった。俺の正体を明かすよ」
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皆に自分の正体を話すソルジャー、丸いテーブルに座りながら自分の事を話して女神官達は黙って聞いていた。この世界に来た理由、外側の脅威、そして自分が大王神からの頼みで転生して来た事を話して、女神官達はそれに言葉をなくす。
「なんと…、そんな事が」
「いかにも信じられん話じゃがのう」
「でもオルクボルグが嘘言ってるとは思えないし、それが本当ならとんでもないことよ」
妖精弓手達はその話を聞いて半信半疑になってはいたが、女神官達は違っていた。
「ソルジャーさん。そんな凄い使命を背負っていたんですね…」
「信じられない話じゃないって事は分かってた、でもだから信じられる」
「ええ、この人とは数ヶ月程度の付き合いだけど、嘘を吐く人じゃない」
その事を言う女神官達、ソルジャーはここまで自分の事を信じてくれる女神官達の度胸と器に思わず驚きを隠せない。
そして女神官達はうなづいて、ソルジャーの方を向く。
「ソルジャーさん、私もその使命を手伝わせてもいいですか?」
「なんだって?」
「ソルジャーさんだけそんな使命を背負わせるのは出来ない」
「カッコつけるのは、夢の中だけにして欲しいわ」
そんな言葉を聞いたソルジャーは思わず言葉を失う。
やはり彼女達はどこか違う上に肝が座っている、そう思ったソルジャー。
妖精弓手達は女神官達の様子を見て、少々ため息を付きながら、ソルジャーの方を見る。
「まあ、こんな凄いことをしているオルクボルグが1人でやっていたら、なんかこっちもほっとけないわね」
「乗りかかった船じゃ、かみきり丸。わしらも加わるぞ」
「これも神の導きと考え、拙僧もお手伝いさせてもらうぞ」
妖精弓手達もその事を言い出し、それにはソルジャーは言葉を失う。まさかここまで手を貸してくれる者達が居てくれるとは。
その様子を見ていたジャベリンとブレイドはやや呆れながら見ていた。
「おいおい、まさかこんな展開になるとはな…」
「スゲェもん見たなおい」
「おっとそれはそうと、お前らはどうやってこの世界に?」
ソルジャーがジャベリンとブレイドの事を思い出し、それに2人は気付いて言う。
「ん?ああ、俺達は『救世神』によってこの世界に転生したんだ。そして救世神はこの世界にある闇が潜んでるって聞いて俺たちに話し、その後送られたんだ。ツールと一緒にな」
「ある程度の説明も聞いてる、こいつが俺たちの銃器やら弾やら爆弾やら、それと“乗り物”もな」
「っ!?乗り物だって!?」
っと思わずソルジャーは立ち上がって声を上げる、それには女神官達は驚きながら見て、それにジャベリンとブレイドは頷く。
「あ、ああ…、移動は全てこの『マシンツールタブレット』を使って移動しているんだが…」
「何かまずい事でも?」
ジャベリンはマシンツールタブレットを取り出しながら見せ、ブレイドは驚いているソルジャーに問う。
「まずいって言うか、あれは余りにも銃以上に掛け離れすぎている物だ。出来るだけ使わないようにして、こっちは馬を使ってるんだが…」
そう言うソルジャーの説明にジャベリンとブレイドは目を丸くしてしまう。
「え?かけ離れ過ぎてるのか…?銃以上に?」
「んじゃあ俺達…」
少しだけ間を開けて…。
「「ダメな事してんじゃねか~~~!!」」
思わずショックを受けてしまう二人、その様子には女神官達は唖然としてしまい、ソルジャーはため息を付くしかなかった。
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そしてしばらくしてソルジャーの説明をした後、今後の事を話すこととなった。
「ソルジャーさん、依頼の方はどうしますか?」
「ああ、あれはまだ終えてなかったな。あいつの介入で途中放棄になってる状態だ」
女神官に言われてソルジャーはすぐさま考えようとしていた所に、ジャベリンが言う。
「おう、その事なら心配ない、あそこはある程度は調べておいたぜ」
「何? どういう事だよ」
その事に訳がわからないソルジャーは問うと、それにジャベリンが言う。
「お前が倒れて街に連れ帰った後、俺とブレイドとの二人であの場所を捜索したんだ。そしたら壊れた棺桶の所に通路が見つかってな、そこを捜索したらすごいも何もまだまだ通路があったんだよ」
「しかもその奥にはちょっとばかし厄介な魔物もいてな、捜索していた俺達はそんなに装備は整えていなかったんで、一旦戻ってきたんだ」
「厄介な魔物?一体どんな魔物なんだ?」
どんな魔物か知りたいソルジャーは二人の問うも、二人はそれに頭を横に振る。
「それは俺たちもさっぱりだ、あればかりは分からん」
「だがその魔物がいる場所は特別な場所で、何かを守っているのは間違いないかもしれない」
「何かか…、もしかしたらそこには今回のゴブリン騒動の事件に繋がる物があるかもしれない。そこに行ってみよう」
「ちょっと待ってくださいソルジャーさん。あなたは怪我が」
女神官がソルジャーの怪我に付いて問うも、それをソルジャーは頭を横に振りながら言う。
「大丈夫だ。もう怪我は治ってるし動いても平気だ。その場所に行くぞ!」
「全く…オルクボルグらしいっていうか、らしいわね」
「なら行くとするかのう」
「ちょっと待ってくれ」
っとジャベリンがソルジャー達を止めて、それにソルジャー達は振り向く。
「どうした?」
「今回の依頼、俺たちも参加してもいいか?」
「人手は多いほうがいいだろう。それに攻撃班は多い方がより戦いやすいぞ?」
その事にソルジャーは少しばかり考え、そして結論する。
「分かった、付いて来てくれ。また奴が現れたらサポートしてくれる者がいたら助かる」
「よし分かった。なら行こうか」
「おっしゃ!!たっぷりと暴れてやるぜ!」
そう言ってジャベリンとブレイドは先に向かい、女神官はソルジャーに問う。
「良いんですか?」
「ああ、今回はあいつ等の力が必要になるだろう」
っとソルジャーは装備を整えて、女神官達とジャベリンにブレイド、約9人のパーティーが再びゴブリン退治に向かうのであった。