第1話 出会い 前編
とある場所に小さな街があり、そこに『ギルド』が活動拠点としている『辺境の街』があった、そこには多くの冒険者たちが留まり、その街から冒険に出向いている。
ソルジャーもその街の冒険者であり、その中でも3番目の『銀等級』である。
冒険者の中でも階級が10段階あり、上から白金、金、銀、銅、紅玉、
最上位の白金と金は国家レベルの問題に関わる為に貴重な階級で、それに関わりのない在野の冒険者達の最高位は銀等級である。
そしてソルジャーが辺境の街に到着し、馬車の馬を馬車から切り離して、馬車を店に返し、馬はそのまま連れて歩く。
何故馬だけは連れて歩いているかと言うと、この馬はソルジャーが自分の金で買った物であり、移動には欠かせない物だという。
そんな中でソルジャーは冒険者の拠点のギルドに到着し、一旦馬は馬小屋に預ける。
「そこで待っててくれ」
ソルジャーの言葉に馬は頷き、ソルジャーはギルド支部に入る。
彼が入った途端その中にいた冒険者達は思わずソルジャーの方を見る。
「おいあいつがきたぞ…」
「自称“なんでも屋”、あいつはいろんな依頼を受け取るけど、雑魚のゴブリン退治も受け取ってるぜ? 有り得ねぇだろ」
「すごい奴だけど、ゴブリンの退治は白磁のする事だろう? 何故わざわざ受ける必要があるんだ?」
「でもでも!私が聞いた話じゃあデーモンやガーゴイルを一刀両断したって言う噂も聞きますよ!凄いじゃないですか!」
っといろんな言葉がソルジャーの耳に入ってくる、しかしソルジャーはそんな事は全く気にせず、そのまま受付の下に行く。
「依頼、終わったぞ」
「はい!ご苦労様でした!」
元気よく挨拶をして来る女性、彼曰く『受付嬢』はソルジャーの方を見ながら言う。
「今回の依頼、大変でしたね?」
「いやいや、いつもの事だよ。ゴブリンの活動…最近になってちょっと多くなった感じだな?」
「まあ?そうなんですか? それは大変ですね…」
「ああ、でもまあ、いつも通りに依頼をこなしていけばいいことだ。それに続けていけば人助けにもなるしな」
ソルジャーが言う言葉に受付嬢微笑みながら見ていてた、そしてソルジャーは受付嬢を見る。
「だがこれでしばらくの間、ゴブリン退治の依頼はないんだろう? 俺が結構切りまくったから」
「え?ま、まあ…」
ソルジャーの言葉に少々困り果てる表情をする受付嬢、その受付嬢の表情を見て、ソルジャーは目線を少し向ける。
「…何かあったか?」
「は、はい…。それが…」
受付嬢はソルジャーに少々困り果てながらある事を話す。
実は白磁の4人組パーティーがゴブリン退治に出向いてしまったため、その事に困り果てていた為、どうするかと悩んでいた。
ソルジャーはそれをそれを聞いて思わず目を向ける。
「新米4人組がゴブリン退治?! 止めなかったの?」
「勿論止めましたが、一人が《ゴブリンなら追い払った事があるから大丈夫!》と言って聞かずに…」
「チッ! ガキめ…ゴブリンをなめてやがる…。ゴブリンは油断してしまったら男は殺されるか、女は凌辱されるのが落ちだ」
拳を思わず握り締めるソルジャー、ゴブリンは知っての通り雑魚モンスターとされているが、それはあくまで仮説の話、実際は残虐で冷酷な性格をしていて、女は捕らえられて孕み袋にされるのが落ちとされる。
それを知って他の冒険者達はそれに全く目を向けず、新米向けの依頼だと言う事で全く受けようとしない。それが今いる現状であるが、ソルジャーはそれを気に入らずに他の依頼を受けるついでにゴブリンの依頼も受けている。
そう言ってソルジャーは受付嬢の方を見ながら言う。
「すぐにそいつ等の下に行く。場所は分かる?」
「はい、ここからそう遠くない場所です」
っとそう言って地図を取り出してソルジャーに見せて、それにソルジャーはその地図の場所を確認して頷く。
「分かった、行ってくる。報酬は後で受け取るから、後その依頼の報酬はそいつ等のでいいから」
「は!はい!」
そう言ってソルジャーはその場から離れようとする、っと入り口に一人の女が立っていた。
「あら、行く…の?」
「ああ、放ってお行けないからな」
その女性『魔女』はソルジャーの行動を見て問いかけ、ソルジャーはそれに答える。
「そう、気をつけて…ね」
「ありがとう」
そう言ってソルジャーはギルドから出て、馬小屋に言って自分の馬を連れ出して、馬に乗り、轡を持って走り出す。
「(そうだ、念の為に“アレ”を出しておこう)」
っとソルジャーは走りながらある物をポーチから取り出して、そして“何か”を選択して取り出した。
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受付嬢が記した地図の場所の洞窟に着いたソルジャーは馬から下りて、装備の確認をする。
ブロードソードにロングソード、大型ナイフ二本に、ソルジャーが取り出した“ある物”を持つ、準備が出来た途端。
ぐああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
洞窟内から男の悲鳴が聞こえ、それにソルジャーは振り向く。
「っ!まずい!」
すぐさま走り始めたソルジャーはすぐに洞窟内へと向かい、悲鳴が起きた場所へと向かった。
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「(わ、私は…私達は…一体何をしに…!?)」
一人の少女、『女神官』は今自分の今いる状況に恐怖で立ちすくんでいた。
とある冒険に何の準備もしないままゴブリンの討伐をして来て、そのリーダーである『青年剣士』がゴブリンの群れに刺殺されてしまって、その光景に仲間の『女武闘家』とゴブリンにナイフで刺されてしまった『女魔術師』が恐怖で騒然としていた。
するとゴブリンが女神官達の方を見て、ゆっくりと歩み寄ってくる。
それに女武闘家は女神官と女魔術師の方を見る。
「二人共、ここは私が囮になるから逃げて!」
「な!何言ってんよあんた…! そんな事出来るわけ…ぐっ!」
女魔術師が否定していた途端、その場で倒れ込み、女神官が慌て駆け寄る。
「大丈夫ですか!?」
女神官は女魔術師の顔を見ると、顔色が悪くなっており、息が少しずつ乱れ始めていた。
そんな様子を見た女武闘家は叫ぶ。
「貴女!彼女を連れて逃げて!」
そう言って女武闘家は走り出して、ゴブリンの群れに向かって蹴り技を繰り出す。
回し蹴りや上段蹴り、かかと落としをゴブリン達に食らわしていく。
その間に女神官は女魔術師を何とか回復させようとする呪文を唱えようとするが頭の中がパニック状態になっていて出来なかった。
女武闘家は更なる蹴りを食らわそうとしたその時。
ガシッ!!
彼女の足を掴む大柄のゴブリン『ホブゴブリン』がすぐそばにいて、それに女武闘家は突然の行動に何も出来ず、ホブゴブリンにそのまま投げ飛ばされる。
壁に投げ飛ばされた女武闘家は壁に激突して倒れ込み、その時にゴブリン達は女武闘家の下に歩み寄り、彼女の服を破り捨てていく。
「い!!いやああああ!!!」
ゴブリン達の行動に女武闘家は逃げようとしたが、ゴブリンに取り押さえられてしまう。
女武闘家の悲鳴を聞いた女神官はどうするか迷っていまい、女武闘家は恐怖のあまり思わず声が出る。
「た!!助けてえええええ!!!」
バァァァン!!!!
っと鋭い爆音が洞窟内に響き渡り、それに女神官達は思わず驚き、そして女武闘家を抑えていたゴブリンは頭から血を流して力を失いながら倒れる。
それによりゴブリン達は驚きながら辺りを見渡すと、女神官達の後ろに誰かがいた。
そして女神官も背後に誰かが居ることに気が付き、後ろを振り向いてみると、そこには“ゴツイ物”を構えていたソルジャーがいた。
「(間に合ったか…いや、一人はもうダメか…)」
状況を確認しながら呟くソルジャー、因みに彼が使ったものはこの世には全く存在しない『ベネリM4ショットガン』であった。
ソルジャーが先ほど取り出したのはこれであり、大王神がこの世に転生させる際に彼に授けた『マルチツールタブレット』でこの世界に現代兵器や未来兵器を取り出せる様にしているのだ。
因みに彼の両太股にあるゴツイ物、右太股には貫通性が高いハンドガン『FN Five-seveN』、左太股には軽量で連射性が高い『グロック18C』である。
そんなソルジャーの存在に一体のホブゴブリンがソルジャーに掴みかかろうとした時に、ソルジャーがそのホブゴブリンに向かってベネリM4を3発撃つ。
ホブゴブリンの胴体に直撃して、そのまま吹き飛ばされて壁に激突し、地面へと倒れて死に絶え、それにゴブリン達は…。
「GAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
悲鳴と共にその場から逃げていき、女武闘家から離れていって逃げようとする。
っがそれをソルジャーは見逃さない。
すぐさまベネリM4を地面に置き、FiveseveNとグロック18Cを抜いて、2丁拳銃にしてゴブリン達に撃つ。
銃弾の嵐にゴブリン達はその場からこの世を去り、後は死体のみ残った。
安全を確認したソルジャーはFiveseveNとグロック18Cをしまい、ベネリM4を取って、マルチツールタブレットに戻す。
「ふぅ…、ひとまずは何とかなったか」
その状況に女神官はソルジャーの方を見て問う。
「あ、あの…貴方は?」
女神官の問いにソルジャーは答える。
「俺はソルジャー、銀等級の冒険者だ」