異世界から来るソルジャー   作:ライダーGX

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第26話 地下墓地戦 後編

地下墓地で大目玉と戦って倒したソルジャー達、そこにゴブリン達の大事な古代の転移の鏡の魔道具が置かれていた。

だがそれをゴブリン達が取り戻そうと大群で押しおせて来る為、ソルジャー達は防衛戦の準備に入っていた。

 

ソルジャーはマルチツールタブレットである物を取り出し、壁や天井にある物を撃ち込み、小さな装置を取り出して、起動スイッチを押して機動テストする。

例の物は順調に作動し、確認したソルジャーは感知センサーをONにして、ある対象物のみ作動するようにした。

 

ジャベリンはセントリー銃を3台設置し、自動迎撃モードにして、ゴブリンたちの侵入を防ぐ。

その装置を女武闘家が見て、セントリー銃の代物に唖然とする。

 

「凄いですねこれ…、でもこれがあれば大丈夫なんじゃあ?」

 

「いや、これは一時凌ぎに過ぎない。これは一定時間起動し続けるとオーバーヒートして動かなくなるんだ、そしてこれが再起動する時間は約30分後、どう考えてもこいつの過信はダメだ」

 

「そ、そんな…。それじゃあ最後は私達の…」

 

「そうだ、俺達がやるんだ。最も、お前は俺達が打ちこぼした奴を倒してくれるだけでいい。俺達の様に大量に倒さなくても」

 

その言葉を聞いた女武闘家は少しばかり息をのみ、それに頷く。

 

そしてブレイドは背中の大剣を抜いて、砥石で刃を研ぎ、切れ味を良くしていた。

 

妖精弓手は自分の矢を取ろうとした時に、一度ソルジャーの方を見る。また無理をしないか心配していたのだ。

っと彼女の視線に気付いたソルジャーが妖精弓手の方を見る。

 

「ん?どうした」

 

「っ!べ!別に何もないわよ…! それよりもまたやられたりしないでよね!」

 

「勿論そのつもりだ。それよりもハイエルフは矢の数は大丈夫か?」

 

ソルジャーは妖精弓手の矢の数が足りるかどうか聞いて、それに妖精弓手は言う。

 

「分からない、どのくらいのゴブリンが来るかどうか分からないし、足らなくなったらあいつらの使うわ」

 

「そうか。でもあいつらのを使う必要はないぜ」

 

っとソルジャーはマルチツールタブレットを使って、大量の矢を取り出して、それを妖精弓手に渡す。

 

「ほら、これなら十分足りるだろう?」

 

「すっご!あんたのそれ本当に便利ね? 今までどんな仕組みになってたか気になってたけど、まさか神々からのと聞いたら驚くわ」

 

「すまなかったな、簡単に話す訳には行かなかったんだ。でもこれからはもう気にする事はない」

 

「そうね、隠していた分はきっちりやって貰わないと。そうじゃないと気が済まないわ」

 

そう言って妖精弓手は大量の矢を自分の所に持っていき、最後にソルジャーに向かっていう。

 

「オルクボルグ、今度はやられないでよね?」

 

「当然。今度は奴を叩き潰す、徹底的にな」

 

ソルジャーはそう言い、次に蜥蜴僧侶と鉱人道士も話す。

 

「奇跡の回数はいくつ残っている?」

 

「わしはたっぷりとじゃ、好きなだけ使ってくれ」

 

「ああ、そうさせて貰うさ。リザードマンは?」

 

「拙僧はあと5回は使います、竜牙兵なら3体で限界。最も、この際残しておくつもりはありませんが」

 

蜥蜴僧侶の言葉にソルジャーは頷いて言う。

 

「ああ頼む、リザードマンは一体の竜牙兵と一緒にこの鏡を取り外してくれ。残りは女神官と女魔術師、そして妖精弓手の防御に当たってくれ」

 

「承知した」

 

「本当に便利ね。こっちはスペルキャスターが4人もいるから」

 

「だがあまり過信はしない事だぞ」

 

っと妖精弓手が言った所にジャベリンがやって来て言う。

 

「皆の奇跡が無くなれば普通の戦士と同じで、体力がぐっと減ってしまう。その時の事を考えるとなると…」

 

「ああ~もうわかった! ちゃんとカバーする事は考えてます!」

 

妖精弓手は頭を抱えながら言い出して、それに頷くジャベリン、それにソルジャー達はなんとも言えない雰囲気になる。

そんな中でブレイドはソルジャーにある事を問いかける。

 

「なあソルジャー、その神官ちゃんと魔法使いちゃんには武器を持たせてるのか? 戦闘になればそっちにカバーする事は無理だぜ?」

 

「…そうだな」

 

そんな事を問いかけられたソルジャーは少しばかり考え、女神官と女魔術師はソルジャーの方を見て、そしてソルジャーは自分が持っている大型ナイフ2本渡す。

 

「取り敢えず俺のナイフを渡しておく。これはあくまでも護身用としてだ、過信はするなよ?」

 

「「はい」」

 

「ソルジャー!こっちの準備は出来たぞ!」

 

ジャベリンはセントリー銃の設定が完了して、ソルジャーの元にやって来て言い、それにソルジャーは頷く。

 

「よし、リザードマン。お前はすぐに竜牙兵を出して防御に当たってくれ、そしてもう一体は一緒にこの鏡を取り外すんだ」

 

ソルジャーは古代の転移の鏡を見ながら言い、それに蜥蜴僧侶は少しばかり戸惑いながら見る。

 

「こ、これを取り外す…であるか?」

 

「出来るか?」

 

「…少々時間が掛かるが、努力しよう」

 

っとそう言って蜥蜴僧侶は竜牙兵を召喚させ、二体を女神官達の護衛に回し、もう一体は転移の鏡を取る為の作業を行ってもらう。

 

そしてゴブリン達が押しおせてきたのを感知したセントリー銃が火花を散らす。

 

「「「「「GOEOOOOEEEEE!!!!!」」」」」」

 

「どうやら来たようだぜ! なあジャベリン、セントリー銃はどのくらい保つ?」

 

「この様子だと後15分と言った所か、まあ後はセントリーが切れた時の為に構えるか」

 

「よし、やるか」

 

そう言ってソルジャーはソウルブレードを構え、ジャベリンは背中の槍『カタールランサー』を伸ばして構え、ブレイドは背中の大剣『ゴルドバスターソード』を構える。

 

順調にセントリー銃がゴブリン達の数を減らし、大群だったゴブリン達が一気に少数になっていく。

っとその時三発の銃弾がセントリー銃に直撃して、セントリー銃は破壊され停止する。

 

突如セントリー銃が撃たれたのソルジャー達は驚いて振り向く。

 

「そんなもの出してこないで欲しいな」

 

すると前から聞き覚えのある声がして、ソルジャー達は前を見ると、ゴブリン達を引き連れたジャレットが現れた。

 

「ジャレット!」

 

ソルジャー達はジャレットがきたのを見て構え、ゴブリン達が襲いかかろうとした時にジャレットが手を挙げて止め、それにゴブリン達は止まる。

 

「君…復活したんだね? 肩はもう大丈夫なの?」

 

「ああ、お陰様でな。お前だけはこの手で始末する…徹底的な」

 

「へぇ~?それはそれは…。死に損ないの人物が合わない台詞を言うね……いいよ、こっちも徹底的に殺してあげるよ」

 

っとジャレットがゴブリン達に合図を送り、襲いかからせる。

先ほどのセントリーが倒したお陰で数はかなり減らしたが、まだ40匹以上度残っている、これくらいなら今のソルジャー達が簡単に迎撃する。

 

ソルジャーがソウルブレードでゴブリン2体を切り裂き、背後から迫るゴブリンを回し蹴りで倒す。

 

ジャベリンがカタールランサーで華麗にゴブリンの首を切り裂いて、更に突き刺して投げ飛ばす。

 

ブレイドのゴルドバスターソードは豪快にゴブリン達の胴体を斬りさって、そしてその豪快な剣術にゴブリン達は怯えていた。

 

その際にジャレットが一体のゴブリンの頭部を赤い刃で切り倒す、それにゴブリン達はジャレットの方を見る。

 

「何怖がってるの? さっさと殺せ!」

 

ジャレットがゴブリン達に命令するも、ゴブリン達は怯えながらも雄叫びを上げながら向かっていき、それにソルジャーが構えるとジャベリンが横に来ていう。

 

「ソルジャー、残りのゴブリン達は俺達に任せな、お前はあいつを倒せ」

 

「何?お前らだけで大丈夫か?」

 

「自惚れるなよ、お前だけが特別じゃないんだ」

 

その言葉にブレイドも頷き、それにソルジャーは見て頷く。

 

「わかった、それじゃあ頼むぞ」

 

ソルジャーはそう言ってジャレットと向き合い、それにジャレットは見る。

 

「僕とやろうって言うの? はっ…、笑わせてくれるね…いいよ。今すぐ殺してあげるよ」

 

っとそう言ってジャレットか赤い刃『ブラッドサーベル』を構え、ソルジャーはソウルブレードをしまい、ビームセイバーを構える。

そして二人がゆっくりと構えて、近くにある椅子にヒビが入った同時に二人は突っ込み、ビームセイバーとブラッドサーベルをぶつけ合う。

 

二人が戦いを始めた頃に妖精弓手が弓でゴブリン達を狙い撃ち、鉱人道士はストーンブラストの奇跡を使って戦い、女武闘家はジャベリン達が撃ち漏らしたゴブリン達の掃除をしている。

女魔術師はファイヤーボルトの魔法でゴブリンを掃討し、女神官は残りのコブリンの数を見ながら報告していた。

 

蜥蜴僧侶はなんとか転移の鏡を取り外そうとしていた、取り外しに苦労していた。

 

「いやはや、なんとも頑丈に取り付けられていますな。ですが時間を掛けている余裕はありませんな…ふん!!!」

 

蜥蜴僧侶は自身の筋力を最大限まで高め、そして牙を突き刺して一気に引き抜こうとする。

 

そしてソルジャーはジャレットと激しい激戦を繰り広げていた。

 

ソルジャーのビームセイバーがジャレットの胴体を切りつけようとする、ジャレットはそれをブラッドサーベルで受け流し、更にジャレットが切りかかろうとしてブラッドサーベルを振り下ろす。

それをソルジャーがビームセイバーで素早く受け止め、前蹴りで一度距離を開けて、両者は一度構え直す。

 

「ふん、死にかけの奴がよく保つね。でももう遊びはおしまい」

 

っとそう言ってジャレットは高速で動き回り、ソルジャーに切りかかろうとする。

だがその時、天井に仕掛けてある装置が作動して、何かの電磁波が放たれる、それによりジャレットの動きが鈍る。

 

「っ!!なんだ!?」

 

「隙ありだ!!」

 

チャンスとばかりソルジャーはジャレットに一気に迫り、腹にビームセイバーを切りつける。

それによりジャレットは腹を斬られて、腹を抑えながら下がる。

 

「ぐっ!お前…一体何を!」

 

「天井に『エナジーキャンセラー』を取り付けてみたんだ。そしたらビンゴ、お前の加速はどうも機械の一部のようだな!」

 

「くっ!!分かった所でそれを壊せばいいだけの事だ!」

 

っとジャレットばM1911A1を取り出して、光っている装置を撃ち壊す。

 

だが壊してもジャレットの動きは鈍いままだった。

 

「どういう事だ!?」

 

「あれは壊した後でも効果は1時間は持続する。これでお前の素早い動きは封じられた!」

 

「ぐぅ!!!くそ!!!」

 

ジャレットは先ほどの冷静さが失われたのか、我武者羅にブラッドサーベルを振り下ろす。

そんな今のジャレットの剣筋をかわすソルジャーはHK45カスタムを抜いて、ジャレットの肩に45ACP弾を撃ち込む。ジャレットは肩に45ACP弾を撃ち込まれ、それに思わず肩を抑える。

 

「く!!貴様ああああああああああああ!!!」

 

するとジャレットはバズーカらしき物を取り出して来て、ソルジャーに向けて撃ちまくってきた。

流石にバズーカはまずいと思ったソルジャーはすぐさまその場を離れ、辺り一面爆風だらけになっていく。

 

ゴブリンを全て倒し、その様子を見ていたジャベリン達は流石に呆れる風になる。

 

「おいおい、あいつ怒り任せに撃ってるぞジャベリン?」

 

「マズイな…。あのままだとここは崩壊する…、ソルジャー!」

 

「分かった!」

 

っとソルジャーはビームセイバーを構え、そして一気に向かっていき、ジャレットの胴体に突き刺した。

 

「ぐあああぁぁぁぁ……!!」

 

それにジャレットは苦しみながらその場で倒れてしまい、ソルジャーはビームセイバーを下ろす。

 

 

ピキピキ!!!

 

 

すると天井がヒビが入り、徐々に広がっていく。

それにソルジャー達は思わず天井を見る。

 

「っ!!まずい!!爆破の衝撃で天井にも亀裂が!!」

 

「リザードマン!!まだか!?」

 

「あと少し!!うおおおおおおおおお!!!!」

 

蜥蜴僧侶は一気に転移の鏡を壁から引き離し、そのまま竜牙兵と共に持ち上げる。

 

「引き離しましたぞ!!」

 

「よし皆!!あの下に潜るんだ!!」

 

「ええ!?なんでよ!?」

 

「いいから入れ!!」

 

妖精弓手の問いを後回しにし、ソルジャー達はすぐにその下に入る。

するとジャレットが傷口を抑えながら立ち上がってくる。

 

「き、貴様等………!!」

 

「お前。まだ生きているのか…」

 

「絶対に…絶対にお前だけは…!!」

 

ジャレットが言った所で天井が崩れ落ち、ジャレットもろとも瓦礫の下敷きになり、ソルジャー達は転移の鏡によって瓦礫は吸い取られていき守られた。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

なんとか瓦礫の下敷きにならずに済んだソルジャー達、転移の鏡の下から出てきたソルジャー達は夜空の月を見上げていた。

 

「ふぅ…、なんとかなったか」

 

「て言うか最後は結局こうなる訳! 出来れば崩落もなしにしたいわ!」

 

何かという妖精弓手にソルジャー達はもはや何も言う言葉がない。しかしそれをブレイドが言う。

 

「仕方ねぇよ、あのジャレットが壁を破壊しまくったんだ。それは大目に見ろよ」

 

「くぅ~…!」

 

その事に言葉を積もらせる妖精弓手、そして蜥蜴僧侶は転移の鏡を置いて腰を叩く。

 

「いやはや、今回は疲れましたな」

 

「鱗のは一番かも知れん、じゃがかみきり丸もお手柄じゃったな?」

 

「まあな。あいつは…」

 

ソルジャーがジャレットがいた場所に行ってみると、ジャレットの姿はなく、姿形も一つも無かったのだ。

それにソルジャーは少しばかり考え、ジャベリンが近寄る。

 

「あいつが居ないのか?」

 

「ああ…もしかしたらあの一瞬で消えたのか…。やはりちょっとやそっとじゃ終わらないな」

 

「なら今度会ったら確実に倒すんだな、チャンスはいくらでもある」

 

ジャベリンの言葉にソルジャーは頷き、皆の方を向いていう。

 

「それじゃあ、今回の依頼は無事終了。剣の乙女の元に行き、報告するか」

 

それに女神官達は頷き、無事ゴブリン達の掃討を終了するのだった。

そんな中でソルジャーはある疑問が一つだけ残っていることを女神官達は気付きはしなかった。

 

 

 




次回で水の街編は終わりです。
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