異世界から来るソルジャー   作:ライダーGX

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第3話 銀の働き 前編

辺境の街のすぐ近くに大きな牧場があった。

その牧場には牛や豚が沢山住んでいて、そこから牛の牛乳やチーズ、更にはお肉を提供している。

 

その牧場に住んでいる一人の女性がベッドで寝ていて、明け方になった時に目を覚ます。

 

「…ぅ、う~ん!」

 

この牧場に住んでいる女性『牛飼娘』はベッドから下りて、下着を着け始める。

すると外の方では何やら作業をしている物音がして、その音に牛飼娘が気付いて、窓を開ける。

 

そこにはソルジャーが柵を手探りで傷んでいる物を直している姿があった。

彼らは幼馴染であり、仲の良い人物。

 

「おっはよ~! 今日も良い天気だね?」

 

「ん? おうおはよう。今日もまた良い姿だな」

 

っとソルジャーは突如お下品な事を言い出し、それに牛飼娘は苦笑いしながら身体を隠す。

 

「もう~、朝から大胆。それじゃあ朝ごはんの用意するね?」

 

「ああ、こっちももう終わるから」

 

そう言ってソルジャーは立ち上がって次の柵の方に向かい、それに牛飼娘は微笑みながら見るのであった。

 

 

 

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そして朝食で、ソルジャーと牛飼娘、牧場主で牛飼娘のおじさんである『伯父』と三人で朝食を取り始める。

 

「いただきまーす」

 

「「いただきます」」

 

三人は牛飼娘が作ったスープを食べ、伯父は牛飼娘が作ったスープに美味しい感想を言う。

 

「うむ、今日も君が作ったスープは美味い!」

 

「ふふふ、ありがとう伯父さん」

 

そんな良い雰囲気の中で、ソルジャーはある袋を出してきた。

 

「伯父さん、今月の家賃だ」

 

「…冒険者は随分と儲かるんだな」

 

「朝からそんな嫌そうな顔をしないでくれよ、それによく言うだろう?《働かざるもの食うべからず》ってな?」

 

「(う~ん、ちょっと違う気がする…)」

 

そんな様子を牛飼娘は思いつつ、伯父は「悪かった…」と謝り、ソルジャーの家賃を受け取り、確認する。

 

「ん? 今月はかなり多いんだな?」

 

「ええ、最近入ってきた新人冒険者達を鍛えていたんで、その時に冒険を一緒に」

 

「へぇ~? その子達ってこの前君が助けたって言う?」

 

「ああ」

 

ソルジャーは牛飼娘にそう言いながら、ソルジャーはこの一ヶ月の事を思い出す。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

とある日に、ソルジャー達はゴブリン達とは別の依頼、ジャイアントボアの討伐をしに来た。

森林の奥にジャイアントボアが居ることが分かり、ソルジャーはその時にマルチツールタブレットから、ベネリM4を取り出し、その時に女神官達がその様子を見て問いかけてきた。

 

「ソルジャーさん、以前から気になったのですが、それは一体何ですか?」

 

「ん?これか、これは俺のとっておきの秘密道具、詳しい事は言えないが、俺の必要なものを取り出す為に使うものだ」

 

「必要なものって、その鉄の矢の様な物ですか?」

 

女武闘家はベネリM4の事を言い、それにソルジャーはうなづく。

 

「そうだ、まあこれの他にまだあるんだけどな。よし、これより先はジャイアントボアの縄張りだ、注意してかかれよ」

 

「「「はい!」」」

 

そしてソルジャー達は奥に進んでいくと、突如ジャイアントボアが横から襲ってきて、それにソルジャー達は一度離れる。

すると女魔術師が呪文を唱える。

 

「《サジタ()インフラマラエ(点火)ラディウス(射出)》!」

 

女魔術師が《火矢》を放ち、ジャイアントボアに狙ったが、ジャイアントボアはそれを走りながらかわしていき、それに女魔術師は歯を噛み締める。

 

「くっ!」

 

「焦るな! チャンスはいくらでもある!落ち着いていけ!」

 

っとソルジャーがそれに言いながらベネリM4を構え、ジャイアントボアに狙って撃つ。

 

バンバン!!

 

2発の散弾がジャイアントボアの足に辺り、それにジャイアントボアは体制を崩してしまう。

 

「もう一発!」

 

その隙に女魔術師が再び《火矢》を放ち、ジャイアントボアに当たり、ジャイアントボアの体の一部が燃える。

そしてソルジャーが女神官に向かって叫ぶ。

 

「今だ!聖光を使って視界を!!」

 

「はい!《いと慈悲深き自母神よ、闇に迷えるわたしどもに、聖なる光をお恵みください》…聖光!」

 

女神官の聖光が放たれ、それにジャイアントボアの目が眩む。

 

その時に女武闘家が木の上から飛び降り、そのままかかと落としでジャイアントボアの頭に叩きつける。

落下速度の重さも重なって、ジャイアントボアの頭蓋骨にひびが入る。

 

そして最後にソルジャーがブロードソードを抜いて、ジャイアントボアの頭を突き刺して、ジャイアントボアは死に絶える。

それに女神官達は喜ぶ。

 

「や!やった!」

 

「よくやった皆、魔術師の子は一発目がちょっとだったが、二発目は上手くいったな」

 

「と、当然よ!」

 

っと照れながら女魔術師は顔をそらし、それに女神官と女武闘家は笑いながら見ていた。

 

「君等もよく頑張ったな」

 

「はい!」

 

「何時までも負けられませんから!」

 

そう言いながらソルジャーを見る女武闘家と、褒められたことに嬉しがる女神官の様子に、ソルジャーはうっすらと笑みを浮かばせながら見て言う。

 

「よし! 討伐の依頼完了! ギルドに戻って報告するか」

 

「「「はい!」」」

 

ソルジャー達はジャイアントボアを討伐した後、冒険者ギルドに戻っていくのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

「(う~ん…今思うと結構頑張ったなあいつ等、この一ヶ月…地味な依頼もいやとも言わずに)」

 

そう考える中で伯父はある事を言い出す。

 

「な、なあ…今日もまた行くのかね?」

 

「え? あ、はい。ギルドに行きます、まだ新人たちの独り立ちは無理がありますから」

 

「そうか…」

 

何やら不満そうな表情をする叔父にソルジャーはただ見つめることしか出来ず、そんな様子を牛飼娘が話す。

 

「ね、ねえ? 今からギルドに行くんだよね?」

 

「ああ、行くよ」

 

「じゃあさ、一緒に行こう? 今から荷物を運ばなきゃ行けないから」

 

それにソルジャーはうなづく。

 

「オッケー、それじゃあ俺の馬で荷物を運ばせるか」

 

そう言ってソルジャーは食事を済ませて、自分の馬の所まで行く。

牧場の手押し車に馬を連結させて、牧場のチーズは牛乳、お肉を持っていく。

 

ソルジャーと牛飼娘は並びなら街へと向かう。その際に牛飼娘がある事を問う。

 

「ねえ、ゴブリンは減った?」

 

「いや、なかなか減らない。まあ無理もない…どこかでまた冒険者が無茶しているだろうな」

 

「ふふふ、そう言って放っておけないんでしょう?」

 

「まあな」

 

そう言いながらソルジャーと牛飼娘は辺境の街へと行く。

 

街へと着いたソルジャーと牛飼娘、牛飼娘は荷物のサインを貰っている間にソルジャーが荷物を降ろしている。

そしてサインを貰った牛飼娘はソルジャーの下に行く。

 

「終わったよ」

 

「ああ、こっちも終わった。俺は今からギルドに行くが…、ちょっと見に行くか?」

 

っとその事に牛飼娘は少しばかり驚いて、そしてうなづいて付いていく。

 

そしてギルドの方では受付嬢の下で『槍使い』が受付嬢を口説いていた。

 

「それでよ、トロルをこの槍でバッサリと倒してやったんだ。すげえだろう?」

 

「ええ、それはすごいですね?」

 

全く相手じゃない様な様子に槍使いは更に口説こうとすると。

 

「おいおい、また実らんナンパをしているのか色男」

 

「っ!?その声は!?」

 

槍使いは後ろの方を見ると、ソルジャーが彼の後ろに突っ立っていた。

 

「げっ!ソルジャー!」

 

「ソルジャーさん!こんにちは!」

 

「やあ、依頼の方は?」

 

「すいません、まだ依頼の時間じゃないので」

 

そう申し訳なさそうにする受付嬢にソルジャーは頭を横に振る。

 

「いやいいさ、ちょっと時間が早かったかな?」

 

「おいソルジャー!俺を無視するとは良い度胸じゃねえか! それに実らんナンパってなんだ!」

 

槍使いの言葉にソルジャーは振り返る。

 

「あ? 実際そうだろうがよ、いつも受付嬢にナンパしてよ。何回も何回も口説いてるじゃねえか、それのどこが違うんだよ、あ?」

 

「はっ!お前には分かるまい!この俺様の最強伝説を語り、彼女のハートを掴む事を!」

 

「だからそれが実らんナンパじゃねえ!」

 

「ちげえよ!」

 

「違わない!」

 

っとソルジャーと槍使いの非常につまらない口論に周りに居た冒険者たちは笑い、受付嬢と牛飼娘は苦笑いしながら見ていた。

槍使いのパートナーである魔女は微笑みながら見ていて、煙管を吸うのであった。

 

しばらくして、ソルジャーは壁にある椅子に座り、受付の時間を待っていると、女神官達がやって来る。

 

「こんにちは」

 

「おう来たか。今日は別の依頼をするから…」

 

「あの…ソルジャーさん、少しお話があるんですが」

 

「ん?どうした?」

 

女神官の言葉にソルジャーは耳を傾ける。

そんな様子を牛飼娘が見て。

 

「(へぇ~、あの子達が彼と一ヶ月冒険に出ているって。しかも全員女の子)」

 

牛飼娘が見ている中で、ソルジャーは女神官からある事を聞く。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

それは女神官達がギルドに向かっていると、あるベンチで女性だけのパーティーをしている組達がある事を言った。

 

「今日はゴブリン退治をするわよ、そして攫われた女性も救い出すわ」

 

「へへへ、ゴブリンなんて楽勝だよ」

 

「でも油断は行けません、私たちは鋼鉄等級で油断すれば命取りです」

 

「そうよ、私たちはもっと頑張らないと行けない。さあ!行くわよ、依頼は昨日受け取ってあるから」

 

そう言って女性パーティー達はその場を去っていき、女神官達は思わず顔を見合わせて、そのままギルドへと向かった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

「とう言う事なんです」

 

女神官の言葉にソルジャーは少しばかり考え、女神官達の方を見る。

 

「気になるか?」

 

「…はい」

 

それに女神官達は暗い表情をしながら頷き、それにソルジャーはうなづきながら立ち上がる。

 

「よし分かった。それじゃあ今から受ける依頼のついでにそのパーティー達の様子を見に行くか」

 

「ええっ?! いいんですか?」

 

「良いんだよ。それに気になるんだろう?」

 

それに女神官達はうなづいて、それをソルジャーは彼女たちを見ながらあることを考えていた。

 

「(それにそろそろいい頃だな、こいつらが再びゴブリン退治をするのを…)」

 

っとその事を考えながら受付嬢が依頼書を他の冒険者達に配信するのであった。

 

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