異世界から来るソルジャー   作:ライダーGX

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第4話 銀の働き 後編

とある村の近くの遺跡にゴブリンの巣があり、そこには囚われている女性の人質が居た。

人質の安否は不明だが、その女性を救うべく立ち上がった者達がいた、その者達は皆女性であり、貴族の女性がリーダーを勤める『自由騎士』を始め、『兄人僧侶』、『圃人野伏』、『森人魔術師』の四名がゴブリンの巣に来ていた。

 

「ゴブリン達に気付かれずに連れ去られた人質を助ける、いいわね?」

 

「勿論、速攻で終わらせちゃおう!」

 

「その油断が命取りですよ。それじゃあ行きましょう」

 

そして自由騎士達一同はゴブリンの巣へと入り、仕掛けられた罠を掻い潜って抜けていく。

 

ゴブリン達は昼間は寝ていて、その隙に自由騎士達は潜入していく。

 

いくつもの罠がありそれを圃人野伏が何とか解除しつつ抜けて、それに自由騎士達も付いていく。

多くの罠をくぐり抜けた自由騎士達は囚われている女性を発見し、それに圃人野伏が駆け寄って兄人僧侶も駆け寄る。

 

「大丈夫!?怪我は!」

 

圃人野伏が駆け寄ってみるも、彼女の口から血を出していて気付いた。

完全に舌を噛んで、死んでいると…。

 

「(もう…)」

 

っと圃人野伏が女性を上げた途端、女性に繋げられてあった罠が発動し、上にあった積荷が一気に落ちてきて大きな物音が鳴り響いた。

それにゴブリン達が目を覚まし、自由騎士達の存在に気づき、襲いかかっていく。

 

「く!一旦退却する!殿は私が勤める!!行け!!」

 

自由騎士がそれを言うも、ゴブリンの大群に包囲されてしまい、脱出できない状態だった。

 

「完全に囲まれた!」

 

「どうすればいいの!?」

 

「くっ!」

 

考えている時にゴブリンの投擲が自由騎士の頭部に直撃してしまい。

自由騎士はその場で気を失ってしまう。

 

「リーダー!!」

 

兄人僧侶が駆け寄って確かめる間にゴブリンたちが一気に攻めてきて、只人僧侶達を捕まえていく。

そして彼女たちの衣服を一気に破り捨てて行き、それには只人僧侶達に恐怖が芽生える。

 

「いやあああ!!やめて!!!!」

 

「やめろ!!!離せえええええ!!」

 

「だ!誰か!!誰か助けてえええ!!!」

 

 

 

バンバンバン!!!

 

 

 

 

っとその時、3発の銃声が鳴り響き、それに只人僧侶達は思わず驚き、彼女たちを捕まえていたゴブリン達は倒れていく。

それにゴブリン達は後ろを振り向くと、そこには『HK45』を構えたソルジャーとその後ろには女神官達がいた。

 

ソルジャーはHK45をホルスターにしまい、ブロードソードを抜いて女神官たちに言う。

 

「神官と魔術師は後方援護しつつ守りに入れ! 武闘家は俺に続いて彼女たちを救出するぞ!」

 

「「「はい!!」」」

 

ソルジャーはブロードソードを切り込み、ゴブリンの胴体を分離していき、女武闘家は蹴り技でゴブリンの頭蓋骨や腕や足を粉砕していき、只人僧侶達の下に着く。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あ、貴方方は!?」

 

「話は後だ、付いてこい!」

 

ソルジャーは迫り来るゴブリンを切り裂きながら道を作り、女武闘家も同じように拳をゴブリンに与えながら只人僧侶達を連れて行く。

一方で気絶してしまった自由騎士と既になくなった人質をソルジャーが抱き上げて、女神官達の下に行く。

 

その際に女魔術師が火矢でソルジャー達を援護しつつ魔法を放ち、そしてソルジャー達が女神官達の下に着いて、外に出るとソルジャーが女神官の方を見て叫ぶ。

 

「今だ!!例の奇跡を使え!!!」

 

「はい!《いと慈悲深き地母神よ、か弱き我らをどうか大地の御力でお守りください》聖壁(プロテクション)!!」

 

すると光の壁が遺跡の周りに現れ、それにゴブリン達は閉じ込められてしまう。

 

「これって…」

 

「貴女が前に貰った新しい奇跡?」

 

「はい、地母神から新たに授けてもらった奇跡です、ですが本来は防御にするはずなのですが…」

 

「いや、これでいい」

 

ソルジャーはそう言いつつ、WPグレネードを取り出す。

 

「これぐらいしないと恐らく奴らは懲りないだろう。先に引き上げろ!」

 

それに女神官達はうなづきながらその場を立ち去り、ソルジャーはWPグレネードのピンを抜いて遺跡に放り投げる。

すると爆発して遺跡の木に燃え広がり、その場にいるゴブリン達に火が移り、ゴブリン達は火炙りとされた。

 

ソルジャーはそれを見届けたあと、女神官達の元へ行き、合流するのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

遺跡が燃えているその様子を、女神官達はソルジャーの帰りを待ち、自由騎士の介護をしている只人僧侶達はその様子を見つつ彼女達の方を見る。

そしてソルジャーが帰ってきて、女神官達は駆け寄る。

 

「ソルジャーさん!お待ちしてました!」

 

「お疲れ様、これでゴブリンは全滅ね」

 

「いや、まだ終わりじゃないな」

 

っとそれに女武闘家は驚きを隠せない。

 

「ええっ!?どうしてですか?!」

 

「見たところあの遺跡は抜け穴が存在する可能性がある、それを放置しておくわけには行かないな」

 

そう言ってソルジャーはある筒を取り出す。

女神官達はそれを見ていて、何をするのかと見ている。

 

ソルジャーは取り出したのは『マイルボンバー』と言う未来兵器であり、小豆の様な小さなボールが無数にあって収納されている。

その筒から引き出して、そこから無数のボールがロケット噴射で飛んでいき、温度検知で逃げていったゴブリン達を後を追っていった。ソルジャーは引き出した筒を戻すと先端から細い棒が出て来て、それを取る。

 

その棒は起爆スイッチであり、赤いランプが緑に変わると起爆可能となっている。

 

そして火炙りから逃げおせたゴブリンが抜け穴から出てくると、マイルボンバーが張り付き、それにゴブリンは見る。

 

起爆スイッチが緑に変わったのを見て、ソルジャーは起爆スイッチを押す。

 

するとマイルボンバーは爆破して残ったゴブリン達は一気に爆殺されていった。

 

爆発した場所を見た女神官達は、それを見て唖然とする。

 

「あんなのがあるんですね…」

 

「と言うか、彼が持っている物自体が不思議って感じ」

 

女魔術師はソルジャーが持っているマルチツールタブレットの道具の事を言い、それには女武闘家もうなづくのだった。

その様子を只人僧侶が唖然としてみていると、自由騎士が目を覚ます。

 

「っ…」

 

「あ!目が覚めた!?大丈夫!?」

 

圃人野伏が自由騎士の状態を聞き、それに頭を抱えて起き上がる自由騎士はうなづく。

 

「ああ、少しばかり頭が痛いな」

 

「目が覚めたか」

 

っとソルジャーが自由騎士の下に来ると、自由騎士はソルジャーの方を見る。

 

「貴方は…」

 

「俺はソルジャー」

 

するとその名を聞いた自由騎士達は目を大きく開く。

 

「っ!! ソルジャー!銀等級の!?」

 

「うそ!!」

 

「まさかここで会えるなんて!」

 

「噂の男性とこんな所で!」

 

自由騎士達の反応を見た女神官達はソルジャーの評価を改めて見直す。

 

「ソルジャーさん、噂以上の人なんですね?」

 

「鋼鉄等級の人たちもあんな感じだしね?」

 

「やっぱり銀等級って事か…」

 

そんな様子を見ている女神官達、一方で自由騎士たちはソルジャーがここにいる訳を問う。

 

「しかし銀等級である貴方がどうしてここに?」

 

「ああ、オオカミの討伐を終えて、お前達が居るゴブリン退治の手伝いにな」

 

「え?どうしてそんな?」

 

森人魔術師はその話を聞いて頭を傾げると、ソルジャーは女神官達の方を見る。

 

「彼女達だよ、彼女達がゴブリン退治に行くと耳にしたものだから俺に話してきたんだ。そんで俺はそれを了解してパーティー一同ここに来たって訳だ」

 

「そうだったのですか、君たち…ありがとう」

 

自由騎士はその言葉を聞いて女神官達に礼を言い、それには女神官達もおもわず驚く。

 

「ええっ!そ!そんな!」

 

「私たちはソルジャーさんに話しただけで!礼を言われるなんて事!」

 

「いや、君たちが話してくれたから私たちはこうして助かっている。礼を言う」

 

自由騎士だけじゃなく只人僧侶達も同じように礼を言い、それには女神官達は照れてしまう。

そんな様子をソルジャーはただ見届ける様に見ており、自由騎士は立ち上がってソルジャーの方を向く。

 

「ソルジャーさん、これから私たちは一旦村に行き、死んでしまった女性の報告に行きますが、皆さんはどうしますか?」

 

その事を受けて、ソルジャーもうなづく。

 

「そうだな、俺たちも一度同行しよう、その後に俺達はギルドに戻る。女性に関しては俺からも説明するから」

 

「分かりました、では行こう皆」

 

そう言って自由騎士たちは立ち上がって亡くなった女性を抱えて村へと行き、ソルジャー達もその後に付いて行くのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

辺境の街、その街にある三人組がやって来て、フードをかぶった一人の女性が街を見渡しながら呟く。

 

「ここが辺境の街、ここに彼が居るのね」

 

女性はフードを外すと、耳が長く森人と同様の女性が目を開けながら言う。

 

「“オルクボルグ”が…」

 

その女性…森人よりも珍しいハイエルフの『妖精弓手』がそう言いながら残りの仲間と共にこの街のギルドへと行くのであった。

 

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