異世界から来るソルジャー   作:ライダーGX

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第41話 ダークエルフ襲来 後編

女神官達に後方を任せたソルジャーとジャベリンにブレイドの3人は、ゴブリン達を率いているダークエルフの元に向かう。

 

その際にダークエルフの指示で動いているゴブリン達がこちらにやってくるのが見えた。

ソルジャー達はそれに対処する為、武器を構える。

 

「よし、やるぞジャベリン、ブレイド」

 

「ああ」

 

「おうよ!オラオラ!!!思う存分暴れるぜ!!!」

 

 

キュウイイイン!!

 

ババババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!!!!!

 

 

ブレイドの持っているミニガンが高回転しながら銃弾の火を放ち、その銃弾の嵐に複数のゴブリン達が蜂の巣状態になる。

 

『『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!』』

 

「GO!GOGAAOGA!!!」

 

一体のゴブリンが「ち!散らばれ!!!」っと言ったのか、すぐに散らばるゴブリン達、それをソルジャーとジャベリンが逃がさない。

 

「悪いがこっから先は立ち入り禁止だ」

 

「悪く思うなよ」

 

 

バババババババババ!!!

 

 

ドバンッ!!!

 

 

ソルジャーとジャベリンの持つM4A1カスタムとM870カスタムが火を噴き、残りのゴブリンに向かって行く。

5.56mmの弾と12ゲージショットシェルの弾がゴブリン達の身体に直撃していく。

 

そしてソルジャーはM4A1カスタムに取り付けているM203を発射し、ゴブリン達に近くの地面へと当てて爆発させ、ゴブリン達をふきとばした。

 

それに残っているゴブリン達はすぐさま散らばって行く。

ゴブリン達が散らばっていくソルジャー達はそれを阻止するかの様に攻撃を繰り返していくが、数名のゴブリン達はその隙をついて辺境の街へと向かう。

 

 

ソルジャー達の攻撃をかわしていったゴブリン達はなんとか辺境の街へと近付きつつあるが、その際に一本の矢がゴブリンの喉を突き刺し、ゴブリンは倒れていく。

 

それにゴブリン達は思わず周りを見ると、既に女神官達がその周りを取り囲んでいて、女武闘家と大剣女、そして侍が武器を構えて向かい、蹴り倒してや切り倒していった。

彼女達に倒されてたゴブリン達を女神官と女僧侶は共に祈りを捧げ、木の上に上っていた妖精弓手が降りて来た。

 

「ふぅ…、取りこぼし排除っと」

 

「やれやれ、あっちはあっちで派手にやってるわね」

 

大剣女がソルジャー達が戦っている方を見ながら言う。向こうから銃声や爆音やらと音が聞こえており、それに女神官達は頷きながら言う。

 

「え、ええ…本当に凄いと言うか…」

 

「相変わらずと言いますかね…」

 

「ですが、小鬼殺し殿等はこの調子で行くと、一気に終わらせてしまうでしょうな」

 

「あの~…1ついいですか?」

 

っと錬金術師が問いかけてきて、その事に女神官達は振り向く。

 

「先程からずっと気になっていました。ソルジャーさん達が言っていた『ダークネスサイド』ってなんですか? それに先程からソルジャーさん達のあれって…」

 

錬金術師達はずっと気になっていた、言葉に出すのをためらっていたが、あの様子を見せられたからには聞いておく必要があると、女神官達は思った。

 

「あの……これから言う言葉を皆さんは信じてもらえますか?」

 

「え?信じてもらえるって…」

 

「ににん?どういうことでござるか?」

 

アマゾネスとくノ一はその事に頭を傾げ、侍と獣使いは互の顔を見合い、錬金術師は思わず生唾を飲み込むのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

一方ソルジャー達はゴブリン達を倒した後、そのまま前へと進み続け、ソルジャーは弾切れとなったM4A1カスタムをマルチツールタブレットに戻し、ジャベリンはM870カスタムに弾を装填し、ブレイドはミニガンの弾が残っているか確認する。

そして進んでいくと、平原の奥に誰かが立っていた。

 

その場に立っていたのは、この事件の元凶であるダークエルフだった。

 

ソルジャー達が構えて、ソルジャーはホルスターに収めてあるM9カスタムを抜いて左手に持ち、背中にあるソウルブレードを抜く。

 

ダークエルフは今の様子を見て頭に血管を浮かばせ怒りが込み上がる。

 

「(あのゴブリン共を倒したのか…。己……邪魔をしおって!!)」

 

怒り任せにダークエルフは武器を抜き、ソルジャー達を迎え撃とうとする。

ソルジャー達はそれを見て、ソルジャーはブレイドに言う。

 

「ブレイド、後方援護頼む」

 

「おうし!任せとけ!!」

 

「ジャベリン!俺と一緒に倒すぞ!!」

 

「ああ任せろ!」

 

ソルジャーとジャベリンは前に出て、ブレイドはミニガンのバレルを回転させて構える。

 

ダークエルフは武器を構えて突き進んでいく。

 

それをソルジャーとジャベリンが迎え撃ち、ダークエルフが武器を振り下ろす、ソルジャーとジャベリンはそれをかわし、ジャベリンがM870カスタムを撃ち。それをダークエルフが思わず目を開かせながら大きくかわす。

かわした所をソルジャーがソウルブレードを横降りに斬りつけ、それにダークエルフの左腕にかすめ、それにダークエルフの表情が歪む。

 

「ぐっ!!」

 

ダークエルフが怯んだ所を、ブレイドのミニガンが狙いを定める。

 

キュウイイイン!!

 

ババババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!!!!!

 

ミニガンのバレルが再び火を噴き、ダークエルフはそれに飛んでかわす。

 

「己…、ならば!」

 

するとダークエルフは何やら呪文を唱え始め、それにソルジャー達は警戒する。

 

そしてダークエルフの背後に何やら手が生えてきて、しかも四つの腕が現れたのだ。それも雰囲気がガラリと変わり、先ほどの熱くなっていたようすが冷静な感じになっていた。

ダークエルフの変貌にソルジャー達は警戒する。

 

「なんだあれ…」

 

「気持ちわりぃもんだなおい」

 

「なんでもいい、とにかく倒すぞ」

 

そう言ってソルジャー達は武器を構え、ソルジャーとジャベリンはM9カスタムとM870カスタムを撃つ。だがそれをダークエルフは目にも止まらぬ動きでかわし、それにソルジャーとジャベリンが思わずまゆを動かす。

ブレイドは追撃するようにすぐにミニガンを構えて撃つ、だがそのミニガンをいとも容易くかわしていき、ダークエルフの先ほどとは違う様子にソルジャーとジャベリンは考える。

 

「(なんて動きだ…。まさかあの四本の腕を出してくるとはな…)」

 

「(銃弾のスピードにも対応してくるとは、どうしたらいいか…)」

 

っと考えていると、ソルジャーとジャベリンのすぐ近くにダークエルフが現れ、それにブレイドが叫ぶ。

 

「おいお前ら!!」

 

「「っ!!」」

 

「余所見など笑止!!!」

 

ダークエルフは四本腕の一本をソルジャーとジャベリンにふり下ろそうとする。

だがその時、一本の矢がその腕に目掛けて放ち、それを難なく受け止める。

 

それにソルジャー達は振り向くと、そこには女神官達がいて、妖精弓手が驚きを隠せない。

 

「ええ?!弓よけの加護!? んな訳ないわよね!?」

 

「あいつら…」

 

「まあ、ゴブリン倒したらジッとしとかない訳ないよな」

 

っとそう言いながらソルジャーとジャベリン、ブレイドは武器を構え、ソルジャーはM9カスタムをホルスターに収めて、ジャベリンが撃つ。

 

それにダークエルフはかわしていき、ブレイドがミニガンが攻撃を仕掛けようとする。

 

カチカチ!

 

だがミニガンの弾が尽きてしまったことにブレイドは思わずミニガンの方を見て、絶句する。

 

「やべっ!!」

 

「「((あのバカ…!))」」

 

「貰った!!!」

 

ダークエルフが攻撃を仕掛けようとしたその時、背後から一本のレイピアがダークエルフの胴体に突き刺さり、それにダークエルフは思わず見る。

 

「っ!!?」

 

「全く、何をしていると思いきや、とんだお祭りですわね」

 

っとそこには水の街からやって来た高貴女がレイピアを投げて、ダークエルフの胴体に突き刺したのだ。

高貴女が現れたことにジャベリン達は思わず振り向く。

 

「あいつ…」

 

「てか、来るのがおせぇよ」

 

「いいじゃないか。お陰であいつの動きは鈍った!」

 

そう言ってソルジャーは走り出して、それにダークエルフはソルジャーの存在に振り向く。

 

「グッ!己!」

 

ダークエルフが動きを見せようとした瞬間、女神官が奇跡を唱える。

 

「《いと慈悲深き自母神よ、闇に迷えるわたしどもに、聖なる光をお恵みください》…聖光!」

 

女神官の聖光がダークエルフの目を狂わせ、それにソルジャーは一気に突き進み、ビームセイバーを抜いて、ダークエルフの胴体を切り裂いた。

 

「ぐぅうぅぅぅ!!!」

 

切り裂かれたダークエルフはその場に倒れて傷口を抑えながらもがく。

 

「ぐぅ…ま、まだだ…、まだ我は死ぬ訳には…」

 

「生憎だったな。お前はここで死ぬ」

 

ソルジャーがビームセイバーを持ってやって来て、ダークエルフは睨みながらソルジャーを見る。

 

「き!貴様……!!!」

 

「この街に手を出した事と、近くの牧場に手を出そうとしたのが間違いだったな」

 

そう言ってソルジャーはダークエルフに向かってビームセイバーを振り下ろすのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

ダークエルフが倒されたのを別の場所で見ていたカイザーが鼻で笑いながら言う。

 

「フッ、自信ありげに言った割には呆気ないな。まあいい、結果的にはあいつは負けたってことだ。それよりも…」

 

カイザーはソルジャーの方を見ながら目を細め、少しばかり納得する様子を見せる。

 

「なるほどな。あのジャレットが変わるのも頷ける」

 

っとそう言ってカイザーはその場から姿を消していった。

 

 

 

 

 

 

 

そして翌朝、ソルジャー達は辺境の街を後にするジャベリン達を見送りに来ていた。

 

「いや~楽しかったぜ収穫祭。ありがとうなソルジャー」

 

「いいさ、まあ後の討伐が少し疲れたがな」

 

「少しってもんか?」

 

「良いですわね皆様、わたくしは少しもちっとも楽しんでおりませんわ」

 

っと頬を膨らませる高貴女がブツブツ文句を言っており、それにブレイドが呆れた様子で言う。

 

「あのな…オメェは来るのが遅れたからだろう? 大体今まで何やってたんだよ」

 

「なかなか実家からどうしても抜け出せなかったので、今後の事であーたらこーたらで…」

 

「そうか。まあ仕方ねぇよな」

 

ブレイドはそう納得しながら頭をかき、それに高貴女は少しイラっとしながら睨みつけ、それに大剣女も呆れながらブレイドをジド目で見ていた。

そしてソルジャーはジャベリン達に向かって言う。

 

「…また辺境の街に来いよ、俺らはいつでも歓迎する」

 

「ああ、その時はまた来るぜ」

 

そう言ってジャベリン達はマシンツールタブレットを使って、ハンヴィーを出して、自分たちの拠点である水の街へと戻っていくのであった。

ジャベリン達を見送ったソルジャー達はそれに一息する。

 

「ふぅ…無事に行ったな」

 

「ええ、そうですね…あっ。そうでした、ソルジャーさん、あの…伝えておきたい事が」

 

「ん?」

 

女神官の問いにソルジャーは振り向くと、何やら少し間を空けながら話す。

 

「……実は、ソルジャーさん達の秘密をあの子達に話しました」

 

「…え?錬金術師達にか?」

 

「はい」

 

っと大胆発言にまたしても驚くソルジャーだったが、少しばかり考えると昨日の戦いで結構タブレットを見せて、出していたのだから、気になっても不思議ではない。

 

「……まあ無理ないか、あんだけ見せたら」

 

「はい。あれだけソルジャーさん達が目の前で銃を取り出したのですから。気になってもおかしくはないと」

 

そう思う女神官に妖精弓手達も頷き、それにソルジャーは頷きながら言う。

 

「まあ仕方ない。あいつらには今後じっくり伝えておいて、なんとかしてみせるか。今は帰ろう、皆ご苦労さん、今日は俺の奢りでなんか食いに行くか?」

 

「え!?本当に!? ヤッター!」

 

っと嬉しそうに言う妖精弓手にソルジャー達は呆れながら辺境の街に戻っていくのであった。

 

 

 




はい、無事に収穫祭編終了です。

後はじっくり彼女たちwww

ゴホンッ!失礼…ここではこれを言うのは控えますねwww

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