異世界から来るソルジャー   作:ライダーGX

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今回遅めの昇級の話です。

季節が完全にずれてますwww


第33話 季節外れの昇級審査

 水の街の冒険者、ジャベリンとブレイド達を一晩泊めた後の翌日、ソルジャーはジャベリンとブレイドと共に一度辺境の街に向かう事にした。

それは冒険ギルドでの武器屋で2人の武器を見るためであった、水の街での武器屋は彼らに合う武器が少ししかなかったのだ。

因みに女僧侶達は牛飼娘と一緒に牧場のお手伝いをしたいと言い出して、牧場に残っていた。

 

彼らの武器を探す為に連れてきたソルジャー達は冒険ギルドに入る。

 

「さてと…ん?」

 

 受付の所では何やら変わった5人組がいた、まだ若いが1人は男だが残り4人は女性陣で、更に大きな犬一匹が居たのだ。

 

「ええ~!冒険はまだ出来ないんですか?!」

 

「え、ええ…まだ開始時刻でもないので…。それにいくら何でもこの依頼を頼むのはちょっと…」

 

受付嬢は困った表情をしながらその若者の質問に答えていた。

それにソルジャー達は気になりながら近くにいた槍使いと話す。

 

「よう、あの子等は?」

 

「別の街の冒険者らしいぜ、認識票を見た限りじゃ男の方は鋼鉄で、3人の女が黒曜、そんで1人がまだ白磁らしいぜ? やれやれ…一体何しにここに来たんだ?」

 

「へぇ~別の街の冒険者…」

 

 ソルジャーはその事を聞いて彼らの方を向く。

少年の方はローブを着ていて、腰には多くのポーチがあった、内4人の女性陣の方は、1人は軽鎧を着込んでいて小盾を持っていた少女。もう1人は忍びの服装で腰に小太刀を装備していた少女。

もう1人は着物を着込み、腰に刀を持っていた少女。そして最後の1人は半ズボンで犬耳の帽子を被り、何やら自信なさそうで気弱な感じの少女だった。

 

 そして大きな犬の方を見ると、狼に近い犬で、灰色の毛皮で、金色の目をしていた。

その犬は犬耳帽子の少女の近くに座っていて、それにソルジャーは目を細める。

 

「あの犬……、まさか『バトルドッグ』か?」

 

「何だって? あの貴重で戦闘も可能な狼犬か?」

 

「はっ!?」

 

ソルジャーが言った言葉に槍使いは驚き、ジャベリンはそれに驚いたものの冷静に見ていた。

一方ブレイドの方はソルジャーが言ったバトルドッグに首を傾げる。

 

「おい、バトルドッグって何だよ?」

 

「って知らねえのかよ!」

 

 その事に槍使いが思わずツッコミを入れ、ジャベリンが冷静に説明する。

 

「バトルドッグは狼犬の一種で、その中でとても貴重な存在なんだ。しかも身体が大きく、体長は2m近くもあるらしいぞ」

 

「それにバトルドッグは誰にも懐かない習性なんだが…、それを連れているあの子、まさか…」

 

ソルジャーはその事を考えていると…。

 

「凄いですね! 彼女が連れいるドッグを見て分かるなんて」

 

 ソルジャー達は振り向くと、先ほど受付嬢の所にいた少年少女達がソルジャー達の元にやって来る。

少年はソルジャー達の方に寄って来る。

 

「失礼しました、いきなり話しかけてしまって、でもこのバトルドッグを見ても全く動じない人は凄いんですよ!普通ならバトルドッグを見た者は怯えちゃんですから」

 

「ににん!その通りでござる! いや~それにしても困ったでござるな。冒険の依頼ががまだ始まっていないとは」

 

「ほんとにね、折角この街に来たのに意味がないわ」

 

少年に続き、忍びの少女と鎧の少女がそう言い、それに後を言うかの様に着物の少女が言う。

 

「まあまあ、そう言わないのですよ。それと失礼ながら殿様方はこの街の冒険者なのですか?」

 

「まあな、俺とこいつはそうだが、そいつ等は違う」

 

 ソルジャーが隣にいる槍使いに言って、ジャベリンとブレイドには手を横に振りながら否定する。

ジャベリンがその少女の問いに答える。

 

「俺とブレイドはこの街の者じゃない。水の街からやって来た者だ」

 

「まあ!水の街ですか! あそこには至高神の大司教様が居られる場ではないですか! そちらの殿様方はそこから参られたのですね?」

 

「お、おう…そうだ(な…なんかすげぇ子だなおい)」

 

ブレイドは着物の少女の様子を見て少し引き気味となる。するとバトルドッグがソルジャーの元に近寄り、それにソルジャーは見る。

 

「ん?どうした?」

 

「クンクンクン…バゥ!!!」

 

バトルドッグは匂いを嗅いだあとに尾っぽを振って、二本足で立ち上がってソルジャーの顔をなめはじめる。

 

「ちょちょちょ!おいおいおい…! なんだ?!」

 

「う、うわ~…“ワンちゃん”が私以外の人と触れ合ってる…。は…初めて見た…」

 

 犬耳帽子の少女はバトルドッグが自分以外の人と触れ合っている事に驚き、ソルジャーを見る。

ソルジャーの様子をジャベリン以外の槍使いは大笑いしていた。

 

「ぶはははははは!おいソルジャー!懐かれてんじゃねえか!」

 

「懐かれるってわけじゃないが。お前に笑われるとイラっとするな…!」

 

「はぅ~!ごめんなさい!ほら!ワンちゃん!おいで!」

 

っと少女の言葉にバトルドッグはその少女の方を向いて戻っていく。

 

「んで、お前らは一体何なんだ? この街の冒険者ではない事は確かだが」

 

ジャベリンがその事を問い、それにローブの少年は気付いて言う。

 

「はい、僕たちは東方の街から来た冒険者です。失礼しました。僕は錬金術師をしている者です」

 

「私はアマゾネスと呼ばれてるわ。よろしくね」

 

「ににん!拙者はくノ一でござる!」

 

「わたくしは侍であります。お名前はお好きな様に」

 

錬金術師達は自分たちの名前を言った後に残っている犬耳帽子の少女は恥ずかしがりながらも自分の名前を言う。

 

「え…え、えっと……わ、私は……獣使い…ビーストテイマーをしているものです」

 

「獣使い…やはりそうか。どおりでバトルドッグを連れて回れる筈だ」

 

納得しながらソルジャーは舐められた顔を吹いていると、受付嬢がやって来る。

 

「ソルジャーさん。少しいいですか?」

 

「ん?どうかした?」

 

「実は昇級審査の立合い人をして貰いたいのですよ」

 

「昇級審査?この時期に?」

 

 ソルジャーは受付嬢から渡された紙を見ると、そこには鋼鉄等級の者達ばかりであった。

それにソルジャーは受付嬢の方を見る。

 

「しかしなんで俺が?」

 

「この中で一番適任が良いと思いまいまして。そこの方に頼むのはちょっと無理で、もう一人は少しばかり難があるかと…」

 

「む!無理!?」

 

槍使いは受付嬢の言葉にショックを受け、その場に倒れこむ。なにせ受付嬢に惚れ込んでいる彼が無理だと言われたらショックを受けるのも当然。

その様子をジャベリンとブレイドは見るが、放っておいてソルジャーの方を見る。

 

錬金術師達はその様子を見て居て、ソルジャーはジャベリンとブレイドの方を向く。

 

「すまないが急用だ。武器屋はそこの奥にある、じっくり見て行ってくれ」

 

「ああ、そうするさ」

 

ジャベリンはそう頷き、ソルジャーは受付嬢の後をついていくのであった。

そして錬金術師たちはジャベリンたちにある事を問う。

 

「あの…あの人はもしかして。噂に聞く…」

 

「あ?ああ…そうだ。あいつがゴブリンや他の魔物達を狩る銀等級の冒険者、ソルジャーだ」

 

「あの人が…」

 

獣使いはソルジャーの後ろ姿を見続けて、女侍達もその後ろを見続けるのであった。

 

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

ソルジャーが受付嬢と共に面接室に向かう中で、気になっている事を問う。

 

「しかし祭りが近い時期に昇級審査があるとは、よほど時間がなかったんだな?」

 

「はい、すいませんソルジャーさん。お手間を取らせて」

 

「いいさ別に、俺は何時だって手を貸すよ?」

 

「ありがとうございます。ではこちらに」

 

 そう言って面接室へと入っていく。数分後、監視官が来て準備が整ったことで昇級審査が始まった。

まず最初に圃人の斥候が入ってくる。

 

圃人斥候が来たのを確認した受付嬢。

 

「それでは昇級審査を始めさせていただきます」

 

「ドーンとやっちゃって!青玉!翠玉を追い越して紅玉!いやいやましてや銅くらいまで行っちゃって!」

 

「(…こいつの自信、もしや)」

 

っと何やら彼の様子に気付いたソルジャーは少しばかり警戒し、受付嬢は少々笑いながら見て、圃人斥候の服装や靴を見る。

 

「その革鎧やブーツ、新品ですよね?」

 

「あっ?分かる、結構上等な品でさ、艶消しとかしてもらってオイラにピッタリなんだよね」

 

自信満々で言い放つ圃人斥候に受付嬢は何やら気になる事を言い放つ。

 

「他の皆さん、貴方と同じ依頼を受けてらっしゃるのに、どうして貴方だけ最近羽振りが良いんですか?」

 

「あ、えっとそれは…その~、実は最近大家の実家から仕送りをしてもらって──」

 

「嘘です」

 

その言葉を聞いた圃人斥候は思わず目線を横に向け、監視官の方を見る。

 

「え?」

 

「至高神の皆にかけて、今の言葉は間違いなく嘘」

 

っと彼女が持っているロザリアを見た圃人斥候は思わず気まずい雰囲気になる。

 

「(『センス・ライ』!看破の奇跡か!畜生!覗き魔どもめ!)」

 

圃人斥候が悔やんでいる中でその事に関係なく受付嬢が問い続ける。

 

「その装備…先日の遺跡探索から新調した物ですね。ああ~やっちゃいましたか、偵察って言って、一人だけ先行して宝箱を見つけて、ネコババして売っちゃった?」

 

「いや、そのオイラ…ご、ごめんなさい!!」

 

「全く困るんですよね~。あなたみたいな人が居るからレーアや斥候の方々が偏見な目で見られるんですよ。まあ、初犯ですから白磁への降格とこの街での冒険者業禁止ですかね」

 

「え?ええ!?」

 

受付嬢の言い放った言葉に思わず驚く圃人斥候は思わず顔を上げる。

 

「ちょ!ちょっと待てよ!おかしいだろう!?“たかが”宝箱一つちょろまかしただけで、オイラ追い出されなきゃいけないのか!?」

 

「はぁ?たかがって…馬鹿じゃないですか。信用や信頼を裏切る様な人は冒険者に必要はありません」

 

その事に思わず怒りを震えたからせるが、それを監視官が言う。

 

「下手な事を考えても無駄だよ」

 

「っ!な、なあ…頼むよソルジャー。同じ冒険者の好でさ~…」

 

「悪いがお前が行った事を無視する訳には行かない、それに…信用や信頼を裏切ったお前が悪い」

 

っとその事に思わず武器に手を伸ばそうとする圃人斥候、だが圃人斥候は武器に手を触れず、抜かなかった。

何故ならソルジャーの技量を知っているからだ、上級魔物であるデーモンやガーゴイルを討伐する彼に逆らったら命がない。

 

「っ~~~~!!! クソ!!!覚えてろ!!!」

 

そう言い残して圃人斥候はその場から出ていき、受付嬢は何ともない表情で言う。

 

「お断りします♪」

 

「……」

 

ソルジャーは出て行った圃人斥候の後を見て、それに受付嬢はソルジャーの方を見る。

 

「ソルジャーさん?どうしましたか? まだ他にもいるんですよ」

 

「…ああ、分かった。はじめるか」

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 数分後、昇級審査が無事終わり、圃人以外の者達は皆無事昇級出来て、それに一安心をする受付嬢。

 

「ふぅ…無事に終わりましたね。ソルジャーさん」

 

「ああ、すまないが俺はこれで失礼するぞ。ちょっと寄る所がある」

 

「あ!ちょっと待ってください!」

 

受付嬢に止められたソルジャーは受付嬢の方を向く。

 

「どうした?」

 

「あ、いや、その…えっと。しゅ、収穫祭の当日…お時間空いてますか?}

 

受付嬢から言い放たれた言葉にソルジャーは少しばかり考え、そして言う。

 

「ああ、大丈夫だよ」

 

「良かった!ではその日に共に収穫祭を回りましょう」

 

それにソルジャーは頷き、部屋から出て行った、受付嬢は手を振っている様子を監視官が見ていて、それに気付く受付嬢。

 

「え?なんですか…?」

 

「もう、分かり易いんだから。あの人の事…好きなんでしょう?」

 

「っ!!!??? どどどどど!どうしてそれを!!?」

 

受付嬢は見破られた事に驚く中で監視官は呆れながら言う。

 

「あのね、いつもいつも見ているから分かるわよ、ずっと残ってしまうゴブリン退治、彼が片付けてくれるから助かってる事と、気を使ってくれる所が決めてなんでしょ?」

 

「う~~~~~…まさかバレてしまうなんて」

 

「まあまあ、この事は内緒にしてあげるから。それと貴女もいつものナンパ男には内緒にするのよ?」

 

「え?ああ…彼ですか。彼には興味もないので大丈夫ですよ」

 

っとその事に監視官は呆れながらも納得して、槍使いの事をちょっと寂しく思うのだった。

 

 

 

 

 そして圃人斥候はイラつきながら街を歩き、人気のない水路の入り口近くに来て、壁にもたれる。

 

「クッソ~~~!必ず…必ず復讐してやる!」

 

「それは逆恨みか? 随分と安っぽい恨みだな」

 

っとその言葉を聞いて、圃人斥候は入り口を見る。

するとそこにはソルジャーが立っていて、それに圃人斥候は驚きを隠せない。

 

「そ!ソルジャー!?」

 

「復讐はやめておくんだな。この俺がいる限り彼女に指一本触れはしない」

 

「ぐっ!!うるせええええ!!!!」

 

圃人斥候は腰にある武器を抜き、ソルジャーに斬りかかった。

しかしそれをソルジャーは簡単にかわして、圃人斥候の首をヘッドロックする。

 

首を掴まれた圃人斥候は暴れ出すも、ソルジャーの豪腕な腕にビクともしなかった。

 

「ぐぅぅぅうううう!!!!!」

 

「さて…やめる気になったか?」

 

「だ!誰がやめるか!!先に貴様から殺してやる!!!」

 

「そうか。仕方ない…」

 

 

 

ゴキッ!!!!

 

 

 

ソルジャーはそのまま一気に締め上げて、圃人斥候の首をへし折った。

圃人斥候は目の瞳が薄くなり、そのまま倒れる。その様子をソルジャーはある物を取り出しながら言う。

 

「全く…。これだから姑息な奴は困るんだよ、さてと…」

 

ソルジャーがポーチから取り出したのは未来兵器の一つである『完全消化液』である。青色の液体をしている液は死んだ人物や魔物を完全に溶かし、何一つ証拠を残さない様にすることが出来る特殊な液体。

 

それをソルジャーは死んだ圃人斥候にかけて、圃人斥候の身体はみるみる蒸発していって、そして完全に消えて後かもなくなった。

 

「悪いな…だがもう追放された上、殺されてもおかしくないからな」

 

そう言ってソルジャーはその場を去って、ギルドへと戻っていったのであった。

 

 




はい、圃人斥候さいならですwww

ここで潰しておかないと、受付嬢とのあの夜を邪魔されたくありませんから。
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